私のステが150で固定ってマジ?

鵜海 喨

文字の大きさ
4 / 6
1

3

しおりを挟む
「もふもふ幸せー」
 
 そう。今の私は幸せなのである。
 なぜなら、今、狐火の九本の尻尾に埋もれているからである。

 一見、キュウビのようなその尻尾だが、確かにキュウビだった。
 しかし、その尻尾と狐耳を除けばクリーチャーではなく少女と言っても差し支えない。

 しかし、それは、あくまでクリーチャーなため、例え手を出しても犯罪にはならない、つまり合法ロリであるのだ。

 そう言えば、人間も妊娠した時点で成長が止まるのだ。
 早く事を済ませてしまえば合法ロリは作れると言うことだ。
 しかし、それ以前に手は出せないので、作る事は出来ないのだがな。

 そんな戯言はどうでも良いのです。

 今、尻尾に集中していれば良いのです。

「余は構わないのだが、ちいとばかし飽きやしないか?」

「そんな事は絶対無いのです。安心してください」

 そう。飽きないのである。
 いくらゲームの中の少女だからといって生きているのには変わらない。それに人肌と言う温もりも感じる。

 つまり幸せなのだ。

 そう。何度でも言おう。幸せなのだ。

「ちょっと気づいてしまったのだが、良いか?」

「何ー?」

「ワイバーンやドラゴンが余らを狙っているような気がするのじゃ」
「ワイバーン? あのコウモリ形式の龍ね。そんなおっかないヤツがこの森に居るの?」

「居るとも。余が相手をして封印しておいたのだが、少しばかし問題が有ってな」

「なにさ?」

「そうだな、なんと言おうか。余は、その封印が苦手での。不完全だったのじゃ」
「それで?」

「それで? って、恐れ多いが竜人が解除してしまった感じがするのじゃ」

 私はその言葉に反射的に動きを止め、察し悟った。

 そう、この尻尾を布団にしたら無限に寝れてしまいそうという事を。

 何処からか、何かしらの咆哮が聞こえた気がした。
 しかし気にしない。

 尻尾を堪能しなければならない。
 これは義務だ。

「違います。義務じゃないです。それに、恐ろしいこの「漆森」でゴロゴロしているのですか? 死にたいのですか?」

 「ん?」
 龍の少年?

「「クリーチャー名「竜人」 属性、水&植&霊 敵対クリーチャーです」」

 「見てわからないのですか? 僕は竜人。水と霊を使います。貴方なんて、呪い殺してやります。スキル「霊樹龍」のタイプAを使用」

「「状態異常を感知。「自動回復無効」「呪縛+++」「養素吸収」「変異++」です」」

「なんとなく碧眼を使っておいた方が良さそうじゃ。使用」

「「状態異常を感知「下限拡張」値は-1000です」」
「「「呪縛」によりHP400減。現在のHPは-350です。自動回復が無効な為、「値回復」が実行でしません」」

「え? 貴方達何やっているのですか? あれ? おかしいな。HPが-?」

「何ですか? 何か問題でも? 尻尾きもちいい」

「いえ、見た事がない状態でしたので」

「「「呪縛」やその他、状態異常によりHP693減。現在のHPは-1000。最大値です」」

「えい、こうなったら殴り殺してやる。僕の友達を封印した罪を償え!!」

「おりゃおりゃおりゃ!」

「「物理ダメージにより、HP928減。現在のHPは-1000です」」

「くそう。コイツ首がもげても死なないのかよ」

 尻尾気持ちいい。

「こうなったら奥の手だ! スキル「霊界」を使用!」

「「スキルダメージにより、状態異常「回復暴走」とHP×-50ダメージ。現在のHPは50です」」

「バカなのじゃ。-に-は+なのじゃ」

「「スキル獲得。「最愛の死」獲得条件 -値から+値への1000を超える回復。

 効果、
 1→HP-時、自動回復無効。持続ダメージ付与(50/s) 
 2→HP+時、自動回復を付与(0.5/s)」」

「僕は馬鹿じゃない! だって、アンデットみたいに回復させたら昇天するのかなって」
「アホ。アンデットでもHPは自然数じゃ。あやつはダメージ計算時、最後に-1を掛けられているだけじゃ」

 尻尾気持ちいい。
「狐火さん詳しいですね」

「当たり前じゃ。この森の主だからな」

「??????」
「??????」

「どうした二人共。動きが止まっておるぞ」

 なんか凄い事が聞こえたけど、とりあえず尻尾触ろ。

「ひゃん。そこは弱いのじゃ」
 ここか、ここが弱いのか?!

「あの、この森の主って貴方、本当に狐火さんですか? 以前お会いした時より、なんか、お言葉ですが弱そうです」

「お主。信用しておらぬようだな。ほれ、人魂じゃ」

「おぉ。本当に狐火さんっぽい」

「ぽいじゃなくて、本人じゃ!」
「じゃぁ見せてくださいよ。スキル「狐火」」

「お主食い気味じゃな。ほれスキル「狐火」対象は余が主」

「「竜人に1ダメージを与えました。残りHPは11,769です」」

「確かに狐火ですが。弱くね?」

「うるさい! スキル「陰火」を主を標的として発動」

「「状態異常を感知しまいた」」
 あ、これから、死にそうな時だけで良いよ。報告。

「「承知しました」」

「ほれみろ。「陰火」の火力は高いじゃろ。これからじゃ。「狐火」の強さは。「狐火」を竜人を標的に使用」

「「竜人に11768ダメージを与えました。残りHPは1です」」

「ほれ加減じてやったぞ」

「ほ、本物の狐火さん、、、、、だ、、、」

 尻尾、温かい。


 
 気づけば、竜人はへばっていた。
 理由は知らない。
 だって、尻尾に夢中だったから。

「あ! 竜人さんの尻尾も、なんだか鱗でツルツルしてて気持ちよさそう」

 ひんやり冷たい。それにツルツル。気持ちー

「主よ。あまり敵対の者に触るでないぞ」

「はーい」



「なんか尻尾温かい。ってギャァァァ!! 触っているんですか?!」

「え? 触り心地良さそうだったから」

「僕が言うのもあれですが、よくもまあ、敵対している生物の尻尾を触れますね」
「だって、気持ちよさそうだもん」

「これこれ、竜人が困っておるぞ。こっちにおいで」
「はーい」

「もう、そっちが主ですか。それ」

「気の所為なのです」
「そうなのじゃ」

「そうですか。そうですか。じゃ、僕は帰ります。なんだか恨みを晴らす以前の問題でした」

「竜人くん。帰っちゃうの? じゃぁまた会おうね!」
「あぁ。また今度」

 そう言うと、ショタに尻尾が生えたような姿だった竜人くんは、ワイバーンの姿に成って飛んでいった。

 私はというと、相変わらす尻尾を抱いて癒やされていた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します

白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。 あなたは【真実の愛】を信じますか? そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。 だって・・・そうでしょ? ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!? それだけではない。 何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!! 私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。 それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。 しかも! ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!! マジかーーーっ!!! 前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!! 思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。 世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

いまさら謝罪など

あかね
ファンタジー
殿下。謝罪したところでもう遅いのです。

無能なので辞めさせていただきます!

サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。 マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。 えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって? 残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、 無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって? はいはいわかりました。 辞めますよ。 退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。 自分無能なんで、なんにもわかりませんから。 カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。

診断書を提出してください。

ファンタジー
元々平民で人格者であった祖父が男爵位を賜ったことにより、「成金の偽善者」と陰口を叩かれるセドリック・トリエ。 それは婚約者である伯爵令嬢カテリーナ・ラドゥメグも例外ではなく、神経をすり減らす日々を送っていた。 そいてラドゥメグ伯爵家を訪れたセドリックと、父クレマンが切り出したことは……。 ※小説家になろう、カクヨム、pixivにも同じものを投稿しております。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

【完結】あなたに知られたくなかった

ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。 5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。 そんなセレナに起きた奇跡とは?

【完結】父が再婚。義母には連れ子がいて一つ下の妹になるそうですが……ちょうだい癖のある義妹に寮生活は無理なのでは?

つくも茄子
ファンタジー
父が再婚をしました。お相手は男爵夫人。 平民の我が家でいいのですか? 疑問に思うものの、よくよく聞けば、相手も再婚で、娘が一人いるとのこと。 義妹はそれは美しい少女でした。義母に似たのでしょう。父も実娘をそっちのけで義妹にメロメロです。ですが、この新しい義妹には悪癖があるようで、人の物を欲しがるのです。「お義姉様、ちょうだい!」が口癖。あまりに煩いので快く渡しています。何故かって?もうすぐ、学園での寮生活に入るからです。少しの間だけ我慢すれば済むこと。 学園では煩い家族がいない分、のびのびと過ごせていたのですが、義妹が入学してきました。 必ずしも入学しなければならない、というわけではありません。 勉強嫌いの義妹。 この学園は成績順だということを知らないのでは?思った通り、最下位クラスにいってしまった義妹。 両親に駄々をこねているようです。 私のところにも手紙を送ってくるのですから、相当です。 しかも、寮やクラスで揉め事を起こしては顰蹙を買っています。入学早々に学園中の女子を敵にまわしたのです!やりたい放題の義妹に、とうとう、ある処置を施され・・・。 なろう、カクヨム、にも公開中。

処理中です...