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龍士の過去
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龍士がこんな事を言い出すのは初めてじゃない。
莉緒がいないなら生きてる意味ないって自暴自棄になった時も、目を離すとどこか消えてしまいそうで、当時お世話になっていた刑事さんが良く様子を見に来てくれていた。
それから暫くして龍士は「山崎」である事を呪い、口にするのも嫌だと自分の苗字を名乗らなくなった。
戸籍上は何も変わっていないが、名乗る時にはそのお世話になっていた刑事さんの苗字「三上」を名乗っていて、源氏名も相まって今でもそれは変わらない。
その後、時間と共に日常に戻っていったように思えたが、龍士は俺や三上さんから離れ、連絡も取れず姿を消した。
そしてやっとの事、龍士を見つけた時にはまたあの時のように自分を責めて、いつ何をやらかすかも分からない状態だった。
だからあの時も、俺は龍士を神原組に無理やり引き込み、ずっと龍士のそばを離れなかった。
じゃなきゃ今度こそ龍士は壊れてしまいそうだったから…
そんな繊細な龍士がいくら血が繋がってようが、あの父親と同じなんて事があるわけがない。
アイツとお前は違うんだって何度も言い聞かせた。
どうにか自分の生きる意義を見出させて、敦史さんの所で心を取り戻したけど、龍士の中であの人の息子だという重荷だけは未だに消えずに残っている。
斗亜との出会いでいい方向に向かっていると思っていたのに、こんな事が待ち受けてるなんて、本当に神様は意地悪だ。
泣き疲れたのか俺のベットですやすや眠る龍士に布団をかけてやり、俺は今後の事を話すべくリビングに移動して真壁さんに連絡した。
「あ、もしもし充彦です」
(充彦くん!?龍士は!?)
「俺ん家で寝てます。仕事も行ってないので心配しないで」
(なら良かった。けど…大丈夫なの?)
「それなんですけど、全然大丈夫じゃないんで俺しばらく傍に居ます。斗亜は?」
(うん、自分のせいかもって塞ぎ込んじゃって…今部屋に籠ってる。あ、そうだ。山崎って男さ、充彦くんも知ってるの?)
「あ…えっと、真壁さんは?斗亜からの話で?」
(それもそうなんだけど、敦史も調べてるみたいで…斗亜の父親かも…なんだって)
「その、山崎なんですが…龍士の父親も山崎なんです。だから…それで龍士、困惑しちゃって…」
(だから血液型っ…!?あ、いや…けど山崎ってだけじゃ…ね…違うってこともあるし…)
「なので、斗亜にはまだ言わないでください」
(うん、もちろん。けど敦史には話しておいた方がいいと思う。親父さんに聞くって言ったから…)
「分かりました。ではまた明日」
(うん、また明日)
とは言え、いずれはどこかでわかってしまうことだ。
もし、同一人物だとするならDNA鑑定したら一発だし...
俺は別にお互いが良ければそれでいいと思う。
ましてや男同士、結婚出来るわけでも子供作る訳でもないんだから、どうか二人が平穏で幸せでありますように…
それだけを願うんだ―――
莉緒がいないなら生きてる意味ないって自暴自棄になった時も、目を離すとどこか消えてしまいそうで、当時お世話になっていた刑事さんが良く様子を見に来てくれていた。
それから暫くして龍士は「山崎」である事を呪い、口にするのも嫌だと自分の苗字を名乗らなくなった。
戸籍上は何も変わっていないが、名乗る時にはそのお世話になっていた刑事さんの苗字「三上」を名乗っていて、源氏名も相まって今でもそれは変わらない。
その後、時間と共に日常に戻っていったように思えたが、龍士は俺や三上さんから離れ、連絡も取れず姿を消した。
そしてやっとの事、龍士を見つけた時にはまたあの時のように自分を責めて、いつ何をやらかすかも分からない状態だった。
だからあの時も、俺は龍士を神原組に無理やり引き込み、ずっと龍士のそばを離れなかった。
じゃなきゃ今度こそ龍士は壊れてしまいそうだったから…
そんな繊細な龍士がいくら血が繋がってようが、あの父親と同じなんて事があるわけがない。
アイツとお前は違うんだって何度も言い聞かせた。
どうにか自分の生きる意義を見出させて、敦史さんの所で心を取り戻したけど、龍士の中であの人の息子だという重荷だけは未だに消えずに残っている。
斗亜との出会いでいい方向に向かっていると思っていたのに、こんな事が待ち受けてるなんて、本当に神様は意地悪だ。
泣き疲れたのか俺のベットですやすや眠る龍士に布団をかけてやり、俺は今後の事を話すべくリビングに移動して真壁さんに連絡した。
「あ、もしもし充彦です」
(充彦くん!?龍士は!?)
「俺ん家で寝てます。仕事も行ってないので心配しないで」
(なら良かった。けど…大丈夫なの?)
「それなんですけど、全然大丈夫じゃないんで俺しばらく傍に居ます。斗亜は?」
(うん、自分のせいかもって塞ぎ込んじゃって…今部屋に籠ってる。あ、そうだ。山崎って男さ、充彦くんも知ってるの?)
「あ…えっと、真壁さんは?斗亜からの話で?」
(それもそうなんだけど、敦史も調べてるみたいで…斗亜の父親かも…なんだって)
「その、山崎なんですが…龍士の父親も山崎なんです。だから…それで龍士、困惑しちゃって…」
(だから血液型っ…!?あ、いや…けど山崎ってだけじゃ…ね…違うってこともあるし…)
「なので、斗亜にはまだ言わないでください」
(うん、もちろん。けど敦史には話しておいた方がいいと思う。親父さんに聞くって言ったから…)
「分かりました。ではまた明日」
(うん、また明日)
とは言え、いずれはどこかでわかってしまうことだ。
もし、同一人物だとするならDNA鑑定したら一発だし...
俺は別にお互いが良ければそれでいいと思う。
ましてや男同士、結婚出来るわけでも子供作る訳でもないんだから、どうか二人が平穏で幸せでありますように…
それだけを願うんだ―――
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