絶対に好きって言わせてやる!

ヒマリ

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デートしよっか?

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<翌日>
くぁー!昨日は結局、一睡も出来なかったよ~。
寝不足で今にも瞼が落っこちてきそうな状態で教室へ足を向ける。
気が進まない・・・・・・というか、ハッキリ言って、行きたくない・・・・・!
重い足取りで教室に入った。
そこにはまだ瑞季の姿はなく、数人のクラスメイトがいるだけだった。
ほっとし、自然と表情が和らいだ。
良かった、まだ瑞季来てなかった・・・・・。
自分の席に腰掛け、机に突っ伏した。
うぅ、眠たい。

「トモ・・・トモってば!いい加減、起きなよ。あと何時間ねるわけ?もうお昼だよ?」
最後の『お昼だよ?』で目が覚めた。 
「・・・・あ、亜美。あはよう、てか、こんにちわ?」
彼女は友達の凛道 亜美(りんどう あみ)。
今年知り合って、仲良くなった子。
授業での移動やお昼ご飯などは大抵彼女と食べている。
「ま、挨拶なんていいのよ。それより、さっさとお昼食べてよ」 
うん!
私と亜美は机を向かい合わせになるようにくっつけて、それぞれお昼ご飯を机上に出した。
私も亜美も弁当派。
ちなみに一葉と瑞季は購買派だ。  
いただきまーす、と言ってから、ご飯を食べ始める。
最近の子は、いただきますとご馳走さまと言っていない!と世間では言われているが何も全員がそうというわけではないので勘違いしてほしくない。
「ねぇ、なんかあったの?」
「え?なんで?」
「なんか元気なさそうだったし、授業中に寝るなんて珍しいから」
彼女は人のことをよく見てると思う。
というか、人の感情を感じとりやすい。
「あー、実は昨日、瑞季に告白されて振ったんだけど、なんか、絶対に好きって言わせてやる!ってムキになられちゃってさ」
小声で呟くように言うと、彼女は驚きのあまり箸でつかんでいた玉子焼きを落としてしまった。
まあ、幸いにも落下したところは弁当箱の中だけどね。 
「それ、本当!?」
「うん」 
「わー!瑞季っていつもニコニコしてて、優しい感じだから、そういう強引なのってしない人かと思ってた」
「私も。でも、実際そうだったから、イメージがガラリと変わったけどね」
「へぇー!それって、好印象?」
「う~ん、それは、って!瑞季!?」
そこにはしゃがみこんで私の机に頬杖をついて、ニッコリ笑う瑞季がいた。
うわっ! 
まさかの本人登場!?
「んで、どうなの?」
「どうって?」
「だーかーらー!僕への印象のこと!好印象?」
「え?えと、それは、その・・・・・びみょー?」
「いや、聞かれても」
ですよねー、と軽く笑って返す。
てか、心臓バクバク! 
こりゃ、もたんわ!
てか、マジ心臓に悪いから、いきなり登場してくるのなんとかなんない?
「んじゃ、デートしよっか?」
・・・・は?
すぐにはその言葉を理解できず、頭の中で何度もリピートする。
デートしよっか?
デートしよっか?
デートしよっか?
   ・
   ・ 
   ・
デート・・・・・・はい!?
「い、いやいやいやいや!デートって、え!?マジで言ってんの!?」
「マジ、マジ。超本気」 
いやいや、付き合ってもないのにデートっておかしいよ!
そこはせめて、出掛けよっか?、にしょうよ!
「じゃ、土曜に9時。蝶夜公園前」 
は?まだ、私、行くって言ってない!
「ちょっ、ちょっと!勝手に話進めないでよ!私、まだ行くなんて一言も!」
「それじゃ、土曜日楽しみにしてるから」
彼はそういうなり、ソソクサと自分の席へ戻った。
マジか・・・・・。
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