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89.「光景はまた移り変わり、次は、どこか屋敷の中の光景に変わった。」
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屋敷の中は薄暗く、過剰なまでにレースの飾りが施されたカーテンに、漆黒に黒光りするゴシック風の家具があり、そして、無数の石の人形等が並べられていた。
その石の人形・・・それは、僕らを襲ってきた、あのゴーレムだった。
その屋敷の中に、4人の人影、その内3人は『僕』と剣士千歳ちゃんとエルフ千尋ちゃんで、後の1人が・・・
『・・・ごきげんよう・・・勇者様・・・・・・貴方のご活躍は伺っていましたわ。魔王・・・私の父の部下を散々殺しているのだとか・・・』
『・・・初めまして、魔王の娘さん・・・ええと・・・殺すというか・・・人間側も村とか襲われたりして殺されてるので・・・その言い方はちょっと・・・』
『ソルフィ』
『・・・えっ?』
『魔王の娘じゃなくて、ソルフィの名前はソルフィという言うのですわ。そう読んでくださいまし、ソルフィは、あの人は父とは思っていませんから』
後の1人・・・隣に居る少女が、『僕』応答した。
今、この場には、僕の手を握っている少女と、『僕』と応対している少女、二人の少女が居る・・・。僕も二人居る訳だが、何だか混乱するな。
これは、『僕』が少女と初めて会った時の光景なのだろう。
『では、ソルフィさん、人間を襲って苦しめている魔王を討伐をしたいんだけど、魔王の居城に向かう為の魔界の扉を開く鍵は、君が持っているんだよね、
良かったら、鍵を渡して欲しいんだ。駄目かな・・・?』
『僕』は頼みこむ。
『・・・駄目と言ったら・・・?』
少女が悪戯気に『僕』に聞き返すと、じゃきりと剣士千歳ちゃんが剣を抜き
『・・・無理矢理でも鍵を渡して貰います。私達、人間の生命が掛かっているので・・・』
『・・・あ・・・チトセちゃん・・・、そういうやり方は・・・』
『うふっうふふふふふっ!そうですね。そう言う事になりますね。勇者様の付き人の方々はソルフィは殺せるでしょうが、勇者様がソルフィを殺しに掛かったら、ソルフィはほとんど抵抗も出来なく殺される
でしょうからね。肉体に秘めている魔力が違います。脅されてしまっては、ソルフィは勇者様に従うしかありませんわ』
少女は自嘲気味に、しかし少し楽しそうに微笑んだ。
『君次第だけど、君は他の人間を襲っている素振りを見せてないから殺さないよ。でも、鍵は無理矢理取らせて貰うかな・・・、チトセちゃんが言っている様に、
魔王を倒さなければ、より、もっと多くの人が死んでしまうからね』
『・・・・・・うふふ、紳士なのですね、。勇者様は・・・・・・でも、折角ソルフィが勇者様の欲しい物を握っているのだから、いくつか鍵と引き換えの注文を勇者様にしたいと思いますわ』
『いいだろう、何かな?』
『僕』が少女の注文に聞く耳を持つと、少女は、またにこりと微笑む。
『鍵を渡す条件・・・二つありますわ。一つは魔王を必ず殺す事ですわ、あの男は必ず殺して欲しいですの』
『・・・何か、自分の父に怨みでも持っているのかい?』
『ええ、あの男は父親の資格も無い、いい加減で、鬼畜な男で、ソルフィは幼い頃から、あの男に弄ばれていましたの。』
『・・・え・・・?』
突然の少女の告白に『僕』は言葉を詰まらせた様だった。
『弄ばれていました。ボロ雑巾の様に家畜の様に。飽きられたら、あの男以外の低級モンスターの相手も・・・ソルフィは初めから肉親としてでは無く、そういう物として扱われてました。
だから、あの男だけは絶対に許せないのです。
私以外の男の兄弟は、父から寵愛を受け、大事に育てられ、魔族としてりっぱな教育を施されて、屈強な魔人になりました。勇者様が殺した、魔王の部下の幹部です。
勇者様が兄弟達を殺したという報を聞いて、ソルフィはとても感激したのですよ』
少女は、にまにまにまにまと、邪悪な、邪悪過ぎる、笑みを浮かべる。・・・しかしその笑みはどこか哀れだった。
『・・・・・・・そうか・・・・・・・・、君も・・・・・魔王の被害者だったのか・・・・・・』
『はい、ですから、私の兄弟を殺して戴いて、有り難う御座いますですわ、勇者様』
少女はぺこりとお辞儀をした。
・・・・・・・凄くショッキングで、そして、何と言ってやれば言いかわからない事をカミングアウトされてしまった。
『僕』は少女に何か、語りかけようとしているが、かけてやる言葉が無い様で、困惑しているかの様にその場に立ち尽くしている。
『・・・・・・で、後一つの注文は何なんですか?ソルフィさん?』
『僕』に変わって、剣士千歳ちゃんが少女に聞く。
少女は先ほどの邪悪と哀れさを入り交じった微笑みが無かったかの様に、さわやかで朗らかな微笑みを浮かべて、剣士千歳ちゃんの問いに、『僕』の顔を見つめて言った。
『・・・・・・もう一つの注文、それは、勇者様、ソルフィと・・・・・・・・・・・・契りを結び結婚する事。この二つですわ。』
その石の人形・・・それは、僕らを襲ってきた、あのゴーレムだった。
その屋敷の中に、4人の人影、その内3人は『僕』と剣士千歳ちゃんとエルフ千尋ちゃんで、後の1人が・・・
『・・・ごきげんよう・・・勇者様・・・・・・貴方のご活躍は伺っていましたわ。魔王・・・私の父の部下を散々殺しているのだとか・・・』
『・・・初めまして、魔王の娘さん・・・ええと・・・殺すというか・・・人間側も村とか襲われたりして殺されてるので・・・その言い方はちょっと・・・』
『ソルフィ』
『・・・えっ?』
『魔王の娘じゃなくて、ソルフィの名前はソルフィという言うのですわ。そう読んでくださいまし、ソルフィは、あの人は父とは思っていませんから』
後の1人・・・隣に居る少女が、『僕』応答した。
今、この場には、僕の手を握っている少女と、『僕』と応対している少女、二人の少女が居る・・・。僕も二人居る訳だが、何だか混乱するな。
これは、『僕』が少女と初めて会った時の光景なのだろう。
『では、ソルフィさん、人間を襲って苦しめている魔王を討伐をしたいんだけど、魔王の居城に向かう為の魔界の扉を開く鍵は、君が持っているんだよね、
良かったら、鍵を渡して欲しいんだ。駄目かな・・・?』
『僕』は頼みこむ。
『・・・駄目と言ったら・・・?』
少女が悪戯気に『僕』に聞き返すと、じゃきりと剣士千歳ちゃんが剣を抜き
『・・・無理矢理でも鍵を渡して貰います。私達、人間の生命が掛かっているので・・・』
『・・・あ・・・チトセちゃん・・・、そういうやり方は・・・』
『うふっうふふふふふっ!そうですね。そう言う事になりますね。勇者様の付き人の方々はソルフィは殺せるでしょうが、勇者様がソルフィを殺しに掛かったら、ソルフィはほとんど抵抗も出来なく殺される
でしょうからね。肉体に秘めている魔力が違います。脅されてしまっては、ソルフィは勇者様に従うしかありませんわ』
少女は自嘲気味に、しかし少し楽しそうに微笑んだ。
『君次第だけど、君は他の人間を襲っている素振りを見せてないから殺さないよ。でも、鍵は無理矢理取らせて貰うかな・・・、チトセちゃんが言っている様に、
魔王を倒さなければ、より、もっと多くの人が死んでしまうからね』
『・・・・・・うふふ、紳士なのですね、。勇者様は・・・・・・でも、折角ソルフィが勇者様の欲しい物を握っているのだから、いくつか鍵と引き換えの注文を勇者様にしたいと思いますわ』
『いいだろう、何かな?』
『僕』が少女の注文に聞く耳を持つと、少女は、またにこりと微笑む。
『鍵を渡す条件・・・二つありますわ。一つは魔王を必ず殺す事ですわ、あの男は必ず殺して欲しいですの』
『・・・何か、自分の父に怨みでも持っているのかい?』
『ええ、あの男は父親の資格も無い、いい加減で、鬼畜な男で、ソルフィは幼い頃から、あの男に弄ばれていましたの。』
『・・・え・・・?』
突然の少女の告白に『僕』は言葉を詰まらせた様だった。
『弄ばれていました。ボロ雑巾の様に家畜の様に。飽きられたら、あの男以外の低級モンスターの相手も・・・ソルフィは初めから肉親としてでは無く、そういう物として扱われてました。
だから、あの男だけは絶対に許せないのです。
私以外の男の兄弟は、父から寵愛を受け、大事に育てられ、魔族としてりっぱな教育を施されて、屈強な魔人になりました。勇者様が殺した、魔王の部下の幹部です。
勇者様が兄弟達を殺したという報を聞いて、ソルフィはとても感激したのですよ』
少女は、にまにまにまにまと、邪悪な、邪悪過ぎる、笑みを浮かべる。・・・しかしその笑みはどこか哀れだった。
『・・・・・・・そうか・・・・・・・・、君も・・・・・魔王の被害者だったのか・・・・・・』
『はい、ですから、私の兄弟を殺して戴いて、有り難う御座いますですわ、勇者様』
少女はぺこりとお辞儀をした。
・・・・・・・凄くショッキングで、そして、何と言ってやれば言いかわからない事をカミングアウトされてしまった。
『僕』は少女に何か、語りかけようとしているが、かけてやる言葉が無い様で、困惑しているかの様にその場に立ち尽くしている。
『・・・・・・で、後一つの注文は何なんですか?ソルフィさん?』
『僕』に変わって、剣士千歳ちゃんが少女に聞く。
少女は先ほどの邪悪と哀れさを入り交じった微笑みが無かったかの様に、さわやかで朗らかな微笑みを浮かべて、剣士千歳ちゃんの問いに、『僕』の顔を見つめて言った。
『・・・・・・もう一つの注文、それは、勇者様、ソルフィと・・・・・・・・・・・・契りを結び結婚する事。この二つですわ。』
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