チート薬学で成り上がり! 伯爵家から放逐されたけど優しい子爵家の養子になりました!

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第3章 アレクを狙って

第654話 エルフの国の秘密と毛生え薬広まる!

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「ジアさん、エルフの国ってどんなとこなの?人間の国と変わらない感じかな?」

エルフの国の生活様式やエルフだけで成り立っている状態が気になったのである。

「う~ん?どうなのかな?15年前と同じだったら人間の国と変わらない。でも、新緑が綺麗」

ジアは、15年間エルフの国に帰っていないので、現在がどうなっているか確証は持てない。

「え!?15年?ジアさんて、ちなみに年齢はいくつなの?」

アレクから見ても、10代にしか見えないジアが大半を人の世界で暮らしているわけはないと思って実年齢が気になってしまったのだ。

「90歳」

「90歳なの!?全然見えない。やっぱり長命種って凄いな」

前世の知識でエルフが長命であることは予想していたのだが、目の前で真実を告げられると驚いてしまう。

「人は短命だもんね。でも、エルフの90歳はまだまだ子供。最長老様は、1300歳以上だったはず」

ジアの口からまたしても驚きの発言が出てくる。90歳で子供というのも驚きだが、まさかの最長老という人物が存在して、初代魔王のデュアル以上に生きているのだ。

「ジアさんの言ってること全部が驚きの連続だよ。特に1300歳......凄いね。それと、さっき新緑が綺麗って言ってたけど、基本は木々に覆われた場所なのかな?」

ログハウスやツリーハウスが森の中にあってエルフ達が生活をしているイメージをアレクは持っている。

「違う。人間の国と一緒で建物があって緑があって自然豊かな場所。でも、何重もの結界と精霊の幻影で隠してるの」

「結界に幻影......そうやって他種族の侵入を防いでいたんだね。ジアさん、色々教えてくれてありがとう」

ジアと話していくうちに、エルフの国がどうやって存続してきたのかやエルフの情報が少ない理由がわかってきたのだ。

「いいよ。でも、国のことをこんなに話したの初めて!アレク達しか知らない」

エルフの掟というか暗黙の決まりとして、他種族に情報を漏洩してはいけないと定めており、ジアがここまで話したのは奇跡的なことなのだ。

「秘密を話してくれてありがとうね。絶対に誰にも話さないって誓うから」

排他的なエルフが、他人を信用して秘密を打ち明けてくれたことを嬉しく思い、絶対に裏切ってはいけないなと思うのである。
ジアが、何故秘密を打ち明けたかというと、先日アレクから言われた言葉が胸に刺さって信頼を取り戻さないといけないなと感じたからだ。

「アレク様、おやっさんに頼んでいた魔道具については、商業ギルド経由で輸送をお願いしております」

「ありがとう。色々重なって手が回らなかったから助かるよ。あ!?毛生え薬の追加もお願いできたかな?」

毒や寄生虫を判別する魔道具のサンプルを届ける時間がなかったので、転移の魔道具がある商業ギルドに任せたのだ。

「はい!お預かりした毛生え薬は納品済みです。あと、商業ギルドよりご要望がございまして、倍いや3倍の量を卸してもらいたいそうです。どうやら噂を聞きつけた各国の富豪や貴族が密かに訪れており、供給が追いついていないとか」

毛生え薬の噂がどこから広まったのかは知らないが、薄毛に悩む人は後を絶たないようで、裏では薄毛ネットワークなるものが生まれて他国にまで広まっているようだ。

「え!?毎回3000本納品だよ。それを更に1億本近く納品ておかしすぎない?しかも、いつの間にか他国にまで......俺達、毛生え薬だけでやっていける気がするんだけど。隠居していいかな?」

アレクは、あり得ない本数に目が飛び出すほど驚き、それほどまでに需要があるなら面倒な仕事は全て断って毛生え薬ビジネスだけで生きていけばいいのではと考える。

「アレク様、お気持ちはわかりますが、隠居は世界が平和になってからお考えください。それに、毛生え薬だけを精製するアレク様を見たくありません」

ルシファーを倒せる可能性があるのはアレクだけであり、隠居されては困ると思うのと同時に、尊敬するアレクが毛生え薬だけ作っている姿をパスクは見たくないのだ。

「わかってるよ。それに、毛生え薬と同様に需要がある薬はもっとあるはずだから、暇になったらそういうのも考える予定だよ。だから、隠居しないし安心して」

アレク的にも、せっかく人々を救える力を手に入れたのだから、もっと人々が笑って幸せに暮らせるような物を生み出さなくてはと思うのだった。
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