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第3章 アレクを狙って
第608話 暗部と陛下とアレクと聖女!
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「Fはおるか?」
陛下は、玉座の間から自室に戻ると、椅子に腰掛けて一息ついたあと呟く。
「ハッ!どう致しましたでしょうか?」
黒い布を巻き付けた暗部の人間が陛下の前に姿を見せる。どうやら、Fとはコードネームのようである。
「王子に関わった使用人と教育係はどうであった?」
「ノックス様より頂いた自白薬を使用した結果、使用人は王子に逆らえず黙っていたと、そして教育係はエリザベス王妃による指示で動いていたようです」
陛下は、貴族以外にも全ての使用人を調べるように命令を下していた。
そして、王子に関わった者の話を聞いて、ある程度予想通りであったと思うのだ。
「うむ!使用人に関しては口外できんよう誓約を交わして解雇するのだ!教育係については、追って処遇を言い渡す!」
使用人に関しては、国家を転覆させる行為に目を瞑っていたことは罪になるが、情状酌量の余地はあるので、陛下の優しさで解雇という形に収まった。
「畏まりました!それから、カルロ王子に関してですが、使用人も教育係も姿を消しておりました!目下捜索中ではありますが、見つかることはないと予想しております」
「そうであったか!余は節穴だったというわけであるな!カルロが、そこまで計画し、全てを掌握しようと動いていたとは......F報告ご苦労であった!戻ってよいぞ」
捕まえた犯人からカルロのことを吐かせようと尋問したのだが、誰でも知っているような内容しか出てこなかった。唯一、重要な情報としては、カルロが全ての計画をしていたというくらいのものであった。
「ハッ!では私は、任務に戻らせて頂きます」
Fは、そう言うとその場から姿を消す。
◆
アレクは、聖女を寝かせて薬学神の帰りを待っていた。
「本当に薬学神様一人でどうにかできたんじゃないかな?それより、ヘルミーナと大樹は元気にしてるかな?これが、終わったら薬学神様にお願いしてみよう」
アレクは、ヘルミーナと大樹のことは当たり前に心配しているのだが、魔物の街の住人達が元気にやっているのか気になって、この作戦が終わったら戻れないかお願いしようと考えていたのだ。
「んんん!?ここは......」
アレクが、物思いに吹けていると、寝ていた聖女が起き上がって目を擦り呟く。
「目覚めてよかった~!どこか体調が悪いとかはないですか?」
アレクは、怖がらせないように優しく声をかける。聖女は、ボォーっとした様子でアレクの顔を見るのだ。
「不思議な魔力......あ!ごめんなさい!あなたは誰でしょうか?」
聖女は、アレクの何を見て思ったのかはわからないが、「不思議な魔力」だと言うのだ。
「王国から助けにきたアレクと言います!神力が、まだ安定しないと思いますので、呪いと瘴気から守るために、この二つの薬を飲んで下さい」
アレクは、瘴気遮断薬と呪い遮断薬を聖女に渡す。聖女は、薬を数秒間ジッと見たあと蓋を開けて、何の躊躇もなく飲み干すのだ。
「アレク様、助けて頂きありがとうございます!私は、聖女です!名前はありませんので名乗れないことご容赦下さい!」
聖女も自己紹介をするが、何故か名前を持っていない。アレクは、何故だろうかと思うのだが、今聞く必要はないかと思うのだ。
「聖女様よろしくお願いします!えっと先程、俺を見て不思議な魔力とおっしゃっていましたが、どういうことですか?」
「私の目は色んな物を見ることができるのですが、魔力を見た時に二つ見えてしまって......今まで、二つの魔力を持った人を見たことがなかったので不思議だなと、勝手に見てしまい、ごめんなさい」
聖女は、魔眼の持ち主であり、先程の薬を渡された時も毒が入っていないか魔眼で見ていた。このように、聖女の魔眼には色々な物を見る力があるのだ。
「そうでしたか!おもしろい力を持っているのですね!まさか、見抜かれるとは思っていなかったので焦りましたよ!それより、もう少ししたら連れが帰ってくると思いますので、暫く待っていましょう」
「はい!わかりました!あの~待っている間、聖王国がどうなってしまったのか、聞かせてはもらえませんか?」
アレクは、悲惨な状態を話すべきなのかと迷ってしまったが、聖女の真剣な顔を見て、ここに来て起こった出来事を全て話そうと思うのだった。
陛下は、玉座の間から自室に戻ると、椅子に腰掛けて一息ついたあと呟く。
「ハッ!どう致しましたでしょうか?」
黒い布を巻き付けた暗部の人間が陛下の前に姿を見せる。どうやら、Fとはコードネームのようである。
「王子に関わった使用人と教育係はどうであった?」
「ノックス様より頂いた自白薬を使用した結果、使用人は王子に逆らえず黙っていたと、そして教育係はエリザベス王妃による指示で動いていたようです」
陛下は、貴族以外にも全ての使用人を調べるように命令を下していた。
そして、王子に関わった者の話を聞いて、ある程度予想通りであったと思うのだ。
「うむ!使用人に関しては口外できんよう誓約を交わして解雇するのだ!教育係については、追って処遇を言い渡す!」
使用人に関しては、国家を転覆させる行為に目を瞑っていたことは罪になるが、情状酌量の余地はあるので、陛下の優しさで解雇という形に収まった。
「畏まりました!それから、カルロ王子に関してですが、使用人も教育係も姿を消しておりました!目下捜索中ではありますが、見つかることはないと予想しております」
「そうであったか!余は節穴だったというわけであるな!カルロが、そこまで計画し、全てを掌握しようと動いていたとは......F報告ご苦労であった!戻ってよいぞ」
捕まえた犯人からカルロのことを吐かせようと尋問したのだが、誰でも知っているような内容しか出てこなかった。唯一、重要な情報としては、カルロが全ての計画をしていたというくらいのものであった。
「ハッ!では私は、任務に戻らせて頂きます」
Fは、そう言うとその場から姿を消す。
◆
アレクは、聖女を寝かせて薬学神の帰りを待っていた。
「本当に薬学神様一人でどうにかできたんじゃないかな?それより、ヘルミーナと大樹は元気にしてるかな?これが、終わったら薬学神様にお願いしてみよう」
アレクは、ヘルミーナと大樹のことは当たり前に心配しているのだが、魔物の街の住人達が元気にやっているのか気になって、この作戦が終わったら戻れないかお願いしようと考えていたのだ。
「んんん!?ここは......」
アレクが、物思いに吹けていると、寝ていた聖女が起き上がって目を擦り呟く。
「目覚めてよかった~!どこか体調が悪いとかはないですか?」
アレクは、怖がらせないように優しく声をかける。聖女は、ボォーっとした様子でアレクの顔を見るのだ。
「不思議な魔力......あ!ごめんなさい!あなたは誰でしょうか?」
聖女は、アレクの何を見て思ったのかはわからないが、「不思議な魔力」だと言うのだ。
「王国から助けにきたアレクと言います!神力が、まだ安定しないと思いますので、呪いと瘴気から守るために、この二つの薬を飲んで下さい」
アレクは、瘴気遮断薬と呪い遮断薬を聖女に渡す。聖女は、薬を数秒間ジッと見たあと蓋を開けて、何の躊躇もなく飲み干すのだ。
「アレク様、助けて頂きありがとうございます!私は、聖女です!名前はありませんので名乗れないことご容赦下さい!」
聖女も自己紹介をするが、何故か名前を持っていない。アレクは、何故だろうかと思うのだが、今聞く必要はないかと思うのだ。
「聖女様よろしくお願いします!えっと先程、俺を見て不思議な魔力とおっしゃっていましたが、どういうことですか?」
「私の目は色んな物を見ることができるのですが、魔力を見た時に二つ見えてしまって......今まで、二つの魔力を持った人を見たことがなかったので不思議だなと、勝手に見てしまい、ごめんなさい」
聖女は、魔眼の持ち主であり、先程の薬を渡された時も毒が入っていないか魔眼で見ていた。このように、聖女の魔眼には色々な物を見る力があるのだ。
「そうでしたか!おもしろい力を持っているのですね!まさか、見抜かれるとは思っていなかったので焦りましたよ!それより、もう少ししたら連れが帰ってくると思いますので、暫く待っていましょう」
「はい!わかりました!あの~待っている間、聖王国がどうなってしまったのか、聞かせてはもらえませんか?」
アレクは、悲惨な状態を話すべきなのかと迷ってしまったが、聖女の真剣な顔を見て、ここに来て起こった出来事を全て話そうと思うのだった。
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