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序章
魔術師とアマ
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ここリグイチの街は、大陸各地へ続く街道交差区域の近くにあり、人口が多く旅人も多い。各種商店や宿屋などが街中にぎっしりと軒を連ね、大いに賑わっている。特に中央大通りには、近所の奥さん連中、遠方から来た行商人、正体を隠した犯罪者、旅の剣士、魔術学校に通う生徒たち、などが混じり合って行き交い、朝も夜も喧騒が絶えない。
だが、今日は少し様相が違っていた。賑やかなのはいつも通りだが、道行く人々が皆、振り向いたり立ち止まったりして、大通りを歩く一人の少年に注目しているのである。
その少年、歳の頃は十六、七ほどか。少しクセのある鮮やかな銀色の髪が目立つ。紅い旅装束に、魔力増幅効果のある宝石を縫い込んでいるところからして、魔術師であろう。
整った目鼻立ちにすっきりとした顎、睨むだけで斬れそうな鋭さと少年らしい甘さとが絶妙に同居している視線。なかなかの美形である。
しかし、彼が人々の注目を集めている理由は、その美しさではない。美しい彼の、彼に似合わぬ状態というか行動のせいである。
「ぬううっ……、ふんぬ、くぬっ、くおおぉぉっ……」
汗がダラダラ息がゼィゼィ、両足の裏をズリズリ引きずりながら歩き、腰はほぼ直角に曲がっている。その原因は、首にかけて背負っている巨大な風呂敷包みだ。彼自身の身長ほどの直径があり、体積なら軽く三倍以上。これを手に下げて持ったりすると、どうしても引きずってしまうから、仕方なく背負っている。そして重いから直角に腰が曲がる、のであろう。
歩いて揺れる時に聞こえる音と、首元にある結び目の隙間からチラリと見える金属の光沢からして、この巨大な風呂敷包みには貴金属がギッシリと詰まっているようだ。となると、とんでもない重量のはず。そんなものを首にかけて直立すると、首が絞まって窒息する、どころかおそらく、重さに引っ張り落とされて後方に転倒する。だから上体を前に倒して、背中で支えざるを得ない。ということらしい。
「うぐぐぐぐぅっ……お、重いっ、下ろしてぇ……けど、一度下ろしてしまうと、また担ぎ上げるのが大変……ああくそっ、なんで俺がこんな……っ、こんな……くおおっ……!」
そして。こんな様子だから、今の彼を探そうと思えば見つけるのは容易いわけで。
「いた! おーい! いたぞ! あっちだ!」
「おお! あの、動く風呂敷包みだな! やっと追いついたぞ! 逃がすなああぁぁ!」
大声を張り上げて駆けて来た、その連中との関わり合いを避けるように、少年に注目していた人々が一斉に道を開けた。なぜなら彼らは白昼堂々、揃いも揃って斧や槍や剣を振りかざし、その刃を眩しい陽光にギラつかせて向かってくるのである。
やがて少年も彼らに気付き、足を止めて、腰は曲げたまま、振り向いた。一見でそれと判る山賊風の男たち五人が、鼻息荒く怒りを燃やして少年の前に集結する。
少年は額から瞼へと流れてくる汗を拭って彼らを見た。追われることについては身に覚えがあるのだが、息が乱れていて声を出すのが辛い。だから彼らに話しかけたりはしない。
少年がじっと黙っていると、男たちの方が少年を指さし、怒鳴った。
「てめえ! よくもそんな、のうのうとデカいツラ晒して大通りを歩けるもんだな!」
「覚悟しやがれ! オレたちが留守の間に子分どもを可愛がってくれたようだが、きっちり返してやるからな! いや、まず返せ! オレたちから奪ったそのお宝を全部返せ!」
筋肉にリキ入れて吠えまくる彼らを、少年は無言でダルそうに見ている。
「ん? よく見りゃ少ないなそれ。残りは相棒に預けたのか?」
「隠してもムダだぞ。息も絶え絶えな子分どもから話は聞いた。お前と一緒に俺たちのアジトを襲ったっていう、クソアマのことをな」
その時。巨大な風呂敷包みを背負った人影が、彼らの元へ軽快な足取りで向かってきた。
包みの大きさは少年のものと同等か、少し大きいぐらいであろう。中身もどうやら同じ、貴金属がギッシリの様子である。なのにその影は、少年よりも華奢な体格であるにも関わらず、息も乱さず汗もかかず、人ごみを掻き分けて小走りでやってきたのである。
そして、涼やかに流れる綺麗な声で言った。
「役所で確かめてきたが、届け先は騎士団の詰所でいいそうだ」
影の正体は、少年より少し年上、二十歳直前くらいと見える女性だった。艶やかな長い黒髪に、滑らかな白い肌が良く映えている。身長は並なのだが、着衣を重力に逆らって持ち上げている胸の膨らみは量感たっぷりだ。声の印象通りの、凛々しく厳しそうな顔立ちが、豊満な胸と対比していい感じのギャップになっている。このままでもなかなかだが、もし着ている服を脱いだら、彼女の放つ色香はとんでもないものになりそうだ。
その服はというと、無地の黒い僧衣に袈裟をかけている。そして身長より少し長い、細く真っ直ぐな木の杖を手にしている。この出で立ちならば、彼女の身分を見誤る者はまず皆無であろう。
だから、山賊たちは迷いなく口々に叫んだ。
「て、てめえか! 子分どもの言ってた腐れアマは!」
「バケモノみてぇに凶暴で、デタラメに強ぇアマだと聞いてるが、オレたちには敵いやしねぇぞ! おら、泣いて命乞いしやがれこのアマ!」
「……そう連呼せずとも、確かに私は尼だが。丁寧に言うと尼僧だが」
アマ呼ばわりされた尼、当の尼僧は首元に手をやって、首にかかっている部分の結び目を解いた。
ドシン、と包みが落ちる。少年とは違い直立して背負っていたので、落下距離は短い。ほぼ地面スレスレだった。それでも落下の衝撃による振動は、まるで地震のように周囲を揺らした。それは風呂敷包みの非常識な重量と、それを軽々と背負っていた怪力と、どう見ても細いのに締められて窒息しなかった首、転倒しなかった体幹の筋力など、彼女の異常な頑強さを示している。
山賊たちは一瞬怯んだが、すぐに気を取り直し、各々の武器で尼僧に襲いかかった。
「そんなバカ力だけで、オレたちに勝てると思うなっ!」
「くたばれこのアマっ!」
尼僧は一歩も動かない。山賊がその頭をカチ割るべく、全力で斧を振り下ろす、と、尼僧は杖を軽く傾け、斧の側面を押して攻撃を逸らした。そのまま杖を斧の峰側に滑らせ、下方へと押さえ込む。
斧を引き落とされる形になった山賊が、前のめりになって体勢を崩した。斧を押さえた杖はシーソーのような動きで縦回転し、そのまま山賊の側頭部へ向かって孤を描き、
「がぶっ!」
強烈に叩いた。こめかみの辺りを打ち据えられた山賊は倒れ伏し、失神してしまう。
「ち、ちくしょうっ!」
「フザけんじゃねえぞこのアマ!」
二人の山賊が、槍で攻撃を仕掛けた。二人同時に突き出した槍の先に、しかし尼僧はおらず、虚しく空を突いてしまう。そこにあるのは、地面に立てられた一本の長い杖のみ。
え? と二人が発声した時にはもう遅い。その場で杖を使って垂直棒高跳びをしてのけた尼僧は、杖を握ったまま風を巻いて回転、長い脚を振り回して二人の顎を蹴りつけた。
「がごぶっ!」
潰れた悲鳴を上げて、蹴られた二人はそれぞれ左右に飛ぶ。
地面に突き立てられた杖から手を離さず、まるで柱を滑り降りるように尼僧が着地した時、残った二人は前後から、剣を構えて突進していた。着地直後の不安定な瞬間を狙ったのだが、尼僧は振り向きもせず、自らの脇の下越しに杖を後方へ突き込んだ。その先端は過たず山賊の胸骨を強打し、呼吸を封じられた山賊は苦悶の叫びを上げて蹲る。と同時に尼僧は突きの反動で体勢を整え、前方へ向かう準備が完了した。
真っ先に背後からの攻撃を潰してしまうという、その妙技を見せつけられた最後の一人は、驚愕に動きが鈍る。その喉元へと容赦なく尼僧の杖が突かれて、
「ぐぶぇっ!」
山賊は呻き倒れた。
瞬く間に五人を片付けた尼僧は、何事もなかったような顔をして先ほど下ろした風呂敷包みを取りに向か……わない。なぜなら風呂敷包みを下ろしてから今まで、一歩も移動していないから。新しい足跡を一つも作っていないからだ。
だからその場でそのまま、風呂敷包みをひょいと担ぎ直す。片手に杖を持ったままで、器用に首元で結び直した。
そして、ずっと腰を曲げて自分の風呂敷包みを担ぎ続けている少年に言った。
「いくぞ。騎士団の詰所に届ければ、この品々は元の持ち主に返すことができる。こいつらのこともそこで知らせるとしよう。ほら、もうひと踏ん張りだ」
「……へいへい」
銀髪の少年と黒衣の尼僧は去っていった。遠くからでもよく目立つ、巨大な風呂敷包みを揺らして。
後に残されたのはざわめくヤジ馬たちと、尼僧に叩きのめされて転がっている山賊五人。
魔術師フィルドライ=ジュンと尼僧エイユンは、その後は何事もなく、騎士団の詰所へ到着した。
だが、今日は少し様相が違っていた。賑やかなのはいつも通りだが、道行く人々が皆、振り向いたり立ち止まったりして、大通りを歩く一人の少年に注目しているのである。
その少年、歳の頃は十六、七ほどか。少しクセのある鮮やかな銀色の髪が目立つ。紅い旅装束に、魔力増幅効果のある宝石を縫い込んでいるところからして、魔術師であろう。
整った目鼻立ちにすっきりとした顎、睨むだけで斬れそうな鋭さと少年らしい甘さとが絶妙に同居している視線。なかなかの美形である。
しかし、彼が人々の注目を集めている理由は、その美しさではない。美しい彼の、彼に似合わぬ状態というか行動のせいである。
「ぬううっ……、ふんぬ、くぬっ、くおおぉぉっ……」
汗がダラダラ息がゼィゼィ、両足の裏をズリズリ引きずりながら歩き、腰はほぼ直角に曲がっている。その原因は、首にかけて背負っている巨大な風呂敷包みだ。彼自身の身長ほどの直径があり、体積なら軽く三倍以上。これを手に下げて持ったりすると、どうしても引きずってしまうから、仕方なく背負っている。そして重いから直角に腰が曲がる、のであろう。
歩いて揺れる時に聞こえる音と、首元にある結び目の隙間からチラリと見える金属の光沢からして、この巨大な風呂敷包みには貴金属がギッシリと詰まっているようだ。となると、とんでもない重量のはず。そんなものを首にかけて直立すると、首が絞まって窒息する、どころかおそらく、重さに引っ張り落とされて後方に転倒する。だから上体を前に倒して、背中で支えざるを得ない。ということらしい。
「うぐぐぐぐぅっ……お、重いっ、下ろしてぇ……けど、一度下ろしてしまうと、また担ぎ上げるのが大変……ああくそっ、なんで俺がこんな……っ、こんな……くおおっ……!」
そして。こんな様子だから、今の彼を探そうと思えば見つけるのは容易いわけで。
「いた! おーい! いたぞ! あっちだ!」
「おお! あの、動く風呂敷包みだな! やっと追いついたぞ! 逃がすなああぁぁ!」
大声を張り上げて駆けて来た、その連中との関わり合いを避けるように、少年に注目していた人々が一斉に道を開けた。なぜなら彼らは白昼堂々、揃いも揃って斧や槍や剣を振りかざし、その刃を眩しい陽光にギラつかせて向かってくるのである。
やがて少年も彼らに気付き、足を止めて、腰は曲げたまま、振り向いた。一見でそれと判る山賊風の男たち五人が、鼻息荒く怒りを燃やして少年の前に集結する。
少年は額から瞼へと流れてくる汗を拭って彼らを見た。追われることについては身に覚えがあるのだが、息が乱れていて声を出すのが辛い。だから彼らに話しかけたりはしない。
少年がじっと黙っていると、男たちの方が少年を指さし、怒鳴った。
「てめえ! よくもそんな、のうのうとデカいツラ晒して大通りを歩けるもんだな!」
「覚悟しやがれ! オレたちが留守の間に子分どもを可愛がってくれたようだが、きっちり返してやるからな! いや、まず返せ! オレたちから奪ったそのお宝を全部返せ!」
筋肉にリキ入れて吠えまくる彼らを、少年は無言でダルそうに見ている。
「ん? よく見りゃ少ないなそれ。残りは相棒に預けたのか?」
「隠してもムダだぞ。息も絶え絶えな子分どもから話は聞いた。お前と一緒に俺たちのアジトを襲ったっていう、クソアマのことをな」
その時。巨大な風呂敷包みを背負った人影が、彼らの元へ軽快な足取りで向かってきた。
包みの大きさは少年のものと同等か、少し大きいぐらいであろう。中身もどうやら同じ、貴金属がギッシリの様子である。なのにその影は、少年よりも華奢な体格であるにも関わらず、息も乱さず汗もかかず、人ごみを掻き分けて小走りでやってきたのである。
そして、涼やかに流れる綺麗な声で言った。
「役所で確かめてきたが、届け先は騎士団の詰所でいいそうだ」
影の正体は、少年より少し年上、二十歳直前くらいと見える女性だった。艶やかな長い黒髪に、滑らかな白い肌が良く映えている。身長は並なのだが、着衣を重力に逆らって持ち上げている胸の膨らみは量感たっぷりだ。声の印象通りの、凛々しく厳しそうな顔立ちが、豊満な胸と対比していい感じのギャップになっている。このままでもなかなかだが、もし着ている服を脱いだら、彼女の放つ色香はとんでもないものになりそうだ。
その服はというと、無地の黒い僧衣に袈裟をかけている。そして身長より少し長い、細く真っ直ぐな木の杖を手にしている。この出で立ちならば、彼女の身分を見誤る者はまず皆無であろう。
だから、山賊たちは迷いなく口々に叫んだ。
「て、てめえか! 子分どもの言ってた腐れアマは!」
「バケモノみてぇに凶暴で、デタラメに強ぇアマだと聞いてるが、オレたちには敵いやしねぇぞ! おら、泣いて命乞いしやがれこのアマ!」
「……そう連呼せずとも、確かに私は尼だが。丁寧に言うと尼僧だが」
アマ呼ばわりされた尼、当の尼僧は首元に手をやって、首にかかっている部分の結び目を解いた。
ドシン、と包みが落ちる。少年とは違い直立して背負っていたので、落下距離は短い。ほぼ地面スレスレだった。それでも落下の衝撃による振動は、まるで地震のように周囲を揺らした。それは風呂敷包みの非常識な重量と、それを軽々と背負っていた怪力と、どう見ても細いのに締められて窒息しなかった首、転倒しなかった体幹の筋力など、彼女の異常な頑強さを示している。
山賊たちは一瞬怯んだが、すぐに気を取り直し、各々の武器で尼僧に襲いかかった。
「そんなバカ力だけで、オレたちに勝てると思うなっ!」
「くたばれこのアマっ!」
尼僧は一歩も動かない。山賊がその頭をカチ割るべく、全力で斧を振り下ろす、と、尼僧は杖を軽く傾け、斧の側面を押して攻撃を逸らした。そのまま杖を斧の峰側に滑らせ、下方へと押さえ込む。
斧を引き落とされる形になった山賊が、前のめりになって体勢を崩した。斧を押さえた杖はシーソーのような動きで縦回転し、そのまま山賊の側頭部へ向かって孤を描き、
「がぶっ!」
強烈に叩いた。こめかみの辺りを打ち据えられた山賊は倒れ伏し、失神してしまう。
「ち、ちくしょうっ!」
「フザけんじゃねえぞこのアマ!」
二人の山賊が、槍で攻撃を仕掛けた。二人同時に突き出した槍の先に、しかし尼僧はおらず、虚しく空を突いてしまう。そこにあるのは、地面に立てられた一本の長い杖のみ。
え? と二人が発声した時にはもう遅い。その場で杖を使って垂直棒高跳びをしてのけた尼僧は、杖を握ったまま風を巻いて回転、長い脚を振り回して二人の顎を蹴りつけた。
「がごぶっ!」
潰れた悲鳴を上げて、蹴られた二人はそれぞれ左右に飛ぶ。
地面に突き立てられた杖から手を離さず、まるで柱を滑り降りるように尼僧が着地した時、残った二人は前後から、剣を構えて突進していた。着地直後の不安定な瞬間を狙ったのだが、尼僧は振り向きもせず、自らの脇の下越しに杖を後方へ突き込んだ。その先端は過たず山賊の胸骨を強打し、呼吸を封じられた山賊は苦悶の叫びを上げて蹲る。と同時に尼僧は突きの反動で体勢を整え、前方へ向かう準備が完了した。
真っ先に背後からの攻撃を潰してしまうという、その妙技を見せつけられた最後の一人は、驚愕に動きが鈍る。その喉元へと容赦なく尼僧の杖が突かれて、
「ぐぶぇっ!」
山賊は呻き倒れた。
瞬く間に五人を片付けた尼僧は、何事もなかったような顔をして先ほど下ろした風呂敷包みを取りに向か……わない。なぜなら風呂敷包みを下ろしてから今まで、一歩も移動していないから。新しい足跡を一つも作っていないからだ。
だからその場でそのまま、風呂敷包みをひょいと担ぎ直す。片手に杖を持ったままで、器用に首元で結び直した。
そして、ずっと腰を曲げて自分の風呂敷包みを担ぎ続けている少年に言った。
「いくぞ。騎士団の詰所に届ければ、この品々は元の持ち主に返すことができる。こいつらのこともそこで知らせるとしよう。ほら、もうひと踏ん張りだ」
「……へいへい」
銀髪の少年と黒衣の尼僧は去っていった。遠くからでもよく目立つ、巨大な風呂敷包みを揺らして。
後に残されたのはざわめくヤジ馬たちと、尼僧に叩きのめされて転がっている山賊五人。
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