アンインストール❀⡱─人間と大狼の娘

ラス❀⡱

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 学校に潜む殺人鬼❀⡱

 詐欺師はわたしたちの中にⅤ

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 ─あるよ、紅く染まった可愛い子ちゃんがね

 その言葉が麗々の頭から離れない。翌日、麗々は奈那の家に駆け込んだ。
「奈那!大変なの!体育館に行こう!」
「た、体育館?」
奈那は疲れた顔をしながらも、受け入れてくれた。
「体育館なら、今バスケ部が使っているはずだけど。」
今の時刻は十時。もうすぐバスケが終わる時間だ。急がなければ。
 麗々は学校へと走った。ゼェゼェとキツそうだが、それでもやめなかった。羅美のように、間に合うかもしれない。
「ね、ねえ麗々。体育館に何があるの?」
「・・・ついたらわかるよ。」
麗々はそれしか言えなかった。死体があるかもしれないなんて言ったら、奈那が怯えてしまうに決まっている。
 走っていると、校門の前に立つ人の姿が見えた。髪を一つに結び、メガネをかけた─美羽だ。
「美羽ー!」
麗々は叫んだ。美羽はびっくりして腰を抜かしそうになったが、なんとか堪えてこちらを見た。
「レイ!?それに奈那まで!」
美羽はほんの少し驚いた様子だ。
「なんでここにいるの?」
美羽の声から、少しばかり警戒しているのがわかった。なぜ警戒しているのかはわからないが、麗々は正直にアイドルウルフのことを話した。美羽の表情は一瞬険しくなったが、納得したようだ。
「そうなんだ。わたしもアイドルウルフのライブを観て、ここに来たの。」
美羽は淡々と言った。美羽の声は少し枯れている。やっぱり優のことが忘れられないのかな、と麗々は心配した。
「アイドルウルフって、登録者数一億のちょー有名なアイドルじゃん。」
奈那はライブのことは知らないものの、アイドルウルフのことは知っているようだ。
「美羽も麗々も、ファンなの?」
麗々はふと、疑問を持った。奈那の言うように、ただのファンならライブをたまたま観ていたことは考えられるが、ファンではなく観たのならば、自分のように狼について調べようとしたか、その犯人であるかなのだ。
「うん、ただのファンだよ。」
美羽はニコリと笑った。麗々もそれを聞いて安心した。これで、“美羽がオオカミである選択肢”が消えたのだ。
「なら、早く体育館行こう。理由はわかってるよね?美羽?」
美羽は静かにうなずいた。緊張で頬をひきつらせながら、学校へ一歩踏み出した。

「うわぁぁぁぁぁああぁあ!」
悲鳴が聞こえた。それは麗々たちが体育館の目の前に来た時の出来事だった。
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