チート薬学で成り上がり! 伯爵家から放逐されたけど優しい子爵家の養子になりました!

芽狐@書籍発売中

文字の大きさ
580 / 811
第3章 アレクを狙って

第734話 王都の問題は山積み!嘆く陛下、強行手段

しおりを挟む
豪牙も、王都に到着して騎士団も加わり、ゆっくりだが、元の王都に戻りつつある。
だが、多くの者が見た死への恐怖を拭えず、精神的に参ってしまう者達が数多くいた。
更には、噂が噂を呼んで、レオの力の開眼を発表したばかりにも関わらず、多くの貴族が王家に取り入ろうと足を運んできた。

「はぁ......課題が山積みであるな。アントン、精神を病んでいる民達の解決方法はどうなっておる?」

陛下は、執務室で頭を抱えながら、山積みになった問題を一つ一つ解決している。

「アレクくんが、頑張ってくれて解決に向かっています。何やら、このまま王都に残って診療所を開いてほしいという声が多く上がっていますね」

アレクは、レオと陛下に全てを任せてしまったので、罪悪感から一時的な診療所を開設して精神を病んだ者などの治療を行っている。しかし、急患も来るようになってしまい、その者を治してしまったことから、噂が広がって大変なことになっているようだ。

「聞いておる。手遅れになりかけておった子供を無償で治したのであろう。自業自得ではあるが、余も同じ立場であれば無下にはできんな」

「そうですね。子供ですから、余計見捨てられなかったのでしょう。ですが、そろそろ対策を練るか期間を設ける必要がございます。噂が広がって他国からも来ている状況です」

このままでは、王都中の住人が押し寄せ、他国からも沢山来てしまい、王都の人口が溢れかえってしまう。
更には、治安が悪くなったり、アレクを連れ去ろうとする者まで現れてしまうのではないかとアントンは懸念している。

「アレクから、犯罪者の魂は復活していないことを聞いて安心しておったが、早急に対策せねばならんな。しかし、連日訪れる貴族のせいで、騎士団までもが警備に回されておるであろう?」

「そうですね。休みなく働いてもらっている状況です。しかも、取り入ろうとする者、レオ王子の力が本当か確認する者、神具を確認しようとする者が後を絶ちません。王都への不入措置を取るべきかと」

こそこそと悪事を働く貴族は減ったものの、隙を見てはこのような行動に出る貴族は、まだ数多くいるので、困り果てている。

「初めから、受け入れるべきではなかった。余が甘く考えておったせいであるな。現時点から立ち入りを禁じ、現在王都におる王都以外の者達を2日以内に出て行ってもらうよう呼びかけをするのだ」

陛下は、反省の弁を述べたあと、強行策を取る姿勢を示す。

「陛下、かなりの反発と貴族からの面倒事が増えると思いますが、先程述べられたことを実行してもよろしいでしょうか?」

「構わん!余自ら、本日中に説明するのでな。文言の作成を頼む。それから、2日経っても出て行かん者は、身分問わず追い出す姿勢を見せて構わん!」

陛下は、最後の仕事だと考えているので、愚王と罵られようとも構わないと思っている。

「ハッ、畏まりました。そのように進めさせてもらいます。あっ!陛下、商人だけは通すことを許可頂けませんでしょうか?食料難に陥ってしまいます」

「うむ......だが、紛れ込むやつも、お!そうであった!魔物の街の商人にお願いするのはどうだ?転移魔道具で輸送は可能であろう?」

商人に扮する者や紛れ込む者や後々不平不満を漏らす者を考えると魔物の街の商人に頼むのが一番いいと思い付く。

「危機が去ってもやることが山積みなのは、変わりませんね。商人の件、陛下からアレクくんにお伝え願えませんか?ルーヘン殿に、診療所へ出向いて貰おうと考えておりますので」

「うむ。他にも話さなくてはならんからな。呼んできてくれ」

アントンが、頭を下げて執務室を出ていくと陛下はため息を付きながら書類仕事を再開するのだった。





「第3騎士団団長、陛下からの命を伝える!至急、タカハシ辺境伯を王城に連れてのだ!以上でございます。丁重にお連れください」

王城の中庭で、これからの動きの指揮を取っていたルーヘンにアントンが話しかける。

「ハッ!すぐにお連れ致します。ヘリオス、いない間の指揮を頼んだよ」

「わかりました。こちらは、気にせず英雄であるタカハシ辺境伯様をお連れください」

ルーヘンは、馬車に乗り込んでアレクのいる診療所に向かう。
そして、ルーヘンが診療所へ着き馬車から下りると、いきなり目の前に人が吹っ飛んできたのだった。
しおりを挟む
感想 2,239

あなたにおすすめの小説

辺境貴族ののんびり三男は魔道具作って自由に暮らします

雪月夜狐
ファンタジー
書籍化決定しました! (書籍化にあわせて、タイトルが変更になりました。旧題は『辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~』です) 壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。 辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。 しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。

没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます

六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。 彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。 優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。 それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。 その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。 しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。 ※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。 詳細は近況ボードをご覧ください。

猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る

マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・ 何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。 異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。  ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。  断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。  勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。  ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。  勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。  プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。  しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。  それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。  そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。  これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします。

樋口紗夕
恋愛
公爵令嬢ヘレーネは王立魔法学園の卒業パーティーで第三王子ジークベルトから婚約破棄を宣言される。 ジークベルトの真実の愛の相手、男爵令嬢ルーシアへの嫌がらせが原因だ。 国外追放を言い渡したジークベルトに、ヘレーネは眉一つ動かさずに答えた。 「国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします」

ファンタジーは知らないけれど、何やら規格外みたいです 神から貰ったお詫びギフトは、無限に進化するチートスキルでした

渡琉兎
ファンタジー
『第3回次世代ファンタジーカップ』にて【優秀賞】を受賞! 2024/02/21(水)1巻発売! 2024/07/22(月)2巻発売!(コミカライズ企画進行中発表!) 2024/12/16(月)3巻発売! 2025/04/14(月)4巻発売! 応援してくださった皆様、誠にありがとうございます!! 刊行情報が出たことに合わせて02/01にて改題しました! 旧題『ファンタジーを知らないおじさんの異世界スローライフ ~見た目は子供で中身は三十路のギルド専属鑑定士は、何やら規格外みたいです~』 ===== 車に轢かれて死んでしまった佐鳥冬夜は、自分の死が女神の手違いだと知り涙する。 そんな女神からの提案で異世界へ転生することになったのだが、冬夜はファンタジー世界について全く知識を持たないおじさんだった。 女神から与えられるスキルも遠慮して鑑定スキルの上位ではなく、下位の鑑定眼を選択してしまう始末。 それでも冬夜は与えられた二度目の人生を、自分なりに生きていこうと転生先の世界――スフィアイズで自由を謳歌する。 ※05/12(金)21:00更新時にHOTランキング1位達成!ありがとうございます!

異世界スローライフ希望なのに、女神の過保護が止まらない

葉泪秋
ファンタジー
HOTランキング1位感謝です!(2/3) 「小説家になろう」日間ランキング最高11位!(ハイファンタジー) ブラック企業で過労死した俺、佐久間遼。 神様に願ったのは、ただ「異世界で、畑でも耕しながらのんびり暮らしたい」ということだけ。 そうして手に入れた、辺境の村での穏やかな日々。現状に満足し、今度こそは平穏なスローライフを……と思っていたのだが、俺の妙なスキルと前世の社畜根性が、そうはさせない。 ふとした善意で枯れた井戸を直したことから、堅物の騎士団長やら、過保護な女神やらに目をつけられることになる。 早く穏やかに暮らしたい。 俺は今日も、規格外に育った野菜を手に、皆の姿を眺めている。 【毎日18:00更新】 ※表紙画像はAIを使用しています

辺境伯家次男は転生チートライフを楽しみたい

ベルピー
ファンタジー
☆8月23日単行本販売☆ 気づいたら異世界に転生していたミツヤ。ファンタジーの世界は小説でよく読んでいたのでお手のもの。 チートを使って楽しみつくすミツヤあらためクリフ・ボールド。ざまぁあり、ハーレムありの王道異世界冒険記です。 第一章 テンプレの異世界転生 第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!? 第三章 高等学校編 さあチート&ハーレムのはじまりだ! 第四章 魔族襲来!?王国を守れ 第五章 勇者の称号とは~勇者は不幸の塊!? 第六章 聖国へ ~ 聖女をたすけよ ~ 第七章 帝国へ~ 史上最恐のダンジョンを攻略せよ~ 第八章 クリフ一家と領地改革!? 第九章 魔国へ〜魔族大決戦!? 第十章 自分探しと家族サービス

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。