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第3章 アレクを狙って
第609話 聖女の驚きとノンデリ薬学神!
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アレクは、聖女に聖王国へ着いてからの出来事や住民がどうなってしまったのかを話していた。ちなみに、住民に関してはアレクと薬学神が転移で隠れ家にしている場所に匿っている。
「アレク様、国民を助けて頂き、本当にありがとうございました!全員、安らかに眠ることができたと思います」
聖女は、目覚めてからこれまで、10代そこそこの少女とは思えないほどしっかりした受け答えをしている。それから、心から国民が安らかに眠ることが望んでいる返答を返すのだ。
「全員を救いたかったのですが、叶わなかったのが、心残りです!ごめんなさい......」
アレクは、全ての住人を救うつもりできていた。しかし、大勢の住民を見殺しにしてしまった事実に変わりはないので、申し訳ない気持ちになるのだ。
「いえ!この状況を見れば、どれだけアレク様が尽力して頂いたかわかります!ですので、謝らないでください!」
聖女は、ニコッと笑いながらアレクを安心させるような顔で見る。
「聖女様は、優しいですね......」
アレクは、聖女の笑顔を見て、ここへ来てからの行動には、少しくらいは意味のあるものだったのかと感じるのだ。
「そんなこと、」
「戻ったぞ!全て終わったからじきに瘴気と呪いは晴れるだろう!おっ!聖女も目が覚めたか」
聖女が、話そうとした時に、聖王国の門から薬学神が現れて全て終わったことを告げる。
そして、現れた薬学神を見て聖女は、アレクを見た時と同じような顔で、ジッと見つめるのである。
「お疲れ様です!無事に終わったようでよかったです!聖女様は、神力以外は問題ないと思います」
「そのようだな!さっきから、ジッと私の顔を見てるが、私の顔に何かついているのか?」
薬学神は、聖女から見られていることが気に食わなかったようで、聖女に顔をグッと近付けて問いかける。
「あ、あのごめんなさい!アレク様と同じで二つの魔力が見えたもので......」
薬学神も、アレクと同じで魔力を偽装しているので二つの魔力が見えたようだ。
「ほぅ、普通は見えないのだがな!魔眼か!それと、私は薬学の神だ!そっちにいるアレクは、半神だ!少々理由があって、本来の魔力を隠している」
薬学神は、あっさりと神であることを告白した。それを聞いた聖女は、目を見開いて驚き、すぐさま土下座をするのだ。
「あぁぁぁぁ、も、申し訳ございません!神様だとは知らなかったとはいえ、なんてご無礼なことを......本当に申し訳ございません」
先程までの聖女からは、想像もつかないようなリアクションと声を出して慌てる。
聖女のあまりの焦りとリアクションに、薬学神は思わず大笑いしてしまうのだ。
「フッハハハハ、そう畏まるな!私も取って食おうとして言ったわけではない!何故か気になるだろうから言っただけだ!それから、聖女が信仰していた神は偽物だからな」
アレクは、あんなに近付いて詰め寄った形になれば誰だって怖いに決まっていると思うのと同時に、あっさり凄いことを暴露する薬学神に驚いてしまう。
「え、え!?偽物?」
聖女は、何百年も信仰していた神様が、偽物だと知って驚きを通り越して目が点になって固まってしまう。
「そうだ!偽物だな!って、驚き過ぎて気絶したか!アレク、帰るから運んでやれ」
「あ!はい!わかりました!薬学神様、急にあんなことを言われたら気絶してしまいますよ!もっと、相手の気持ちを考えてあげて下さい」
神様は、人間のように思いやる心がかけている部分があるので、相手の気持ちと言われても、何を言っているんだとなるのだ。
「人間とは、本当に弱い生き物だな!面倒くさい!さっさと行くぞ」
薬学神は、面倒くさそうに頭を掻いて転移するのだった。
「アレク様、国民を助けて頂き、本当にありがとうございました!全員、安らかに眠ることができたと思います」
聖女は、目覚めてからこれまで、10代そこそこの少女とは思えないほどしっかりした受け答えをしている。それから、心から国民が安らかに眠ることが望んでいる返答を返すのだ。
「全員を救いたかったのですが、叶わなかったのが、心残りです!ごめんなさい......」
アレクは、全ての住人を救うつもりできていた。しかし、大勢の住民を見殺しにしてしまった事実に変わりはないので、申し訳ない気持ちになるのだ。
「いえ!この状況を見れば、どれだけアレク様が尽力して頂いたかわかります!ですので、謝らないでください!」
聖女は、ニコッと笑いながらアレクを安心させるような顔で見る。
「聖女様は、優しいですね......」
アレクは、聖女の笑顔を見て、ここへ来てからの行動には、少しくらいは意味のあるものだったのかと感じるのだ。
「そんなこと、」
「戻ったぞ!全て終わったからじきに瘴気と呪いは晴れるだろう!おっ!聖女も目が覚めたか」
聖女が、話そうとした時に、聖王国の門から薬学神が現れて全て終わったことを告げる。
そして、現れた薬学神を見て聖女は、アレクを見た時と同じような顔で、ジッと見つめるのである。
「お疲れ様です!無事に終わったようでよかったです!聖女様は、神力以外は問題ないと思います」
「そのようだな!さっきから、ジッと私の顔を見てるが、私の顔に何かついているのか?」
薬学神は、聖女から見られていることが気に食わなかったようで、聖女に顔をグッと近付けて問いかける。
「あ、あのごめんなさい!アレク様と同じで二つの魔力が見えたもので......」
薬学神も、アレクと同じで魔力を偽装しているので二つの魔力が見えたようだ。
「ほぅ、普通は見えないのだがな!魔眼か!それと、私は薬学の神だ!そっちにいるアレクは、半神だ!少々理由があって、本来の魔力を隠している」
薬学神は、あっさりと神であることを告白した。それを聞いた聖女は、目を見開いて驚き、すぐさま土下座をするのだ。
「あぁぁぁぁ、も、申し訳ございません!神様だとは知らなかったとはいえ、なんてご無礼なことを......本当に申し訳ございません」
先程までの聖女からは、想像もつかないようなリアクションと声を出して慌てる。
聖女のあまりの焦りとリアクションに、薬学神は思わず大笑いしてしまうのだ。
「フッハハハハ、そう畏まるな!私も取って食おうとして言ったわけではない!何故か気になるだろうから言っただけだ!それから、聖女が信仰していた神は偽物だからな」
アレクは、あんなに近付いて詰め寄った形になれば誰だって怖いに決まっていると思うのと同時に、あっさり凄いことを暴露する薬学神に驚いてしまう。
「え、え!?偽物?」
聖女は、何百年も信仰していた神様が、偽物だと知って驚きを通り越して目が点になって固まってしまう。
「そうだ!偽物だな!って、驚き過ぎて気絶したか!アレク、帰るから運んでやれ」
「あ!はい!わかりました!薬学神様、急にあんなことを言われたら気絶してしまいますよ!もっと、相手の気持ちを考えてあげて下さい」
神様は、人間のように思いやる心がかけている部分があるので、相手の気持ちと言われても、何を言っているんだとなるのだ。
「人間とは、本当に弱い生き物だな!面倒くさい!さっさと行くぞ」
薬学神は、面倒くさそうに頭を掻いて転移するのだった。
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