異世界モフモフ食堂!美味しいご飯で幸せいっぱい!

芽狐@書籍発売中

文字の大きさ
13 / 28
第2章 新たなお客様登場

第13話 デブ猫になったミーニャ!リルちゃんの逆鱗に触れる!

しおりを挟む
ミーニャは、体の大きさに似合わず、かなりの大食いでお鍋は空っぽになる。

「ウプッ、はち切れそうだにゃ。大満足だにゃ」

ミーニャは、お腹がパンパンに膨れ上がっており、見事なデブ猫が完成された。見た感じ、食後にシーシー言いながら爪楊枝を咥えていてもなんら違和感がない。

「凄い食べっぷりだね。これだけ食べてくれたら嬉しいけど、リルちゃん達の分を作り直さなきゃ。でも、猫さんて猫舌じゃなかったっけ?」

香菜は、フェンリル達の材料を用意しながらミーニャに話しかけてくる。

「ウプッ、僕はミーニャって言うにゃ!挨拶が遅くなってごめんにゃさいにゃ。それと、猫舌ってにゃんだにゃ?」

どうやら、猫舌という言葉は存在しないようで、ミーニャは頭にハテナを浮かべる。

「私は、香菜だよ!ミーニャちゃん、よろしくね。猫舌は、熱い食べ物が苦手な人のことだよ。特に猫さんは、熱い物が苦手なの。だから、ミーニャちゃんも苦手なのかなって思っちゃって」

ミーニャは、猫舌の意味を理解して、なるほどと肉球と肉球を合わせてポンッと叩く。その仕草に、本当は拳を握って手のひらで叩く様を表情したかったのだろうと推測した香菜は、ミーニャの肉球と肉球を合わせる姿を見て可愛いなと感じるのだ。

「にゃははは、猫舌だったら生活できにゃいにゃ!魚は、熱いうちに食べた方がおいしいにゃ!」

ミーニャは、大笑いしながら当たり前のことを言うが、香菜からしたら猫さんがこのような発言をすることに違和感しか感じなかったのだ。

「まぁ、そうなんだけどさ......でも、やっぱり魚は好きなんだね。今度魚料理を作ってあげるから、また遊びに来てね」

「魚料理もできるにゃか?食べてみたいにゃ!必ず来るにゃ」

お腹がはち切れそうで起き上がれないミーニャは、寝転がりながら目をキラキラさせている。

「いつまで待たせるのだ!腹が減って仕方がないぞ」

あまりにも遅いので、フェンリルが様子を見に来た。

「あっ!リルちゃん、ごめんね。今作っているから!」

ミーニャと戯れていた香菜は、かなり時間が経っていることに気付かず、時計を見て焦る。

「うむ!このケットシーの腹が膨れておるということは、俺達より先に食ったということであるな」

「にゃんだにゃ!このチビ助は、にゃんだか偉そうだにゃ!僕は、おいしい料理の余韻に浸っているのにゃ!だから、あっちへ行くにゃ。シッシッだにゃ」

ミーニャは、フェンリルだと気付いておらず、追い払おうとする。その言葉を聞いたフェンリルは、怒りが頂点に達して、家の中にも関わらず元の姿に戻るのだ。

「香菜の料理を独り占めするだけに留まらず、よくも俺を愚弄しよったな!」

フェンリルは、般若のような顔になって一歩一歩ミーニャに近付く。ミーニャは、チビ助がまた何か言っているくらいに思ってそっぽを向いていたのだ。そして、脅してやろうとフェンリルの方を向いて事態の深刻さを知る。

「うるさいにゃ!チビ......にゃ!?きゅ~」

フェンリルを見たミーニャは、また気絶してしまうのだ。フェンリルは、そのまま噛み殺してやろうと、近付いたところで、何か口に入れられる。そのままモグモグと噛んで味わう。

「うっ、うまぁぁぁい!なんという脂のおいしさなのだ!クニクニした食感も堪らん!」

フェンリルの般若のような顔が一瞬にして仏の顔へと変わる。

「はい!あ~んして!もう、部屋の中でおっきくなったら駄目でしょ!メッ!」

香菜は、モツをスプーンに乗せてフェンリルの口へと近付ける。フェンリルは、言われた通り口を大きく開けて食べるのだ。

「香菜、素晴らしいぞ!これが、内臓なのか!?俺が今まで食していた物とは全く違うではないか!臭みが一切ない」

フェンリルは、幸せそうな顔をしてモツを味わう。

「しっかり下処理をしたら臭みがなくおいしく食べられるんだよ!リルちゃん、みんなにも食べさせてあげたいから運ぶのを手伝ってね」

「うむ!これだけうまい料理だ!早く食べさせてやらねばならぬな」

フェンリルは、ミーニャのことなどすっかり忘れてしまって、小さい姿に戻り、二足歩行で鍋を持ち上げて運ぶのだ。

「ふぅ~よかったよ。ミーニャちゃん、発言には気をつけようね」

香菜は、ミーニャを抱っこして、またベッドへ運ぶのだった。

_______________
お知らせ!
まだ発表できないことなので詳しくはお話できませんが、暫くの間、執筆作業が忙しくなります。その影響もあり、投稿する一話の分量が減って読者に満足のいく物が提供できなくなる恐れがございます。ですが、毎日投稿を続けて行きたいと思っておりますので、ご了承頂ければ幸いです。
身勝手な理由で、分量が減ること大変申し訳ございません。
今後、いいお知らせができるよう努力していきます。引き継ぎ応援よろしくお願い致します。
しおりを挟む
感想 81

あなたにおすすめの小説

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです

NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜

かの
ファンタジー
 世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。  スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。  偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。  スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!  冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!

お花畑な母親が正当な跡取りである兄を差し置いて俺を跡取りにしようとしている。誰か助けて……

karon
ファンタジー
我が家にはおまけがいる。それは俺の兄、しかし兄はすべてに置いて俺に勝っており、俺は凡人以下。兄を差し置いて俺が跡取りになったら俺は詰む。何とかこの状況から逃げ出したい。

ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。

旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。 前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。 ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。 「この家は、もうすぐ潰れます」 家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。 手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。

断罪後のモブ令息、誰にも気づかれずに出奔する

まる
ファンタジー
断罪後のモブ令息が誰にも気づかれないよう出奔して幸せを探す話

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

処理中です...