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第四章:犠牲の国・ポルタ
第109話
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――そこは、もはや見慣れた場所である。
――目新しさは何もない。
――しかし、見慣れるのと気が楽なのは別だった。
――戦火残火。その怨念は消えやしない。
「……あぁ、ここか。」
「久しぶり、と言うほどではないわの。まぁなかなかの戦いじゃったぞ。」
「うん。力を貸してくれたことは、礼を言うよ。ありがと。」
「そういう契約じゃからな。さぁ、今度はこちらの番じゃ。妾の願いを叶えてもらうぞ?」
「そうだったね……。で、願いって何? 体を寄こせとかだったら、分かってるよね?」
「心配するな、体に死なれては意味がないからの。別に始めからそんな願いするつもりもないわ。」
「じゃあ、何なのさ。」
「お主に、ある事を調べてもらいたい。妾、つまり過去の大魔王エリスについてじゃ。」
「調べてって、何で急に……?」
「さっき自分で言っておったじゃろう? 過去の妾と今の妾は、どこか違うように感じると。その通りじゃ。何を隠そう、妾自身エルフの郷での出来事や先の大戦の時の記憶が曖昧なのじゃ……」
「それって……」
「妾がしたことには違いない。今更責任逃れをするつもりはないわ。しかし、じゃからと言って納得できるかどうかは別じゃ! じゃから、クロエ。お主に依頼する。妾の事を調査してくれ。何か嫌な予感ばかりするんじゃ。一度は死んだが、このまま終わりなんぞ納得できる訳がない!」
「それはいいけど……どうやって調べろって言うのさ。」
「それを考えるのもお主の仕事じゃろ? まぁでも、手掛かりはある。『大罪《ペッカータ》』じゃ。当時の奴らなり、その後継なりがまだこのイグナシアラントにはおる。奴らを皮切りに妾の事を調査するのじゃ!」
「大罪《ペッカータ》って……その人たちって一国の王ってレベルじゃないでしょ。ボクなんかが会えるわけないと思うけど……」
「あぁ、うるっさいのう! ぐだぐだ文句言わず頷かんか! あ?」
「わ、分かったよ……」
「ん、それで良いのじゃ。契約した以上、代償は払ってもらう。お主の意思に関係なく、な。……お、もうすぐ目覚めのようじゃ。」
「そんなこと分かるの?」
「まぁの。あ、あと大罪《ペッカータ》に会ったらこの言葉を言えば良い。これは妾と大罪《ペッカータ》知らぬ事実じゃ。良いか、忘れるんじゃないぞ。」
「分かったよ。」
「『存在王』、じゃ。奴らに会ったらこの単語を出せ。十中八九、何らかの反応がある。」
「存在王? まぁ、覚えておくよ。それよりも……」
「うん?」
「ボクの事、いつから『お主』って呼んでたっけ? 前は『貴様』とか呼んでなかった?」
「……た、ただの気まぐれじゃ。お主はそんな些事気にせずとも好い。ほら、さっさと行け!」
――雲散霧消。クロエの意識は薄れていった。
――そして、かの光景も薄れていく。
――一体どうなってしまうのか。
――クロエの意識は、覚めていく。
*
クロエが目を覚ますと、そこは見たことのない部屋だった。木材を基調とした設《しつら》えは、質素ながらも落ち着きを感じさせる。窓も大きく、そこから入る太陽の光が爽やかだ。
「……うん? あれ、ここどこ?」
クロエは体にかかっていた布団を剥いで、ベッドから降りた。来ていた服はいつの間にか寝巻に変わっている。ぐるりと部屋を見回したが、どうやらここは寝室、もしくは宿屋の一室らしい。そこまで広くない一室にベッドが二つと布団が一つ、そして机や小さなキッチンが置かれていた。
(うーん、昨日カーミラが退散した辺りまでは覚えてるけど……その後は?)
クロエが少しボサボサになった髪を手櫛で整えていると、部屋にある扉の一つが開かれた。内鍵がある扉、つまりあそこが外なり廊下につながっているのだろう。
扉から姿を見せたのはサラとミーナ、そしてエリザベートの三人だった。三人は起きているクロエの姿を見ると、途端に安心したような表情になる。
「起きたわね、クロエ。おはよう。」
「おはようございます、エリー。サラさんとミーナさんもおはよう。」
「おはようございます、ご無事で何よりですわ!」
「おはようございます。お体は大丈夫ですか?」
クロエの返答に各々がめいめいの言葉を返した。ミーナが傍の箪笥からタオルとクロエの着替えを渡すと、クロエに言葉をかける。
「まずは、湯あみをなさってください。私はそれまでの間に朝食をご用意いたします。お嬢様、お手伝いいただけますか?」
「では、全員分のパンでも焼いておきますわ。クロエさん、ごゆっくり。」
クロエはタオルと着替えを受け取るとミーナの案内で部屋に設置された浴室へ向かった。背後からサラとエリーの仲良さげな会話が聞こえてくる。
「ねぇ、アタシも何か手伝うわよ?」
「あ、エリーは太陽に当たらないように、隅で大人しくしておいてくださいまし。」
「ちょ、何よその言い方!? 何かやるって言ってるでしょ!」
「お二人とも……仲良くは出来ないのですか?」
その賑わいを背に、クロエは口元に笑みを浮かべて浴室へ向かうのだった。
*
「ん! ご馳走様。美味しかったわ。久々よ、こんなにしっかりした物食べたの。ミーナ、だったわよね? アンタやるじゃない!」
「恐縮です。」
「でしょう? ミーナの料理はエルフの郷でも指折りでしたもの。様々な国の料理も作れますしね!」
「アンタはパン焼いただけでしょ、サラ。それくらいアタシでもできるわ。」
「ま、まぁまぁ……」
クロエが苦笑でサラとエリーをなだめた。出会ってそこまで時間は立っていないはずだが、この二人は軽口を叩き合うほどの仲になっている。一見すると噛みつき合っているかのようだが、その実二人とも楽しそうだ。その証拠にミーナも特に止める事もせず、一人黙々と紅茶を用意している。もしかしたらただ単に、関わり合うのが面倒なだけかもしれないが。
「お待たせいたしました。とりあえずこちらで落ち着きください。お茶菓子もご用意しておりますので。」
「ん、まぁそうね。いただくわ。」
「まったく、もう……」
ぶつぶつ文句を言いながらも、二人は紅茶のカップを手に取りコクコクと飲み始めた。途端に部屋の中は静かになる。
「さて、クロエさん。色々と混乱しているとは思いますが、まずは昨夜の事をお話し願えませんか? あの姿に、あの力……尋常の物ではないとお察しします。こちらのブローチを、失礼ながら拝見させていただきましたが、間違いなく宝珠です。これを、いったいどこで……?」
紅茶を用意し、自身も席に着いたミーナがそう切り出した。その言葉にクロエの手が止まる。
「クロエさん、やはり話しにくい事なんですの?」
「あ、やっ……そう言う訳じゃないんだ。ただ、いろいろあってどこから話した物かなって……。」
クロエは少し悩んだ。そして言葉を続ける。
「サラさん、ミーナさん。エリーに、ボクの事話したいと思うんだ。エルフの郷の事も含めて……良いかな?」
「私は、クロエさんさえ良ければ良いと思いますわ。エリーは秘密を言いふらす性格じゃありませんもの。」
「な、何よ。照れるじゃない……。」
「あ、言いふらすほどの相手がいなかったですわね。」
「あ? 何ですって?」
「お二方、話がズレていますよ。」
ミーナが見かねて仲裁に入った。そしてクロエの方を見て話を続ける。
「私もお嬢様と同意見です。あの事はクロエさん自身の問題、言い方は悪いですが私たちには関係がありません。ですので、クロエさんが話しても良いと思えたのなら大丈夫ですよ。しかし、時と場合だけは吟味なさってくださいね。」
「うん、わかった。」
クロエはサラとミーナに後押しされる形となり、決意を固めた。エリーに向き直ると、少し真剣な表情になる。
「エリー、今から話す事は信じられないかもしれない。でも、まずは話だけは聞いて欲しいんだ。」
「へぇ、この前聞いた話も十分アレだったけど、それ以上だって言うの?」
「うん、驚かないでよね?」
―続く―
――目新しさは何もない。
――しかし、見慣れるのと気が楽なのは別だった。
――戦火残火。その怨念は消えやしない。
「……あぁ、ここか。」
「久しぶり、と言うほどではないわの。まぁなかなかの戦いじゃったぞ。」
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「それって……」
「妾がしたことには違いない。今更責任逃れをするつもりはないわ。しかし、じゃからと言って納得できるかどうかは別じゃ! じゃから、クロエ。お主に依頼する。妾の事を調査してくれ。何か嫌な予感ばかりするんじゃ。一度は死んだが、このまま終わりなんぞ納得できる訳がない!」
「それはいいけど……どうやって調べろって言うのさ。」
「それを考えるのもお主の仕事じゃろ? まぁでも、手掛かりはある。『大罪《ペッカータ》』じゃ。当時の奴らなり、その後継なりがまだこのイグナシアラントにはおる。奴らを皮切りに妾の事を調査するのじゃ!」
「大罪《ペッカータ》って……その人たちって一国の王ってレベルじゃないでしょ。ボクなんかが会えるわけないと思うけど……」
「あぁ、うるっさいのう! ぐだぐだ文句言わず頷かんか! あ?」
「わ、分かったよ……」
「ん、それで良いのじゃ。契約した以上、代償は払ってもらう。お主の意思に関係なく、な。……お、もうすぐ目覚めのようじゃ。」
「そんなこと分かるの?」
「まぁの。あ、あと大罪《ペッカータ》に会ったらこの言葉を言えば良い。これは妾と大罪《ペッカータ》知らぬ事実じゃ。良いか、忘れるんじゃないぞ。」
「分かったよ。」
「『存在王』、じゃ。奴らに会ったらこの単語を出せ。十中八九、何らかの反応がある。」
「存在王? まぁ、覚えておくよ。それよりも……」
「うん?」
「ボクの事、いつから『お主』って呼んでたっけ? 前は『貴様』とか呼んでなかった?」
「……た、ただの気まぐれじゃ。お主はそんな些事気にせずとも好い。ほら、さっさと行け!」
――雲散霧消。クロエの意識は薄れていった。
――そして、かの光景も薄れていく。
――一体どうなってしまうのか。
――クロエの意識は、覚めていく。
*
クロエが目を覚ますと、そこは見たことのない部屋だった。木材を基調とした設《しつら》えは、質素ながらも落ち着きを感じさせる。窓も大きく、そこから入る太陽の光が爽やかだ。
「……うん? あれ、ここどこ?」
クロエは体にかかっていた布団を剥いで、ベッドから降りた。来ていた服はいつの間にか寝巻に変わっている。ぐるりと部屋を見回したが、どうやらここは寝室、もしくは宿屋の一室らしい。そこまで広くない一室にベッドが二つと布団が一つ、そして机や小さなキッチンが置かれていた。
(うーん、昨日カーミラが退散した辺りまでは覚えてるけど……その後は?)
クロエが少しボサボサになった髪を手櫛で整えていると、部屋にある扉の一つが開かれた。内鍵がある扉、つまりあそこが外なり廊下につながっているのだろう。
扉から姿を見せたのはサラとミーナ、そしてエリザベートの三人だった。三人は起きているクロエの姿を見ると、途端に安心したような表情になる。
「起きたわね、クロエ。おはよう。」
「おはようございます、エリー。サラさんとミーナさんもおはよう。」
「おはようございます、ご無事で何よりですわ!」
「おはようございます。お体は大丈夫ですか?」
クロエの返答に各々がめいめいの言葉を返した。ミーナが傍の箪笥からタオルとクロエの着替えを渡すと、クロエに言葉をかける。
「まずは、湯あみをなさってください。私はそれまでの間に朝食をご用意いたします。お嬢様、お手伝いいただけますか?」
「では、全員分のパンでも焼いておきますわ。クロエさん、ごゆっくり。」
クロエはタオルと着替えを受け取るとミーナの案内で部屋に設置された浴室へ向かった。背後からサラとエリーの仲良さげな会話が聞こえてくる。
「ねぇ、アタシも何か手伝うわよ?」
「あ、エリーは太陽に当たらないように、隅で大人しくしておいてくださいまし。」
「ちょ、何よその言い方!? 何かやるって言ってるでしょ!」
「お二人とも……仲良くは出来ないのですか?」
その賑わいを背に、クロエは口元に笑みを浮かべて浴室へ向かうのだった。
*
「ん! ご馳走様。美味しかったわ。久々よ、こんなにしっかりした物食べたの。ミーナ、だったわよね? アンタやるじゃない!」
「恐縮です。」
「でしょう? ミーナの料理はエルフの郷でも指折りでしたもの。様々な国の料理も作れますしね!」
「アンタはパン焼いただけでしょ、サラ。それくらいアタシでもできるわ。」
「ま、まぁまぁ……」
クロエが苦笑でサラとエリーをなだめた。出会ってそこまで時間は立っていないはずだが、この二人は軽口を叩き合うほどの仲になっている。一見すると噛みつき合っているかのようだが、その実二人とも楽しそうだ。その証拠にミーナも特に止める事もせず、一人黙々と紅茶を用意している。もしかしたらただ単に、関わり合うのが面倒なだけかもしれないが。
「お待たせいたしました。とりあえずこちらで落ち着きください。お茶菓子もご用意しておりますので。」
「ん、まぁそうね。いただくわ。」
「まったく、もう……」
ぶつぶつ文句を言いながらも、二人は紅茶のカップを手に取りコクコクと飲み始めた。途端に部屋の中は静かになる。
「さて、クロエさん。色々と混乱しているとは思いますが、まずは昨夜の事をお話し願えませんか? あの姿に、あの力……尋常の物ではないとお察しします。こちらのブローチを、失礼ながら拝見させていただきましたが、間違いなく宝珠です。これを、いったいどこで……?」
紅茶を用意し、自身も席に着いたミーナがそう切り出した。その言葉にクロエの手が止まる。
「クロエさん、やはり話しにくい事なんですの?」
「あ、やっ……そう言う訳じゃないんだ。ただ、いろいろあってどこから話した物かなって……。」
クロエは少し悩んだ。そして言葉を続ける。
「サラさん、ミーナさん。エリーに、ボクの事話したいと思うんだ。エルフの郷の事も含めて……良いかな?」
「私は、クロエさんさえ良ければ良いと思いますわ。エリーは秘密を言いふらす性格じゃありませんもの。」
「な、何よ。照れるじゃない……。」
「あ、言いふらすほどの相手がいなかったですわね。」
「あ? 何ですって?」
「お二方、話がズレていますよ。」
ミーナが見かねて仲裁に入った。そしてクロエの方を見て話を続ける。
「私もお嬢様と同意見です。あの事はクロエさん自身の問題、言い方は悪いですが私たちには関係がありません。ですので、クロエさんが話しても良いと思えたのなら大丈夫ですよ。しかし、時と場合だけは吟味なさってくださいね。」
「うん、わかった。」
クロエはサラとミーナに後押しされる形となり、決意を固めた。エリーに向き直ると、少し真剣な表情になる。
「エリー、今から話す事は信じられないかもしれない。でも、まずは話だけは聞いて欲しいんだ。」
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