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第3章 アレクを狙って
第909話 え!?ラーメン屋の店主じゃないの?
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ノックス達が、足止めをしている頃、アレクとジキタリスは、手薄な壁をよじ登って城の中に入って行く。
「タカハシ陛下、この道を行きましょう。分身から安全な道を聞いています」
「ありがとう。牢からはすぐに出られそうな感じなの?それとも、警備厳しそうな感じ?」
アレクの身分を隠す必要性がなくなったので、ジキタリスはアレクのことを陛下と呼ぶ。
「警備は、手薄です。ですが、救い出したあとが、問題だと思います。逃がす場をどうしましょうか?」
「逃げないよ。救出したら、王の座についてもらう予定だからさ。王様が正気に戻るまでは、代理でまともな王が必要でしょ」
ルシファーのせいで、国の中枢部が全く機能していないことを理解しているアレクは、コルンを代理ではあるが、王に据えようと考える。
「そういうことですか。確かに、本来であれば、我々が手助けする間柄でもないですし、混乱を収束させるのはリグリスの役目でしょう」
ジキタリスは、アレクの意図をすぐに理解する。本当であれば、このまま見殺しにも出来たが、助けに来ている時点で貸し以上の行為を行っていることになるのだ。そして、ジキタリスは同盟国ですらない相手に、それ以上の力を貸す義理はないという考えを汲み取る。
「うん。もし助けを求めるなら金銭か技術か何かで支払ってもらうつもりだよ。援助は、全く考えてないね。あ、着いたみたいだし、話はまたあとにしよっか」
「そうしましょう。中にいる分身には連絡済みです。この兵も、私の分身なので安心してください。では、行きましょう」
見張り役の分身は、アレクと本体のジキタリスに頭を下げて、地下牢の扉を開ける。アレク達は、地下牢の階段を下りて、コルン達が幽閉されている牢へと向かった。
「タカハシ陛下、お待ちしておりました。私は、先んじて退路を確保して参ります」
甲胄を身に纏った分身体のジキタリスが、頭を下げて、玉座の間への退路を切り開くために地下牢を出ていく。
「ジキタリスさんが二人!?」
コルンは、甲胄を着た分身のジキタリスと本体のジキタリスの姿を見た瞬間、何故同じ人物が二人もいるのかと、思わず大きな声を出しながら格子戸を両手で握り、驚きをあらわにする。
「あれは、私の分身体です。それから、こちらは魔物の国のタカハシ陛下でございます。何故おられるかは、あとで話しますが、コルン第三王子の救出に駆け付けてくれました」
「え!?ラーメン屋の店主!?」
ジキタリスは、アレクの顔を見て、ストレンの街にいたラーメン屋の店主と酷似していたので驚いてしまう。
「コルン第三王子、あの時は美味しそうに食べてくれてありがとうございます。騙していたわけではないんだけど、本当は魔物の国の国王です。レオの依頼で救出に来ました。ですが、長話をしている余裕はないので、早速行きますよ」
「え!?国王陛下ですか!?いったい、どうなっているのか......」
突拍子もない話が、アレクの口から飛び出して、コルンと護衛の二人は戸惑いの表情を浮かべる。しかし、そんな暇はないといった様子で、ジキタリスは分身から渡された鍵で牢を開けて、コルン達に出るよう促した。
「話は、あとでするから、早く出てください。ジキタリスさん、コルン第三王子がこのあと何をしないといけないか、道中で説明を頼めるかな?」
「はい。お任せください。タカハシ陛下は、私の分身体のあとを追ってください」
この後、アレクは地上に戻り、入り口で見張りをしていたジキタリスの分身体に案内を任せて後を追う。そして、ジキタリスはコルンと護衛二人にリグリス連邦の状況とコルンの今後の動きの説明をした。
◆
アレク達は、分身のジキタリスが数名の兵と使用人を気絶してくれたお陰で、無事に玉座の間に何もなくたどり着いた。
「ジキタリスさん、本当にやるのか?」
「はい。タカハシ陛下の命令ですから。ちなみに、魔ノ国とウズベル王国はタカハシ陛下には頭が上がりません。それほどの存在だと留意ください」
ジキタリスは、コルン達が単純に舐めた態度を取らないようにするのと、どれほどの存在がやってきてくれたのかをわからせるために伝えた。コルン達が、その真意を悟ったか悟っていないかはわからないが、息を呑むような仕草を見せたので、少なからず伝わっていると感じた。
「ジキタリスは、玉座の間の制圧を頼むね。護衛の二人は、コルン第三王子を守って。それで、コルン第三王子は陛下に変わって玉座に座ってね。その後は、俺が指示するからさ。じゃあ、玉座の間に入るよ」
アレクは、一人一人に指示を出す。すると、ジキタリスの言葉が効いたのか、コルンも護衛二人も逆らわず素直に従う素振りを見せるのだった。
「タカハシ陛下、この道を行きましょう。分身から安全な道を聞いています」
「ありがとう。牢からはすぐに出られそうな感じなの?それとも、警備厳しそうな感じ?」
アレクの身分を隠す必要性がなくなったので、ジキタリスはアレクのことを陛下と呼ぶ。
「警備は、手薄です。ですが、救い出したあとが、問題だと思います。逃がす場をどうしましょうか?」
「逃げないよ。救出したら、王の座についてもらう予定だからさ。王様が正気に戻るまでは、代理でまともな王が必要でしょ」
ルシファーのせいで、国の中枢部が全く機能していないことを理解しているアレクは、コルンを代理ではあるが、王に据えようと考える。
「そういうことですか。確かに、本来であれば、我々が手助けする間柄でもないですし、混乱を収束させるのはリグリスの役目でしょう」
ジキタリスは、アレクの意図をすぐに理解する。本当であれば、このまま見殺しにも出来たが、助けに来ている時点で貸し以上の行為を行っていることになるのだ。そして、ジキタリスは同盟国ですらない相手に、それ以上の力を貸す義理はないという考えを汲み取る。
「うん。もし助けを求めるなら金銭か技術か何かで支払ってもらうつもりだよ。援助は、全く考えてないね。あ、着いたみたいだし、話はまたあとにしよっか」
「そうしましょう。中にいる分身には連絡済みです。この兵も、私の分身なので安心してください。では、行きましょう」
見張り役の分身は、アレクと本体のジキタリスに頭を下げて、地下牢の扉を開ける。アレク達は、地下牢の階段を下りて、コルン達が幽閉されている牢へと向かった。
「タカハシ陛下、お待ちしておりました。私は、先んじて退路を確保して参ります」
甲胄を身に纏った分身体のジキタリスが、頭を下げて、玉座の間への退路を切り開くために地下牢を出ていく。
「ジキタリスさんが二人!?」
コルンは、甲胄を着た分身のジキタリスと本体のジキタリスの姿を見た瞬間、何故同じ人物が二人もいるのかと、思わず大きな声を出しながら格子戸を両手で握り、驚きをあらわにする。
「あれは、私の分身体です。それから、こちらは魔物の国のタカハシ陛下でございます。何故おられるかは、あとで話しますが、コルン第三王子の救出に駆け付けてくれました」
「え!?ラーメン屋の店主!?」
ジキタリスは、アレクの顔を見て、ストレンの街にいたラーメン屋の店主と酷似していたので驚いてしまう。
「コルン第三王子、あの時は美味しそうに食べてくれてありがとうございます。騙していたわけではないんだけど、本当は魔物の国の国王です。レオの依頼で救出に来ました。ですが、長話をしている余裕はないので、早速行きますよ」
「え!?国王陛下ですか!?いったい、どうなっているのか......」
突拍子もない話が、アレクの口から飛び出して、コルンと護衛の二人は戸惑いの表情を浮かべる。しかし、そんな暇はないといった様子で、ジキタリスは分身から渡された鍵で牢を開けて、コルン達に出るよう促した。
「話は、あとでするから、早く出てください。ジキタリスさん、コルン第三王子がこのあと何をしないといけないか、道中で説明を頼めるかな?」
「はい。お任せください。タカハシ陛下は、私の分身体のあとを追ってください」
この後、アレクは地上に戻り、入り口で見張りをしていたジキタリスの分身体に案内を任せて後を追う。そして、ジキタリスはコルンと護衛二人にリグリス連邦の状況とコルンの今後の動きの説明をした。
◆
アレク達は、分身のジキタリスが数名の兵と使用人を気絶してくれたお陰で、無事に玉座の間に何もなくたどり着いた。
「ジキタリスさん、本当にやるのか?」
「はい。タカハシ陛下の命令ですから。ちなみに、魔ノ国とウズベル王国はタカハシ陛下には頭が上がりません。それほどの存在だと留意ください」
ジキタリスは、コルン達が単純に舐めた態度を取らないようにするのと、どれほどの存在がやってきてくれたのかをわからせるために伝えた。コルン達が、その真意を悟ったか悟っていないかはわからないが、息を呑むような仕草を見せたので、少なからず伝わっていると感じた。
「ジキタリスは、玉座の間の制圧を頼むね。護衛の二人は、コルン第三王子を守って。それで、コルン第三王子は陛下に変わって玉座に座ってね。その後は、俺が指示するからさ。じゃあ、玉座の間に入るよ」
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