その他大勢でもいいじゃない

音無闇夫

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第十話 受験、新しい学校生活

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あれからもう、だいぶ経ち、入試の季節がやって来た。夜間、通信制高校に進学する、為に、県立高校の工業科で、目星いところを探した。通信制の場合、オンデマンド学習となるが、週に1度、スクーリングをしなければならない。また、中間と期末テストは、学校で受けなければならない。その分単位を各科目取れれば、問題は無く、寝てようが、何してようが、受講してれば、問題は無い、定時制は、4年制で夜間に、学校に通学しなければならない分、柄も悪い連中も多い。あと年代も、まちまちで50代から新卒中学生までいる。幅広い年齢層で働きながら、学校に通う事となる。しかし、技能を取得するには、その方がいい訳だが、1年のブランクを、雫さんや、岬さんに、見てもらっていたから、問題は無い、体力は1年前よりは、劣っているが、まぁ~不良程度なら、軽く、あしらえるだろう。そういえば、明日だったな?格闘助教が来る日って、どんな人が、来るんだろうと、ワクワクしながらも、今は、入試に向き合う。科目は全5教科と面接である。さすが公立、定時制であっても面接が合否を左右する。面接だけは、絶対に、落とせない!面接の試験官に「この学校を選んだ、動機は、何ですか?」という問いに俺は「知識と技能が、自分には足りず。自分のバイクすらまともに直せませんので、その基礎を学びたく思っております。」面接官は、「この学校を卒業したらどうしますか?」という問いに対し俺は、「進学を希望します。勿論、理工学部工学科へ、その後は、大学院に進み、工学の足りない部分を学び、更に上を目指したいと思っています。」永遠と続く面接、真摯に答える俺であった。面接官は、最後に「それらの技術や技能を、何にお使いになるおつもりですか?」と来た「もちろんクリーンかつ新しいエネルギーや、皆さんの生活に役立つものづくりをしたいです。」と答えた。「これで面接は以上となります。お疲れ様でした」と面接官は、手を差し出してきた。俺は、握手を交わし、「貴重な時間を頂き、ありがとうございました。それでは失礼いたします。」と言い、一礼して、面接会場を後にした。帰宅した俺は、「自己採点するか?」と、県立高校入試問題を新聞で見ながら自己採点をしていた。雫さんと岬さんは、後ろから忍び寄ろうとしたが、俺は、「後ろから抱きつかないでくださいね。」と言いながら振り向く岬さんは、「だって最近、入試で涼君成分が足りないんだよ~。」嘘泣きで泣き落とししようとする。雫さんは「師匠は、無理しすぎ、癒しが、必要なので、私が癒そうかと、思い、ベッドで抱き枕になります。」俺は、「雫さん、それはアウトです。やめてください。お願いします。」と言ってリビングに向かったその後ろを二人が付いてくる、俺は、何このアヒルの行進状態は?と思った。コーヒーを飲みながら俺は、「岬さんと雫さんのお気持ちは有難く思うのですが。あの程度の疲労で、発作は出ませんので、ご心配なく、それよりも、課題は、リチウムイオン電池に変わる新たな蓄電池の開発に取り組みたいのですが、ナトリウムイオンだと、どうも、電圧不足になると、ナユタからの資料が出ていまして行き詰っておりまして、なにか、いい案はないかと、ご相談したいのですが?」と切り出すと岬さんは、「抱っこ、させてくれたら、一緒に、考える。」岬さん、最近お袋に似てきたな?雫さんは、「私も、師匠に、抱かれるなら、それを対価に、一緒に考える。」雫さんは、別の意味で、やばい人になってる。と俺は、感じた。なので、「雫さん、成年の女性が、未成年の男子に対し、そういう行為を強要した場合、青少年保護法に抵触し警察のお世話になりますよ。」雫さんは、「岬には、良いの?」と拗ねた。俺は、「岬さんの場合は、俺の事を弟みたいな扱いですので、やましい関係には、ならないかと?ですが雫さんの場合、言葉の節々に、やましい言葉が、含まれますので、ご自重下さい。」と言うと、黙って立ち上がりトレーニングウェアに着替えグラウンドを走り始めた。相当、拗ねたらしい。俺は、「ちょっと言いすぎましたかね?」と岬さんに尋ねる。岬さんも若干むくれている。俺はいつもそうだ、他人、主に、女性に、対しては、配慮に、欠ける、言動が、出てしまう。しかし、事実他人の色恋に、疎いのは、仕方ないと、思っている。ロジックで、説明が、出来ない事を、あれこれ、考えるより、ロジックで、効率よく、考える方が、マシなのだ。恋愛は、感情論で、あり、ロジックでは、説明がつかない、根拠の無いものを信じて、裏切られる、くらいなら、無関心でいたい。最低な奴と、罵られようが、そうありたいのだ。俺は、雫さんが、部屋に、戻ったのを、見届けてから、背嚢に10kgの重りを入れ、ペットボトルを、腰にぶら下げ、5kgくらいある丸太を、頭の上に持ち上げグランドを走り始めた。1周約300mあるグラウンドを、10周を目標とし、アラームと共にダッシュし、次のアラームで、速度を落とすを繰り返すハイポートラン、中央に白線が引かれ、大型車のタイヤを持ち上げ、手は倒しを切り返す100mの筋トレ、腕立ては、まず30回腹筋も、30回、背筋も、30回、アップクランプ30秒クランチ30秒、ロープ登りを、やりながら、それが出来たら、5kg増やし同じメニューを繰り返す。そうやって、体を馴染ませていく。終わったらプロテインを飲み、シャワーを、浴びて、自室に、籠る。大抵自室にこもるのは。ストレッチをして、科学技術研究書を読んでいる事が多い。後は、ナユタと研究データの試験運用結果を検証している。今の課題は、振動に強く高圧電流を流せる蓄電池の開発が課題である。次第に、3人はバラバラに食事を取るようになった。というより、涼だけ自分で食事を作り、自室やPCルームで食事をするようになったのだ。合格発表の日、バイクで、学校に行き受験票を見ながら自分の番号を探していた。まわりは、受かったとか落ちたと一喜一憂している中、俺は、受かったのを確認し、事務局へ歩を進め、書類を受け取りそそくさと帰った。必要事項を書き、すぐに提出を済ませ、金も払い、家に帰る。そしてまた一人、トレーニングをし、一人になる。これが日課となった。岬さんと雫さんは、それを見守る。岬が「最近、涼君、私たちを避けてない?」と雫に聞いた。雫は、「師匠また、自分を追い込んでおられる。ご様子、雫は心配だ。」と言う。俺はいまだに成果が出せていない苛立ちを、二人に見られたくないだけだ。発明家など、行き詰まることなどよくある話じゃないか?何を、焦って、いるのだ。夜中に、室内トレーニングルームにはサンドバックを打ち込む音が響く。二人が寝静まったあと、眠れずにいる。明らかなオーバーワークだ。それでも、辞めないで、ひたすら、打ち込み続ける。雫は、地下のトレーニングルームに行き、後ろから羽交い締めにした。「やりすぎです。明らかなオーバーワークです。けが、しますから、やめましょう!師匠」俺は、「雫さん、もうその呼び方やめてもらえませんか?俺は、ただの、凡人です。成果も出せない、何も生み出せない、凡人なんです。」雫さんは、「これまでの功績を、出して、おいて、スランプに落ちない方がおかしいのですよ!貴方は、偉大な発明家です。これから高校に行き更に知識を、得るでしょう、しかし、あなたが選んだ道は、我々や学者より険しい道です。スランプに、なるのも、無理は、ないのです。1から10を発見するのと、わけが違う。。貴方は、0から100を生み出す方だ。、この違いを、理解、出来てるはずです。」俺は「どうすればいいんだ?何が足りない!分からないんだ。」と、しゃがみこみ、膝を抱え、顔を伏せた。雫さんは、「私は、安心しました。涼さんは年相応の人なんだって、こんなに、悩み、苦しみ、もがき、それでも、前に進もうと、している、私は、鉱物や地質学の専門家ですよ?もっと、頼って、下さい。岬を、頼って、下さい。私達は、3人揃ってこその、大星ガジェット研究所、じゃないですか?」俺は、基本的なことを忘れていたのだろう?岬さんも、入ってきた。「三人揃えば、文殊の知恵、て言葉忘れたのかな?私の専門は、天文学だけど、宇宙から飛来する鉱物も、研究してるのよ。だから、独りで抱え込まないで、相談してね。私達は、家族同然、運命共同体、なんだから。」と二人は、挟み込むように、優しく抱きしめてきた。岬さんは、「で、何を、そんなに、悩んで、いるのかな?」俺は、「バイクに使う、蓄電池です。EVモビリティは、リチウムイオンバッテリーが、主流なんですが、衝撃に弱く発火、爆発の危険性がありますよね。」岬さんは、「最近では、モバイルバッテリーは、ナトリウムイオン電池が、出始めた、じゃない?」雫さんは、「ナトリウムイオン電池は、電圧が、安定してるけど、高出力が出ないから、水から、水素取り出す際、電圧が、足りないのよ。後、EV化しても、出る方のトルクが、リチウムイオンより低いから加速性にかけるパワーパッケージとしては、使えないのよ。ナユタも、そこを、指摘してたと思う。」俺は、「その通りなんです。だからといって発電機から直結なんてしたら、危険だし。」岬さんは、「水の水素分解電圧は、たしか、1㎥当たり1.29V電流は、たしか、2Aのはずだから、250ccで計算すると常時稼働で、約13~16Vで電流は、約6~10Aの計算これは、単純計算だから、発電機の負荷を考えるなら更に抵抗や、安全措置も考えないとだね。雫は、「そこら辺の研究者に心当たりはあるけど?あの人、気難しいんだよな~、自分より、下と見ると、馬車馬の様に扱うし!」俺は「一層方向転換して超伝導モーターバイクにしようかな?」雫は、「リニアモーター駆動にするとなれば、さらに電装系が複雑化して、整備性が悪くなるよ。」岬は、「でも駆動ホイールをリニア化したら?ブレーキをかける時に発電し、バッテリーへの充電を可能にしたら最初のスタートだけ、電気を流しスロットルの開け閉めで、電圧調整、出来れば、どうかな?」俺は、「それは、不可能ではないと思うけど、スクーターなら、問題は無いけど、ミッション向きじゃないね。悪くはない発想だけど、無段階のCVTスクーター限定になるのと、コストパフォーマンス面、とか考えると、バカ高いバイクになるよね?」と、議論は続く。125ccや、250ccひいては、大型二輪スクーターなら、それもありなのだが、新基準原付バイクとなると電力ロスがデカすぎる。俺は、「岬さんの案は小型二輪ATから大型二輪ATなら、それでもいいと思います。ただ、新基準原付バイクに関しては、使えないと、思います。なぜならば、電力ロスが大きすぎて、バッテリーや配線に大きな負荷がかかりすぎる点があげられます。」サーキットを走るレーシングバイクなら、兎に角、ですが、まずは、そのようなカテゴリーのスクーターレースは、ドラッグレースのみで、殆どのバイクレースはMTとなりますからH2エンジンの方が主力となるでしょう。ただし液体水素燃料が主体となるのでこの技術は、ヤマトとカワギシが独占しています。水を燃料として開発されているのはトクタです。ヤマトは、トクタ傘下の企業ですから、俺としては、イズミに、エンジン開発を依頼したいですね。あそこはAHIが培ったエンジンのノウハウを持っていますから、今の俺の預金から出せば、作ってくれると思います。1台のエンジンの開発費を1億として5台は、可能だと考えます。あくまで、特許のインセンティブが、このくらいあるので、この範囲でなら、何とかなるかと?エンジン屋ですから、あそこは、きっちり仕上げてくれると思います。そうすれば、後は、燃料タンクと電解装置を考えるだけなので、精神的にも、余裕が、出来ます。」と答えた。雫は、「でも、あそこは、赤字続きで、会社的に信頼がないんじゃないの?」俺は「そこで、特許を売るんですよ。まさか、トラックやバスのメーカーが、バイクのエンジンを、開発したとなれば、しかも、特許を、取っていれば?あとから、参入してきても、同じ技術は、使えない、つまり10年は、インセンティブで、マイナスからペイか、若干、黒字に、転じることができます。」と、プレゼンの予行練習みたいになった。
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