中年おっさんの俺の下に、魔法少女達がやって来て、同棲して色々騒動があったりしつつ、世界を救う話

がおー

文字の大きさ
13 / 15

13.ぶちゅー、キスをされた。

しおりを挟む
それはほんのささやかな時間だが、しかし、深く情熱的なものだった。

突然のキスに僕は、菜野葉ちゃんの唇から解放された瞬間、酷くむせる。

「ふぅっ、魔力ご馳走様っ、救世主様っ」

菜野葉ちゃんはペロリと自分の唇を舐めた後、ステッキを振るった。

さっきより大幅な火柱が吹き、魔物達を焼いていく。

「へへっ、魔力供給のお陰で、パワーがみなぎる♪」

僕にウインクし、また、魔物を焼く仕事に戻った。

魔物は焼いても現れ、焼いても現れ、キリが無い様だった。

「まどかっ、キリが無いですよっ!」

「分かってるよ、でも・・・」

「もっと、魔法の火力を上げて、まとめて焼くですっ!」

「そんなの・・・今の魔力じゃ無理だよ!」

「救世主様にもっと、魔力を貰うですっ」

「それは・・・分かった、それしか無いね・・・っ」

女神ちゃんと菜野葉ちゃんはお互いに頷きあうと、僕を両手を二人で掴み

「救世主様っ、今、道を作るから、その道を作ったら、全力ダッシュで逃げるよ」

「逃げるですよっ!」

そう言って、菜野葉ちゃんはステッキを振る。

爆炎が吹き、魔物が焼け、道が出来る。

「ふう・・・、救世主様に貰った魔力、もうガス欠よ、さっ、走ろ!」

「走るですっ!」

二人は僕を引っ張って、炭となった魔物達の上を駆ける。

僕は、二人の手に引っ張られるがまま、廊下を走るのだった。




バタンッ!

魔物達に追いかけられた僕らは、何とか逃げおおせて、ロッカーの中に隠れている。

ロッカーの中に三人入っている訳である。

菜野葉ちゃんは衣服を所々破れ、そして、僕と女神ちゃんに到っては、風呂場に居た時のままの姿だ。

それを狭いロッカーで密着している。

真っ暗で、何も見えないが、二人の感触と息使いと体温が、距離0に存在する。

危機的状況なのに、僕はやましい事しか、考えられなかった。

「んっ、んんっ」

「せ、狭いですっ」

二人はぎゅうぎゅう、僕の中でもがく。

「や、やめてくれ、動かないで、二人共」

「しっ、静かに。魔物達に、私達がロッカーに隠れてるのバレちゃいますよっ」

女神ちゃんに注意され、黙るしかなくなる。

「良いですかっ?救世主様っ、私達は魔物の結界に閉じ込められて、そして、無数の魔物達に襲われていますっ。この状況を打破するには、まどかにもっと、もっと魔力を供給しなきゃいけません」

はあはあ、ふうふうと二人の息が僕の肉体に絡み合う中、女神ちゃんは言葉を続ける。

「頭撫で撫でとか唾液とか、そういうものじゃない、もっと、本格的な魔力供給をして貰います」

そう、暗闇の中の女神ちゃんは言った。

「本格的な魔力供給って、一体・・・」

「説明は後よ、救世主様。多分説明したら、救世主は魔力供給を拒否するわ。だって、救世主様は真面目で、誠実な人だもの。私みたいな女の子に気遣って拒否すると思うの。だから、今は何も聞かないで、私に身を任せて欲しいな?。ちょうど、今はまっ暗闇だから、私が何をしても救世主様はわからない。だから、何も考えずに私に任せて欲しい。これからする事は、ただの魔力供給で、やましい事は一切無いのだから。」

菜野葉ちゃんの声が、僕の目と鼻の先で、ささやかれる。

小さな声を一声、一声発声する度に、僕の顔に菜野葉ちゃんの息を感じる。

「・・・じゃあ、魔力供給、いただくから」

菜野葉ちゃんがそう言った後、暗闇の中で、何かが僕の唇を塞いだ。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜

来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、 疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。 無愛想で冷静な上司・東條崇雅。 その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、 仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。 けれど―― そこから、彼の態度は変わり始めた。 苦手な仕事から外され、 負担を減らされ、 静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。 「辞めるのは認めない」 そんな言葉すらないのに、 無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。 これは愛? それともただの執着? じれじれと、甘く、不器用に。 二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。 無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

クラスのマドンナがなぜか俺のメイドになっていた件について

沢田美
恋愛
名家の御曹司として何不自由ない生活を送りながらも、内気で陰気な性格のせいで孤独に生きてきた裕貴真一郎(ゆうき しんいちろう)。 かつてのいじめが原因で、彼は1年間も学校から遠ざかっていた。 しかし、久しぶりに登校したその日――彼は運命の出会いを果たす。 現れたのは、まるで絵から飛び出してきたかのような美少女。 その瞳にはどこかミステリアスな輝きが宿り、真一郎の心をかき乱していく。 「今日から私、あなたのメイドになります!」 なんと彼女は、突然メイドとして彼の家で働くことに!? 謎めいた美少女と陰キャ御曹司の、予測不能な主従ラブコメが幕を開ける! カクヨム、小説家になろうの方でも連載しています!

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

処理中です...