白銀が征く異世界冒険記―旧友を探す旅はトラブルまみれ!?―

埋群のどか

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第二章:光の国・オーラント

第23話

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「少し、聞いてもよろしいでしょうか。」

  ミーナが唐突に口を開いた。ローレンツが反応する。

「確かにクロエさんはAランクですが、まだギルドに加入したばかりのはずです。それなのにこうしたものを渡すのは何故なんですか?」

  ミーナがやや詰問するかのように尋ねた。確かに、いくらAランクとはいえ、まだ加入したばかりで右も左もわからない新人に任せるのは少々急すぎるのではないのだろうか。
  だが、ローレンツはそう来るのを予想していたとばかりにニヤリと笑った。

「まずは封筒を開けて中を見てみな。」

  その言葉に促されてクロエが封を切る。中には幾枚かの書類が入っていた。一番前にある書類に目を通す。

「オーラント国の革命補助……?」

  そのまま書類に目を通していく。依頼主は「奴隷解放戦線」と「自由貿易組合」とある。依頼内容は「オーラント国における奴隷の解放と、現政権の打倒。及び王政の廃止に至るまでの革命。それに伴う補助」であった。

「あの、こんな国家レベルの話は、やっぱりボクには荷が重いと思うんですけど……」

  クロエが遠慮がちに言った。確かにそこに書かれた内容はクロエの言った通り国家レベルの話であり、いくらAランクのメンバーとはいえ介入すべきものではないと思われる。
  だが、ローレンツはわかっていると言わんばかりに頷いた。

「あぁ、全くもってその通りだ。そもそも今回の話も最初は武器とかの提供程度だったんだよ。いくらギルドっつっても、国の革命にまで介入するのはヤベェからな。だけどな。」

  そこまで言うと、ローレンツはクロエの方を見た。それにつられ、場の視線が彼女の方へと集中する。注目された彼女は自分を指差した。

「えっ、ボクですか? ボクが何か……?」
「アンタがスキャンの時に出した闇属性適正値一万。それはギルドのお偉いさんの興味を、そりゃあもう引くに引きまくった。そこで提案のひとつとしてアンタをそこに噛ませようと思い立ったって訳さ。」

  出る杭は打たれるではないが、どこの世界でも目立つものは注目される宿命のようだ。ローレンツの言葉はまだ続く。

「……だが、いくらなんでもそんな理由で貴重なAランクを使うわけにはいかねぇ。俺個人の考えだがな。最初はギルマスの権限で握りつぶそうと思ったんだが……王宮側の内通者からぜひお前をっていう話が来てな。それで俺もお前に託したわけだ。」
「その内通者っていうのは、誰なんですか……?」

  クロエが緊張したように聞いた。だが、ローレンツは事も無げにあっさりと答えてしまう。

「勇者だよ。」
「えっ?」
「だーかーら、勇者だって。勇者は一応ギルドに籍を置いちゃあいるが、その身分は王宮にある。だが、少し前から奴隷解放戦線の奴等とコンタクトを取ってたらしい。王宮内の奴隷反対派を束ねて革命に加わる予定だったみたいだ。見返りに婚約者の第28王女のカレン様の助命が認められている。」

  そこまで言うと、懐からもう一通の封筒を出した。そこには先ほどの黒紙とは違い、差出人と宛名が記されていた。その文字は2種類の文字で記されており、ひとつはこの世界で使われている人間の文字。もうひとつはクロエ達が前世の世界で使っていたまぎれもない日本語でかかれていた。
  クロエはいそいで封筒を開けた。そこにはこの世界の言葉で驚くべきことが書かれていた。

『クロエへ
 今日の別れは素っ気ないもとなってしまい申し訳ない。だが、今日のことで王の野郎が何か勘づいたらしく、もっともな理由をつけてカレンを幽閉した。今回の革命の話はすでにローレンツさんに聞いてると思う。俺も一応戦わなくてはならないが、適当なところで降参する予定ではあった。だが、カレンを人質に取られ、そうはいかなくなった。俺にも一週間前から見張りがついている。真剣に戦わねばカレンの命はないだろう。
  そこで、ローレンツさんに頼み込んでお前を今回の革命に組み込んでもらうことにした。サラさんとミーナさんにも協力してもらうとありがたい。王は隣国から戦闘ゴーレムを大量に仕入れているらしいからな。お前には名目として同じAランクの勇者を食い止めるという指令が下るはずだ。どうか協力してほしい。』

  急いで書いたのか、所々読みづらいところもあったが、切迫した状況が伝わってくる。
  クロエはつい習慣で手紙を裏返した。前世で学生であった頃の名残なのだろう。するとそこには日本語で驚くべきことが書いてあった。

『追伸
  表では食い止めると書いたが、現実的には俺が降参した瞬間にカレンは殺されるだろう。革命が終わるまで引き伸ばしていてもカレンの命の保証はない。
  クロエ、俺は今や王の犬だ。だから本気で戦えと言われたらその通りにしなければならない。監視役も常についている。解決策はただ一つ、俺を殺せ。決して躊躇うな。俺もお前を殺す気で挑む。頼んだぞ。
 親友より』

 クロエは絶句してしまった。思わず手紙が両手からこぼれ落ちる。その様子にサラとミーナが心配そうにクロエを見た。
  ローレンツは多少何が書いてあるか予想していたのか、同じく心配そうにクロエを見ながら言った。

「……何が書いてあるか俺には読めねぇが、たぶん勇者なりに覚悟を決めてんだろうよ。俺に手紙を持ってきたアイツの表情は、まるで死にに行く戦士の顔つきだった。お前に何を頼んだかは知らねぇが、どうかアイツの頼みを聞いてやってくれ。同じ男として、頼む。」

  ローレンツが頭を下げた。支部とはいえギルドの最高責任者が、言わば自分の部下に頭を下げたのだ。勇者の、コーガの慕われ具合が伺えよう。

「……ローレンツさん、頭をあげてください。アイツの思いも、貴方の思いも受けとりました。微力ながら力になりたいと思います。」

  覚悟を決めたようにクロエは言った。だが、その表情は少し悲痛な色がうかがえる。
  その言葉を聞いて安心したのか、ローレンツは頭をあげると礼を言った。そして詳しい計画を話し始める。
  話し終わるとローレンツは部屋を出ていった。残されたクロエ達はすぐに立ち上がらず、ソファーに座ったままだ。

「……クロエさん、本当に大丈夫ですの?」

  サラが心配そうに話しかける。先ほどの計画の説明の時も、クロエは心ここにあらずといったようであった。
  クロエは安心させるように、気丈にも微笑んだ。だが、その笑顔はどこかひきつったようにも見える。

「……大丈夫、ですよ。アイツも覚悟を決めたんだから、ボクも覚悟を決めなきゃ……」

  決意を固めたように言うクロエ。その言葉にサラとミーナはかける言葉が見つからなかった。

「作戦決行は明日の夜だって聞きましたし、それに備えて色々と用意したいですから……今夜は早く寝ませんか?」
「そう……ですわね。」

  クロエの言葉にサラが答える。ミーナは黙ったままだ。三人は立ち上がると部屋を出て自室へと向かった。そして部屋に戻り、モヤモヤとした雰囲気を抱えたまま夜は過ぎていくのであった。










  翌日――
  日中を使って必要な物資などを買いそろえたクロエ達はギルドにいた。革命の後では録な買い物ができないだろうとにらんだ結果である。
  クロエ達はギルドの応接室でローレンツから計画の最終説明を受けていた。計画によると、王やその取り巻き連中を相手するのは奴隷解放戦線の戦闘員が受け持つ。クロエ達に任せられた役目は陽動と足止めだ。サラとミーナが大量の戦闘ゴーレムを相手し、クロエは「光の勇者」と相対である。

「革命が成功したら合図として空に色をつけた照明魔法を打ち上げる手筈になっている。それが見えたらキリの良いところで引き上げて、再びギルドに集まってくれ。だが、おそらく翌朝ぐらいまではかかると予想されている。」

  ローレンツは険しい表情である。この戦いが険しいものになることを予想しているのだろう。

「いいか、最悪本当にヤベェと思ったらなにも考えず逃げてこい。すべての責任は俺が取る。こういった密命の失敗の際の責任はそれを伝えたギルドマスターが取るのが決まりだ。後ろは俺たちが守るから、アンタらは自分のことだけ考えるんだ。いいな?」

  話が終わるとクロエ達はギルドを出た。ギルドの前には馬車が停まっている。行商人達の集まりで結成された組織、「自由貿易組合」の提供するものだ。御者は目元以外を布で隠している、クロエ達が後ろの幌馬車に乗り込むと、馬車は静かに動き出した。
  普段は夜でも様々な店が開いていてそれなりの賑わいを見せているオーラントの繁華街だが、今夜ばかりは道を歩く人は滅多に見られない。自由貿易組合を通して王宮近くの店はことごとく店を閉めるように通達されていたからだ。閑散とした大通りを馬車は静かに走っていく。
  王宮に近づくにつれて周囲に音が生まれてきた。馬車から少し顔を出して見てみると、周囲には同じような幌馬車や、馬に乗った人。または亜人と見られる人々が自慢の健脚で疾走している様子も見られる。

「奴隷解放戦線は、ほんの十年ほど前に結成された組織で、元奴隷達を主軸に世界各国で奴隷廃絶に向けて活動している組織だそうです。彼らを応援する国もあれば取り締まる国もあるなど、まだまだその勢力は伸びてはいないみたいですね。」

  クロエの表情を見て、ミーナが解説を入れた。その言葉にクロエは少し安心したような表情になる。奴隷と言う存在を良しとせず、それに立ち向かう人々もいる。それを知れただけでもこの世界は捨てたものじゃないと思えた。

(そっか……コーガは自分なりにできることをしっかりしてたんだ。それなのにボクは何も考えず自分の意見を押し出して……できることなら戦わずにいたいけど……)

  クロエはいまだに迷っていた。結局覚悟はできていない。だが、平和な世界に生まれ、戦争も知らずに過ごしてきた人間が、いきなり友を殺せといわれても果たしてできるのであろうか。そのような覚悟を決められる人間が果たしているのだろうか。
  クロエの迷いは尽きない。だが、無情にも馬車は王宮の近くへと到着した。奇しくもそこはコーガと再開した王宮の近くの噴水のある広場であった。
  馬車を降りたクロエ達は、止まった馬車のそばで待っていた人に案内される。案内された先の天幕には、今回の作戦の総指揮を取ると言う解放戦線の幹部がいた。

「あなた方がギルドから派遣された方々ですか? 今回はご協力感謝します。しかし、聞かされてはいましたが……本当にうら若い女性の方々であったとは……。最初聞かされたときは信じられませんでしたよ。」

  幹部が笑ってクロエ達を出迎える。サラがその言葉に反応した。

「私たちの実力が信じられないなら、証明してもよろしいですわよ?」
「いやいや、滅相もない。我々は見た目で他人を判断しませんよ。それに最近、我々の組織にも転生者が加入しまして。彼女を見れば外見がいかに判断材料として不足するものかわかります。」

  その言葉を聞いてクロエが反応した。何か聞きたそうにしていたが、幹部の男は気づかずに作戦を説明する。

「城の門は勇者が束ねた反対派によって開かれています。突入した後、城の各地に仕込んでもらった照明魔法が発動し、光源が確保されます。それ相応の抵抗が予想されますが、恐らく今晩中で決着がつくでしょう。ただ、不安として残るのは勇者からリークされた戦闘ゴーレムの情報と、勇者自身です。ゴーレムに関しては我々の部隊を割くのと合わせて、そちらの方でも対応していただきます。」

  そこまで言うと幹部はサラとミーナの方を見た。視線を向けられた二人は軽く頷いて答える。

「このあと対ゴーレム部隊を紹介しますので、そちらと擦り合わせてください。そして、クロエさん。貴女には勇者の足止めをお願いします。」

  クロエが頷いた。

「ありがとう。彼も愛する人を人質に取られているようだ。我々に敵対するのも心苦しいと渡された手紙にありました。聞くと、勇者も貴女も転生者らしいですね。どうか、彼をお願いします。姫は我々が必ずお助けします。」
「あ、あの! さっき言ってた、最近加入した転生者について聞きたいんですけど……」

  クロエの言葉に幹部の男は答えようとした。しかし、タイミング悪く隊員らしき男が天幕に入ってきた。

「隊長、準備が整いました。いつでも突入できます。」
「む、そうか。すいません、クロエさん。この話はまた後程……」

  申し訳なさそうに謝ると、幹部の男は天幕の外へ出ていった。サラとミーナも作戦を確認するために天幕の外へ出ていく。残されたクロエはひとり、何とか覚悟を決めようとしていた。
 しかし、覚悟も定まらないうちに無情にも作戦の時間はやって来てしまうのであった。










  全員が城門の前に集合した。作戦開始秒読みである。幹部の男が後方から叫んだ。

「よし……照明魔法展開‼ 総員突撃ッ‼」

  その声と共に城の中へ解放戦線のメンバーがなだれ込む。展開された照明魔法のお陰で城内は明るかった。寝返らなかった城の衛兵らが面食らいながらもすぐに抵抗する。

「し、侵入者……侵入者あり! 侵入者ありッ‼ 敵人数多数なるも不明! 目的不明! 直ちに応戦せよ‼ 繰り返す、侵入者ありッ!!」

  そしてすぐに城内は乱戦の模様を呈した。同じ衛兵で争う場面も見られる。その混乱の最中、城の奥から多数の戦闘ゴーレムが現れた。

「――! 私たちはあれらの対応に当たりますわ! クロエさん、どうかご無事で!」
「我々のことは心配なさらず。クロエさんの信じる道をお進みください。」

  サラとミーナがそう言って離脱する。クロエは翼を展開し、飛び上がりながら考えた。

(アイツが、コーガが決戦するなら、誰の邪魔も入らないところにするはずだ。しかも他人を気にしなくてもいい場所……)

  クロエの脳内に一つの場所が思い浮かぶ。それは初めてこの場所を訪れた時に気になった場所。用途がわからないが、なぜか作られた城の高台。何故だか分からないがそこにコーガはいるような気がした。
 高度を上げて城の高台へと向かう。城内の乱戦を眼下に、クロエはすぐに高台へとたどり着いた。そこには思った通り、コーガが昨日と変わらない姿で待っていた。その表情はこれから死闘を演じるとは思えないほどリラックスした表情だった。
 高台に着地する。油断無く辺りを見回すクロエに向かって、コーガは笑いながら言った。それはこの世界の言葉ではなく、前世の、懐かしい日本語であった。

「そんなに警戒しなくても、ここには俺以外いねぇよ……まぁ、監視役はどっかにいるだろうけどな。」
「……その監視役はどこにいるんだ?」
「捕まえる気か? 無理だ、諦めろ。気配を消すのが無駄に上手いんだ。どっかにいるのは確実なんだが、どこにいるか分からねぇ。ここも数年前に作られた飛空挺の発着場らしくて、ここならソイツの姿も確認できるかと思ってきたんだが……見てみろよ、どこにもいねぇ。」

 クロエがその言葉に促されて周囲を見渡す。確かにどこにも見当たらない。視線を再びコーガに戻すと、腰にある剣を引き抜いていた。金属の鈍い輝きが月明かりを受けてクロエに届く。真下のはずの喧噪がやけに遠くに感じられた。
 鞘から抜いた剣先をクロエに向けながらコーガが口を開いた。その視線はクロエの瞳を捉えて離さない。

「さぁ、魔王と勇者のラストバトルだ。覚悟はできてるんだろ?」

 ―続く―
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