とろろの吐露

とろろ

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不思議な住人

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私の住んでいる町にはどうやら不思議な住人がいる、というのに気付いたのはいつだったか。それも、複数人。
別に町の治安が悪いのでは無い。ただ不思議、悪く言えば不気味な人達を私はよく見るのだ。
今回は、それを見かけたエピソードをいくつかしようと思う。

1.紙パックさん
家に帰る最中のことだった。
私が夜道を機嫌良く歩いている時に、その人とすれ違った。
見た目は普通のサラリーマンだ。しかし、彼の口からある物がぶら下がっていた。…紙パック(茶)である。
よくお弁当を買うと付いてくる、あの200mLの紙パックに刺さったストローを咥え、それをユラユラ揺らしながら、本人もユラユラ歩いていた。
すれ違いざまにチラリと顔を見ると、彼の目は虚ろで何も映していなかった。
よっぽど嫌なことがあったのかと思った数ヶ月後、また紙パックを口からぶら下げたままの状態を目撃したため、たぶんあれが通常運転なのだろう。

2.歓迎人
やはり帰り道に2度目撃した住人だ。
帰る際に角を曲がったら、数m先で男性が手を振っているが目に入った。それも大振りにに。
振り返るが誰もいない。一体誰に手を振っているのだろうか。
流石に手を振り返す勇気は無かった。
家が男性方面なので仕方なく男性の方に向かって歩く。
顔が視認できる距離まで近付いて、私は寒気を感じた。
彼は笑顔だった。

3.車椅子
私が知り合いに偶然会い、立ち話をしている時のことだった。
知り合いの後ろを車椅子に乗った女性が通った。それに関しては特に気にもとめていなかったが、その約5分後に同じ女性が立って車椅子を押し、元来た道をとぼとぼ歩いて戻っているのが見えた。
車椅子に乗っていたのは、誰かを騙すフェイクだったのか。真偽は不明。
ちなみに何故か分からないが、彼女の顔は本当に切なそうだった。


これら3つともその行動をする理由が分からず不気味なのだが、これ以外も複数目撃しているため軽く紹介しよう。


4.テニスラケットに買い物袋をぶら下げて、肩に担ぐおじいさん。

5.歩道橋の床にコーヒーを置いて、写真撮影をしている男性

6.自動ドアに手を伸ばし、「開け夢の扉」と叫んでいた男性


私の住む町はそこまで広くないのに、何故こんなにも不思議な方達で溢れているのだろうか。
だいぶ謎だが、それがこの町の魅力だと最近思えてきたので、良しとする。
また見かけたらここに付け足したい。

今日はこれにて。



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