雲の巣

鵜海 喨

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雲の糸「一章」

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 自室に戻った私は、ベットに腰をかけた。
 今日、「水」の言った言葉。「時」が来る。という言葉は何にを意味しているのだろうか。そもそも「時」が来たところで何かが変わるのだろうか。何かがあるとしたら夏休み明け、学校で何かが起こるかもしれない、自然にそう思った。
 私は濡れたお腹をさする。そこには相変わらず濡れた肌着と、皮膚ではないクラゲがあった。気のせいだろうか。先ほどよりも置き換わっている面積が大きくなった気がする。
 どちらにせよ、「水」は私を殺そうとしている事には変わらない。
 希望を抱くのであれば、「時」の存在だ。それが私に何をもたらすのかは、今はまだ未知数だ。それによって未来が変わるかもしれない。
 何かないのだろうか。
 別に死ぬのが怖い訳ではない。この状況を回避しようがしまいが、私には関係ない。
 ただ、何かが心のどこかで引っかかっている。それだけは分かる。
 胸騒ぎがする。この運命を変える出来事が起こる気がする。
 私は眠りについた。これから起こる未確定な出来事を頭に浮かべ、ただひたすらに、眠っていた。
 学校にて。
「今日は、転校生の紹介をします。「時大」くんです。はい、みんな拍手!」
 私の目には、一人の少年が映っていた。
 それは、凛としてかっこいい。
 それが、一目惚れだとは心なくとも理解できた。
 好き。そんな感情は目を離した隙に大きくなっていた。
 私の中の水は暴れる。内臓を抉るような感触があるが、痛みは無い。
 私は、どうすれば良いのだろうか。
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