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第2章
鎖が繋いだ絆6
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よく朝、私は話し声で目が覚めた。私はセリア。不本意ながら、最近奴隷として買われた。朝起きると、シロは魔法の練習に行ったのか既にテントにはいなかった。
私は、テントの外にいる嫌いな男とアリアの会話に耳をすませた。
その少し前、
眠れなかった俺は明るくなってきた空をみて、朝食の準備をしようと立ち上がった。
「ソラ、起きましたか?」
隣で寝ていたアリアを起こしてしまったようだ。
「ごめん、アリア。起こしたみたいだな。まだ寝てていいぞ。」
「い、いえ。実は昨夜、胸が高鳴りすぎて眠れませんでした///」
…俺と同じだったようだ。
「ははっ!アリア、俺もおんなじだよ。眠れなくて、朝食でも作ろうと思って起きたんだ。」
「えっ?そうなんですか。ふふっ。私たち、一緒ですね。」
俺たちは2人して笑った。
それから、2人はテントをでて、朝食を作りはじめた。
しばらく2人で喋りながら、作っていると、もう一つのテントからシロが出てきた。
「2人ともおはよう。早いのね。」
「あぁ、シロおはよう」
「おはようございます。シロ」
「もうご飯を作りはじめているのね。これを楽しみに魔法の練習してくるわ」
「気をつけてな。……なんだ、シロ。まだ何かあるのか?」
「兄さん、キスは?」
「……は?」
「だ、だから、いってらっしゃいのキスはないの///」
…恥ずかしいなら言うなよ。
「きゃぁっ!シロ、大胆ですね。」
…お前が言うのか、アリア
「そんな、新婚みたいなこと、恥ずかしくて無理だ。
だ、だいたい、それは妻がするものだろっ!」
「に、兄さん、妻だなんて早すぎるわ///」
「ソラ、あなたも大胆ですねっ///」
ツッコミが追いつかねーぞ。
「…はぁ、ほらいってこい。」
そういって俺はシロに軽くキスをした。
「うん…///いってくる…」
シロは顔を真っ赤にして歩いて行った。
「ソラ、わたしにはしてくれないのですか?」
「お前も魔法の練習してくるのか?隣で手伝って欲しかったんだが…」
「…、が、我慢します。」
「よし、ならスープを見ててくれないか。俺はサラダを盛り付けちゃうから。…ん?」
…今、シロのテントの方で音がしたような?
セリアを起こしちゃったかな。
「ソラ、そのサラダって…」
「ん?普通の生野菜だけのサラダだよ。」
「そうじゃなくて、すごくみずみずしいですね。」
「ああ、昨夜のうちから葉を切って冷水にさらしておいたんだ。そうすることで、葉に養分を持っていかれず、新鮮で美味しい生野菜になるんだよ。」
「なるほど、でもなんで少し細かく切るんですか?サラダならもう少し大きくてもたべれますよ。」
「ああ、昨日の夕飯の時にセリアがな、バーニャカウダをすごいたくさん食べてただろ?
あのスピードであまり大きいと喉に詰まらせるから。」
「ふふ、そうですね。」
そう言っておれはセリアの皿に多めにサラダを盛り付けるのだった。
私はいま、耳にした会話を疑った。
(あいつが…私のために?)
ソラという人間は、嘘つきで、卑怯者で、情けなくて、信用ならない男。
それが私のソラへの評価だった。
奴隷という私という存在も、妹へと押し付け、自分は主人じゃないという無責任さも全てが嫌いだった。
それ故に目の前で話している内容が理解し難い。
なんで、私に優しくしているのか。
「ねぇ、セリア。あなたには兄さんがどう見える?」
私は驚いて振り返った。
「シロ、いつからいたの?」
「私が魔法の練習に行く時にあなたも誘おうか迷ってさっき裏から入ったわ。」
私は布団から出て、膝を抱えて座った。
「もう一度聞くわね。兄さんがどう見えるかしら。」
「わからないわ…。私の頼んだことを守らず、裏切って。そんな人のことは信用できない。
でも、目の前では私に気をかけてくれている。
私、わからない…。あいつがわからないのっ!」
「そうね。なら、兄さんについて少し教えてあげるわ。兄さんはセリアには内緒にするようにっていっていたから、ここで言うことはソラには内緒よ。私が怒られるもの」
セリアは小さくうなずいた。
「いい。これは昨日のことなんだけど…、
俺はシロに話していた。
「兄さん、なんでセリアを私と契約させたの。兄さんが契約したくないなら、ほかの子にしても良かったじゃない。」
「ん?あー少し待って、この野菜の下ごしらえを終わらせてからな。」
「なんで、この時間から朝の支度なんてしてるの?」
「ああ、セリアって新鮮な野菜が好きなんだって。だから、そのために処理してるんだよ。」
「そこまで、セリアのこと気にかけているのなら、兄さんが契約しても良かったじゃない。なんで私とさせたの?」
「あいつ、人間の男性が怖いらしくてな。俺ではダメなんだよ。だからシロに任せたっていうことっ。」
「…それについてはわかったわ。でも、それなら他の子でもよかったじゃない。兄さんと契約できる子もたくさんいたんじゃないの?」
「いや、セリア以外選ぶつもりはなかったよ。そこは絶対。」
「その理由を知りたいの。話してくれる。」
そうして俺は詳細を話しはじめた。
「あの沢山の奴隷たちは、買ってもらおうと俺に期待の目を向けてきた。しかし、セリアだけ、下を向いて顔を伏せていたんだ。」
「………」
「そして、セリアと話をしたんだ。その時にセリア、なんていったと思う。」
「…男がきらいとか?」
「それも、言われたよ。でも、セリアは『他の子を買ってあげてください。あなたはいい人そうだから』っていったんだ。」
「………」
「シロ、お前ならこのセリフ言えるか?少なくとも、俺には言えない…。自分がいいと思った人を他人に譲ろうとしたんだ。…友達でもない、赤の他人に。」
「…そうね、私にも無理だわ。」
「だよな。俺もすごいと思ったよ。でも、同時に気づいたんだ。
この子、いつ幸せになれるのって。」
「…そういうこと…」
「他の奴隷の子は自分を買って欲しい人に興味の目を向けていた。
でも、セリアは自分の感情を閉じ込めて、他人の幸せを願ったんだ。これじゃあ、セリアはどうやったって幸せにはなれない。」
「…なんか、アリアと少し似てるわね。」
「そうだなぁ、あいつら似てるんだよ。人のために行動できる優しさとか、自分の幸せを犠牲にしてしまう危うさがなっ…!もう、人間とエルフだけど姉妹なんじゃないかって思えるくらいにっ!ははっ」
「だから…、兄さんはほっとけないのね。」
「ああ、だからまずは幸せな小さな一歩を踏み出させるために、こうして野菜を処理してるんだよ。あ、セリアには話すなよ。王都に行ったら解放して、自由にしてやるんだから…。こんなこと話したら恩を感じてしまうだろ。それまでは守ってやろうぜ。」
「わかったわ…、兄さんがそれでいいなら。」
ということが、あったわ。」
私は気づいたら涙が溢れていた。
ソラの気づかいを誤解して、助けてもらっていたのに嘘つき呼ばわり。罵倒もした。あんなやつと物のようにいったりもした。
でも、ソラは全部受け止めてくれてた。
ソラは情けなくなんかなかった。それどころか、とても優しく、強く、私のことも1人の人として、接してくれた。
…ソラは、そこまで私のことを。
「ねぇ、セリア。もう一度、聞くわね。あなたには、兄さんがどう見えるかしら。」
「…そうね。まるで、空のように広く大きいわ。」
そんなとき、
「おーい、シロ、セリア。飯だぞ。出てこい。」
と、ソラが呼ぶ声がした。
「いきましょっ!セリア」
「ええっ。」
私はシロと手を繋いでテントを出た。
シロとセリアが手を繋いでテントから出てきた。
「おまえたち、いつのまにそんなに仲良くなったんだ。」
おれは2人に聞いた。
「あなたには秘密よ。」
「そうよ兄さん。セリアとの秘密よ」
「はいはい、わかりましたよ。なら、座って食べようか。」
4人は座って、手を合わせた。
「「「「いただきますっ」」」」
そうしてみんなで食べ始めようとしたが、
「ん?どうしたセリア。食べないのか。」
「た、食べるわ。でも、その前に……」
「ん?なんか話でもあるのか」
「そ、その…ぃ…まで、ごめ…、あとぁ…がと///」
「え?ごめん、全然聞こえない。」
「な、なんでもないっ。早く食べるわよ、ソラ」
「え?なんだったんだ…。え?いま、名前で…。」
「っ!!」
セリアは顔を赤くし、下を向いてしまった。
そんなセリアを見て、シロとアリアはニヤニヤしている。
そんなセリアの目線の先には
他の人より多く盛られた
新鮮なサラダが置かれていた。
私は、テントの外にいる嫌いな男とアリアの会話に耳をすませた。
その少し前、
眠れなかった俺は明るくなってきた空をみて、朝食の準備をしようと立ち上がった。
「ソラ、起きましたか?」
隣で寝ていたアリアを起こしてしまったようだ。
「ごめん、アリア。起こしたみたいだな。まだ寝てていいぞ。」
「い、いえ。実は昨夜、胸が高鳴りすぎて眠れませんでした///」
…俺と同じだったようだ。
「ははっ!アリア、俺もおんなじだよ。眠れなくて、朝食でも作ろうと思って起きたんだ。」
「えっ?そうなんですか。ふふっ。私たち、一緒ですね。」
俺たちは2人して笑った。
それから、2人はテントをでて、朝食を作りはじめた。
しばらく2人で喋りながら、作っていると、もう一つのテントからシロが出てきた。
「2人ともおはよう。早いのね。」
「あぁ、シロおはよう」
「おはようございます。シロ」
「もうご飯を作りはじめているのね。これを楽しみに魔法の練習してくるわ」
「気をつけてな。……なんだ、シロ。まだ何かあるのか?」
「兄さん、キスは?」
「……は?」
「だ、だから、いってらっしゃいのキスはないの///」
…恥ずかしいなら言うなよ。
「きゃぁっ!シロ、大胆ですね。」
…お前が言うのか、アリア
「そんな、新婚みたいなこと、恥ずかしくて無理だ。
だ、だいたい、それは妻がするものだろっ!」
「に、兄さん、妻だなんて早すぎるわ///」
「ソラ、あなたも大胆ですねっ///」
ツッコミが追いつかねーぞ。
「…はぁ、ほらいってこい。」
そういって俺はシロに軽くキスをした。
「うん…///いってくる…」
シロは顔を真っ赤にして歩いて行った。
「ソラ、わたしにはしてくれないのですか?」
「お前も魔法の練習してくるのか?隣で手伝って欲しかったんだが…」
「…、が、我慢します。」
「よし、ならスープを見ててくれないか。俺はサラダを盛り付けちゃうから。…ん?」
…今、シロのテントの方で音がしたような?
セリアを起こしちゃったかな。
「ソラ、そのサラダって…」
「ん?普通の生野菜だけのサラダだよ。」
「そうじゃなくて、すごくみずみずしいですね。」
「ああ、昨夜のうちから葉を切って冷水にさらしておいたんだ。そうすることで、葉に養分を持っていかれず、新鮮で美味しい生野菜になるんだよ。」
「なるほど、でもなんで少し細かく切るんですか?サラダならもう少し大きくてもたべれますよ。」
「ああ、昨日の夕飯の時にセリアがな、バーニャカウダをすごいたくさん食べてただろ?
あのスピードであまり大きいと喉に詰まらせるから。」
「ふふ、そうですね。」
そう言っておれはセリアの皿に多めにサラダを盛り付けるのだった。
私はいま、耳にした会話を疑った。
(あいつが…私のために?)
ソラという人間は、嘘つきで、卑怯者で、情けなくて、信用ならない男。
それが私のソラへの評価だった。
奴隷という私という存在も、妹へと押し付け、自分は主人じゃないという無責任さも全てが嫌いだった。
それ故に目の前で話している内容が理解し難い。
なんで、私に優しくしているのか。
「ねぇ、セリア。あなたには兄さんがどう見える?」
私は驚いて振り返った。
「シロ、いつからいたの?」
「私が魔法の練習に行く時にあなたも誘おうか迷ってさっき裏から入ったわ。」
私は布団から出て、膝を抱えて座った。
「もう一度聞くわね。兄さんがどう見えるかしら。」
「わからないわ…。私の頼んだことを守らず、裏切って。そんな人のことは信用できない。
でも、目の前では私に気をかけてくれている。
私、わからない…。あいつがわからないのっ!」
「そうね。なら、兄さんについて少し教えてあげるわ。兄さんはセリアには内緒にするようにっていっていたから、ここで言うことはソラには内緒よ。私が怒られるもの」
セリアは小さくうなずいた。
「いい。これは昨日のことなんだけど…、
俺はシロに話していた。
「兄さん、なんでセリアを私と契約させたの。兄さんが契約したくないなら、ほかの子にしても良かったじゃない。」
「ん?あー少し待って、この野菜の下ごしらえを終わらせてからな。」
「なんで、この時間から朝の支度なんてしてるの?」
「ああ、セリアって新鮮な野菜が好きなんだって。だから、そのために処理してるんだよ。」
「そこまで、セリアのこと気にかけているのなら、兄さんが契約しても良かったじゃない。なんで私とさせたの?」
「あいつ、人間の男性が怖いらしくてな。俺ではダメなんだよ。だからシロに任せたっていうことっ。」
「…それについてはわかったわ。でも、それなら他の子でもよかったじゃない。兄さんと契約できる子もたくさんいたんじゃないの?」
「いや、セリア以外選ぶつもりはなかったよ。そこは絶対。」
「その理由を知りたいの。話してくれる。」
そうして俺は詳細を話しはじめた。
「あの沢山の奴隷たちは、買ってもらおうと俺に期待の目を向けてきた。しかし、セリアだけ、下を向いて顔を伏せていたんだ。」
「………」
「そして、セリアと話をしたんだ。その時にセリア、なんていったと思う。」
「…男がきらいとか?」
「それも、言われたよ。でも、セリアは『他の子を買ってあげてください。あなたはいい人そうだから』っていったんだ。」
「………」
「シロ、お前ならこのセリフ言えるか?少なくとも、俺には言えない…。自分がいいと思った人を他人に譲ろうとしたんだ。…友達でもない、赤の他人に。」
「…そうね、私にも無理だわ。」
「だよな。俺もすごいと思ったよ。でも、同時に気づいたんだ。
この子、いつ幸せになれるのって。」
「…そういうこと…」
「他の奴隷の子は自分を買って欲しい人に興味の目を向けていた。
でも、セリアは自分の感情を閉じ込めて、他人の幸せを願ったんだ。これじゃあ、セリアはどうやったって幸せにはなれない。」
「…なんか、アリアと少し似てるわね。」
「そうだなぁ、あいつら似てるんだよ。人のために行動できる優しさとか、自分の幸せを犠牲にしてしまう危うさがなっ…!もう、人間とエルフだけど姉妹なんじゃないかって思えるくらいにっ!ははっ」
「だから…、兄さんはほっとけないのね。」
「ああ、だからまずは幸せな小さな一歩を踏み出させるために、こうして野菜を処理してるんだよ。あ、セリアには話すなよ。王都に行ったら解放して、自由にしてやるんだから…。こんなこと話したら恩を感じてしまうだろ。それまでは守ってやろうぜ。」
「わかったわ…、兄さんがそれでいいなら。」
ということが、あったわ。」
私は気づいたら涙が溢れていた。
ソラの気づかいを誤解して、助けてもらっていたのに嘘つき呼ばわり。罵倒もした。あんなやつと物のようにいったりもした。
でも、ソラは全部受け止めてくれてた。
ソラは情けなくなんかなかった。それどころか、とても優しく、強く、私のことも1人の人として、接してくれた。
…ソラは、そこまで私のことを。
「ねぇ、セリア。もう一度、聞くわね。あなたには、兄さんがどう見えるかしら。」
「…そうね。まるで、空のように広く大きいわ。」
そんなとき、
「おーい、シロ、セリア。飯だぞ。出てこい。」
と、ソラが呼ぶ声がした。
「いきましょっ!セリア」
「ええっ。」
私はシロと手を繋いでテントを出た。
シロとセリアが手を繋いでテントから出てきた。
「おまえたち、いつのまにそんなに仲良くなったんだ。」
おれは2人に聞いた。
「あなたには秘密よ。」
「そうよ兄さん。セリアとの秘密よ」
「はいはい、わかりましたよ。なら、座って食べようか。」
4人は座って、手を合わせた。
「「「「いただきますっ」」」」
そうしてみんなで食べ始めようとしたが、
「ん?どうしたセリア。食べないのか。」
「た、食べるわ。でも、その前に……」
「ん?なんか話でもあるのか」
「そ、その…ぃ…まで、ごめ…、あとぁ…がと///」
「え?ごめん、全然聞こえない。」
「な、なんでもないっ。早く食べるわよ、ソラ」
「え?なんだったんだ…。え?いま、名前で…。」
「っ!!」
セリアは顔を赤くし、下を向いてしまった。
そんなセリアを見て、シロとアリアはニヤニヤしている。
そんなセリアの目線の先には
他の人より多く盛られた
新鮮なサラダが置かれていた。
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