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【R-18後編】大学卒業
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「あっ……」
薄暗い、間接照明だけを頼りに彼の身体に触れる。その度に幸太郎の身体は陸に打ち上げられた魚の様にびくびくと反応して気分が良い。そうしているのは自分が触っているからだと心の底で誰に対するでもない優越感が湧き出てくる。
「しつこい、です……」
「だって久しぶりだし、ちゃんとしないと」
幸太郎と体をつなげるのは実に一か月ぶりだ。社交会などで忙しかったのもあるし、なんだか最近は兄の世話もしている様でセックスする時間がなかったのだ。いくら準備していると言ってもいきなり挿れるのは酷だろう。だから時嗣は念入りに幸太郎の秘部をほぐす。
「あ……だめ……」
「なんで?濡れそう?」
「変な気持ちになっちゃいます……」
「なってよ。僕の手で乱れる幸太郎見たい」
「悪趣味……」
悪趣味上等。可愛い幸太郎が見れるならなんだってする。白いエプロンをずらし、薄いブラウスの上から彼の胸の尖りを潰すと小さく声が上がった。
「っ、」
折角着てもらったのだ、メイド服を脱がすなんて野暮なことはしない。エプロンだけ肩からずらし衣服を乱すだけにとどめる。片方の手では乳頭を弄り、もう片方の手では窄まりが十分に快感を得られる様に慣らす。仰向けのまま下半身だけM字の様に開かせているがフリルがふんだんに施されたスカートに隠れて中は見えない。だが、何度も身体を合わせている自分達に知らない場所などほとんどない。見えなくてもどこをどう刺激すればいいかなんてわかり切っている。
「ん、っ……」
「両方されるの、きもちい? もっと奥触るね」
指を増やし、浅い口からもっと深いところへ。ぬるりとローションを纏った指が幸太郎の『いいところ』にあたる。そうすると彼の身体は大きく反応し、殺した声を上げた。
「~~!」
「声、抑えなくていいよ。人避けしてあるから」
そう言って時嗣は胸を触るのをやめ、幸太郎の口内に指を入れる。口をつぐめなくなった幸太郎は断続的に甘い声を漏らす。
「あ、ぅあ、ゃ……」
「可愛い」
「……語彙がないとバカに見えますよ」
「だって可愛い以外の感想がないんだもん。こうやっていちいち反応してくれるところも可愛いとしか思えない」
「趣味が悪い」
「どうとでも」
幸太郎に何言われても可愛いしか言えない。時嗣は何年も前から幸太郎にぞっこんだし、これからも変わることはないだろう。
「ひっ」
『いいところ』に刺激を続けると幸太郎の体が震える。そこを何回も刺激すると背中に両足が絡まった。
「時嗣さん……もう、無理……」
「何? イキそう?」
「イクなら、時嗣さんに挿れられてから一緒に……」
可愛いことを言うじゃないか。これが年上だとかいろんなものがバグりそうだ。主に性癖とか。
「うん、じゃあ、一緒にいこうか」
ゆっくりと回された足を解かせて太ももの部分を持つとスカートが捲れる。幸太郎の屹立は蜜を垂らしてそそり立っており、その隠微な光景に時嗣は暴発しそうになる程興奮した。だけどそんなことはカッコ悪いからぐっと我慢して平常心を装いつつ自分のそれを彼の蕾に当てる。既にそこは期待する様に収縮しており、時嗣は息を呑む。
「……いれるよ」
「…………はい」
どんな仕草も答えもかわいい、と感じてしまうのだから重症だ。時嗣はゆっくりと中に挿入する。幸太郎の表情は一瞬強張ったものの全て入り切る頃にはとろんとした甘いものに変わった。
「……ぁ」
「少し馴染ませようか。いきなり動いたら辛いだろうから」
「うー……、大丈夫です……」
「じゃあゆっくり、ね」
メイド服を纏った腰を掴み、ゆっくりと中を犯す。その度に高い声を上げるから、視覚的にはまるで女を犯している様だ。だけど幸太郎が女ではないのは時嗣がよく知っている。
「あ、あっ、だめ……」
ゆっくりとしたストロークに彼が反応する。足には力が入らずベッドのシーツを蹴るだけで終わる。自分の身体で幸太郎が気持ち良くなってくれることが嬉しくてゆっくりしようと思っていたのに腰が早く動いてしまう。
「ゃ、ゆっくりって、あ!」
「ごめん、我慢できない」
「だめ、ですっ! きもちよく、なっちゃ……ときつぐさまぁ……」
正気を手放したのかとろとろのまま、足を絡ませる幸太郎に時嗣は「こーら」とキスをする。歯列を辿り、舌を絡ませ、酸欠になる前に透明な糸を作り離れる。それから快感からか顔を真っ赤にした幸太郎に囁きかけた。
「気持ちよくなる為にするんでしょ? それから、もう僕は恋人だって何回も言ってるよね?」
「は、はい……、ごめんなさ……ひゃ! あ、あぁ!」
返事を聞き終わらないうちに腰を早く動かし黙らせる。時嗣は幸太郎が弱くなっている所が好きだ。いつもは頼れるお兄さんの様なメイドさんだが、恋人の時は時嗣に対してよわよわで頭も馬鹿になって喘ぐだけになるのがたまらない。幸太郎がリードすることが多かった昔と違い、今は自分だって彼を泣かせることができる。それが最近目に見えて成長したことのひとつだ。
「あ、やだ、だめ……いっちゃ……」
「いって」
ストロークを早くして奥の、一番幸太郎にとって弱い所を一気に突く。
「あ、あぁ……!」
「ーーっ、」
幸太郎がイッたと同時に窄まりがきゅうっと締まり時嗣も中に精を放つ。息を整えた後、自分が組み敷いている幸太郎を見下ろすと、メイド服は淫らに乱れ、表情もとろけていて。その姿を見たら萎えるなんてことはできなかった。身体は正直でさっきイッたばかりだと言うのに性器が勃ち上がりかけている。
「ね、幸太郎……もう一回……」
「さっき終わったばっかなんですけど!?」
「まだ若いから……」
「俺の身体を労わるとかないんですか?」
そんなことを言いながらも結局は身体を許してくれるのは時嗣がよく知っている。卒業祝いは十分貰えた。今日は最高の日だ。
薄暗い、間接照明だけを頼りに彼の身体に触れる。その度に幸太郎の身体は陸に打ち上げられた魚の様にびくびくと反応して気分が良い。そうしているのは自分が触っているからだと心の底で誰に対するでもない優越感が湧き出てくる。
「しつこい、です……」
「だって久しぶりだし、ちゃんとしないと」
幸太郎と体をつなげるのは実に一か月ぶりだ。社交会などで忙しかったのもあるし、なんだか最近は兄の世話もしている様でセックスする時間がなかったのだ。いくら準備していると言ってもいきなり挿れるのは酷だろう。だから時嗣は念入りに幸太郎の秘部をほぐす。
「あ……だめ……」
「なんで?濡れそう?」
「変な気持ちになっちゃいます……」
「なってよ。僕の手で乱れる幸太郎見たい」
「悪趣味……」
悪趣味上等。可愛い幸太郎が見れるならなんだってする。白いエプロンをずらし、薄いブラウスの上から彼の胸の尖りを潰すと小さく声が上がった。
「っ、」
折角着てもらったのだ、メイド服を脱がすなんて野暮なことはしない。エプロンだけ肩からずらし衣服を乱すだけにとどめる。片方の手では乳頭を弄り、もう片方の手では窄まりが十分に快感を得られる様に慣らす。仰向けのまま下半身だけM字の様に開かせているがフリルがふんだんに施されたスカートに隠れて中は見えない。だが、何度も身体を合わせている自分達に知らない場所などほとんどない。見えなくてもどこをどう刺激すればいいかなんてわかり切っている。
「ん、っ……」
「両方されるの、きもちい? もっと奥触るね」
指を増やし、浅い口からもっと深いところへ。ぬるりとローションを纏った指が幸太郎の『いいところ』にあたる。そうすると彼の身体は大きく反応し、殺した声を上げた。
「~~!」
「声、抑えなくていいよ。人避けしてあるから」
そう言って時嗣は胸を触るのをやめ、幸太郎の口内に指を入れる。口をつぐめなくなった幸太郎は断続的に甘い声を漏らす。
「あ、ぅあ、ゃ……」
「可愛い」
「……語彙がないとバカに見えますよ」
「だって可愛い以外の感想がないんだもん。こうやっていちいち反応してくれるところも可愛いとしか思えない」
「趣味が悪い」
「どうとでも」
幸太郎に何言われても可愛いしか言えない。時嗣は何年も前から幸太郎にぞっこんだし、これからも変わることはないだろう。
「ひっ」
『いいところ』に刺激を続けると幸太郎の体が震える。そこを何回も刺激すると背中に両足が絡まった。
「時嗣さん……もう、無理……」
「何? イキそう?」
「イクなら、時嗣さんに挿れられてから一緒に……」
可愛いことを言うじゃないか。これが年上だとかいろんなものがバグりそうだ。主に性癖とか。
「うん、じゃあ、一緒にいこうか」
ゆっくりと回された足を解かせて太ももの部分を持つとスカートが捲れる。幸太郎の屹立は蜜を垂らしてそそり立っており、その隠微な光景に時嗣は暴発しそうになる程興奮した。だけどそんなことはカッコ悪いからぐっと我慢して平常心を装いつつ自分のそれを彼の蕾に当てる。既にそこは期待する様に収縮しており、時嗣は息を呑む。
「……いれるよ」
「…………はい」
どんな仕草も答えもかわいい、と感じてしまうのだから重症だ。時嗣はゆっくりと中に挿入する。幸太郎の表情は一瞬強張ったものの全て入り切る頃にはとろんとした甘いものに変わった。
「……ぁ」
「少し馴染ませようか。いきなり動いたら辛いだろうから」
「うー……、大丈夫です……」
「じゃあゆっくり、ね」
メイド服を纏った腰を掴み、ゆっくりと中を犯す。その度に高い声を上げるから、視覚的にはまるで女を犯している様だ。だけど幸太郎が女ではないのは時嗣がよく知っている。
「あ、あっ、だめ……」
ゆっくりとしたストロークに彼が反応する。足には力が入らずベッドのシーツを蹴るだけで終わる。自分の身体で幸太郎が気持ち良くなってくれることが嬉しくてゆっくりしようと思っていたのに腰が早く動いてしまう。
「ゃ、ゆっくりって、あ!」
「ごめん、我慢できない」
「だめ、ですっ! きもちよく、なっちゃ……ときつぐさまぁ……」
正気を手放したのかとろとろのまま、足を絡ませる幸太郎に時嗣は「こーら」とキスをする。歯列を辿り、舌を絡ませ、酸欠になる前に透明な糸を作り離れる。それから快感からか顔を真っ赤にした幸太郎に囁きかけた。
「気持ちよくなる為にするんでしょ? それから、もう僕は恋人だって何回も言ってるよね?」
「は、はい……、ごめんなさ……ひゃ! あ、あぁ!」
返事を聞き終わらないうちに腰を早く動かし黙らせる。時嗣は幸太郎が弱くなっている所が好きだ。いつもは頼れるお兄さんの様なメイドさんだが、恋人の時は時嗣に対してよわよわで頭も馬鹿になって喘ぐだけになるのがたまらない。幸太郎がリードすることが多かった昔と違い、今は自分だって彼を泣かせることができる。それが最近目に見えて成長したことのひとつだ。
「あ、やだ、だめ……いっちゃ……」
「いって」
ストロークを早くして奥の、一番幸太郎にとって弱い所を一気に突く。
「あ、あぁ……!」
「ーーっ、」
幸太郎がイッたと同時に窄まりがきゅうっと締まり時嗣も中に精を放つ。息を整えた後、自分が組み敷いている幸太郎を見下ろすと、メイド服は淫らに乱れ、表情もとろけていて。その姿を見たら萎えるなんてことはできなかった。身体は正直でさっきイッたばかりだと言うのに性器が勃ち上がりかけている。
「ね、幸太郎……もう一回……」
「さっき終わったばっかなんですけど!?」
「まだ若いから……」
「俺の身体を労わるとかないんですか?」
そんなことを言いながらも結局は身体を許してくれるのは時嗣がよく知っている。卒業祝いは十分貰えた。今日は最高の日だ。
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