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単発短編集
③
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服用者を初めて目にした時、ああ、きっと世界はこのまま終わるのだろうなと思った。簡単な話だ、絶対強者の存在を見てしまったのだから。
一方的なパワーバランス、うさぎをライオンが食うかのように、人間を食らう存在が現れたのだ。
特殊指定薬物の存在を発見してもなお、警察署が公に認めなかったのはこの為だろう。
まるで天罰かのように逃れようがなく、敵いようのない圧倒的な力を知ってしまえば、必ず市民は混乱する。そしてそれは、ハルマゲドンであったり神の制裁であれば受け入れられたかもしれないが、現実はただの一部の力ある人間による私利私欲を満たすが為の列記とした犯罪なのだ。
誰もが恐れ、怒り、だが為す術はない。
悪魔をも彷彿させる力を前に、俺は上司の彼女と共に仕事として立たされた。彼女もまた、服用者だったのだ。
操られる炎に突風の刃、強靭な牙に透明人間、はたまた不死身……上げていけばキリがないが、そんな魔法の様な力と戦わねばならない。
そんな仕事は常に死と隣り合わせであった。それでも"猫の"瞬発力でなんとか致命傷を避けて、やっとの事で服用者を逮捕する。終われば全身の感覚とは痛みのみ。
そして帰りしなには悪魔と罵倒され石を投げられる。これは、まるで磔のように見せしめの類だと思った。
命をかける意志もないのに、ただただ義務として服用者と対峙するのは精神的にも辛かった。
対峙する度に死を覚悟しながら、市民を救うも、救われた相手は悪魔と罵り離れていく。
ああ、俺はこんな人達の為に自分の命を捨てねばならないのかと。ああ、これは俺が死ぬまでこれは続くのだろうと。
なるほど、こんなにも警察にとって益があり容疑者の俺を水面下で罰する酷な刑があるのだろうか。
牢屋の中にいて荒い取調べを受けていた方がマシだったなんて。
だが身体がぱっくり切れようと骨が折れようと、
炎で焼けようと深く抉れようと、だんだんそこに感情すら抱かなくなった。
"猫の"治癒力はそれらを異様なスピードで治す。
1週間も経てば全ての傷が姿を潜めるのだ。だから、身体が動かなくなるまで止まる理由にはなり得なかった。
道具や武器も、ちょうど同じ使い方をするな、と気づいてしまった。道具は壊れるまで使われるのが定めなのだから、生き地獄とはまさにこの事を言うのだろう。
一言で言えば地獄、悪魔なのだとしたらここが居るべき場所なのかもしれないが。
だが唯一の救いはといえば、彼女がいた事だ。
司法取引を俺に持ちかけたナターシャ・ウィンザーだけは未だに俺を他人と同様に接し、無駄だと分かっていながら、すぐ消える傷の上に包帯を巻いてくれるのだった。
そういう彼女もまた、怪我だらけだというのに。
だが不思議とどんなに罵られようと死を意識しても、彼女の心が折れる様子は微塵もなかった。
いやそれどころか逆だろう。
もはや、そこには生きがいすら感じているような……
俺には、彼女が分からなかった。
署長の義理の妹というのに、何故服用者になったのか。その経緯とは俺と異なるものだろうが、署長自らが"悪魔"と称しておきながら、身内に魔薬の服用を許すはずがない。…明らかに異例である事には間違いなかった。
そもそも彼女の行動には謎が多い。
無実を訴えていたとはいえ、なんの証拠もなく無実を証明できない俺と司法取引を結んだこともそうだが、本心が全く想像出来ない。
……いや、する事すらもう辞めていた。
魔薬の力を駆使し、恐れるものはないとばかりに好戦的に戦う彼女を見ていると、分からなくなることばかりだが、薄々悟れることもあった。
きっと彼女は、俺の無実を信じてくれたのではない。助けてくれたのではないのだろう、ということだ。
経緯はなんであれ、俺とは違い自らの意思で魔薬すらその身体に取り込んだ彼女だ。
服用者となった俺すら、自分に利益があると思って傍に置いているのだろう。
牢屋で無実を叫ぶのは誰もがやる事、俺ばかりを信じてくれる訳が無い……
所詮は道具だ。
「ナターシャさん、包帯の無駄遣いをせぬ様にと、言われたでしょう。また小言を言われますよ」
幾分か包帯を巻くのが上手くなった彼女は、俺の忠告を無視して腕の傷に包帯をくるくる慣れた手つきで巻いていく。
「ねえ、アレン」
腕の傷を包帯の上から撫でながら、彼女はポツリと呟いた。
「……ごめんなさいね」
あんな強気な彼女から、謝罪の言葉が出るなんて。だがそれが何を意味するのか、俺には検討がつかない。
「こんな怪我、もう慣れました」
「……」
口を開いた彼女は何かを言いかけ、やめた。
それが何であるか、知るのはもう少し後の事となる。
その頃彼女の思惑通りにか、対服用者の為の服用者で結成されたマトリは急激に力を強めた。
人数は相も変わらず2人だが、エリート揃いの刑事課すら対応できなかった服用者をどんどん逮捕し、実績を残していった。そして抑止力ともなってか、確認された服用者の犯罪率は減少傾向を辿っていった。
唯一悪魔を屠る取締班は署内で発言権を増し、天下の刑事課と肩を並べる程になった。
そんな彼女についたあだ名が、泥棒猫。
服用した魔薬の効力もさながら、他人の仕事まで奪う様を言っているのだろう。犯人が服用者と知れば、どんな事件もマトリを頼るしかないのだから、必然的に他の課は自分達の仕事もその功績も奪われる形ではあった。それが批判を買ったのだ。
アヘン事件で数多の人を殺した容疑者を従える泥棒猫の存在は、もう署長の妹という傘では防ぎきれない。そしてそれは市民も同じであったらしい。
甚大な被害を出したにも関わらず、魔薬を利用している警察に対しての抗議は常に問題となっていた。
それでも彼女は全く気にする風をみせず、マトリの力は強まるばかり。
だからか、とうとうそれらの不満は実際に牙を向けてきた。
その日は雨の日だった。
仕事を終えた帰り道の事。
髪を濡らし身体の熱を奪っていく雨を鬱陶しく思いながら、俺は彼女と歩いていた。
バシャバシャ、レンガで舗装された道に打ち付けられた雨音は激しく、足元には浅い浅い海を作りだす。
突然、彼女が弾かれたように後ろを振り向いたと思えば俺の身体をぐいと前に押しやった。
そして、何事かと理解するよりも早く、背後でズバッ!と何かが空を斬る音と、彼女の呻き声。
一歩遅れて振り返った俺の目の前に広がる光景とは、彼女の身体がぐらりと前に傾き倒れる瞬間だった。
「ナターシャさん?」
地に着く前に腕で拾い上げるも、彼女は何も言わず、それどころ力が入らないらしく今にも膝から崩れそうだった。
その彼女の後ろでは、何者かが走り去っていく。
高い音を立て地に打ち捨てられた抜き身の剣は、真っ赤に染まっていた。
まさか…!
抱きとめた彼女は肩から背中にかけて、止めどない量の血が溢れさせていた。
シャツがまっすぐ一直線に切り裂かれ、その中から底の見えない程に暗い色をした赤が覗いている。
あの逃げた何者かに背後を斬られたのだ。
即座に効力を使うも、温度すら色を帯びて視覚化してしまう悪魔のような目ですら、犯人の行方を追うことは出来なかった。
何が起こっている…!
「っ、ナターシャさん!」
声をかけても彼女に反応はない。
薄い身体の向こう側まで見えてしまいそうな傷の深さだ。普通なら即死だろう。
いや……普通でなくとも、魔薬を使っていたとしても、助かるのだろうか。
分からない、分からないが、傷口を脱いだジャケットで縛って抱え、走った。それからの記憶は覚えていないが、寒さで芯まで冷えきった身体に感じる嫌な生暖かさだとか鼻が痛くなりそうな程の血の匂いと、あの冷酷な署長の動転した表情、断片的に思い出すのはそのくらいで。
警察署に併設されている病院に彼女を届けてから、俺は雨の中、中庭のベンチに腰をかけ項垂れていた。
このまま部屋に帰る気はしなかった。
シャツは彼女の血で赤黒く染まっているが、これを脱ぐのが怖かった。
まだ、彼女は生きていた。
それを頭に叩き込まないと、いてもたってもいられなくなりそうで。
でも、こんなに血を流して、無事なのだろうか……。
ずっと頭の片隅にあったのは、彼女の行動だ。
何故こんな俺を身を呈して助けたのか、ずっと引っかかっていた。
所詮司法取引を結んだだけの容疑者だ。
自分の利益の為の道具でしかないのに、何故自分の命を投げ打ってまで助ける。
何故……
もしこのまま、ダメだったら。
服用者も神でないことは十二分に知っている。傷からは血が流れ、時には死に至る。
何度も対峙し俺が生を勝ち取ってきた光景には必ず、悪魔の死がついてまわる。
それが彼女にまで当てはまりそうで、怖かった。
一方的なパワーバランス、うさぎをライオンが食うかのように、人間を食らう存在が現れたのだ。
特殊指定薬物の存在を発見してもなお、警察署が公に認めなかったのはこの為だろう。
まるで天罰かのように逃れようがなく、敵いようのない圧倒的な力を知ってしまえば、必ず市民は混乱する。そしてそれは、ハルマゲドンであったり神の制裁であれば受け入れられたかもしれないが、現実はただの一部の力ある人間による私利私欲を満たすが為の列記とした犯罪なのだ。
誰もが恐れ、怒り、だが為す術はない。
悪魔をも彷彿させる力を前に、俺は上司の彼女と共に仕事として立たされた。彼女もまた、服用者だったのだ。
操られる炎に突風の刃、強靭な牙に透明人間、はたまた不死身……上げていけばキリがないが、そんな魔法の様な力と戦わねばならない。
そんな仕事は常に死と隣り合わせであった。それでも"猫の"瞬発力でなんとか致命傷を避けて、やっとの事で服用者を逮捕する。終われば全身の感覚とは痛みのみ。
そして帰りしなには悪魔と罵倒され石を投げられる。これは、まるで磔のように見せしめの類だと思った。
命をかける意志もないのに、ただただ義務として服用者と対峙するのは精神的にも辛かった。
対峙する度に死を覚悟しながら、市民を救うも、救われた相手は悪魔と罵り離れていく。
ああ、俺はこんな人達の為に自分の命を捨てねばならないのかと。ああ、これは俺が死ぬまでこれは続くのだろうと。
なるほど、こんなにも警察にとって益があり容疑者の俺を水面下で罰する酷な刑があるのだろうか。
牢屋の中にいて荒い取調べを受けていた方がマシだったなんて。
だが身体がぱっくり切れようと骨が折れようと、
炎で焼けようと深く抉れようと、だんだんそこに感情すら抱かなくなった。
"猫の"治癒力はそれらを異様なスピードで治す。
1週間も経てば全ての傷が姿を潜めるのだ。だから、身体が動かなくなるまで止まる理由にはなり得なかった。
道具や武器も、ちょうど同じ使い方をするな、と気づいてしまった。道具は壊れるまで使われるのが定めなのだから、生き地獄とはまさにこの事を言うのだろう。
一言で言えば地獄、悪魔なのだとしたらここが居るべき場所なのかもしれないが。
だが唯一の救いはといえば、彼女がいた事だ。
司法取引を俺に持ちかけたナターシャ・ウィンザーだけは未だに俺を他人と同様に接し、無駄だと分かっていながら、すぐ消える傷の上に包帯を巻いてくれるのだった。
そういう彼女もまた、怪我だらけだというのに。
だが不思議とどんなに罵られようと死を意識しても、彼女の心が折れる様子は微塵もなかった。
いやそれどころか逆だろう。
もはや、そこには生きがいすら感じているような……
俺には、彼女が分からなかった。
署長の義理の妹というのに、何故服用者になったのか。その経緯とは俺と異なるものだろうが、署長自らが"悪魔"と称しておきながら、身内に魔薬の服用を許すはずがない。…明らかに異例である事には間違いなかった。
そもそも彼女の行動には謎が多い。
無実を訴えていたとはいえ、なんの証拠もなく無実を証明できない俺と司法取引を結んだこともそうだが、本心が全く想像出来ない。
……いや、する事すらもう辞めていた。
魔薬の力を駆使し、恐れるものはないとばかりに好戦的に戦う彼女を見ていると、分からなくなることばかりだが、薄々悟れることもあった。
きっと彼女は、俺の無実を信じてくれたのではない。助けてくれたのではないのだろう、ということだ。
経緯はなんであれ、俺とは違い自らの意思で魔薬すらその身体に取り込んだ彼女だ。
服用者となった俺すら、自分に利益があると思って傍に置いているのだろう。
牢屋で無実を叫ぶのは誰もがやる事、俺ばかりを信じてくれる訳が無い……
所詮は道具だ。
「ナターシャさん、包帯の無駄遣いをせぬ様にと、言われたでしょう。また小言を言われますよ」
幾分か包帯を巻くのが上手くなった彼女は、俺の忠告を無視して腕の傷に包帯をくるくる慣れた手つきで巻いていく。
「ねえ、アレン」
腕の傷を包帯の上から撫でながら、彼女はポツリと呟いた。
「……ごめんなさいね」
あんな強気な彼女から、謝罪の言葉が出るなんて。だがそれが何を意味するのか、俺には検討がつかない。
「こんな怪我、もう慣れました」
「……」
口を開いた彼女は何かを言いかけ、やめた。
それが何であるか、知るのはもう少し後の事となる。
その頃彼女の思惑通りにか、対服用者の為の服用者で結成されたマトリは急激に力を強めた。
人数は相も変わらず2人だが、エリート揃いの刑事課すら対応できなかった服用者をどんどん逮捕し、実績を残していった。そして抑止力ともなってか、確認された服用者の犯罪率は減少傾向を辿っていった。
唯一悪魔を屠る取締班は署内で発言権を増し、天下の刑事課と肩を並べる程になった。
そんな彼女についたあだ名が、泥棒猫。
服用した魔薬の効力もさながら、他人の仕事まで奪う様を言っているのだろう。犯人が服用者と知れば、どんな事件もマトリを頼るしかないのだから、必然的に他の課は自分達の仕事もその功績も奪われる形ではあった。それが批判を買ったのだ。
アヘン事件で数多の人を殺した容疑者を従える泥棒猫の存在は、もう署長の妹という傘では防ぎきれない。そしてそれは市民も同じであったらしい。
甚大な被害を出したにも関わらず、魔薬を利用している警察に対しての抗議は常に問題となっていた。
それでも彼女は全く気にする風をみせず、マトリの力は強まるばかり。
だからか、とうとうそれらの不満は実際に牙を向けてきた。
その日は雨の日だった。
仕事を終えた帰り道の事。
髪を濡らし身体の熱を奪っていく雨を鬱陶しく思いながら、俺は彼女と歩いていた。
バシャバシャ、レンガで舗装された道に打ち付けられた雨音は激しく、足元には浅い浅い海を作りだす。
突然、彼女が弾かれたように後ろを振り向いたと思えば俺の身体をぐいと前に押しやった。
そして、何事かと理解するよりも早く、背後でズバッ!と何かが空を斬る音と、彼女の呻き声。
一歩遅れて振り返った俺の目の前に広がる光景とは、彼女の身体がぐらりと前に傾き倒れる瞬間だった。
「ナターシャさん?」
地に着く前に腕で拾い上げるも、彼女は何も言わず、それどころ力が入らないらしく今にも膝から崩れそうだった。
その彼女の後ろでは、何者かが走り去っていく。
高い音を立て地に打ち捨てられた抜き身の剣は、真っ赤に染まっていた。
まさか…!
抱きとめた彼女は肩から背中にかけて、止めどない量の血が溢れさせていた。
シャツがまっすぐ一直線に切り裂かれ、その中から底の見えない程に暗い色をした赤が覗いている。
あの逃げた何者かに背後を斬られたのだ。
即座に効力を使うも、温度すら色を帯びて視覚化してしまう悪魔のような目ですら、犯人の行方を追うことは出来なかった。
何が起こっている…!
「っ、ナターシャさん!」
声をかけても彼女に反応はない。
薄い身体の向こう側まで見えてしまいそうな傷の深さだ。普通なら即死だろう。
いや……普通でなくとも、魔薬を使っていたとしても、助かるのだろうか。
分からない、分からないが、傷口を脱いだジャケットで縛って抱え、走った。それからの記憶は覚えていないが、寒さで芯まで冷えきった身体に感じる嫌な生暖かさだとか鼻が痛くなりそうな程の血の匂いと、あの冷酷な署長の動転した表情、断片的に思い出すのはそのくらいで。
警察署に併設されている病院に彼女を届けてから、俺は雨の中、中庭のベンチに腰をかけ項垂れていた。
このまま部屋に帰る気はしなかった。
シャツは彼女の血で赤黒く染まっているが、これを脱ぐのが怖かった。
まだ、彼女は生きていた。
それを頭に叩き込まないと、いてもたってもいられなくなりそうで。
でも、こんなに血を流して、無事なのだろうか……。
ずっと頭の片隅にあったのは、彼女の行動だ。
何故こんな俺を身を呈して助けたのか、ずっと引っかかっていた。
所詮司法取引を結んだだけの容疑者だ。
自分の利益の為の道具でしかないのに、何故自分の命を投げ打ってまで助ける。
何故……
もしこのまま、ダメだったら。
服用者も神でないことは十二分に知っている。傷からは血が流れ、時には死に至る。
何度も対峙し俺が生を勝ち取ってきた光景には必ず、悪魔の死がついてまわる。
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