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合法殺人法案
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2094年4月1日をもって刑法の大改革が行われた。
2020年頃に第二次世界大戦後から続く民法改定が行われたのを皮切りに、これまでアメリカに忖度して御法度となっていた法改正を民法に続き刑法も都合良くいじりはじめたのだ。
特に世間の関心を集めたのが死刑制度について、相当に死刑へのハードルが低くなった事だろう。
2000年代初頭、死刑制度を撤廃する動きが世界的に広がった。大きな国ではアメリカや中国そして日本だけが死刑制度を残した国で、インドなど警察が独自に鞭を打ったり、そのせいで死に至る事も有りはしたが
やはり世界的に冤罪や、人の命を人が決めるべきではないといった見方、刑を執行する人間の精神的な苦痛を理由とし無くなっていった。
だが、2060年ごろ、世界的な人口の爆発、資源枯渇、犯罪率の増加など刑務所もパンク状態となり一部の国では流刑制度が始まったほどに世界は犯罪であふれていた。
流刑については、島流しと言えば日本でも馴染みがあるが、現代における流刑は砂漠の緑化がメインである。
もともとネバダのグレートベイシン砂漠の南下を食い止めるため、ラスベガスの犯罪者に植林植樹をさせたのが始まりだ。
ラスベガスから北に200キロ程の位置に大規模な塀を作り、刑務を免除されるかわりにそこの緑化に従事させる。アメリカには無期刑は無いが、懲役100年以上は死刑にする法案はその当時州によっては可決していたため、また主流となってきていたため、犯罪者たちはこぞって緑化を希望した。
そこには事実上の死刑制度の撤廃など他国の目を気にしてのアメリカの思惑もあった。
殺されるよりは木を植え他方がいくぶんマシかという事だ。
だが、通常の刑務所とは違い。釈放はない。送り込まれるだけで、寿命まで木を植える必要がある。
そして完全に自給自足である。
一部の家畜も与えられており、原始時代よりはマシな生活が送れる。
脱獄も不可能である。万里の長城のように宇宙から見えるほどの施設だが、大きな塀がそびえており、ネズミ返しのようになっていて上るのは不可能。また最初の頃は塀の内側500メートルは解体不可能な高感度地雷原になっていて、引き返せという看板と簡単な柵があるという物騒なものだったが塀をどんどん拡張していく際に危険だったためその方法は打ち切られた。
最初は最長距離2kmほど、300ヘクタール程の土地だったが増築に増築を重ね今の形となった。アメリカが発表している大きさは最長距離で2000km程の楕円で今は拡大をやめている。衛星写真では砂漠のど真ん中に緑の楕円があるため「ライムランド」などとロゴなども作られ公式にもその名前が使われるようになった。
地雷を辞め、現代では塀に見張りももちろんいるが、基本的には監視カメラとAIによる自動の射殺装置付き。見張りの人員はそのAIのメンテナンスと弾薬の補充程度で人気の公務員である。
死んだ囚人は墓標の代わりに木を植えられる。地肉もその土地の養分となるのだ。
脱獄の機会を狙う者ももちろんいたが、首の動脈の裏など取り出すにはリスクが高い部位に位置情報発信マイクロチップが埋められ衛生で追跡もされている。
その情報は当然AIと共有され、塀からやはり500メートルの立ち入り禁止区域へ侵入した時点で射殺準備に入る。使われている銃は射程距離2000mものライフルが射程内をカバーし、200m~500m程の射程でかなりの精度を誇るものも配備されている。塀をレールで移動するカメラ搭載のロボット銃もあり、塀に近づくことが出来ればそれだけ向けられる銃口が増えるシステムとなっている。
10年程前にマフィアのボスを逃がすため200人の手下が肉の壁を作り塀まで駆け抜けたが、それでも塀にたどり着いた者はいなかった。
それどころかあえてボスだけ正確に無傷で残し、完全に牙を抜かれたボスは今も木を植えている。
彼を見た犯罪者は震え上がったほどだったが、その彼がまじめに木を植えているのだほかの囚人達がやらないわけにはいかない。
マイクロチップは仕事の管理にも使われ、さぼる者や内部での犯罪を起こす者には小さな破裂を起こし、命を奪う役割もあった。
資源は各地域ごとにヘリで投下され、不足した肥料や種、衣服などもそこに投じられた。
徐々にアメリカでは重犯罪者を全てそこに入れるようになり、他国からの要請で外国人も収容するようになった。
アメリカは緑化が進むが経費も当然かかる、刑務所の数を減らしただけでは足りないほどだったが、外国人犯罪者の受け入れなどで報酬をもらい
またライムランドは拡大は辞めたが、増築した際に反対側を潰していく事を繰り返し、移動するようになり、緑化の進んだ土地を外に吐き出すようになっていた。
その土地を国が売り、税金の免除等によりこぞって移住者が集まった。
もともとラスベガスの北側はただの砂漠で地価など無いに等しかった物が価値を付け始めたのだ、最初にできた住宅地にライムタウンなどと付けられたが、世間はニューベガスなどと呼びもてはやした。
流刑についてはこの成功例を各国が真似したがった。砂漠の緑化だけでなく、鉱物資源を有する無人島などにも人が送られたが、もっとも成功したのはこのライムランドだろう。
日本は人口こそ爆増はしていなかったが、死刑制度の撤廃を目指していたため、かなりの死刑囚をライムランド等に送った。
死刑を求める被害者遺族の会や、死刑撤廃派との衝突こそあったが、ライムランドは過酷で野垂れ死ぬ者も珍しくはなかったため、被害者遺族等には「死刑並みに重い刑」として次第に受け入れられていった。
だが1人の死刑囚を送るのに500万円程の費用がかかるため、やはり全ての民衆が賛成していたわけではないが、懲役15年以上の者はライムランド行きにする事で刑務所の数を減らしたり、一人当たりの刑期全うに掛かる金額を考えると黒字であることなどを周知することでかなり賛同を得た、さらに懲役15年で事実上世間から一生隔離されるのであればと犯罪率もかなり下落した。
それは日本だけでなく世界的に見てその傾向だった。
もちろん初犯や交通事故など情状酌量の余地がある場合もあるため、執行猶予という言葉はライムランド行きを猶予される為の言葉となった。
だがそれも長く続かなくなった。それは世界が予想だにしない事だった。
それは想像以上に緑化が進んだこと。
今の規模でこれまでと同じペースでの受け入れやライムランド等の拡大や移動をしていくと10年で世界から進行していた砂漠が全て無くなる事が判明した。それはこの政策だけで成し遂げられた偉業というわけではなく、そもそも地球の温暖化をこの50年で人類が相当食い止めたことにも起因している。
完全に緑化が完了してしまうと、囚人達の暮らす土地はかなり生きやすいものになってしまう。
そうなると死亡率が下がり、すぐにパンクしてしまう。
もともと、ライムランドは男性側を種なしにして(去勢し温和な性格にする狙いもあるし、女性より手術が容易なため)男女共に同じ地域で暮らさせていたのだが、なぜか子を成す者が発生し、もともと妊娠初期で入所した者もいたようだが、、、そうなるとマイクロチップによる管理も不十分になり、何よりライムランド内の人口増加は外からの入所者以外に計算に無い。アメリカは秘密裏に妊娠した囚人をマイクロチップにより数名死に追いやったが、情報が漏洩するのは時間の問題であり、また子に非はなく人権団体も当然騒ぎ出した。赤ん坊を外に出せと。
しかし人を外に出すことを想定していないためその対応には困難を極めたが、最終的にはAIの書き換えで対応した。母親らのチップを許可し、自動射撃装置をオフにした。虎視眈々と脱獄を狙う者達がそれを利用しない手は無かったが、以前のマフィアの件があり塀に近づく者は無かった。塀にはウインチが取り付けられカゴがついている、母親たちはそこに入り引き上げられ避妊手術の後また戻される。子供は没収されるが「ここより良い環境で」「外にいる家族の元へ」色々な心情で赤ん坊は外に出された。意外にも赤ん坊を手放さない者はいなかった。
飽きた
2020年頃に第二次世界大戦後から続く民法改定が行われたのを皮切りに、これまでアメリカに忖度して御法度となっていた法改正を民法に続き刑法も都合良くいじりはじめたのだ。
特に世間の関心を集めたのが死刑制度について、相当に死刑へのハードルが低くなった事だろう。
2000年代初頭、死刑制度を撤廃する動きが世界的に広がった。大きな国ではアメリカや中国そして日本だけが死刑制度を残した国で、インドなど警察が独自に鞭を打ったり、そのせいで死に至る事も有りはしたが
やはり世界的に冤罪や、人の命を人が決めるべきではないといった見方、刑を執行する人間の精神的な苦痛を理由とし無くなっていった。
だが、2060年ごろ、世界的な人口の爆発、資源枯渇、犯罪率の増加など刑務所もパンク状態となり一部の国では流刑制度が始まったほどに世界は犯罪であふれていた。
流刑については、島流しと言えば日本でも馴染みがあるが、現代における流刑は砂漠の緑化がメインである。
もともとネバダのグレートベイシン砂漠の南下を食い止めるため、ラスベガスの犯罪者に植林植樹をさせたのが始まりだ。
ラスベガスから北に200キロ程の位置に大規模な塀を作り、刑務を免除されるかわりにそこの緑化に従事させる。アメリカには無期刑は無いが、懲役100年以上は死刑にする法案はその当時州によっては可決していたため、また主流となってきていたため、犯罪者たちはこぞって緑化を希望した。
そこには事実上の死刑制度の撤廃など他国の目を気にしてのアメリカの思惑もあった。
殺されるよりは木を植え他方がいくぶんマシかという事だ。
だが、通常の刑務所とは違い。釈放はない。送り込まれるだけで、寿命まで木を植える必要がある。
そして完全に自給自足である。
一部の家畜も与えられており、原始時代よりはマシな生活が送れる。
脱獄も不可能である。万里の長城のように宇宙から見えるほどの施設だが、大きな塀がそびえており、ネズミ返しのようになっていて上るのは不可能。また最初の頃は塀の内側500メートルは解体不可能な高感度地雷原になっていて、引き返せという看板と簡単な柵があるという物騒なものだったが塀をどんどん拡張していく際に危険だったためその方法は打ち切られた。
最初は最長距離2kmほど、300ヘクタール程の土地だったが増築に増築を重ね今の形となった。アメリカが発表している大きさは最長距離で2000km程の楕円で今は拡大をやめている。衛星写真では砂漠のど真ん中に緑の楕円があるため「ライムランド」などとロゴなども作られ公式にもその名前が使われるようになった。
地雷を辞め、現代では塀に見張りももちろんいるが、基本的には監視カメラとAIによる自動の射殺装置付き。見張りの人員はそのAIのメンテナンスと弾薬の補充程度で人気の公務員である。
死んだ囚人は墓標の代わりに木を植えられる。地肉もその土地の養分となるのだ。
脱獄の機会を狙う者ももちろんいたが、首の動脈の裏など取り出すにはリスクが高い部位に位置情報発信マイクロチップが埋められ衛生で追跡もされている。
その情報は当然AIと共有され、塀からやはり500メートルの立ち入り禁止区域へ侵入した時点で射殺準備に入る。使われている銃は射程距離2000mものライフルが射程内をカバーし、200m~500m程の射程でかなりの精度を誇るものも配備されている。塀をレールで移動するカメラ搭載のロボット銃もあり、塀に近づくことが出来ればそれだけ向けられる銃口が増えるシステムとなっている。
10年程前にマフィアのボスを逃がすため200人の手下が肉の壁を作り塀まで駆け抜けたが、それでも塀にたどり着いた者はいなかった。
それどころかあえてボスだけ正確に無傷で残し、完全に牙を抜かれたボスは今も木を植えている。
彼を見た犯罪者は震え上がったほどだったが、その彼がまじめに木を植えているのだほかの囚人達がやらないわけにはいかない。
マイクロチップは仕事の管理にも使われ、さぼる者や内部での犯罪を起こす者には小さな破裂を起こし、命を奪う役割もあった。
資源は各地域ごとにヘリで投下され、不足した肥料や種、衣服などもそこに投じられた。
徐々にアメリカでは重犯罪者を全てそこに入れるようになり、他国からの要請で外国人も収容するようになった。
アメリカは緑化が進むが経費も当然かかる、刑務所の数を減らしただけでは足りないほどだったが、外国人犯罪者の受け入れなどで報酬をもらい
またライムランドは拡大は辞めたが、増築した際に反対側を潰していく事を繰り返し、移動するようになり、緑化の進んだ土地を外に吐き出すようになっていた。
その土地を国が売り、税金の免除等によりこぞって移住者が集まった。
もともとラスベガスの北側はただの砂漠で地価など無いに等しかった物が価値を付け始めたのだ、最初にできた住宅地にライムタウンなどと付けられたが、世間はニューベガスなどと呼びもてはやした。
流刑についてはこの成功例を各国が真似したがった。砂漠の緑化だけでなく、鉱物資源を有する無人島などにも人が送られたが、もっとも成功したのはこのライムランドだろう。
日本は人口こそ爆増はしていなかったが、死刑制度の撤廃を目指していたため、かなりの死刑囚をライムランド等に送った。
死刑を求める被害者遺族の会や、死刑撤廃派との衝突こそあったが、ライムランドは過酷で野垂れ死ぬ者も珍しくはなかったため、被害者遺族等には「死刑並みに重い刑」として次第に受け入れられていった。
だが1人の死刑囚を送るのに500万円程の費用がかかるため、やはり全ての民衆が賛成していたわけではないが、懲役15年以上の者はライムランド行きにする事で刑務所の数を減らしたり、一人当たりの刑期全うに掛かる金額を考えると黒字であることなどを周知することでかなり賛同を得た、さらに懲役15年で事実上世間から一生隔離されるのであればと犯罪率もかなり下落した。
それは日本だけでなく世界的に見てその傾向だった。
もちろん初犯や交通事故など情状酌量の余地がある場合もあるため、執行猶予という言葉はライムランド行きを猶予される為の言葉となった。
だがそれも長く続かなくなった。それは世界が予想だにしない事だった。
それは想像以上に緑化が進んだこと。
今の規模でこれまでと同じペースでの受け入れやライムランド等の拡大や移動をしていくと10年で世界から進行していた砂漠が全て無くなる事が判明した。それはこの政策だけで成し遂げられた偉業というわけではなく、そもそも地球の温暖化をこの50年で人類が相当食い止めたことにも起因している。
完全に緑化が完了してしまうと、囚人達の暮らす土地はかなり生きやすいものになってしまう。
そうなると死亡率が下がり、すぐにパンクしてしまう。
もともと、ライムランドは男性側を種なしにして(去勢し温和な性格にする狙いもあるし、女性より手術が容易なため)男女共に同じ地域で暮らさせていたのだが、なぜか子を成す者が発生し、もともと妊娠初期で入所した者もいたようだが、、、そうなるとマイクロチップによる管理も不十分になり、何よりライムランド内の人口増加は外からの入所者以外に計算に無い。アメリカは秘密裏に妊娠した囚人をマイクロチップにより数名死に追いやったが、情報が漏洩するのは時間の問題であり、また子に非はなく人権団体も当然騒ぎ出した。赤ん坊を外に出せと。
しかし人を外に出すことを想定していないためその対応には困難を極めたが、最終的にはAIの書き換えで対応した。母親らのチップを許可し、自動射撃装置をオフにした。虎視眈々と脱獄を狙う者達がそれを利用しない手は無かったが、以前のマフィアの件があり塀に近づく者は無かった。塀にはウインチが取り付けられカゴがついている、母親たちはそこに入り引き上げられ避妊手術の後また戻される。子供は没収されるが「ここより良い環境で」「外にいる家族の元へ」色々な心情で赤ん坊は外に出された。意外にも赤ん坊を手放さない者はいなかった。
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