私の前職物語

ハネクリ0831

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大きな事件

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ある日、私はいつものように作業をしていた。機械とCADがうまく連動せず、寸法が取れないことが続いていた。何度もやり直してみたが、どれも上手くいかない。焦りとともに、心の中で不安が膨らんでいった。何もかもがうまくいかないという感覚が、私の頭を占めていった。その瞬間、心臓が激しく鼓動を打ち、呼吸が乱れ始めた。手元もおぼつかなくなり、まるで体全体が重く感じられた。そして、気づいた時には意識を失っていた。

次に目を覚ましたとき、私は病院のベッドに横たわっていた。周囲には白い壁が広がり、人工的な明かりが天井から差し込んでいた。心地よくもない、冷たい空間。それが私の最初の印象だった。そして、隣に立っていた人物に目を向けると、それは工場長Hだった。彼は少し驚いた表情で私を見下ろしていた。

「君、大丈夫か?」

その言葉に、私は頭がぼんやりとした状態で応じた。Hは、私が倒れる直前の状況を教えてくれた。

「突然倒れて、慌てて救急車を呼んだんだ。病院に運ばれてきた時は、かなり厳しい状況だったよ。幸い、命に別状はないようだが…」

その言葉を聞いて、私は自分がどれだけ追い詰められていたのかをようやく実感した。普段から感じていた不安やプレッシャーが、こんな形で爆発したことに、私は驚きを隠せなかった。体が自分の限界を超えていたことを、あらためて思い知らされた。

その日は、そのまま休むこととなり、私は病院で静養することになった。
体調が回復していく中で、少しずつ冷静さを取り戻し、自分がどれだけ無理をしていたのかを振り返ることができるようになった。しかし、その後の出来事が、私にとって更なる試練となることを、その時の私は知る由もなかった。

数日後、役員Aとのオンライン面談が設定された。面談が始まると、Aはいつも通り冷静な声で話し始めたが、私の心の中では不安が募っていた。面談では、これまでの事情を話し、私が発達障害のグレーゾーンであることも伝えた。少しずつ自分の状況を説明しながら、心の中で少しでも理解を得られることを期待していた。しかし、正直に言うと、私はその時、グレーゾーンのことを深く掘り下げて話す気にはなれなかった。自分が本当にそれに該当するのか、自分でも完全に理解できていなかったからだ。そのため、グレーゾーンであるということだけを簡単に伝え、具体的な症状や対策については話さなかった。

面談が終わった後、私は仕事に復帰した。しかし、その時、私の中では一つの大きな誤解があった。私は、何となくその状況を乗り越えられると考えていた。少し休めば気持ちも落ち着き、またやり直せるだろうと、そんな風に思っていた。しかし、この復帰が悲劇の始まりに過ぎなかったことを、私はその時はまだ理解していなかった。
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