18 / 25
第3章
王家の定め4
しおりを挟む
「みんな、とりあえず市場に行ってみようか。」
俺たちは朝食の後、ラパンでの営業のため食材を買いに市場へ行くことにした。
「ソラ、お客に出す料理は決まってるの?」
「まあな、鉄板焼きハンバーグを出すつもりだ。」
「兄さん、それはいいアイデアね」
アリアとセリアはきょとんとしている。
「何ですか。ハンバーグって?」
「それはね、柔らかいお肉みたいなものよ。」
「ああ、お肉って言ったらステーキとかだけど、子供とかお年寄りは噛みきれないこともあるだろっ?だから、より食べやすく作ったステーキがハンバーグステーキっていうものなんだ。」
「なるほど、でもどうやって柔らかくするのよ」
「肉を細かくして、練るんだよ」
「わざわざ肉を細かくするのっ!」
「そうよ、セリア。あとで手伝ってもらうからね」
「とりあえず市場に向かうぞ。」
俺たちは、肉屋さんを探して歩いた。
が、問題が発生した。
まず、生肉が売ってない。
野菜や乾物などの日持ちするものはあるのだが、生肉が売ってない。
これでは話にならないので、宿に戻って女将さんに聞いた。
「女将さん、すいません。昨日の肉の塊ってどこに売ってるんですか。」
「ん?ああ、あれは精肉店だから、市場にはないよ。大通りの脇の店に行ってみな。ここから近いからね」
…なるほど、たしかによく考えれば生肉を外で並べてるわけないな。
俺たちはまた行こうとしたら、新たな問題が起きた。
それは、
「ソラ、あの…恥ずかしいのですが///、昨日、いっぱい注いでもらった…ソラのが、た、垂れてきてしまって…///」
と、小さな声でアリアが言ってきた。
…は?
なんで今頃なの?
たしかにいっぱい出したけど、そんなに長く中に残るもんなのか?
「…わかった。アリアは休んでていいぞ。」
「兄さん、私も休むから…」
「ソラ、私も休むわよ。1人でいけるわよね?」
なんか、シロとセリアまでアリアと休むみたいだ。
…絶対、なんか意図があるな。
「わかった…。俺だけで行ってくるよ。」
そう言って俺は精肉店に向かった。
以外とすぐにそれらしき店が見つかり、中に入った。
「すいません。ここって精肉店ですか?」
「ん?ああ、そうだよ。何か買いに来たのか?」
店の奥で捌いていたのか、血の付いたエプロンでやってきた筋肉バッキバキのオヤジさんが出てきた。
「オヤジさんが、店長さんですか?」
「誰がオヤジさんだっ!俺はザック。この店の店長だよ。」
「俺はソラっていいます。多分これからお世話になるので、よろしくお願いします。」
「おう、礼儀正しいな。こっちこそ頼むな。」
「ザックさん、早速ですが、牛の肩ロースを10キロと脂身を1キロほど売ってください。」
「…お前さん、そんなに食べるのか?いくらなんでも悪くなるぞ。」
「いえ、店で出すんですよ。それにおれ、アイテムボックスがあるので平気です。」
「アイテムボックスがあるのか。それはたしかに大丈夫だなぁ。でも、どこで店を開くんだ?新しくできたなんて聞いてないぞ。」
「ああ、いまはラパンというところで働いてます。もしよければ食べに来てください。」
「何っ!?レムばぁのところでか?」
…女将さんはレムさんっていうらしい。
「女将さんはレムさんって言うんですね。」
「なんで知らねーんだよっ!そうだみんなレムばぁって呼ぶが、あそこの料理はうまいから人気なんだ。
そのばぁさんが雇うってことはお前…」
「…とりあえず、肉はもらいますね。俺、夜の支度があるので帰ります…。」
そう言って俺は肉を受け取り、銀貨20枚を出した。
「ソラ、つりはいいのか。」
「俺の見立てでは1万ゴールドくらいでしょうか。いいですよ。お近づきの印ということで…。
そのかわりこれからも美味しい肉を売ってください…。それじゃっ」
俺はザックさんからおつりを受け取らず、店のドアの開けた。
(ソラって言ったか…。面白いやつじゃねーか。)
こうして俺は肉をアイテムボックスに入れ、ザックの店を後にした。
店を出た俺が宿に戻る道を歩いていると、城のある方からフードを被った人がすごい速さで走ってきて、俺の背中にぶつかった。
いや、正確には衝突された。
俺の腰あたりから鈍い音がして、冷や汗が出てくる。
…こ、これがギックリ腰ってやつか?痛いっていうよりはヤバイって感じがしたな。この歳でギックリ腰とか笑えねぇっ!
と、思っていると意外にも30秒ほどもしたら動けるようになった。
何がぶつかったんだと思い、腰をさすりながら振り返った。
すると、フードが外れて長い銀髪と綺麗な顔が露わになっている胸の豊かな美女がそこにいた。
意識がないのか眼をつむったまま動かない。
仕方なく俺は抱きかかえ、大通りから入れる脇道に入り、壁により掛けさせた。
放置するわけにもいかず、フードをかぶせてやり、起きるのを待った。
10分ほど経った頃だろうか。なにやら大通りの方を衛兵さんたちが忙しそうに走り回っていたが、ようやくフードを被った女性が目を覚ました。
「ん…?私たしか…。」
「おはよう、気分はどう?」
「えっ!?あ、あなたは誰ですか。私をどうするつもりですか。」
「いや、どうもしないけど…。」
…むしろ、あんたから突っ込んできたんじゃないか。
「嘘をつかないでください。私に近づいてくる人はみんな…」
と言いかけたとき、その女性のお腹が可愛らしく鳴った。
「………」
「…お腹すいてるのか?」
「んっ!!///し、仕方ないでしょうっ!朝から何も口にしていませんでしたから。」
「なら、ちょっと俺に付き合ってくれないか。俺の作る料理の味見役ということで。」
「わ、私が毒味役をでしょうか…?」
「ん?まあ、毒はないが…そういうことだ。あ、紹介が遅れたな。俺はソラだ。」
「クレア…です。」
「なら、クレア。行こうぜっ」
俺はクレアの手を掴んで立たせ、そのままラパンへと向かった。
俺たちは朝食の後、ラパンでの営業のため食材を買いに市場へ行くことにした。
「ソラ、お客に出す料理は決まってるの?」
「まあな、鉄板焼きハンバーグを出すつもりだ。」
「兄さん、それはいいアイデアね」
アリアとセリアはきょとんとしている。
「何ですか。ハンバーグって?」
「それはね、柔らかいお肉みたいなものよ。」
「ああ、お肉って言ったらステーキとかだけど、子供とかお年寄りは噛みきれないこともあるだろっ?だから、より食べやすく作ったステーキがハンバーグステーキっていうものなんだ。」
「なるほど、でもどうやって柔らかくするのよ」
「肉を細かくして、練るんだよ」
「わざわざ肉を細かくするのっ!」
「そうよ、セリア。あとで手伝ってもらうからね」
「とりあえず市場に向かうぞ。」
俺たちは、肉屋さんを探して歩いた。
が、問題が発生した。
まず、生肉が売ってない。
野菜や乾物などの日持ちするものはあるのだが、生肉が売ってない。
これでは話にならないので、宿に戻って女将さんに聞いた。
「女将さん、すいません。昨日の肉の塊ってどこに売ってるんですか。」
「ん?ああ、あれは精肉店だから、市場にはないよ。大通りの脇の店に行ってみな。ここから近いからね」
…なるほど、たしかによく考えれば生肉を外で並べてるわけないな。
俺たちはまた行こうとしたら、新たな問題が起きた。
それは、
「ソラ、あの…恥ずかしいのですが///、昨日、いっぱい注いでもらった…ソラのが、た、垂れてきてしまって…///」
と、小さな声でアリアが言ってきた。
…は?
なんで今頃なの?
たしかにいっぱい出したけど、そんなに長く中に残るもんなのか?
「…わかった。アリアは休んでていいぞ。」
「兄さん、私も休むから…」
「ソラ、私も休むわよ。1人でいけるわよね?」
なんか、シロとセリアまでアリアと休むみたいだ。
…絶対、なんか意図があるな。
「わかった…。俺だけで行ってくるよ。」
そう言って俺は精肉店に向かった。
以外とすぐにそれらしき店が見つかり、中に入った。
「すいません。ここって精肉店ですか?」
「ん?ああ、そうだよ。何か買いに来たのか?」
店の奥で捌いていたのか、血の付いたエプロンでやってきた筋肉バッキバキのオヤジさんが出てきた。
「オヤジさんが、店長さんですか?」
「誰がオヤジさんだっ!俺はザック。この店の店長だよ。」
「俺はソラっていいます。多分これからお世話になるので、よろしくお願いします。」
「おう、礼儀正しいな。こっちこそ頼むな。」
「ザックさん、早速ですが、牛の肩ロースを10キロと脂身を1キロほど売ってください。」
「…お前さん、そんなに食べるのか?いくらなんでも悪くなるぞ。」
「いえ、店で出すんですよ。それにおれ、アイテムボックスがあるので平気です。」
「アイテムボックスがあるのか。それはたしかに大丈夫だなぁ。でも、どこで店を開くんだ?新しくできたなんて聞いてないぞ。」
「ああ、いまはラパンというところで働いてます。もしよければ食べに来てください。」
「何っ!?レムばぁのところでか?」
…女将さんはレムさんっていうらしい。
「女将さんはレムさんって言うんですね。」
「なんで知らねーんだよっ!そうだみんなレムばぁって呼ぶが、あそこの料理はうまいから人気なんだ。
そのばぁさんが雇うってことはお前…」
「…とりあえず、肉はもらいますね。俺、夜の支度があるので帰ります…。」
そう言って俺は肉を受け取り、銀貨20枚を出した。
「ソラ、つりはいいのか。」
「俺の見立てでは1万ゴールドくらいでしょうか。いいですよ。お近づきの印ということで…。
そのかわりこれからも美味しい肉を売ってください…。それじゃっ」
俺はザックさんからおつりを受け取らず、店のドアの開けた。
(ソラって言ったか…。面白いやつじゃねーか。)
こうして俺は肉をアイテムボックスに入れ、ザックの店を後にした。
店を出た俺が宿に戻る道を歩いていると、城のある方からフードを被った人がすごい速さで走ってきて、俺の背中にぶつかった。
いや、正確には衝突された。
俺の腰あたりから鈍い音がして、冷や汗が出てくる。
…こ、これがギックリ腰ってやつか?痛いっていうよりはヤバイって感じがしたな。この歳でギックリ腰とか笑えねぇっ!
と、思っていると意外にも30秒ほどもしたら動けるようになった。
何がぶつかったんだと思い、腰をさすりながら振り返った。
すると、フードが外れて長い銀髪と綺麗な顔が露わになっている胸の豊かな美女がそこにいた。
意識がないのか眼をつむったまま動かない。
仕方なく俺は抱きかかえ、大通りから入れる脇道に入り、壁により掛けさせた。
放置するわけにもいかず、フードをかぶせてやり、起きるのを待った。
10分ほど経った頃だろうか。なにやら大通りの方を衛兵さんたちが忙しそうに走り回っていたが、ようやくフードを被った女性が目を覚ました。
「ん…?私たしか…。」
「おはよう、気分はどう?」
「えっ!?あ、あなたは誰ですか。私をどうするつもりですか。」
「いや、どうもしないけど…。」
…むしろ、あんたから突っ込んできたんじゃないか。
「嘘をつかないでください。私に近づいてくる人はみんな…」
と言いかけたとき、その女性のお腹が可愛らしく鳴った。
「………」
「…お腹すいてるのか?」
「んっ!!///し、仕方ないでしょうっ!朝から何も口にしていませんでしたから。」
「なら、ちょっと俺に付き合ってくれないか。俺の作る料理の味見役ということで。」
「わ、私が毒味役をでしょうか…?」
「ん?まあ、毒はないが…そういうことだ。あ、紹介が遅れたな。俺はソラだ。」
「クレア…です。」
「なら、クレア。行こうぜっ」
俺はクレアの手を掴んで立たせ、そのままラパンへと向かった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
帰国した王子の受難
ユウキ
恋愛
庶子である第二王子は、立場や情勢やら諸々を鑑みて早々に隣国へと無期限遊学に出た。そうして年月が経ち、そろそろ兄(第一王子)が立太子する頃かと、感慨深く想っていた頃に突然届いた帰還命令。
取り急ぎ舞い戻った祖国で見たのは、修羅場であった。
ウッカリ死んだズボラ大魔導士は転生したので、遺した弟子に謝りたい
藤谷 要
恋愛
十六歳の庶民の女の子ミーナ。年頃にもかかわらず家事スキルが壊滅的で浮いた話が全くなかったが、突然大魔導士だった前世の記憶が突然よみがえった。
現世でも資質があったから、同じ道を目指すことにした。前世での弟子——マルクも探したかったから。師匠として最低だったから、彼に会って謝りたかった。死んでから三十年経っていたけど、同じ魔導士ならばきっと探しやすいだろうと考えていた。
魔導士になるために魔導学校の入学試験を受け、無事に合格できた。ところが、校長室に呼び出されて試験結果について問い質され、そこで弟子と再会したけど、彼はミーナが師匠だと信じてくれなかった。
「私のところに彼女の生まれ変わりが来たのは、君で二十五人目です」
なんですってー!?
魔導士最強だけどズボラで不器用なミーナと、彼女に対して恋愛的な期待感ゼロだけど絶対逃す気がないから外堀をひたすら埋めていく弟子マルクのラブコメです。
※全12万字くらいの作品です。
※誤字脱字報告ありがとうございます!
学年一可愛いS級の美少女の令嬢三姉妹が、何故かやたらと俺の部屋に入り浸ってくる件について
沢田美
恋愛
名門・雄幸高校で目立たず生きる一年生、神谷悠真。
クラスでは影が薄く、青春とは無縁の平凡な日々を送っていた。だがある放課後、街で不良に絡まれていた女子生徒を助けたことで、その日常は一変する。救った相手は、学年一の美少女三姉妹として知られる西園寺家の次女・優里だった。さらに家に帰れば、三姉妹の長女・龍華がなぜか当然のように悠真の部屋に入り浸っている。名門令嬢三姉妹に振り回されながら、静かだったはずの悠真の青春は少しずつ騒がしく揺れ始める。
至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件
こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~
ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。
食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。
最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。
それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。
※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。
カクヨムで先行投稿中!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる