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第5章 天界への旅と龍達との出会い
第115話 (前編) 茂三と拓哉が出会う!
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仕事を終えて疲れたからすぐ爆睡してしまった拓哉。
チュンチュンチュン!(雀の鳴き声)
「おい! こんなところで寝ていたら風引くぞ。 それより、生きた人間が何故ここにいるんだ??」
「んん? おはよう...ってここどこだ?そして誰?」
目の前に居たのは、額から1本の立派な角が生えた魔族だった。 拓哉は、この状況を理解出来ていない。
「俺は、魔王バクール様の元配下のロンだ。 病気で死んじまったがな。アハハハ!それより、生きた人間がどうして天界にいるんだ?見たところ火乃国出身みたいだな」
拓哉は、一切状況が理解出来ずにいる。 天界? 生きた人間? バクールの配下? あぁぁどうやってかはわからないが、寝ている俺に神様が何かしたなこりゃ。
「ロン、俺は拓哉っていうんだけど、寝てる間に神様に何かされたらしい...! 知り合いだからいつか戻してくれるだろうさ。 それにしても、バクールさんの配下なんだな。 バクールさんは元気にしてるよ」
ロンは、神様が知り合いよりもバクール様を知っていることに驚いた。
「バクール様と知り合いなのか?それなら、ヴァレリー王子は今どうなっている?」
ヴァレリーが王子の時代の人だもんな。 でも、今のヴァレリーから王子時代があったなんて想像付かないよ。
「ヴァレリーさんは、無事に魔王になられて今やヴィクトリアさんて奥さんとベアトリスさんて娘さんがいるよ。 あとバクールさんは、俺の娘を孫のように可愛がってる」
目を見開いて驚くロン。
「そうか...やはりヴィクトリア様と結婚されたか。 ヴァレリー王子は立派になられたんだな。 ん?あのバクール様が...歳を召されて丸くなられたのか? それにしても、知り合いとは驚いたよ。 いい話が聞けたし俺の行きつけのうまい飯屋に連れて行ってやるよ」
目を細めて昔を思い返すロン。
拓哉は、この天界に飯屋があることに驚きと興味しかない。
「ロン、本当か? すぐに連れて行ってくれ。 いや~楽しみだなぁぁ」
フッと笑うロン。 そんなにも喜んでくれるとはなと。
「じゃあ、俺に乗れ! 連れてってやる」
どういうことだと思ったら、ユニコーンに変身したロンがいた。 優しいことに膝を曲げて乗りやすくしてくれた。 そのまま走り出したのだが、ちょうど風を感じるいい感じで走ってくれる。
「ロン、気持ちいいよ。 まさかユニコーンだとは思わなかった。 ロンカッコいいな」
素直に思ったことを口にしたら、ロンは嬉しそうにしながら更にスピードを上げる。
天界は、お花畑やキラキラ光る何かが空中に漂っており、綺麗な風景が広がっている。
「拓哉、ここがうまい飯屋だ。 頑固親父だけど絶品にうまいぞ」
「それは楽しみだな。 どんな料理があるのか」
この時の拓哉は、あんなことになるとは思ってもいなかった。
カラカラカラ!(引き戸を開ける音)
「親父きたぞ~。 新規も連れてきた」
「まだ開店前じゃ、魔族ちゅうんはどうして時間を守れんのじゃ。 いつものでええんか? ってなんで生きた人間を連れてきとるんじゃ?」
ドワーフのようながっしりした160くらいの体型の顔はシワだらけだが、強い生気を感じる爺さんが出てきた。
「こいつは、拓哉って言うらしい。 なんでも神と知り合いらしく寝てる間に連れて来られたんじゃないかって? あと、スゲェ~情報を拓哉から聞いたんだけど、バクール様はまだ健在らしい。 それに、ヴァレリー王子が結婚して娘もいて今や魔王様らしいぞ」
ロンが捲し立てるように話し始める。 爺さんは、う~むと何やら考えているようだ。
「お前さん、拓哉と言ったか? まさか日本人か?」
爺さんの口から衝撃の日本人という言葉が出る。
「日本人です! 死んで創造神によって転生しました。 料理を広めてくれと...」
それを聞いた爺さんは大笑いしだした。 俺もロンも何がなんやらである。
「ブッハハハハ。 まさかワシの次のやつがいるとはのぅ。 こりゃ笑えるわい。 拓哉、ワシは茂三じゃ。 よろしく頼むわい」
拓哉は、驚く...まさかのあの茂三に会ったのだから。
「えぇぇぇぇ! サリアさんにラザニアを教えた茂三さんですか?」
茂三は、懐かしい名前が出てきてフッと笑みを漏らす。
「そうじゃそうじゃ。懐かしいのぅ。 あの美人さんは元気にしとるか?」
「元気にしてますし、未だにエルフの国で茂三さんの味を守りながら店をしていますよ」
急に後ろを向いて目の辺りを袖で拭う茂三。
それを揶揄するロン。
「親父、まさか泣いてんのか? 明日は雨だな」
バチコーン!(背中を平手打ち)
「泣いとらんわい。 しょうもないこと言っておったら追い出すぞい」
ロンは、痛がる様子はなかったが追い出されるかもと思い謝る。
「親父~悪かったぁぁ」
茂三の足にしがみつくロン。
「わかったわかったんじゃ。 はよ座らんか。 拓哉も飯出してやるからのぅ」
そう言って奥に消えていく茂三。
まさかの、展開にワクワクが止まらない拓哉である。
チュンチュンチュン!(雀の鳴き声)
「おい! こんなところで寝ていたら風引くぞ。 それより、生きた人間が何故ここにいるんだ??」
「んん? おはよう...ってここどこだ?そして誰?」
目の前に居たのは、額から1本の立派な角が生えた魔族だった。 拓哉は、この状況を理解出来ていない。
「俺は、魔王バクール様の元配下のロンだ。 病気で死んじまったがな。アハハハ!それより、生きた人間がどうして天界にいるんだ?見たところ火乃国出身みたいだな」
拓哉は、一切状況が理解出来ずにいる。 天界? 生きた人間? バクールの配下? あぁぁどうやってかはわからないが、寝ている俺に神様が何かしたなこりゃ。
「ロン、俺は拓哉っていうんだけど、寝てる間に神様に何かされたらしい...! 知り合いだからいつか戻してくれるだろうさ。 それにしても、バクールさんの配下なんだな。 バクールさんは元気にしてるよ」
ロンは、神様が知り合いよりもバクール様を知っていることに驚いた。
「バクール様と知り合いなのか?それなら、ヴァレリー王子は今どうなっている?」
ヴァレリーが王子の時代の人だもんな。 でも、今のヴァレリーから王子時代があったなんて想像付かないよ。
「ヴァレリーさんは、無事に魔王になられて今やヴィクトリアさんて奥さんとベアトリスさんて娘さんがいるよ。 あとバクールさんは、俺の娘を孫のように可愛がってる」
目を見開いて驚くロン。
「そうか...やはりヴィクトリア様と結婚されたか。 ヴァレリー王子は立派になられたんだな。 ん?あのバクール様が...歳を召されて丸くなられたのか? それにしても、知り合いとは驚いたよ。 いい話が聞けたし俺の行きつけのうまい飯屋に連れて行ってやるよ」
目を細めて昔を思い返すロン。
拓哉は、この天界に飯屋があることに驚きと興味しかない。
「ロン、本当か? すぐに連れて行ってくれ。 いや~楽しみだなぁぁ」
フッと笑うロン。 そんなにも喜んでくれるとはなと。
「じゃあ、俺に乗れ! 連れてってやる」
どういうことだと思ったら、ユニコーンに変身したロンがいた。 優しいことに膝を曲げて乗りやすくしてくれた。 そのまま走り出したのだが、ちょうど風を感じるいい感じで走ってくれる。
「ロン、気持ちいいよ。 まさかユニコーンだとは思わなかった。 ロンカッコいいな」
素直に思ったことを口にしたら、ロンは嬉しそうにしながら更にスピードを上げる。
天界は、お花畑やキラキラ光る何かが空中に漂っており、綺麗な風景が広がっている。
「拓哉、ここがうまい飯屋だ。 頑固親父だけど絶品にうまいぞ」
「それは楽しみだな。 どんな料理があるのか」
この時の拓哉は、あんなことになるとは思ってもいなかった。
カラカラカラ!(引き戸を開ける音)
「親父きたぞ~。 新規も連れてきた」
「まだ開店前じゃ、魔族ちゅうんはどうして時間を守れんのじゃ。 いつものでええんか? ってなんで生きた人間を連れてきとるんじゃ?」
ドワーフのようながっしりした160くらいの体型の顔はシワだらけだが、強い生気を感じる爺さんが出てきた。
「こいつは、拓哉って言うらしい。 なんでも神と知り合いらしく寝てる間に連れて来られたんじゃないかって? あと、スゲェ~情報を拓哉から聞いたんだけど、バクール様はまだ健在らしい。 それに、ヴァレリー王子が結婚して娘もいて今や魔王様らしいぞ」
ロンが捲し立てるように話し始める。 爺さんは、う~むと何やら考えているようだ。
「お前さん、拓哉と言ったか? まさか日本人か?」
爺さんの口から衝撃の日本人という言葉が出る。
「日本人です! 死んで創造神によって転生しました。 料理を広めてくれと...」
それを聞いた爺さんは大笑いしだした。 俺もロンも何がなんやらである。
「ブッハハハハ。 まさかワシの次のやつがいるとはのぅ。 こりゃ笑えるわい。 拓哉、ワシは茂三じゃ。 よろしく頼むわい」
拓哉は、驚く...まさかのあの茂三に会ったのだから。
「えぇぇぇぇ! サリアさんにラザニアを教えた茂三さんですか?」
茂三は、懐かしい名前が出てきてフッと笑みを漏らす。
「そうじゃそうじゃ。懐かしいのぅ。 あの美人さんは元気にしとるか?」
「元気にしてますし、未だにエルフの国で茂三さんの味を守りながら店をしていますよ」
急に後ろを向いて目の辺りを袖で拭う茂三。
それを揶揄するロン。
「親父、まさか泣いてんのか? 明日は雨だな」
バチコーン!(背中を平手打ち)
「泣いとらんわい。 しょうもないこと言っておったら追い出すぞい」
ロンは、痛がる様子はなかったが追い出されるかもと思い謝る。
「親父~悪かったぁぁ」
茂三の足にしがみつくロン。
「わかったわかったんじゃ。 はよ座らんか。 拓哉も飯出してやるからのぅ」
そう言って奥に消えていく茂三。
まさかの、展開にワクワクが止まらない拓哉である。
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