転生者の子の英雄記

アルミス編

第44話 帰りの魔導艦

　王子が呆然としたまま魔導艦を見送ったあと、アスト達は教えられた部屋へと向かっていった
その部屋でアイカ、テラ、サラ、そして神獣精霊と一緒になるのはわかっていたのだが、レナとアリスがなぜかいる
それも荷物を持ってだ

「何でこの部屋にいるんだ?」
「今回の魔導艦の部屋が少なかったからよ」
「それに他の人たちよりも信用できる人の部屋へ行けと言われたらここしかなかったんだもん」
レナとアリスは困っているような、嬉しいような顔をしている
アストはどうにでもなれと思い、この部屋にある3つのベッドの2つを使うように二人に言った

「さてと、ご飯食べてお風呂場入って早く寝よう」
アストがそう言うとアイカ達がうなずき各自ご飯を作り始めたり、荷物の整理をしたりし始めた


寝るためにベッドの中に入るとアイカ達がアストの布団に入ってきて寝始める
それから2時間後、やけに体が動かないと思い、目を開けて周りを見るといつの間にかレナとアリスまでアストの布団の中へと潜り込んで寝ていた
国の王女達がこれでいいのかと内心ツッコミをいれながらため息をついてアストも寝る


5時間が過ぎてアストが起きるとまだ起きていないアイカ達に声をかける
するといつもなら起きないはずのアイカ達が起きた
それと同時にレナとアリスも起きる

その直後にアイカ達からの質問攻めにあったのは想定内だった
ただ質問が終わったあとにまた寝ることになるとは思ってもみなかった

朝ご飯を食べる時間を逃しいつの間にか昼になっていた
急いで準備をしてご飯を食べて明日の魔導艦を降りる準備をした

それからは自由に行動していた
アストはハクナたちに頼んで一心同体をした
6体の神獣精霊がアストと一心同体してしまったためかなりの負担になる
これを5時間耐えるという訓練をした

アイカ達は一心同体の練習をしながらアストの様子を見ていた