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第8章 災害の被害を受けた人が集まる
第184話 作戦にまんまと嵌る長老達!
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キュレーネは集落に帰り吉報を伝えていた。だがやはり長老は渋っているようだ。
「長老達、何が行けないのですか?戦士として勝てば家と食料を提供してもらえるのですよ」
「歴代最強のキュレーネが負けないことはわかっておるが、儂らは他種族と暮らすことを容認できん。勝ったからと言って約束を守らんかったらどうするんだ。なぁジバイよ」
「そうじゃな...儂らは儂らの掟があるからな。そんな掟も知らん奴らに助けを乞おうとする事自体本末転倒じゃ」
排他的というか狭い視野で見れないというか、凝り固まってしまった長老達は二人の意見に同意するように縦に首を動かしている。
「そうですか...仕方ないですね。じゃあ若者だけで行きますよ。それと、相手方から腹が空いているだろうとこういう事である物を預かっていたんですが要りませんよね」
拓哉から預かったアイテム袋からステーキソースがかかった熱々の鉄板皿に乗ったステーキとドレシングがかかったサラダを取り出すキュレーネ。
鉄板皿の上でジュージューと音を立てるステーキの匂いが部屋中に漂う。思わず、その匂いに腹の虫が鳴るのとヨダレが口いっぱいに溜まる長老達。
「な、なんだそれは?」「なんといい匂いなんじゃ」「暴力的だ...抗えん」「なんですか?この襲いかかる香りは!」
4人の長老は、そのステーキの抗えない魅力に目が釘付けになってしまった。だが、そんなことはお構いなしにキュレーネは、そのステーキとサラダをアイテム袋に仕舞い始める。
「な、なんで仕舞うじゃ」
ジバイがいち早く言葉にする。他の長老3人も「何故だ」と文句を言う。
「はぁ...黙れ!クソジジイとクソババアども!さっきから聞いてたら文句ばっかり言いやがって、これは相手方が困っているだろうからと来る前に腹を満たす為に頂いた物だ。お前らのような来る気もないやつに渡すつもりはない」
とうとう怒ってしまったキュレーネ。長老達も、掟には厳しく長老を敬っていた普段のキュレーネとの違いに驚いてビクンと体が跳ね上がる。
だがこれは、全てアレンと拓哉が考えたシナリオであったのだ。キュレーネが村で腹を満たした後、相談をしていた。長老達がすんなり受け入れてくれない場合どうすればいいかを。
そこで、さっきの食事からの普段見せないキュレーネの怒りをぶつけてみてはどうかというものだった。最初は、尊敬する長老達を叱責できるかなと思っていたキュレーネだったが、さっきからの長老達の考えや行動を見て怒りが込み上げて見事怒ることに成功した。
「キュレーネよ...どうしたんだ?怒っておるのか?」
「どうしたんじゃ...儂らをジジイとババア呼ばわりとは許し難いことじゃぞ」
戸惑う者や戸惑いながらも怒る者に別れた。
もう呆れ果てるキュレーネ。ここまで話が分からないバカだったとはと。
「もういい!これは置いていくから好きに食べればいい。私は、準備出来次第行くと言っている者を連れて出て行く。長老達、長い間世話になったな」
キュレーネは、ステーキとサラダを置いて分からず屋の長老に最後の言葉を残して出ていく。
「あのキュレーネが怒ってしまったぞ。どうすればいいんだ。それにしても食欲をそそる匂いだ」
「どうするんじゃ?ガトーよ。うっ!それにしてもうまそうじゃな」
「このままでは若者がいなくなりますよ。早く連れ戻さなくては...ふわぁ我慢できない匂いだわ」
「儂らのここまで守ってきた物が崩れそうな時に呑気なことを...ぐっ目に肉が...」
長老達は、どうにか連れ戻そうと考えているが、目に肉が映り鼻からはおいしそうな匂いが刺激してくる。一人の長老がこの抗う行為を破ってしまう。
「もう我慢できないですわ。ふわぁ~なんて肉々しい暴力的な味に、口いっぱいに広がる肉汁~それにこのタレがなんとも言えない味わったことないおいしさ。止まらないですわ」
女性の長老が我慢出来ずに律儀に置かれていたナイフとフォークを使ってこれでもかと食べる。それを見た他の長老は一斉に「なっ!?」と声を発する。
「なんで食べておるのだ。それなら儂も食うぞ。うま~い!こんな上質な肉食べたことないぞ。それに塩コショウもこんなに!?タレがうまい!腹が肉を肉を欲しとるんだ」
バクバク食べるガトー。
「お前らだけずるいんじゃ。儂もじゃ。うめぇ~んじゃ~。なんじゃこの肉は!肉の頂点と言われても信じるんじゃ。こんな柔らかくて甘い脂の肉は初めてじゃぞ」
ジバイもまたガトーに負けじとバクバク食べる。
「そんな大袈裟な...ん?ん?おいしすぎるぞ~~~!噛んだ瞬間に溢れるこの肉汁はなんなんだ?肉とは固い物ではないのか?これが肉なのか?待て?じゃ...おいしい!このみずみずしい野菜とタレはなんだ。これも野菜というのか?別物じゃないか!くそ!キュレーネはなんて物を相手から渡されたんだ」
1番抗おうとしていた長老が肉だけではなくサラダのうまさを先に発見する。長老全員はうまいうまいと言って若者が移動してしまうことなど忘れて目の前の肉とサラダにしか見えなくなっている。
その頃、キュレーネは移動組の準備を手伝っていた。その時、長老がいる家から「うま~い」という声が聞こえてくる。
「勝ったな...アレンさん拓哉さん、作戦成功しそうです」
これも全て作戦であった。あとは、向こうから折れるのを待つキュレーネであった。
「長老達、何が行けないのですか?戦士として勝てば家と食料を提供してもらえるのですよ」
「歴代最強のキュレーネが負けないことはわかっておるが、儂らは他種族と暮らすことを容認できん。勝ったからと言って約束を守らんかったらどうするんだ。なぁジバイよ」
「そうじゃな...儂らは儂らの掟があるからな。そんな掟も知らん奴らに助けを乞おうとする事自体本末転倒じゃ」
排他的というか狭い視野で見れないというか、凝り固まってしまった長老達は二人の意見に同意するように縦に首を動かしている。
「そうですか...仕方ないですね。じゃあ若者だけで行きますよ。それと、相手方から腹が空いているだろうとこういう事である物を預かっていたんですが要りませんよね」
拓哉から預かったアイテム袋からステーキソースがかかった熱々の鉄板皿に乗ったステーキとドレシングがかかったサラダを取り出すキュレーネ。
鉄板皿の上でジュージューと音を立てるステーキの匂いが部屋中に漂う。思わず、その匂いに腹の虫が鳴るのとヨダレが口いっぱいに溜まる長老達。
「な、なんだそれは?」「なんといい匂いなんじゃ」「暴力的だ...抗えん」「なんですか?この襲いかかる香りは!」
4人の長老は、そのステーキの抗えない魅力に目が釘付けになってしまった。だが、そんなことはお構いなしにキュレーネは、そのステーキとサラダをアイテム袋に仕舞い始める。
「な、なんで仕舞うじゃ」
ジバイがいち早く言葉にする。他の長老3人も「何故だ」と文句を言う。
「はぁ...黙れ!クソジジイとクソババアども!さっきから聞いてたら文句ばっかり言いやがって、これは相手方が困っているだろうからと来る前に腹を満たす為に頂いた物だ。お前らのような来る気もないやつに渡すつもりはない」
とうとう怒ってしまったキュレーネ。長老達も、掟には厳しく長老を敬っていた普段のキュレーネとの違いに驚いてビクンと体が跳ね上がる。
だがこれは、全てアレンと拓哉が考えたシナリオであったのだ。キュレーネが村で腹を満たした後、相談をしていた。長老達がすんなり受け入れてくれない場合どうすればいいかを。
そこで、さっきの食事からの普段見せないキュレーネの怒りをぶつけてみてはどうかというものだった。最初は、尊敬する長老達を叱責できるかなと思っていたキュレーネだったが、さっきからの長老達の考えや行動を見て怒りが込み上げて見事怒ることに成功した。
「キュレーネよ...どうしたんだ?怒っておるのか?」
「どうしたんじゃ...儂らをジジイとババア呼ばわりとは許し難いことじゃぞ」
戸惑う者や戸惑いながらも怒る者に別れた。
もう呆れ果てるキュレーネ。ここまで話が分からないバカだったとはと。
「もういい!これは置いていくから好きに食べればいい。私は、準備出来次第行くと言っている者を連れて出て行く。長老達、長い間世話になったな」
キュレーネは、ステーキとサラダを置いて分からず屋の長老に最後の言葉を残して出ていく。
「あのキュレーネが怒ってしまったぞ。どうすればいいんだ。それにしても食欲をそそる匂いだ」
「どうするんじゃ?ガトーよ。うっ!それにしてもうまそうじゃな」
「このままでは若者がいなくなりますよ。早く連れ戻さなくては...ふわぁ我慢できない匂いだわ」
「儂らのここまで守ってきた物が崩れそうな時に呑気なことを...ぐっ目に肉が...」
長老達は、どうにか連れ戻そうと考えているが、目に肉が映り鼻からはおいしそうな匂いが刺激してくる。一人の長老がこの抗う行為を破ってしまう。
「もう我慢できないですわ。ふわぁ~なんて肉々しい暴力的な味に、口いっぱいに広がる肉汁~それにこのタレがなんとも言えない味わったことないおいしさ。止まらないですわ」
女性の長老が我慢出来ずに律儀に置かれていたナイフとフォークを使ってこれでもかと食べる。それを見た他の長老は一斉に「なっ!?」と声を発する。
「なんで食べておるのだ。それなら儂も食うぞ。うま~い!こんな上質な肉食べたことないぞ。それに塩コショウもこんなに!?タレがうまい!腹が肉を肉を欲しとるんだ」
バクバク食べるガトー。
「お前らだけずるいんじゃ。儂もじゃ。うめぇ~んじゃ~。なんじゃこの肉は!肉の頂点と言われても信じるんじゃ。こんな柔らかくて甘い脂の肉は初めてじゃぞ」
ジバイもまたガトーに負けじとバクバク食べる。
「そんな大袈裟な...ん?ん?おいしすぎるぞ~~~!噛んだ瞬間に溢れるこの肉汁はなんなんだ?肉とは固い物ではないのか?これが肉なのか?待て?じゃ...おいしい!このみずみずしい野菜とタレはなんだ。これも野菜というのか?別物じゃないか!くそ!キュレーネはなんて物を相手から渡されたんだ」
1番抗おうとしていた長老が肉だけではなくサラダのうまさを先に発見する。長老全員はうまいうまいと言って若者が移動してしまうことなど忘れて目の前の肉とサラダにしか見えなくなっている。
その頃、キュレーネは移動組の準備を手伝っていた。その時、長老がいる家から「うま~い」という声が聞こえてくる。
「勝ったな...アレンさん拓哉さん、作戦成功しそうです」
これも全て作戦であった。あとは、向こうから折れるのを待つキュレーネであった。
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