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ダイヤの灰
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灰が世界に降り注ぐようになって3年目の年越しを迎えた。
詳しく書くなら形状はひし形トランプのダイヤのような立体、正8面体を引き延ばしたような形状である。
形状から大きさに至るまですべて同じで、最長部分の頂点から対角まで30.7センチ、重ねての確認になるが全て形状大きさである。
30センチもの巨大なものといえば灰というには大きすぎると思うだろうが、灰である。
空から落ちて来て、降り積もり、人が触るとフッと崩れる。
成分を解析したところ元素記号C、炭素である。
炭素Cといえば、酸素Oと結合して二酸化炭素co2になる…と言えば頭の痛くなる人もいるだろうが、そう難しい話ではない。脱炭素やカーボンニュートラルなどを世界的に訴える今、皮肉にも無限の炭素が世界に広がった。
調べてわかったことはいくつかある、が全て不思議であり、その仕組みはほぼ解明されていない。
前述の「人が触ると崩れる」というのもそうで、人以外が触れても崩れない。動物や虫が触れてもその形状を保っており決して破壊されない。
あくまでも人が触れたらであるが、人が手袋を付けていても崩れるし、棒でつついたりしても崩れる。片づけ用の重機、ロボットやドローンでも同じ、人が犬を抱き、犬を灰に付けても崩れる。
人が認識して接触するということのみに反応するようだがその原因は分からない。
車に降り積もった物も、車に人が乗り発進するととたんに崩れる。
次に、この灰がどこから来るのかも不明である、地上からの目視(望遠鏡や光学カメラ等含む)、上空をヘリで飛行可能距離まで飛ばしたが発生原は観測できなかった。
これまた上記のように、「人が灰を認識」しようとした場所からは灰が現れなくなる。
ただ灰が人を嫌っているわけではなく、人口密度に応じて灰の量が増える。都心部には多く灰が降り積もり、田舎では少ない、山頂や海などには一切の灰は降っていない。これはせめてもの救いであった。
話が前後するが、宇宙から飛来している可能性もあるし、大気圏内から発生している可能性もある。
飛行機などの空路より上から降ってきているかと思えば下からであるだろうとされたこともある、ロケットや人工衛星などより下にも上からも発生していると考えないと理屈が通らない結論に至った。
つまり人が特定出来ない位置や高さを灰が選んで発生しているようなものだ。
世の一部の若者はゲームでアイテムを空から降らせるようなものと比喩した。地球育成ゲームでプレイヤーが飽きて謎の灰を降らせて楽しんでいる、つまり人間の多いところに降らせて反応を楽しんでいるのだと。
あまりにも科学的な解明が成されないため、その説(と言うにはあまりにも根拠はないのだが)が世間に軽く浸透している程である。
神という名のプレイヤーを信仰する宗教まで出来た、若者文化はSNS等を媒体とし広がりを止めることは出来ずそのまま年齢層も拡大した。
また世界中の火力発電所でこの灰が利用された、中国は闇雲に燃やしたため公害が発生したが各国はいつものことだという反応だった。隣国や日本などはその灰が降り注ぎマスクは手放せなくなった。しかし中国からの灰なのか砕けた灰なのかを証明することは難しく、また中国も認めなかった。
それを良いことに?それともそれより以前からから、各国が発電や燃料としての利用をし始め世界中でマスクが売れた。
人が観測をし続けることで降るのを抑えられるので国ごとに人員を裂き、空を見張る公共事業まで出来た。
だから神は次に金をばら撒いた。
詳しく書くなら形状はひし形トランプのダイヤのような立体、正8面体を引き延ばしたような形状である。
形状から大きさに至るまですべて同じで、最長部分の頂点から対角まで30.7センチ、重ねての確認になるが全て形状大きさである。
30センチもの巨大なものといえば灰というには大きすぎると思うだろうが、灰である。
空から落ちて来て、降り積もり、人が触るとフッと崩れる。
成分を解析したところ元素記号C、炭素である。
炭素Cといえば、酸素Oと結合して二酸化炭素co2になる…と言えば頭の痛くなる人もいるだろうが、そう難しい話ではない。脱炭素やカーボンニュートラルなどを世界的に訴える今、皮肉にも無限の炭素が世界に広がった。
調べてわかったことはいくつかある、が全て不思議であり、その仕組みはほぼ解明されていない。
前述の「人が触ると崩れる」というのもそうで、人以外が触れても崩れない。動物や虫が触れてもその形状を保っており決して破壊されない。
あくまでも人が触れたらであるが、人が手袋を付けていても崩れるし、棒でつついたりしても崩れる。片づけ用の重機、ロボットやドローンでも同じ、人が犬を抱き、犬を灰に付けても崩れる。
人が認識して接触するということのみに反応するようだがその原因は分からない。
車に降り積もった物も、車に人が乗り発進するととたんに崩れる。
次に、この灰がどこから来るのかも不明である、地上からの目視(望遠鏡や光学カメラ等含む)、上空をヘリで飛行可能距離まで飛ばしたが発生原は観測できなかった。
これまた上記のように、「人が灰を認識」しようとした場所からは灰が現れなくなる。
ただ灰が人を嫌っているわけではなく、人口密度に応じて灰の量が増える。都心部には多く灰が降り積もり、田舎では少ない、山頂や海などには一切の灰は降っていない。これはせめてもの救いであった。
話が前後するが、宇宙から飛来している可能性もあるし、大気圏内から発生している可能性もある。
飛行機などの空路より上から降ってきているかと思えば下からであるだろうとされたこともある、ロケットや人工衛星などより下にも上からも発生していると考えないと理屈が通らない結論に至った。
つまり人が特定出来ない位置や高さを灰が選んで発生しているようなものだ。
世の一部の若者はゲームでアイテムを空から降らせるようなものと比喩した。地球育成ゲームでプレイヤーが飽きて謎の灰を降らせて楽しんでいる、つまり人間の多いところに降らせて反応を楽しんでいるのだと。
あまりにも科学的な解明が成されないため、その説(と言うにはあまりにも根拠はないのだが)が世間に軽く浸透している程である。
神という名のプレイヤーを信仰する宗教まで出来た、若者文化はSNS等を媒体とし広がりを止めることは出来ずそのまま年齢層も拡大した。
また世界中の火力発電所でこの灰が利用された、中国は闇雲に燃やしたため公害が発生したが各国はいつものことだという反応だった。隣国や日本などはその灰が降り注ぎマスクは手放せなくなった。しかし中国からの灰なのか砕けた灰なのかを証明することは難しく、また中国も認めなかった。
それを良いことに?それともそれより以前からから、各国が発電や燃料としての利用をし始め世界中でマスクが売れた。
人が観測をし続けることで降るのを抑えられるので国ごとに人員を裂き、空を見張る公共事業まで出来た。
だから神は次に金をばら撒いた。
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