152 / 203
第6章 開拓とエルフ国へ家族旅行!
第149話 モンブランとサリアからの打診。
しおりを挟む
突然のことに戸惑う拓哉。
「エルフの国にですか?どういうことか詳しく教えてくれませんか?」
そもそも、エルフとは排他的種族ではないのか?と思うが、サリアやリーリヤを見ていると意外にもフレンドリーなのかもしれないと思ってしまう拓哉。
「以前、遊びに来ませんかとお尋ねしたのを覚えていますか?ちょうど、2代目が育ったので拓哉さん一家を案内できるなと思いまして。良ければ旅行がてら遊びにきませんか?」
確かに、以前サリアが言っていたなと思う拓哉。遊びに行ってみたいのは事実ではあるが距離と日数がなと。
「あまり長居はできませんよ。お店をずっと空けるわけにもいきませんし。それでもいいなら是非行ってみたいですね」
「心配にはお喚びませんよ。転移でお連れ致しますので。ですが、1つお願いがありまして...」
サリア的には、こちらが本心であった。拓哉は、面倒なら嫌だなと思うのである。
「なんでしょうか?面倒事なら行きたくないのですが...娘達もいますので」
「人によっては面倒かもしれませんね。前に私の店に王様が来る話をしたと思うのですが、王様と話している時にポロっと拓哉さんのことを話したら、是非料理を食べてみたいと言われまして...お願いします! 作ってはもらえませんか?」
一気に行く気がなくなり、王様とはまた面倒なと思う拓哉。
「面倒くさい王様なら嫌なのですが...偉そうとかすぐ文句言うとかないですか?」
「大丈夫です。抜け出してお店にくるくらいの方なので、無礼だから何かするような方ではありませんよ」
「私なんか普段と同じ言葉遣いをしてるわよ。でも、なんにも言われないから平気よ」
サリア曰く無礼を働いても、即打首とかはなさそうだ。リーリヤの口調は、同じエルフだからか?諦められてるか?ではないのかと思う拓哉。
「わかりました。作りに行きましょう。いつですか?」
「日程を調整しますので、また食事にきた時にお伝えしますね。それより、菓子をください」
急だなとは思ったが、お腹が満たされてデザートを食べたくなったようだ。
「それなら、この栗を使ったモンブランと言うのがありますよ」
そういうと拓哉は、厨房に行きモンブランを用意する。
「モンブランお待たせ致しました。飾りとかではなく全て食べられますので、ごゆっくりどうぞ」
ちょうど、バルトと小次郎から注文が入ってそちらに行く拓哉。
「リーリヤ、これは本当に飾りじゃないのでしょうか?」
「拓哉曰く飾りじゃないらしいわよ。とりあえず、さっきの栗がメインの菓子らしいし、まずいとかはないと思うわ。頂きましょう」
恐る恐る1番上の栗を食べる二人。栗の甘さとおいしさに思わず声が漏れる。
「ん~甘くておいしいわ。栗本来の甘さと砂糖の甘さかしら。下の生地も早く食べるわ」
「ふわぁ~おいしいです。それにしても、さっきの栗ご飯の栗とは食感も味も全然違いますね。主食と菓子に使える栗...恐ろしい食材ですね」
同じ料理人として分析するサリアとは正反対にバクバクと食べているリーリヤ。
「サリア、この糸みたいなのも生地も凄くおいしいわ。甘いだけじゃなくてちゃんと栗の味がしてるから食べてみてほしいのよ」
ただバクバク食べているわけではなく、ちゃんと味わって食べていたようだ。
「あら、本当ですね。菓子って無理矢理砂糖を固めた物が多いけど、これは全然違いますね。ふわふわしていて滑らかておいしいですね」
この世界では甘ければいいと、砂糖を沢山使った物が、高級でおいしい菓子とされて貴族などが、こぞって買う。魔国では、エルマーナ(マドレーヌ)が流行り、従来の砂糖を沢山使った菓子は廃れていっている。
「生地に甘みがないから周りのふわふわと合わせたらより食べやすいわ。他にもおいしい菓子があるはずだし買って帰るわよ」
リーリヤが、菓子に魅了されていくのだった。
「わかりました。買って帰りましょう。最近、魔国でエルマーナという菓子が流行ってるらしいけど、もしかしたら拓哉さんが広めたのかもしれませんね。もし、エルマーナも手に入るなら買って帰りませんか?」
食に対する情報を色々仕入れているサリアは、エルマーナのことも知り合いから聞いており、いつか食べてみたいと思っていた。ヴァレリーが来ているからか?ここが発祥ではないかと推測する。
「いいわね。買って帰るわよ。家でもこんなおいしい菓子が食べられるのは最高よ」
この後も、モンブランを追加注文して盛り上がる二人であった。
「エルフの国にですか?どういうことか詳しく教えてくれませんか?」
そもそも、エルフとは排他的種族ではないのか?と思うが、サリアやリーリヤを見ていると意外にもフレンドリーなのかもしれないと思ってしまう拓哉。
「以前、遊びに来ませんかとお尋ねしたのを覚えていますか?ちょうど、2代目が育ったので拓哉さん一家を案内できるなと思いまして。良ければ旅行がてら遊びにきませんか?」
確かに、以前サリアが言っていたなと思う拓哉。遊びに行ってみたいのは事実ではあるが距離と日数がなと。
「あまり長居はできませんよ。お店をずっと空けるわけにもいきませんし。それでもいいなら是非行ってみたいですね」
「心配にはお喚びませんよ。転移でお連れ致しますので。ですが、1つお願いがありまして...」
サリア的には、こちらが本心であった。拓哉は、面倒なら嫌だなと思うのである。
「なんでしょうか?面倒事なら行きたくないのですが...娘達もいますので」
「人によっては面倒かもしれませんね。前に私の店に王様が来る話をしたと思うのですが、王様と話している時にポロっと拓哉さんのことを話したら、是非料理を食べてみたいと言われまして...お願いします! 作ってはもらえませんか?」
一気に行く気がなくなり、王様とはまた面倒なと思う拓哉。
「面倒くさい王様なら嫌なのですが...偉そうとかすぐ文句言うとかないですか?」
「大丈夫です。抜け出してお店にくるくらいの方なので、無礼だから何かするような方ではありませんよ」
「私なんか普段と同じ言葉遣いをしてるわよ。でも、なんにも言われないから平気よ」
サリア曰く無礼を働いても、即打首とかはなさそうだ。リーリヤの口調は、同じエルフだからか?諦められてるか?ではないのかと思う拓哉。
「わかりました。作りに行きましょう。いつですか?」
「日程を調整しますので、また食事にきた時にお伝えしますね。それより、菓子をください」
急だなとは思ったが、お腹が満たされてデザートを食べたくなったようだ。
「それなら、この栗を使ったモンブランと言うのがありますよ」
そういうと拓哉は、厨房に行きモンブランを用意する。
「モンブランお待たせ致しました。飾りとかではなく全て食べられますので、ごゆっくりどうぞ」
ちょうど、バルトと小次郎から注文が入ってそちらに行く拓哉。
「リーリヤ、これは本当に飾りじゃないのでしょうか?」
「拓哉曰く飾りじゃないらしいわよ。とりあえず、さっきの栗がメインの菓子らしいし、まずいとかはないと思うわ。頂きましょう」
恐る恐る1番上の栗を食べる二人。栗の甘さとおいしさに思わず声が漏れる。
「ん~甘くておいしいわ。栗本来の甘さと砂糖の甘さかしら。下の生地も早く食べるわ」
「ふわぁ~おいしいです。それにしても、さっきの栗ご飯の栗とは食感も味も全然違いますね。主食と菓子に使える栗...恐ろしい食材ですね」
同じ料理人として分析するサリアとは正反対にバクバクと食べているリーリヤ。
「サリア、この糸みたいなのも生地も凄くおいしいわ。甘いだけじゃなくてちゃんと栗の味がしてるから食べてみてほしいのよ」
ただバクバク食べているわけではなく、ちゃんと味わって食べていたようだ。
「あら、本当ですね。菓子って無理矢理砂糖を固めた物が多いけど、これは全然違いますね。ふわふわしていて滑らかておいしいですね」
この世界では甘ければいいと、砂糖を沢山使った物が、高級でおいしい菓子とされて貴族などが、こぞって買う。魔国では、エルマーナ(マドレーヌ)が流行り、従来の砂糖を沢山使った菓子は廃れていっている。
「生地に甘みがないから周りのふわふわと合わせたらより食べやすいわ。他にもおいしい菓子があるはずだし買って帰るわよ」
リーリヤが、菓子に魅了されていくのだった。
「わかりました。買って帰りましょう。最近、魔国でエルマーナという菓子が流行ってるらしいけど、もしかしたら拓哉さんが広めたのかもしれませんね。もし、エルマーナも手に入るなら買って帰りませんか?」
食に対する情報を色々仕入れているサリアは、エルマーナのことも知り合いから聞いており、いつか食べてみたいと思っていた。ヴァレリーが来ているからか?ここが発祥ではないかと推測する。
「いいわね。買って帰るわよ。家でもこんなおいしい菓子が食べられるのは最高よ」
この後も、モンブランを追加注文して盛り上がる二人であった。
8
あなたにおすすめの小説
間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。
間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。
多分不具合だとおもう。
召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。
そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます
◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
コミカライズもスタートしています
毎月最初の金曜日に更新です
お楽しみください!
異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)
狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~
一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。
流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。
その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。
右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。
この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。
数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。
元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。
根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね?
そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。
色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。
……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!
うちの孫知りませんか?! 召喚された孫を追いかけ異世界転移。ばぁばとじぃじと探偵さんのスローライフ。
かの
ファンタジー
孫の雷人(14歳)からテレパシーを受け取った光江(ばぁば64歳)。誘拐されたと思っていた雷人は異世界に召喚されていた。康夫(じぃじ66歳)と柏木(探偵534歳)⁈ をお供に従え、異世界へ転移。料理自慢のばぁばのスキルは胃袋を掴む事だけ。そしてじぃじのスキルは有り余る財力だけ。そんなばぁばとじぃじが、異世界で繰り広げるほのぼのスローライフ。
ばぁばとじぃじは無事異世界で孫の雷人に会えるのか⁈
猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める
遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】
猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。
そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。
まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。
大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います
町島航太
ファンタジー
2022年2月20日。日本に住む善良な青年である泉幸助は大学合格と同時期に末期癌だという事が判明し、短い人生に幕を下ろした。死後、愛の女神アモーラに見初められた幸助は魔族と人間が争っている魔法の世界へと転生させられる事になる。命令が嫌いな幸助は使命そっちのけで魔法の世界を生きていたが、ひょんな事から自分の死因である末期癌はアモーラによるものであり、魔族討伐はアモーラの私情だという事が判明。自ら手を下すのは面倒だからという理由で夢のキャンパスライフを失った幸助はアモーラへの復讐を誓うのだった。
「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~
あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。
彼は気づいたら異世界にいた。
その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。
科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。
いきなり異世界って理不尽だ!
みーか
ファンタジー
三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。
自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる