チート薬学で成り上がり! 伯爵家から放逐されたけど優しい子爵家の養子になりました!

芽狐@書籍発売中

文字の大きさ
166 / 811
第8章 復学生活の始まり

第324話 放課後も大忙しなアレク!平穏はないのだろうか?

しおりを挟む
「失望はしていませんが、権力とは面倒だなと思ったくらいですよ」

「そう言って貰えると助かるよ。なにせ、風紀委員はうまく機能していないのが実情だからね」

目頭を押さえながら悩む仕草をするフェリウス。

「それで、先生に止められたとはどういうことなんだい?」

ロレンツに、アレクのお尻ペンペンを先生に止められた事実を尋ねる。

「それが...アレク様は、辺境伯様だから無闇に手を出してはいけないと言われまして...」

「はぁぁ...先生すらもこの有り様なんだね」

フェリウスは、目頭を押さえながらため息を吐き、余計に悩む仕草をするのだ。

「面倒だなぁ...このままだと上級貴族が好き勝手できる事態が更に横行しそうですね」

アレクが、それを言った瞬間、フェリウスは待ってましたと言わんばかりにアレクの顔を見てウンウンと頷くのだ。

「そう!その通りなんだ。だからこそアレクくんには是非風紀委員会に入って貰いたい!なんなら委員長の座も譲るよ」

「委員長の座はいりません!う~ん...でも暴力沙汰を放置するわけにもいけませんしね。一番困っている案件とはなんですか?」

「ウッドストック兄弟が、問題なんだよ。侯爵の子息で権力もある上に武力もあるから風紀委員だと太刀打ちができないんだよ...」

問題が山積みだなと思うアレク。それにしても、風紀委員とはそんなに弱いのかと思ってしまうのだ。

「はぁぁ...あの?単刀直入に聞きますが、風紀委員ってそんなに弱いのですか?」

「弱いのが現状だね。強かった風紀委員は、学園を辞めてしまったからね」

話していると、急に一人の少女が入ってくる。

「助けて下さい、ウッドストック兄弟が暴れています!」

血相を変えて訴えかける少女に対して、風紀委員のメンバーはどうしたものかといった表情をするのだ。その中には、フェリウスも入っていた。アレクは、その現状を見て痺れを切らせて少女に話しかける。

「ウッドストック兄弟のところに案内してくれない?俺が行くよ」

風紀委員とは関係なく、学園の猛者がどういったものなのか気になっていたのだ。

「案内をしたら、すぐにギルバート先生を呼んで来てくれないかな?あの先生ならうまく処理をしてくれるからね」

「はい!わかりました」

アレクが、その少女について行くように部屋を出ると、フェリウスが「私達も行くよ!」と慌てて、風紀委員総出で後を追う。





「へぇ~この世界にも人気のないとこで悪さをするんだね。隠れてないで出てきなよ。殺気くらい隠したらどうなの?それに、君も仲間だよね?」

少女が、進む先は人気のない校舎裏で、滅多なことでは誰も寄り付かない場所なのだ。
そして、案内していた少女も仲間だと言うアレク。

「何を言っているのですか?私は、案内をしているだけですよ!ってもう聞くことすら出来ませんよね?キャハハハ」

少女が、話していると、アレクの背後から何者かが襲いかかってきて、攻撃が直撃したのか?砂埃が舞って見えなくなるのだ。

「アレクくん!」

後ろから着いてきていたフェリウスが、アレクを心配して大声を出す。

「やっぱり仲間じゃないか。で、襲ってきたのが、ウッドストック兄弟の一人かな?」

アレクが、少女の背後を取り話しかけるのだ。

「なっ!?」

その瞬間、少女は驚き、素早い動きで逃げるのだ。

「ブッハハハ、やるねぇ~あれを躱すとは、殺りがいがあるねぇ~!そう思わないかい?兄上?」

先程、背後から襲ってきた敵は、大声で笑うのだ。

「そのようですね。久しぶりに骨がありそうで楽しめそうです。それに、風紀委員総出とは...ここで全員見せしめに殺ってしまいましょうか」

襲ってきた者の横に急に現れたのが、ウッドストック兄弟の兄のようである。

「1つだけ確認しておきたいんだけど、俺は当主であり辺境伯だけど、それでも殺る覚悟があるのかな?」

「ブッハハハ、辺境伯?当主?そんなわけないない!どうせ!嘘で俺達から逃げようとしてるだけだよねぇ~?」

「前にもいたのですよ!平民の癖に侯爵の息子だって嘘をついた人がね...まぁ、再起不能にしましたがね」

兄弟は、二人してアレクをあざ笑うかのような態度をとる。

「そうかぁ...まぁ、いいや!それで、俺を狙った理由はなに?」

アレクは、復学して初日にも関わらず狙われる理由がわからないのだ。

「フフッ!それは、貴方の朝の身のこなしを見たからですよ!これはと思いましたね。今まで何故知られていなかったのか不思議なくらいですよ」

ウッドストック兄弟は、朝のイスラスとイスラスの従者との現場を目撃しており、アレクを標的にしたのである。

「そういうことかぁ。面倒くさいし、さっさと始めようか!」

「アレクくん!駄目だ!アレクくんがどれだけ強くてもウッドストック兄弟には敵わない!今すぐ謝るんだ!」

フェリウスが、アレクの心配をして声をかける。

「まぁ、見ていて下さいよ。先輩!どれだけウッドストック兄弟が弱いか証明しますから」

アレクは、フェリウスの心配など、どこ吹く風で全く聞く耳を持たないのだ。

「いいねぇ~いいねぇ~早く殺ろう!兄上」

「そうですね。久しぶりに本気を出せそうですからね」

ウッドストック兄弟は、やる気満々でアレクを見るのであった。
しおりを挟む
感想 2,239

あなたにおすすめの小説

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます

六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。 彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。 優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。 それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。 その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。 しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。 ※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。 詳細は近況ボードをご覧ください。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る

マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・ 何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。 異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。  ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。  断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。  勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。  ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。  勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。  プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。  しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。  それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。  そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。  これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。

御家騒動なんて真っ平ごめんです〜捨てられた双子の片割れは平凡な人生を歩みたい〜

伽羅
ファンタジー
【幼少期】 双子の弟に殺された…と思ったら、何故か赤ん坊に生まれ変わっていた。 ここはもしかして異世界か?  だが、そこでも双子だったため、後継者争いを懸念する親に孤児院の前に捨てられてしまう。 ようやく里親が見つかり、平和に暮らせると思っていたが…。 【学院期】 学院に通い出すとそこには双子の片割れのエドワード王子も通っていた。 周りに双子だとバレないように学院生活を送っていたが、何故かエドワード王子の影武者をする事になり…。  

異世界で目覚めたら、もふもふ騎士団に保護されてました ~ちびっ子だけど、獣人たちの平穏のためお世話係がんばります!!~

ありぽん
ファンタジー
神のミスで命を落とした芽依は、お詫びとして大好きな異世界へ転生させてもらえることに。だが転生の際、またしても神のミスで、森の奥地に幼女の姿で送られてしまい。転生の反動で眠っていた瞳は、気づかないうちに魔獣たちに囲まれてしまう。 しかしそんな危機的状況の中、森を巡回していた、獣人だけで構成された獣騎士団が駆け付けてくれ、芽依はどうにかこの窮地を切り抜けることができたのだった。 やがて目を覚ました芽依は、初めは混乱したものの、すぐに現状を受け入れ。またその後、同じ種族の人間側で保護する案も出たが、ある事情により、芽依はそのまま獣騎士団の宿舎で暮らすことに。 そこで芽依は、助けてくれた獣騎士たちに恩を返すため、そして日々厳しい任務に向かう獣人たちが少しでも平穏に過ごせるようにと、お世話係を買って出る。 そんな芽依に、当初は不安だった獣人たちだったが、元気で明るい瞳の存在は、次第に獣人たちの力となっていくのだった。 これはちびっ子転生者の芽依が、獣人や魔獣たちのために奮闘し、癒しとなっていく。そんな、ほっこりまったり? な物語。

家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~

北条新九郎
ファンタジー
 三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。  父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。  ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。  彼の職業は………………ただの門番である。  そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。  お気に入り・感想、宜しくお願いします。

異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します

桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。