私のステが150で固定ってマジ?

鵜海 喨

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「もふもふ幸せー」
 
 そう。今の私は幸せなのである。
 なぜなら、今、狐火の九本の尻尾に埋もれているからである。

 一見、キュウビのようなその尻尾だが、確かにキュウビだった。
 しかし、その尻尾と狐耳を除けばクリーチャーではなく少女と言っても差し支えない。

 しかし、それは、あくまでクリーチャーなため、例え手を出しても犯罪にはならない、つまり合法ロリであるのだ。

 そう言えば、人間も妊娠した時点で成長が止まるのだ。
 早く事を済ませてしまえば合法ロリは作れると言うことだ。
 しかし、それ以前に手は出せないので、作る事は出来ないのだがな。

 そんな戯言はどうでも良いのです。

 今、尻尾に集中していれば良いのです。

「余は構わないのだが、ちいとばかし飽きやしないか?」

「そんな事は絶対無いのです。安心してください」

 そう。飽きないのである。
 いくらゲームの中の少女だからといって生きているのには変わらない。それに人肌と言う温もりも感じる。

 つまり幸せなのだ。

 そう。何度でも言おう。幸せなのだ。

「ちょっと気づいてしまったのだが、良いか?」

「何ー?」

「ワイバーンやドラゴンが余らを狙っているような気がするのじゃ」
「ワイバーン? あのコウモリ形式の龍ね。そんなおっかないヤツがこの森に居るの?」

「居るとも。余が相手をして封印しておいたのだが、少しばかし問題が有ってな」

「なにさ?」

「そうだな、なんと言おうか。余は、その封印が苦手での。不完全だったのじゃ」
「それで?」

「それで? って、恐れ多いが竜人が解除してしまった感じがするのじゃ」

 私はその言葉に反射的に動きを止め、察し悟った。

 そう、この尻尾を布団にしたら無限に寝れてしまいそうという事を。

 何処からか、何かしらの咆哮が聞こえた気がした。
 しかし気にしない。

 尻尾を堪能しなければならない。
 これは義務だ。

「違います。義務じゃないです。それに、恐ろしいこの「漆森」でゴロゴロしているのですか? 死にたいのですか?」

 「ん?」
 龍の少年?

「「クリーチャー名「竜人」 属性、水&植&霊 敵対クリーチャーです」」

 「見てわからないのですか? 僕は竜人。水と霊を使います。貴方なんて、呪い殺してやります。スキル「霊樹龍」のタイプAを使用」

「「状態異常を感知。「自動回復無効」「呪縛+++」「養素吸収」「変異++」です」」

「なんとなく碧眼を使っておいた方が良さそうじゃ。使用」

「「状態異常を感知「下限拡張」値は-1000です」」
「「「呪縛」によりHP400減。現在のHPは-350です。自動回復が無効な為、「値回復」が実行でしません」」

「え? 貴方達何やっているのですか? あれ? おかしいな。HPが-?」

「何ですか? 何か問題でも? 尻尾きもちいい」

「いえ、見た事がない状態でしたので」

「「「呪縛」やその他、状態異常によりHP693減。現在のHPは-1000。最大値です」」

「えい、こうなったら殴り殺してやる。僕の友達を封印した罪を償え!!」

「おりゃおりゃおりゃ!」

「「物理ダメージにより、HP928減。現在のHPは-1000です」」

「くそう。コイツ首がもげても死なないのかよ」

 尻尾気持ちいい。

「こうなったら奥の手だ! スキル「霊界」を使用!」

「「スキルダメージにより、状態異常「回復暴走」とHP×-50ダメージ。現在のHPは50です」」

「バカなのじゃ。-に-は+なのじゃ」

「「スキル獲得。「最愛の死」獲得条件 -値から+値への1000を超える回復。

 効果、
 1→HP-時、自動回復無効。持続ダメージ付与(50/s) 
 2→HP+時、自動回復を付与(0.5/s)」」

「僕は馬鹿じゃない! だって、アンデットみたいに回復させたら昇天するのかなって」
「アホ。アンデットでもHPは自然数じゃ。あやつはダメージ計算時、最後に-1を掛けられているだけじゃ」

 尻尾気持ちいい。
「狐火さん詳しいですね」

「当たり前じゃ。この森の主だからな」

「??????」
「??????」

「どうした二人共。動きが止まっておるぞ」

 なんか凄い事が聞こえたけど、とりあえず尻尾触ろ。

「ひゃん。そこは弱いのじゃ」
 ここか、ここが弱いのか?!

「あの、この森の主って貴方、本当に狐火さんですか? 以前お会いした時より、なんか、お言葉ですが弱そうです」

「お主。信用しておらぬようだな。ほれ、人魂じゃ」

「おぉ。本当に狐火さんっぽい」

「ぽいじゃなくて、本人じゃ!」
「じゃぁ見せてくださいよ。スキル「狐火」」

「お主食い気味じゃな。ほれスキル「狐火」対象は余が主」

「「竜人に1ダメージを与えました。残りHPは11,769です」」

「確かに狐火ですが。弱くね?」

「うるさい! スキル「陰火」を主を標的として発動」

「「状態異常を感知しまいた」」
 あ、これから、死にそうな時だけで良いよ。報告。

「「承知しました」」

「ほれみろ。「陰火」の火力は高いじゃろ。これからじゃ。「狐火」の強さは。「狐火」を竜人を標的に使用」

「「竜人に11768ダメージを与えました。残りHPは1です」」

「ほれ加減じてやったぞ」

「ほ、本物の狐火さん、、、、、だ、、、」

 尻尾、温かい。


 
 気づけば、竜人はへばっていた。
 理由は知らない。
 だって、尻尾に夢中だったから。

「あ! 竜人さんの尻尾も、なんだか鱗でツルツルしてて気持ちよさそう」

 ひんやり冷たい。それにツルツル。気持ちー

「主よ。あまり敵対の者に触るでないぞ」

「はーい」



「なんか尻尾温かい。ってギャァァァ!! 触っているんですか?!」

「え? 触り心地良さそうだったから」

「僕が言うのもあれですが、よくもまあ、敵対している生物の尻尾を触れますね」
「だって、気持ちよさそうだもん」

「これこれ、竜人が困っておるぞ。こっちにおいで」
「はーい」

「もう、そっちが主ですか。それ」

「気の所為なのです」
「そうなのじゃ」

「そうですか。そうですか。じゃ、僕は帰ります。なんだか恨みを晴らす以前の問題でした」

「竜人くん。帰っちゃうの? じゃぁまた会おうね!」
「あぁ。また今度」

 そう言うと、ショタに尻尾が生えたような姿だった竜人くんは、ワイバーンの姿に成って飛んでいった。

 私はというと、相変わらす尻尾を抱いて癒やされていた。
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