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それぞれの傷(真壁)
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敦史の怪我は幸い命に関わることも無く、傷も浅かったおかげで大事に至らずに済んだ。
そろそろ目を覚ましてくれてもいい頃だとは思うんだけど、なかなか目を覚ましてくれない。
普段おしゃべりな奏も黙ったまま膝の上に固く拳を握って、ずっと敦史が目を覚ますのを待ってくれてる。
「奏?大丈夫だから少し休んだら?」
奏は無言で首を横に振り大粒の涙を零した。
今回、何でこんな事が起きたのか俺にはまだ分からないけど、昔龍士が関わってた向こうの組と龍士の間に何かがあった事は間違いないんだろう。
「…ねぇ、奏。向こうで何があったの?」
「せ、せんせ…っ、俺…っ、人刺してもうた…」
「えっ!?人…って…」
「アイツ…だって、だってそうでもしやんと龍くん、助けられへんかってん…なのにっ、何で敦史さんが…!?敦史さん誰にやられたん!?」
奏は、拳をぎゅっと握り締めながらボロボロ涙を流し始めると、その声で敦史が目を覚ました。
「…っ、かな…で…?」
「敦史さん!!」
「敦史っ!!」
「圭吾…」
「もうっ!!敦史のバカっ、心配したんだからねっ…」
「…ごめん、油断しちゃって」
「じゃあ、やっぱり…アイツにやられたんか!?」
「うん…サクッとね…」
さらっと言ってのけた敦史はまだ少しぼぅっとするのか、少し目を閉じて顔を顰めた。
「大丈夫…?」
「あぁ…圭吾、ありがとな」
「何言ってんの…っ、当たり前でしょっ!」
「俺が…っ、もっとちゃんと…」
「奏、確かにアイツはまだ生きてた。でもこれで良かったんだよ。お前があんなヤツの為に手を汚す必要なんかないから」
「でも…っ」
「この件はもう終わり。な?」
「…うん」
敦史が奏を無理やり丸め込む形で話を終わらせたけど、正直俺は敦史にだって手を汚して欲しくはない。
きっとこの件については今後、俺にさえも詳しい話はしてくれないだろうし、俺もあえて聞く事は無いだろう。
「あ、龍士は?」
「うん、傷は酷かったけど何とか」
「そっか…良かった」
「俺、ちょっと様子見てくる。奏、敦史よろしく」
「うんっ」
俺は龍士のことも気に掛かり、敦史がいる部屋を出て斗亜と龍士が寝てる部屋に向かった。
そろそろ目を覚ましてくれてもいい頃だとは思うんだけど、なかなか目を覚ましてくれない。
普段おしゃべりな奏も黙ったまま膝の上に固く拳を握って、ずっと敦史が目を覚ますのを待ってくれてる。
「奏?大丈夫だから少し休んだら?」
奏は無言で首を横に振り大粒の涙を零した。
今回、何でこんな事が起きたのか俺にはまだ分からないけど、昔龍士が関わってた向こうの組と龍士の間に何かがあった事は間違いないんだろう。
「…ねぇ、奏。向こうで何があったの?」
「せ、せんせ…っ、俺…っ、人刺してもうた…」
「えっ!?人…って…」
「アイツ…だって、だってそうでもしやんと龍くん、助けられへんかってん…なのにっ、何で敦史さんが…!?敦史さん誰にやられたん!?」
奏は、拳をぎゅっと握り締めながらボロボロ涙を流し始めると、その声で敦史が目を覚ました。
「…っ、かな…で…?」
「敦史さん!!」
「敦史っ!!」
「圭吾…」
「もうっ!!敦史のバカっ、心配したんだからねっ…」
「…ごめん、油断しちゃって」
「じゃあ、やっぱり…アイツにやられたんか!?」
「うん…サクッとね…」
さらっと言ってのけた敦史はまだ少しぼぅっとするのか、少し目を閉じて顔を顰めた。
「大丈夫…?」
「あぁ…圭吾、ありがとな」
「何言ってんの…っ、当たり前でしょっ!」
「俺が…っ、もっとちゃんと…」
「奏、確かにアイツはまだ生きてた。でもこれで良かったんだよ。お前があんなヤツの為に手を汚す必要なんかないから」
「でも…っ」
「この件はもう終わり。な?」
「…うん」
敦史が奏を無理やり丸め込む形で話を終わらせたけど、正直俺は敦史にだって手を汚して欲しくはない。
きっとこの件については今後、俺にさえも詳しい話はしてくれないだろうし、俺もあえて聞く事は無いだろう。
「あ、龍士は?」
「うん、傷は酷かったけど何とか」
「そっか…良かった」
「俺、ちょっと様子見てくる。奏、敦史よろしく」
「うんっ」
俺は龍士のことも気に掛かり、敦史がいる部屋を出て斗亜と龍士が寝てる部屋に向かった。
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