チート薬学で成り上がり! 伯爵家から放逐されたけど優しい子爵家の養子になりました!

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第5章 大和ノ国へ出発

第245話 大和ノ国に到着!いきなり親王様とご対面!?

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転移してきた場所は、大和ノ国にある転移魔道具が置かれた一室であったようだ。

そして数秒後には、ドタドタドタと侍と文官のような人が部屋に突入してきた。
侍は、刀をいつでも抜くことが出来る体勢でいる。
「転移魔道具から現れたということは、魔ノ国の方?ですが、人間のようですね。貴方方は一体どなたでしょうか?」

「ウズベル王国から参りました。こちらが、友好国の魔ノ国から預かっている書状でございます」

アレクが、書状を文官らしい男に渡す。文官らき男は中身を拝見していく。

「皆さん、警戒を解いて下さい。この方々は味方であり、魔王様が個人的に友誼を結んだ方達です。貴方方を歓迎致します。早速ではありますが、親王様に会って頂きたく思います」

親王と言えば、王国でいう王子に当たる人物である。急に、そんな人と会わないといけないと考えるだけで面倒くさいなと思うのだった。

「会うのは私だけで構いませんか?旅行でやってきましたので、なるべくなら自由にさせてあげたいのです」

「代表者がお会いになるだけで構いません。書状にもそのように書き記されていましたので、一度お会いになられたあとは自由にお過ごし下さい」

アレクは、その言葉を聞いてホッとする。しかし、侍の格好をしているが、ちょんまげは誰一人としていないんだなと改めて思うアレクだった。

「ありがとうございます」

「では、お連れ様はこちらの者がご案内致しますのでよろしくお願いします。タカハシ伯爵様は、私についてきて下さい」

アレクに対して伯爵と口にしたことで、周りにはいる侍達は、あんな子供が!?と驚くのであった。アレクからしたら、久々の反応に笑いが込み上げてきたのである。

「二人ともヘルミーナを頼みましたよ」

アレクは、去り際に小声で、ノックスとパスクにヘルミーナを絶対に守ってほしいと言う。ノックスとパスクは、任せろという顔でアレクを見るのだった。





「ここでお待ち下さい。親王が参りますので」

もっと仰々しい場所なのかと思いきや、瓦屋根の畳部屋で、庭には池があり、ししおどしがリズミカルにカコンッと音を立てているのだ。アレクは、懐かしさも相まっていつも以上に落ち着いた気持ちになる。

そして、暫く待っていると布が擦れるような音が廊下から聞こえてくる。

「随分待たせしまった。すまない」

平安時代の束装に近い、偉い人物が着るような服装で現れたのだ。

「いえ、風情ある庭に心落ち着かせていたところです。本日は、急な訪問にも関わらずお会いして頂きありがとうございます」

それを聞いた親王は、満足そうに笑顔になるのであった。

「それならよかった。まず私は、持東じとう親王と申す。よろしく頼む」

「私は、アレク・フォン・ヴェルトロと申します。よろしくお願いします」

「アレクと呼ばせてもらってよいかな?」

「はい!お好きにお呼び下さい」

持東親王は、終始笑顔でアレクに話しかける。どうやら弟を話しているような感覚なのだろう。

「アレクと一行に、これを渡そうと思っている。受け取ってくれ」

名刺サイズくらいの四角い板に紋様が書かれているものだった。

「これはなんでしょうか?」

アレクは、不思議そうに板の紋様を見たり裏返して見たりする。

「これは、私が後ろ盾にいるという証だ。何か困ったことがあればそれを見せるといい。しかし、犯罪に使われた場合は、アレクを捕縛しないといけなくなるのでそのつもりでな」

まさかの後ろ盾を手にしたアレクは、絶対ラヴァーナの書状に何か書かれていただろうと察するのだった。

「ありがとうございます。こんな貴重な物を頂けるとは...犯罪はしませんよ。新婚早々問題を起こしたら妻に叱られてしまいます」

「ふっはははは、新婚だったのか。それは、良き思い出にしてもらわないとな。これは祝儀だ。受け取ってくれ」

持東親王は、懐から小判を10枚ほど出して渡してきたのだ。まさか、ここで小判を見ることになるのと、価値はわからないが見ず知らずの人間にポンと渡す持東親王の懐の深さに感服するアレクであった。

「ありがとうございます。しかし...価値が全く分からず、お教え願えませんか?」

持東親王は、あ!そうだ!うっかりしていたという表情をする。

「小判一枚で金貨10枚ほどの価値がある。もし、王国の通貨しかないのであれば、両替してやるが、どうする?」

ということは、ご祝儀に100万円貰ったことになるのだ。更に、両替までしてくれるという懐の深さに驚くアレク。

「是非お願いします。通貨のことを全然考えていませんでした...ありがとうございます」

「それならよかった。思う存分、大和ノ国を楽しんでいってくれ」

最後の最後まで持東親王は、笑顔でアレクに話しかける。幸先の良いスタートにアレクも自然と笑みが溢れるのだった。
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