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彼氏
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《拓三side》
可愛い、可愛い・・・俺の美音。
早く・・・・早く、結婚したい・・・・・。
俺は美音を膝にのせて後ろから、抱き締めていた。
「はぁ。明日から、早速元通りの仕事か・・・。やだなぁ」
ポツリと呟かれた言葉を俺は聞き逃さなかった。
仕事が嫌なのか?
「美音、嫌なら、行かなくて良いぞ?そもそも、美音は仕事なんてしなくていいんだ。美音の生活費くらい、俺が出してやるのに」
てか、俺はそっちのが嬉しい。
今回みたいな出張がまたあるなんて思ったら、可笑しくなりそうだ。
「ダメだよ、そんなこと」
「何で?」
少しだけ、怒気のこもった声色になる。
「拓くんの気持ちは嬉しいけど、私だけ楽してるみたいだし」
楽?
美音が楽して何が悪いんだ?
むしろ、何で美音が辛く思いをしなくてはならない?
そのとき、ふいに美音のスマホが鳴った。
ん?電話?
美音は『ちょっと、ごめんね』と俺に断ってから、電話に応じた。
「もしもし・・・・あ!玲音さんですか?・・・はい・・・・はい・・・すみません・・・・あの、え?それは・・・」
ん?玲音?
男か!?
それになんか、美音の様子が可笑しい。
俺は我慢しきれず、美音からスマホを取り上げ、耳に当てた。
「誰だよ、お前?」
[は?お前こそ、誰だよ・・・・?]
「美音の婚約者の月神拓三だけど。お前は?」
[美音の彼氏の榊 玲音(さかき れお)だけど。てか、婚約者って、は?]
何がどうなってるんだ?
可愛い、可愛い・・・俺の美音。
早く・・・・早く、結婚したい・・・・・。
俺は美音を膝にのせて後ろから、抱き締めていた。
「はぁ。明日から、早速元通りの仕事か・・・。やだなぁ」
ポツリと呟かれた言葉を俺は聞き逃さなかった。
仕事が嫌なのか?
「美音、嫌なら、行かなくて良いぞ?そもそも、美音は仕事なんてしなくていいんだ。美音の生活費くらい、俺が出してやるのに」
てか、俺はそっちのが嬉しい。
今回みたいな出張がまたあるなんて思ったら、可笑しくなりそうだ。
「ダメだよ、そんなこと」
「何で?」
少しだけ、怒気のこもった声色になる。
「拓くんの気持ちは嬉しいけど、私だけ楽してるみたいだし」
楽?
美音が楽して何が悪いんだ?
むしろ、何で美音が辛く思いをしなくてはならない?
そのとき、ふいに美音のスマホが鳴った。
ん?電話?
美音は『ちょっと、ごめんね』と俺に断ってから、電話に応じた。
「もしもし・・・・あ!玲音さんですか?・・・はい・・・・はい・・・すみません・・・・あの、え?それは・・・」
ん?玲音?
男か!?
それになんか、美音の様子が可笑しい。
俺は我慢しきれず、美音からスマホを取り上げ、耳に当てた。
「誰だよ、お前?」
[は?お前こそ、誰だよ・・・・?]
「美音の婚約者の月神拓三だけど。お前は?」
[美音の彼氏の榊 玲音(さかき れお)だけど。てか、婚約者って、は?]
何がどうなってるんだ?
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