閨から始まる拗らせ公爵の初恋

ボンボンP

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わからせる *

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私が食堂に入ると既に夫は席に着いていた。
「お待たせいたしました。申し訳ございません。」
夫は手で席に着くように示した。

「…。」
「…。今日はお帰りが早かったのですね。お出迎えもせずに申し訳ございませんでしたわ。」
「…。出迎えの必要はない。今後も。」

夫はチラチラとこちらを見ているようなのに、私がそちらを見ても目が合うことはない、何故かしら?

その後は無言の食事が続き、わずかにナイフやフォークの音だけがする何とも堅苦しい雰囲気で食事が続く。
給仕をする使用人も私付きのメイドも微妙な空気を読み取って緊張の面持ちだ。


食事が終わると夫は直ぐに立ち上がり執務があると食堂を出ていった。
昨日の事には一切、詫びがないとは。

もしかして私の方が詫びると思われていたのかしら?それが何も言わないので気分を害したとか?
腹が立ってついカップをガチャっと置いてしまったから、余計場の雰囲気が悪くなってしまった。



また、昨日のように念入りにゴシゴシ磨かれて香油を塗られて、初夜を迎えるに相応しい夜着を着せられた私は姿見に映る自分を見つめた。

若さにあふれる柔らかな肌に、軽く編み込んだストロベリーブロンドの髪と榛色の大きな目、胸はそんなに大きくないけど十分に女らしい身体つきをしている。
前世34歳で亡くなった私もイイ線はいってたけどもセシルは本当に綺麗ね。

それなのにあんな扱いは許せないわ。


21時を過ぎた頃、メイド長が来て私に寝室へ入るように促した。
そしてメイド長が出ていくと私はボニーに言った。

「旦那さまは直ぐに寝ると思うから、呼んだらそれを持って直ぐに来てね。」
「はい。扉の前に控えております。」
「念の為メイド長が来ないようにこの部屋には鍵をかけておいてくれる?」
「はい。」

「ごめんなさいね。嫌なこと頼んでしまって。うら若き乙女に。」
「あら、お嬢様と私は1つ違うだけですわ。」
「でもボニーは未婚なんだから…。男性の裸を見ることになるからごめんなさいね。」
「大丈夫ですよ。お嬢様だって私とかわらないでしょうに。ふふふ。」


夫婦の寝室に入ると私は直ぐに正面扉に鍵をかけた。
そして夫が入ってくるのを待つ。
ユーゴがちゃんと協力してくれたのかどうかが不安だが…。


夫が、部屋に入ってきたが動きが遅く何とか目を開けているような状態だった。
私はベッドの横に立っていたが、夫はベッドに乗るとそのまま目を閉じてしまった。

近寄って顔を触ってみたが反応は無かった。
私はボニーを呼ぶと彼女は籠を持って直ぐにきた。

私はボニーに手伝ってもらってガウン姿の夫の右肘と右膝、左肘と左膝をさらしのような布で其々、固定した。
前世で言うところのM字開脚ね。

ボニーの目にとんでもないものを見せてしまわなくて良かったわ、今日の夫は下穿きを履いていたから。

そしてお尻の下に枕を入れて腰を持ち上げた。
目が覚めたら夫の目にも自分の恥ずかしい姿が見えるだろう。
ボニーが出ていくと私は夫が目覚めるのを待った。


半時間もたたずに夫は目を開けたが自分の状況が掴めずに何とか動こうとした。
だけど、この広すぎるベッドから降りるのは無理だろう。

「おい、これは一体どういうことだ!早く解け!こんな事をして…。」
無表情だった夫の顔が怒りに満ちている。

私が丸めたハンカチを夫の口元に持っていくと夫は固く口を閉じた。
口をつぐんでも鼻を摘んでいれば唇は緩むもので、私は指を夫の口に突っ込むとその隙間からハンカチを押し込んだ。

「むぐ…ぐうう⋯。」
私はできるだけ無表情で、冷静な声で今からすることを教えた。

「こんばんは旦那様。私は今後の夫婦生活の事を考えましたの。昨日の初夜については旦那様に全く思いやりがなく、まるで私を強姦するような酷い仕打ちをされた事を。いくら我アロウイ伯爵家が災害復興の為の援助金をジュビエ公爵家から頂いていて、この結婚がその為のものであっても、私は公爵夫人になったのですから、何をしても構わないといような扱われ方は許せません。我国には奴隷制度はございませんので。」

夫はギラギラした怒りを込めた目で私を見ている。
何とか自由になりたいのか腕に力が入っているのが分かる。

「私が昨日の初夜を再現して差し上げます。私が何故はしたなくも騒いで中断したのか身を持って体験して考えて下さいな。」
私は籠からハサミを取り出すと夫の下穿きを切って脱がせた。

夫は顔を赤くし、身体を動かし私から離れようとするが無駄に終わる。
夫の股間が露わになるが今は萎えていた。

勿論、この体勢では露わになるのは前だけではなく後孔もだ。
前世でも彼氏や旦那の後孔をじっくりと見たことはない…。

夫は呆然としていたが若干怯えているようでもあった。
私は籠から包帯を取り出すと左手の指5本をぴったり閉じてぐるぐると巻いた。
ぐるぐると巻いたので想定より太いモノになった。

私はベッドに上がり夫の晒された股間の前に座るとまず、夫に左手を見せたが夫は私の意図が今ひとつわからないようだ。

私は右手で夫の腿を掴むとあまり動かれないように押さえて、左手を後孔に押し付けた。
夫は目を剥いて身体を逃がそうとするが、こっちも必死で腿を抱え込み左手をグイグイと押しつける。

しかし太くしすぎたのか入りそうにないので私は腿から手を離し、右手で夫の後孔を広げるように周りの皮膚を引っ張って益々左手に力を入れる。

流石に素手を入れるのは嫌だったから布を巻いてみたけども…。
滑りも悪いしちっとも入らないわね。

とうとう夫はくぐもった声ながらも、止めて欲しいと叫んでいるようだ。
そしてむせて咳をして苦しそうだ。

私はもう一度左手に力を入れると、ほんの少しだけど進んだ気がした。
夫の顔を見ると目には涙が滲んでいるようだ。

私はもう一度ぐっと指先を押し付けた。
夫の身体が強張るのがわかる。
やはりこんな小さな孔に入るわけもない。

「貴方が昨日、私にしたことです。無理やりに入れようとすると本当に痛くて、傷もできます。貴方はなんの気遣いもなくこんな事を私にしたのです。見知らぬ家に連れてこられ、緊張と不安で一杯なのに寝室に入れられた。夜中に起こされ一回りも年上の顔を知っている程度の男性に。こんな事をされたんですよ。」

私は左手の包帯を解いた、ほんの少しだけど血がついていたのでそれは夫には見えないようにした、これ以上ショックを与えないようにね。

一応、後孔も確認したが赤くはなっているが血のにじんだ箇所は1箇所だけだった。
私は流血を望んでいるわけではないからね。




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