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第四章:犠牲の国・ポルタ
第94話
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エリーが老騎士との戦いを始めた頃、サラとミーナもまた戦いの火ぶたを切っていた。しかし戦いはそう長くならなさそうである。初めのミーナの鉄球投擲は、かなりの数のアンデッドを減らしていたのである。
ミーナは再び【パンドラ】を展開し、右手を亜空間に突き入れた。そしてズルリと取り出したのは、先ほども使用していたチェーンソーである。しかし大きさは先ほどの物より一回りも二回りも大きい。屈強な成人男性であっても両手で扱いきれるかどうかと言ったサイズである。
しかしミーナは右手一本で軽々とチェーンソーを取り出すと、軽やかに左手へ持ち替える。そして右手でチェーンソーのスターターロープのアクセサリーをつかむと、力強く引っ張った。
轟くようなエンジン音を響かせて、チェーンソーの回転刃が回り始めた。ミーナが再びチェーンソーを右手に持ち替え、近くに倒れ蠢くアンデッドにチェーンソーを突き刺す。アンデッドは絶叫を上げながら、抵抗するすべもなくズタズタに切り裂かれていった。まき散らされる腐った肉片が、ビチャビチャと不快な音をたてて床に壁にぶち撒かれる。
その様子に、ミーナから少し距離をとって弓を構えていたサラが不快そうに顔をゆがめた。匂い消しの魔法をされていたのか、腐った肉特有のにおいはしない。しかしそうは言っても不快な事には変わりなかった。
「ミーナ、もう少しきれいにできませんの?」
「申し訳ありません。しかし、『アンデッドは派手に倒してこそ』と昔お会いした方に伺いまして。この武器もわざわざその当時特注した物なのですよ。」
「もう何も言いませんわ……。それでミーナ、奥の大きいものを頼めます? 私は前の方の雑魚を仕留めますわ。」
「かしこまりました。お手並み拝見させていただきます。」
ミーナがそう言って横にずれ、サラに射線を譲った。アンデッドたちは先ほどまでの会話途中にも容赦なく歩み寄ってきている。すでに両者の間は近い。
サラは弦を引き絞ると、魔力を集中させて風を集めた。そして出来上がる矢は、今までのそれよりも少し大きいものである。
「集いて廻れ、我が敵すべてを吹き飛ばせ! 【暴風の矢】!」
放たれた魔法の矢はサラの目の前で幾重にも分裂し、まるで弓兵部隊の一斉射撃のようにアンデッドたちへ降り注いだ。その分裂はサラの得意魔法【風の矢】の比ではない。
比べ物にならないのは分裂数だけではなかった。攻撃力も上昇している。【風の矢】では下あごから上を吹き飛ばしていたが、【暴風の矢】では胸から上を吹き飛ばしていた。命中したアンデッドは軒並み行動不能となっている。
だが、それでも巨体のアンデッドは倒し切れていなかった。老騎士の連れてきた三体の巨体のアンデッドはそれぞれが鎧を着こんでおり、かつ損傷の少ない個体ばかりだったのだ。分散してしまった魔法では倒し切れていない。
しかし、サラは一切の焦りを見せてはいなかった。何故ならば、彼女には心強い従者がいるのだから。
「後詰は任せましたわよ……ミーナ!」
「Oui,Lady. お任せください。」
けたたましいまでのエンジン音を轟かせ、大きなチェーンソーを携えたミーナが走り出した。彼女は途中で進路を右に逸らすと、飛び上がり壁に足をつける。そしてそのまま、まるで重力を無視したかのような動きで壁を走り出した。
「主人の活躍に花を添えてこそのメイド……。さぁ、真っ赤な花を咲かせましょう。」
大上段からの振り下ろしで一番近くにいた巨体アンデッドの首を飛ばす。ミーナから見れば縦の斬撃は、壁に垂直であるが故に平行の斬撃となって巨体アンデッドの首を刎ねた。強固なはずの鎧であるが、どうやら魔法耐性は高いものの物理的な防御は見た目通りのようである。ミーナ特注のチェーンソーの前では紙切れ同然であった。
一体目を斬り落としたミーナはそのまま壁を蹴って跳躍、一体目の傍にいた巨体アンデッドの腹にチェーンソーを突き刺した。刃を縦に刺さったチェーンソーは容易く鎧を貫通し、比較的新鮮な巨体アンデッドの臓物を細切れミンチに変えていった。ゾンビが叫びをあげる。
しかしアンデッドはその程度では死なない。いや、死ねない。新鮮であるが故か、はたまた製作者の趣味か。彼らには多少の痛覚が残されているようだ。残酷なことこの上ない。
「お可哀想に、死して尚痛みを得ることになろうとは。今、楽にして差し上げますね。」
アンデッドの腹にチェーンソーを突き刺し華麗に着地を果たしたミーナが、頬に手を添え笑顔を浮かべた。おもむろにスカートの端をつまみ上げると、その細く引き締まった長い右足を振り上げる。そして、何のためらいも見せずに突き刺さったチェーンソーの持ち手を上から蹴り落とした。
てこの原理に従って、刺さった根元を支点に刃は上に、チェーンソーは跳ね上がった。無論回転は止まっていない。ダークエルフの身体能力による蹴りで得られた推進力は、巨体アンデッドの身体を鎧ごと縦に切り裂くには十分すぎた。
巨体アンデッドは腹から頭の頂点まできれいに切り裂かれ動きを止める。切り裂かれた個所から吹き上がる血しぶきは、まさに真っ赤な噴水のようであった。
チェーンソーが落ちる前に空中でキャッチしたミーナは、その場から半歩だけ右にそれた。するとそこに最後の巨体アンデッドのハンマーが振り下ろされる。叩き潰す相手を失ったハンマーは、肝が冷えるような風切り音を鳴らして廊下を陥没させた。
攻撃を外したことを悟った巨体アンデッドはハンマーを持ち上げようとした。しかしそのハンマーに足が置かれている事に気が付く。この血だまりだらけの廊下において、何故だかきれいなままのピンヒールパンプスである。そこから伸びる見事な脚線美をたどると、そこにはにこやかな、しかし恐ろしさを感じさせる笑みを浮かべたミーナの笑顔があった。
「ハンマーとは奇遇ですね。実は私もハンマーをよく使うのです。ご覧いただけますか?」
ハンマーに置いた左足を踏み込みハンマーを更に床へ陥没させたミーナは、ハンマーを踏み台に登ると目の前の巨体アンデッドの胸に、まるで置台代わりとでも言うかの如くぞんざいにチェーンソーを突き刺した。
そして自身の背後に【パンドラ】による亜空間を発生させる。手を引くと、そこに握られていたのはハンマーの柄だ。ミーナは体をひねる動作と共にハンマーを引き抜くと、その動作のままにハンマーを振り抜き巨体アンデッドの頭を打ち飛ばした。
打ち飛ばされた巨体アンデッドの頭は真っ直ぐに飛んでいった。そして不意に動きを止める。止めたのはエリーの持つ光十字《リュミエール》だ。飛んできた頭に反応したエリーは器用にも光十字《リュミエール》で頭を突き刺し止めると、その白い炎で頭を燃やし灰へと変える。
「おや、お邪魔してしまいましたか?」
「別に。こっちも丁度終わったところよ。」
倒れ伏す老騎士の横に悠然と立つエリーの身体には、もはや傷跡一つない。これが吸血族《ヴァンパイア》の、エリザベートの再生力なのだろう。
「え、ちょっと……まさか殺していませんわよね? その方……」
「失礼ね! ちゃんと加減したわよ! それに、そうじゃなくても大丈夫だから。私の光十字《リュミエール》は、光属性の相手にはあんまり効果ないのよ。この人、聖騎士でも偉い方でしょ? だったら案外傷も浅いわ。って言うか見てみなさいよ、血も出てないから。」
エリーの言葉にサラとミーナが老騎士の身体を仰向けに返し覗き込んだ。確かにエリーの言葉通り、鎧こそ切り裂かれているもののそこから見える老騎士の身体にはミミズ腫れがあるだけである。どうやら切り裂かれた際の衝撃で気絶しているだけのようだ。
ミーナが鎧を調べている。老騎士の着けている鎧は、今まで彼女たちが見てきた聖騎士よりも装飾が多いようだ。ミーナが嬉しそうに頷いた。
「素晴らしい。どうやらこの方は上の位の方の様子、折角ですし少しお話をお聞きしましょう。」
そう言ったミーナは懐から小さな瓶を取り出した。金属製の蓋を回して開ける。すると、その瓶からは離れた場所にいるサラやエリーにも分かるほどの刺激臭が漂ってきた。気付け薬である。
顔をそむけた二人を他所に、一切表情を変えないミーナが瓶の口を老騎士の顔に近づけるのだった。
―続く―
ミーナは再び【パンドラ】を展開し、右手を亜空間に突き入れた。そしてズルリと取り出したのは、先ほども使用していたチェーンソーである。しかし大きさは先ほどの物より一回りも二回りも大きい。屈強な成人男性であっても両手で扱いきれるかどうかと言ったサイズである。
しかしミーナは右手一本で軽々とチェーンソーを取り出すと、軽やかに左手へ持ち替える。そして右手でチェーンソーのスターターロープのアクセサリーをつかむと、力強く引っ張った。
轟くようなエンジン音を響かせて、チェーンソーの回転刃が回り始めた。ミーナが再びチェーンソーを右手に持ち替え、近くに倒れ蠢くアンデッドにチェーンソーを突き刺す。アンデッドは絶叫を上げながら、抵抗するすべもなくズタズタに切り裂かれていった。まき散らされる腐った肉片が、ビチャビチャと不快な音をたてて床に壁にぶち撒かれる。
その様子に、ミーナから少し距離をとって弓を構えていたサラが不快そうに顔をゆがめた。匂い消しの魔法をされていたのか、腐った肉特有のにおいはしない。しかしそうは言っても不快な事には変わりなかった。
「ミーナ、もう少しきれいにできませんの?」
「申し訳ありません。しかし、『アンデッドは派手に倒してこそ』と昔お会いした方に伺いまして。この武器もわざわざその当時特注した物なのですよ。」
「もう何も言いませんわ……。それでミーナ、奥の大きいものを頼めます? 私は前の方の雑魚を仕留めますわ。」
「かしこまりました。お手並み拝見させていただきます。」
ミーナがそう言って横にずれ、サラに射線を譲った。アンデッドたちは先ほどまでの会話途中にも容赦なく歩み寄ってきている。すでに両者の間は近い。
サラは弦を引き絞ると、魔力を集中させて風を集めた。そして出来上がる矢は、今までのそれよりも少し大きいものである。
「集いて廻れ、我が敵すべてを吹き飛ばせ! 【暴風の矢】!」
放たれた魔法の矢はサラの目の前で幾重にも分裂し、まるで弓兵部隊の一斉射撃のようにアンデッドたちへ降り注いだ。その分裂はサラの得意魔法【風の矢】の比ではない。
比べ物にならないのは分裂数だけではなかった。攻撃力も上昇している。【風の矢】では下あごから上を吹き飛ばしていたが、【暴風の矢】では胸から上を吹き飛ばしていた。命中したアンデッドは軒並み行動不能となっている。
だが、それでも巨体のアンデッドは倒し切れていなかった。老騎士の連れてきた三体の巨体のアンデッドはそれぞれが鎧を着こんでおり、かつ損傷の少ない個体ばかりだったのだ。分散してしまった魔法では倒し切れていない。
しかし、サラは一切の焦りを見せてはいなかった。何故ならば、彼女には心強い従者がいるのだから。
「後詰は任せましたわよ……ミーナ!」
「Oui,Lady. お任せください。」
けたたましいまでのエンジン音を轟かせ、大きなチェーンソーを携えたミーナが走り出した。彼女は途中で進路を右に逸らすと、飛び上がり壁に足をつける。そしてそのまま、まるで重力を無視したかのような動きで壁を走り出した。
「主人の活躍に花を添えてこそのメイド……。さぁ、真っ赤な花を咲かせましょう。」
大上段からの振り下ろしで一番近くにいた巨体アンデッドの首を飛ばす。ミーナから見れば縦の斬撃は、壁に垂直であるが故に平行の斬撃となって巨体アンデッドの首を刎ねた。強固なはずの鎧であるが、どうやら魔法耐性は高いものの物理的な防御は見た目通りのようである。ミーナ特注のチェーンソーの前では紙切れ同然であった。
一体目を斬り落としたミーナはそのまま壁を蹴って跳躍、一体目の傍にいた巨体アンデッドの腹にチェーンソーを突き刺した。刃を縦に刺さったチェーンソーは容易く鎧を貫通し、比較的新鮮な巨体アンデッドの臓物を細切れミンチに変えていった。ゾンビが叫びをあげる。
しかしアンデッドはその程度では死なない。いや、死ねない。新鮮であるが故か、はたまた製作者の趣味か。彼らには多少の痛覚が残されているようだ。残酷なことこの上ない。
「お可哀想に、死して尚痛みを得ることになろうとは。今、楽にして差し上げますね。」
アンデッドの腹にチェーンソーを突き刺し華麗に着地を果たしたミーナが、頬に手を添え笑顔を浮かべた。おもむろにスカートの端をつまみ上げると、その細く引き締まった長い右足を振り上げる。そして、何のためらいも見せずに突き刺さったチェーンソーの持ち手を上から蹴り落とした。
てこの原理に従って、刺さった根元を支点に刃は上に、チェーンソーは跳ね上がった。無論回転は止まっていない。ダークエルフの身体能力による蹴りで得られた推進力は、巨体アンデッドの身体を鎧ごと縦に切り裂くには十分すぎた。
巨体アンデッドは腹から頭の頂点まできれいに切り裂かれ動きを止める。切り裂かれた個所から吹き上がる血しぶきは、まさに真っ赤な噴水のようであった。
チェーンソーが落ちる前に空中でキャッチしたミーナは、その場から半歩だけ右にそれた。するとそこに最後の巨体アンデッドのハンマーが振り下ろされる。叩き潰す相手を失ったハンマーは、肝が冷えるような風切り音を鳴らして廊下を陥没させた。
攻撃を外したことを悟った巨体アンデッドはハンマーを持ち上げようとした。しかしそのハンマーに足が置かれている事に気が付く。この血だまりだらけの廊下において、何故だかきれいなままのピンヒールパンプスである。そこから伸びる見事な脚線美をたどると、そこにはにこやかな、しかし恐ろしさを感じさせる笑みを浮かべたミーナの笑顔があった。
「ハンマーとは奇遇ですね。実は私もハンマーをよく使うのです。ご覧いただけますか?」
ハンマーに置いた左足を踏み込みハンマーを更に床へ陥没させたミーナは、ハンマーを踏み台に登ると目の前の巨体アンデッドの胸に、まるで置台代わりとでも言うかの如くぞんざいにチェーンソーを突き刺した。
そして自身の背後に【パンドラ】による亜空間を発生させる。手を引くと、そこに握られていたのはハンマーの柄だ。ミーナは体をひねる動作と共にハンマーを引き抜くと、その動作のままにハンマーを振り抜き巨体アンデッドの頭を打ち飛ばした。
打ち飛ばされた巨体アンデッドの頭は真っ直ぐに飛んでいった。そして不意に動きを止める。止めたのはエリーの持つ光十字《リュミエール》だ。飛んできた頭に反応したエリーは器用にも光十字《リュミエール》で頭を突き刺し止めると、その白い炎で頭を燃やし灰へと変える。
「おや、お邪魔してしまいましたか?」
「別に。こっちも丁度終わったところよ。」
倒れ伏す老騎士の横に悠然と立つエリーの身体には、もはや傷跡一つない。これが吸血族《ヴァンパイア》の、エリザベートの再生力なのだろう。
「え、ちょっと……まさか殺していませんわよね? その方……」
「失礼ね! ちゃんと加減したわよ! それに、そうじゃなくても大丈夫だから。私の光十字《リュミエール》は、光属性の相手にはあんまり効果ないのよ。この人、聖騎士でも偉い方でしょ? だったら案外傷も浅いわ。って言うか見てみなさいよ、血も出てないから。」
エリーの言葉にサラとミーナが老騎士の身体を仰向けに返し覗き込んだ。確かにエリーの言葉通り、鎧こそ切り裂かれているもののそこから見える老騎士の身体にはミミズ腫れがあるだけである。どうやら切り裂かれた際の衝撃で気絶しているだけのようだ。
ミーナが鎧を調べている。老騎士の着けている鎧は、今まで彼女たちが見てきた聖騎士よりも装飾が多いようだ。ミーナが嬉しそうに頷いた。
「素晴らしい。どうやらこの方は上の位の方の様子、折角ですし少しお話をお聞きしましょう。」
そう言ったミーナは懐から小さな瓶を取り出した。金属製の蓋を回して開ける。すると、その瓶からは離れた場所にいるサラやエリーにも分かるほどの刺激臭が漂ってきた。気付け薬である。
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