カジャタン・ペンシュー

冠者

文字の大きさ
5 / 13

人誑し

しおりを挟む
兄が高校生の女の子と歩いている。
それも堂々と。
近所の高校の制服で、女の子の方も下手に噂されたりするのを気にしている様子もなく自然体だ。
たまたまコンビニに立ち寄った私は寒さで中のイートインスペースを利用して飲み物を飲んでいて偶然兄を見つけた。急いで飲み物を飲み干し声をかけようと思ったが、隣に女子高生がいたものでこうして少し隠れて様子をうかがっている。
女の子の方はちょいちょい兄の腕をつかんだり、兄の冗談に嬉しそうに肩をたたいたりしている。
「どう見てもカップルやん」
つい出てしまった少し大きめの独り言に自分でびびってキョロキョロしてしまう。
兄は28で、相手は高校生だが制服も真新しく1年生くらいの顔立ちに見える。恋愛は自由だが色々と気にはなる歳の差であるのは間違いない。
私と兄とは血が繋がっておらず、1つしか違わないし私が中3のとき親の再婚で兄妹になったため正直異性として意識はあった。
なにせ高校受験まっただ中のときに親の離婚と再婚がばたばたと決まり引っ越しまでした私を、わりと優秀な方である兄が家庭教師よろしく志望校へと導いてくれた。
よく学生と生徒の恋や、家庭教師とのーなんてものがあるが、その相手と毎日家に一緒にいれば意識しないわけがない。兄も年頃の男の子であったし、何の意識もなかった訳はないだろうが、お互いに親の離婚や再婚でゴタゴタしていて正直2人とも心に傷を負っていたので恋愛や性欲のようなものとは少し遠いところにいたことが幸いした。
というか私が高校に上がってすぐに兄を意識しないためにすぐに適当に彼氏を作ってしまってから、兄が遠慮をしてくれてか家庭内でも最初より距離感が出来たのは間違いない。その彼氏とは1月もせずに別れたのだが、それからずっとその距離感だ。
私も中学生の無邪気さを発揮してればと高校になってから後悔したし、成人してからも「既成事実でもつくってりゃな」と考えたこともあった、
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

還暦の性 若い彼との恋愛模様

MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。 そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。 その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。 全7話

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

不倫妻への鎮魂歌 ―サレ夫が選んだ、最も残酷で静かな復讐―

MisakiNonagase
大衆娯楽
「サレ夫、再生。不倫妻、転落。──その代償は、あまりに重い。」 「嘘で塗り固めた20年より、真実で歩む明日がいい。」 失って初めて気づく、守られていた日々の輝き。 46歳の美香にとって、誠実な夫と二人の息子に囲まれた生活は、退屈で窮屈な「檻」だった。若い男からの甘い誘惑に、彼女は20年の歳月を投げ打って飛び込んだ。 しかし、彼女が捨てたのは「檻」ではなく「聖域」だったのだ。 不倫、発覚、離婚、そして孤独。 かつての「美しい奥様」が、厚化粧で場末のスナックのカウンターに立つまでの足取りと、傷つきながらも真実の幸福を掴み取っていく夫・徹の再生を描く。 家族とは何か、誠実さとは何か。一通の離婚届が、二人の人生を光と影に分かつ。

サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします

二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位! ※この物語はフィクションです 流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。 当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

処理中です...