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第6章 開拓とエルフ国へ家族旅行!
第144話 アニカ騎獣をゲットなの!
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今日も開拓組は、朝から作業を頑張っている。その中、アニカとフェンは、侵入してきた敵の殲滅だ。と言っても侵入してくるのは、知能が低い魔物くらいで、知能がある程度ある魔物はフェンなどに対して圧倒的な実力差を感じて寄り付かない。だが、1匹だけ中途半端に実力がある所為か、侵入してきたやつがいる。
「なんか嫌な感じがするしやめよ~」
「お前は、すぐそう弱気になるから舐められんだよ。そんなんだと、いつになってもケルベロスに慣れねぇよ」
双頭の魔物オルトロスである。
ケルベロスに進化する為に、魔境で魔物と日夜戦っているみたいだが、ここまで奇跡的に亜種や上位種と出くわさず、余裕だと思い込んでいるのだ。
「でも~やっぱり~」
「うっせぇな。俺様についてくれば余裕だって言ってんだろ」
性格が正反対の二人があーだこーだ言っていると、向こうの方からドドドドッと物凄い音を立てた何かがやってくる。
「何かやってくるよぉ~」
「フンッ。俺様にかかれば余裕余裕。このドラゴンでも切り裂く爪で...ブヘッ」
喋っている間に、アニカの棍棒が偉そうな方の顔面に直撃して吹き飛ぶ。
奇跡的に生きているオルトロスであったが、棍棒と地面に打ち付けられた衝撃でピクピクしていた。
「うぅ~大丈夫~?」
「俺様は、もうダメだ...ガク...」
「アニキ~~~」
茶番を見せられているかのようなセリフが飛び交う。
そこに、アニカとフェンがやってくる。
「フェンおじちゃん、あれまだ生きてるの。とどめ刺すの」
恐ろしいことを平然と口走るアニカ。
「一思いに優しく殺してあげようね」
フェンの一言に、「は~い」と言って棍棒を担ぎながら天高く棍棒を振り上げる。
「ま、待って~お願いします~殺さないで~」
気の弱そうな方が、助けてくださいと懇願する。
「楽にしてあげるの、そりゃ~なの」
聞こえているのか聞こえていないのかわからないが、お構いなしに棍棒を振り下ろすアニカ。無慈悲である。
フェンが、人化して振り下ろした棍棒を片手で軽々受け止める。だが、地面は抉れるくらいの衝撃だ。
「アニカ、知性があって助けを求めていたみたいだよ。一旦、棍棒下ろそうか」
「ごめんなさいなの。気づかなかったの」
フェンが止めなかったら今頃、プレスされたオルトロスが出来上がっていただろう。
「君は、なんでここに侵入したんだい?ここは、僕たちの縄張りだよ。なんで...その前にポーションを飲むといいよ」
フェンは、オルトロスに近づいてポーションを飲ませてあげる。そうすると、淡い光と共に傷が癒えている。
「俺様は、どうなったんだ?吹き飛ばされて?ってこいつらなんなんだ?」
元気になったら威勢がよくなる強気な方が、フェンとアニカにこいつらと言う。
「アニキ~逆らっちゃだめだよ~負けちゃうよ。それに、傷を治してくれたんだよ」
気が弱い方が止めるが一切聞く耳を持たない。
「俺様に任せとけ、こんなやつ~ギャァァァフェンリル様~~」
フェンは、フェンリルの姿となり牙を剥き出しにして威嚇をする。
それに驚いたオルトロスは、逃げようとアニカの方を向くが、アニカも棍棒を地面に振り下ろして地面を抉り、軽い地震が起こる。
「ギャァァァ、化け物~~」
あまりの恐怖に失神する偉そうな方。
「アニキがすいません。バカなんです。フェンリル様とそちらのお嬢様、どうか許してもらえませんか?」
気の弱そう方が平伏して懇願する。
「アニカ、どうする?僕は、どうでもいいよ。アニカが決めてよ」
フェンは、取るに足らない相手なのでどうでも良くなったみたいだ。
「フェンおじちゃん、これ飼ったら駄目なの?アニカ、これに乗って移動したいの」
フェンの体格は少し大きくアニカからしたら時々落ちそうになる時があったが、オルトロスならちょうどいい大きさだなと感じたようだ。
「う~ん?失神してる方に主従関係をしっかり植え付けたらいいと思うよ。バカそうだから、なにかしたら死なない程度に殴ればいいよ。で、君はアニカと主従関係を結ぶかい?」
気の弱そうなオルトロスに尋ねるフェン。
「は、はい!殺されないのであれば、アニカ様を崇拝致します~」
逆らったら殺されると思っているので、絶対逆らったらダメだと、崇拝するくらいが最善だと感じる気の弱そうなオルトロス。
「アニカ、もう一匹起こして主従を分からせればいいからさ。偉そうにしたら躾けたらいいよ」
「うん。わかったの。早く起きるの。お寝坊さんは駄目なの」
パチンではなくバチーンと引っ叩くアニカ。
その衝撃で目覚める偉そうなオルトロス。
「俺様は、なにを?そうだ。フェンリル様と地面を抉る...ギャァァァ!夢じゃなかった~」
「うるさいの。従うなら殺さないの?どうするの?」
6才児のアニカが殺すという怖い発言を平気で言う。
「へっ?殺さない?貴女様に従います。どうかどうか殺さないでください」
偉そうな方も平伏する。
「じゃあ殺さないの。仲間になったから飴あげるの。口を開けるの」
得体の知れないものを口に入れられそうになっているが、逆らえば殺されると思い、口を開ける。そこに飴玉が放り込まれる。
「ん?ん?あま~い」
「うま~い」
オルトロスは、一瞬にして蕩けた表情になる。次の瞬間。
「アニカ様~ずっと付いていきますからそれをまたください」
「俺様も、アニカ様に服従するからそれをくれ..ください」
完全に飴玉に落ちたオルトロス。果たして、村に帰った時の拓哉と住人の反応は如何に?
「なんか嫌な感じがするしやめよ~」
「お前は、すぐそう弱気になるから舐められんだよ。そんなんだと、いつになってもケルベロスに慣れねぇよ」
双頭の魔物オルトロスである。
ケルベロスに進化する為に、魔境で魔物と日夜戦っているみたいだが、ここまで奇跡的に亜種や上位種と出くわさず、余裕だと思い込んでいるのだ。
「でも~やっぱり~」
「うっせぇな。俺様についてくれば余裕だって言ってんだろ」
性格が正反対の二人があーだこーだ言っていると、向こうの方からドドドドッと物凄い音を立てた何かがやってくる。
「何かやってくるよぉ~」
「フンッ。俺様にかかれば余裕余裕。このドラゴンでも切り裂く爪で...ブヘッ」
喋っている間に、アニカの棍棒が偉そうな方の顔面に直撃して吹き飛ぶ。
奇跡的に生きているオルトロスであったが、棍棒と地面に打ち付けられた衝撃でピクピクしていた。
「うぅ~大丈夫~?」
「俺様は、もうダメだ...ガク...」
「アニキ~~~」
茶番を見せられているかのようなセリフが飛び交う。
そこに、アニカとフェンがやってくる。
「フェンおじちゃん、あれまだ生きてるの。とどめ刺すの」
恐ろしいことを平然と口走るアニカ。
「一思いに優しく殺してあげようね」
フェンの一言に、「は~い」と言って棍棒を担ぎながら天高く棍棒を振り上げる。
「ま、待って~お願いします~殺さないで~」
気の弱そうな方が、助けてくださいと懇願する。
「楽にしてあげるの、そりゃ~なの」
聞こえているのか聞こえていないのかわからないが、お構いなしに棍棒を振り下ろすアニカ。無慈悲である。
フェンが、人化して振り下ろした棍棒を片手で軽々受け止める。だが、地面は抉れるくらいの衝撃だ。
「アニカ、知性があって助けを求めていたみたいだよ。一旦、棍棒下ろそうか」
「ごめんなさいなの。気づかなかったの」
フェンが止めなかったら今頃、プレスされたオルトロスが出来上がっていただろう。
「君は、なんでここに侵入したんだい?ここは、僕たちの縄張りだよ。なんで...その前にポーションを飲むといいよ」
フェンは、オルトロスに近づいてポーションを飲ませてあげる。そうすると、淡い光と共に傷が癒えている。
「俺様は、どうなったんだ?吹き飛ばされて?ってこいつらなんなんだ?」
元気になったら威勢がよくなる強気な方が、フェンとアニカにこいつらと言う。
「アニキ~逆らっちゃだめだよ~負けちゃうよ。それに、傷を治してくれたんだよ」
気が弱い方が止めるが一切聞く耳を持たない。
「俺様に任せとけ、こんなやつ~ギャァァァフェンリル様~~」
フェンは、フェンリルの姿となり牙を剥き出しにして威嚇をする。
それに驚いたオルトロスは、逃げようとアニカの方を向くが、アニカも棍棒を地面に振り下ろして地面を抉り、軽い地震が起こる。
「ギャァァァ、化け物~~」
あまりの恐怖に失神する偉そうな方。
「アニキがすいません。バカなんです。フェンリル様とそちらのお嬢様、どうか許してもらえませんか?」
気の弱そう方が平伏して懇願する。
「アニカ、どうする?僕は、どうでもいいよ。アニカが決めてよ」
フェンは、取るに足らない相手なのでどうでも良くなったみたいだ。
「フェンおじちゃん、これ飼ったら駄目なの?アニカ、これに乗って移動したいの」
フェンの体格は少し大きくアニカからしたら時々落ちそうになる時があったが、オルトロスならちょうどいい大きさだなと感じたようだ。
「う~ん?失神してる方に主従関係をしっかり植え付けたらいいと思うよ。バカそうだから、なにかしたら死なない程度に殴ればいいよ。で、君はアニカと主従関係を結ぶかい?」
気の弱そうなオルトロスに尋ねるフェン。
「は、はい!殺されないのであれば、アニカ様を崇拝致します~」
逆らったら殺されると思っているので、絶対逆らったらダメだと、崇拝するくらいが最善だと感じる気の弱そうなオルトロス。
「アニカ、もう一匹起こして主従を分からせればいいからさ。偉そうにしたら躾けたらいいよ」
「うん。わかったの。早く起きるの。お寝坊さんは駄目なの」
パチンではなくバチーンと引っ叩くアニカ。
その衝撃で目覚める偉そうなオルトロス。
「俺様は、なにを?そうだ。フェンリル様と地面を抉る...ギャァァァ!夢じゃなかった~」
「うるさいの。従うなら殺さないの?どうするの?」
6才児のアニカが殺すという怖い発言を平気で言う。
「へっ?殺さない?貴女様に従います。どうかどうか殺さないでください」
偉そうな方も平伏する。
「じゃあ殺さないの。仲間になったから飴あげるの。口を開けるの」
得体の知れないものを口に入れられそうになっているが、逆らえば殺されると思い、口を開ける。そこに飴玉が放り込まれる。
「ん?ん?あま~い」
「うま~い」
オルトロスは、一瞬にして蕩けた表情になる。次の瞬間。
「アニカ様~ずっと付いていきますからそれをまたください」
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