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第3章
王家の定め5
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ラパンにつくと、そこに女将さんこと、レムさんはおらず、俺は黙って厨房を使った。
「クレア、そこに座ってろよ。」
「…はい。」
クレアはそういうと、厨房近くの席に………座った。
なんか座るときに、横に立ってぼーっとしてたが、何かに気づいたように椅子を引いて自分で座った。
俺はとりあえず、今夜客に出すハンバーグをクレアに味見させるために作りはじめた。
まず、スキルでハンバーグを乗せる鉄板を作り、火で熱しておいた。
ハンバーグには、肩ロースと脂身を3:1の割合で細かくしていれ、そこに固めのパンをパン粉にしてくわえ、塩、故障、卵、そして市場で手に入れたナツメグを加え、手で空気を抜き、形を整えていった。
「クレア、お肉2つくらいは食べれるか?」
「…それほど大きくなければ食べれると思います。」
「そうか、ありがとな」
俺はハンバーグを2つ用意した。一つはしっかり中まで火を通したウェルダン、もう一つは中の赤いレアのハンバーグとなるようにオリーブオイルで焼いだ。
付け合わせに、アリアの人参、ジャガイモ、アスパラを少し添えた。硬いパンもつけてあげた。
「さぁ、食べてみてくれ。」
「あの、毒味はしてくださらないのですか?」
「は?そんなことしてたら冷めてしまうだろ。熱いうちに早く食べろっ!」
クレアは俺の言葉に急かされるようにナイフとフォークで綺麗に食べはじめた。
クレアが最初に手をつけたのはウェルダンで仕上げたハンバーグだった。
ナイフで割ると中から肉汁が溢れ出した。
「では、いただきます…。」
「ああ、どうぞ。」
クレアはそういうと、熱いハンバーグをそのまま口に放り込んだ。
…あ、そのままは…
「んっっ!!はふ、はふ、ふぅー、んっ!!これ、すごく美味しいですっ!こんなに熱いもの食べたことがなくて驚きましたが、これほど柔らかくて美味しいお肉ははじめて食べました。」
クレアはその大きな胸を弾ませて答えた。
「ははっ、そっか。よければもう一つも食べてみてくれないか?」
「これとは違うのですか?」
「中を割ってみなっ。そしたらわかるから。」
「ええ…。これは、生ではないですかっ!」
「そうだ。さっきのがウェルダン、これがレアという焼き方だ。」
「こんなの食べれるわけありません。生の肉はお腹を壊します。」
「一応、衛生面は気をつけているから心配ないが…、なら、俺が先に食べてやるよ」
「あ、それは私の…」
俺はクレアのフォークを取ってレアなハンバーグを口に入れた。
「んっ!美味しいっ!ほらクレアも。見た目だけで判断してると幸せを逃すぞ。」
そういうと、俺はクレアにフォークを返した。
「これ、ソラの口と…///」
「ん?クレア?」
「い、いえ。…では、いただきますっ!」
クレアは意を決したように口に入れた。
「うんっ……。」
「どうだ、クレア」
「とても美味しいですっ!!先ほどと比べ、肉汁は少ないですが、柔らかいお肉の甘みとこの舌触りが素晴らしいです。ソラ、もう一つ作ってくださいませんか?」
「いいぞ。で、どっちにする。ウェルダン?レア?」
「レアでお願いできますか。」
「ははっ。なるほど、クレアだけにかっ?気に入ってもらえてよかったよ。」
「そ、そんなつもりではありませんっ!…でも、ハンバーグはとても気に入りました。」
クレアはそういうと、わずかに微笑んだ。
「あの、わたしいま、お金を持ってなくて…。」
ハンバーグを3つも食べ終えたクレアは唐突にそんなことを言った。
「ん?別にいいよ。味見してもらっただけだしな。」
「いえ、あれほど美味しいもの…、今度、お礼に伺います。」
「いらねぇって…。」
「ですが…、」
「なら、こうしよう。俺が将来自分の店を持ったら、そのときにみんなに来てもらえるように広めてくれ。」
「…それだけですか?私の力で他にも…」
「なら、あと一つ。これは俺のわがままだが…。」
「なんでもおっしゃってください。私にできることならっ!」
「また…ご飯を食べにこい。」
「…えっ!?」
「お前の言う…、味見役としてなぁ。」
俺のわがままに対し、クレアは笑顔で答えた。
「はいっ。必ず伺います。ソラの料理の毒味なら喜んでお受けします。」
そういうとクレアはフードを被って店を出て行った。
その後、部屋で何をしていたかは知らないが、顔を赤くして出てきたシロ達と一緒に、クレアからお墨付きをもらったハンバーグを本日も少なかったが、お客さんに振る舞った。
ザックさんもレムさんもバンバーグには感動しておかわりを頼んできた。
お客さんは少なかったが、買った材料がなくなりそうなほどの注文を受け、見るからにお腹がいっぱいになった様子で帰っていった。
俺はその日、料理を食べてもらえた喜びを感じ、眠りについた。
次の日、気持ちのいい朝を迎えて顔を洗い、また食材を買いに行こうかと準備をしていたところで、ラパンに客がやってきた。
その客は、明らかに派手な馬車でやってきたので
俺はレムさんを呼びに行こうとしたが、馬車の中から降りてきた人物に声をかけられた。
「昨日ぶりですね、ソラ。」
俺はその声に驚き、振り返った。
するとそこには、
まるで絵本から飛び出てきた
王女のようなクレアがいた。
「クレア、そこに座ってろよ。」
「…はい。」
クレアはそういうと、厨房近くの席に………座った。
なんか座るときに、横に立ってぼーっとしてたが、何かに気づいたように椅子を引いて自分で座った。
俺はとりあえず、今夜客に出すハンバーグをクレアに味見させるために作りはじめた。
まず、スキルでハンバーグを乗せる鉄板を作り、火で熱しておいた。
ハンバーグには、肩ロースと脂身を3:1の割合で細かくしていれ、そこに固めのパンをパン粉にしてくわえ、塩、故障、卵、そして市場で手に入れたナツメグを加え、手で空気を抜き、形を整えていった。
「クレア、お肉2つくらいは食べれるか?」
「…それほど大きくなければ食べれると思います。」
「そうか、ありがとな」
俺はハンバーグを2つ用意した。一つはしっかり中まで火を通したウェルダン、もう一つは中の赤いレアのハンバーグとなるようにオリーブオイルで焼いだ。
付け合わせに、アリアの人参、ジャガイモ、アスパラを少し添えた。硬いパンもつけてあげた。
「さぁ、食べてみてくれ。」
「あの、毒味はしてくださらないのですか?」
「は?そんなことしてたら冷めてしまうだろ。熱いうちに早く食べろっ!」
クレアは俺の言葉に急かされるようにナイフとフォークで綺麗に食べはじめた。
クレアが最初に手をつけたのはウェルダンで仕上げたハンバーグだった。
ナイフで割ると中から肉汁が溢れ出した。
「では、いただきます…。」
「ああ、どうぞ。」
クレアはそういうと、熱いハンバーグをそのまま口に放り込んだ。
…あ、そのままは…
「んっっ!!はふ、はふ、ふぅー、んっ!!これ、すごく美味しいですっ!こんなに熱いもの食べたことがなくて驚きましたが、これほど柔らかくて美味しいお肉ははじめて食べました。」
クレアはその大きな胸を弾ませて答えた。
「ははっ、そっか。よければもう一つも食べてみてくれないか?」
「これとは違うのですか?」
「中を割ってみなっ。そしたらわかるから。」
「ええ…。これは、生ではないですかっ!」
「そうだ。さっきのがウェルダン、これがレアという焼き方だ。」
「こんなの食べれるわけありません。生の肉はお腹を壊します。」
「一応、衛生面は気をつけているから心配ないが…、なら、俺が先に食べてやるよ」
「あ、それは私の…」
俺はクレアのフォークを取ってレアなハンバーグを口に入れた。
「んっ!美味しいっ!ほらクレアも。見た目だけで判断してると幸せを逃すぞ。」
そういうと、俺はクレアにフォークを返した。
「これ、ソラの口と…///」
「ん?クレア?」
「い、いえ。…では、いただきますっ!」
クレアは意を決したように口に入れた。
「うんっ……。」
「どうだ、クレア」
「とても美味しいですっ!!先ほどと比べ、肉汁は少ないですが、柔らかいお肉の甘みとこの舌触りが素晴らしいです。ソラ、もう一つ作ってくださいませんか?」
「いいぞ。で、どっちにする。ウェルダン?レア?」
「レアでお願いできますか。」
「ははっ。なるほど、クレアだけにかっ?気に入ってもらえてよかったよ。」
「そ、そんなつもりではありませんっ!…でも、ハンバーグはとても気に入りました。」
クレアはそういうと、わずかに微笑んだ。
「あの、わたしいま、お金を持ってなくて…。」
ハンバーグを3つも食べ終えたクレアは唐突にそんなことを言った。
「ん?別にいいよ。味見してもらっただけだしな。」
「いえ、あれほど美味しいもの…、今度、お礼に伺います。」
「いらねぇって…。」
「ですが…、」
「なら、こうしよう。俺が将来自分の店を持ったら、そのときにみんなに来てもらえるように広めてくれ。」
「…それだけですか?私の力で他にも…」
「なら、あと一つ。これは俺のわがままだが…。」
「なんでもおっしゃってください。私にできることならっ!」
「また…ご飯を食べにこい。」
「…えっ!?」
「お前の言う…、味見役としてなぁ。」
俺のわがままに対し、クレアは笑顔で答えた。
「はいっ。必ず伺います。ソラの料理の毒味なら喜んでお受けします。」
そういうとクレアはフードを被って店を出て行った。
その後、部屋で何をしていたかは知らないが、顔を赤くして出てきたシロ達と一緒に、クレアからお墨付きをもらったハンバーグを本日も少なかったが、お客さんに振る舞った。
ザックさんもレムさんもバンバーグには感動しておかわりを頼んできた。
お客さんは少なかったが、買った材料がなくなりそうなほどの注文を受け、見るからにお腹がいっぱいになった様子で帰っていった。
俺はその日、料理を食べてもらえた喜びを感じ、眠りについた。
次の日、気持ちのいい朝を迎えて顔を洗い、また食材を買いに行こうかと準備をしていたところで、ラパンに客がやってきた。
その客は、明らかに派手な馬車でやってきたので
俺はレムさんを呼びに行こうとしたが、馬車の中から降りてきた人物に声をかけられた。
「昨日ぶりですね、ソラ。」
俺はその声に驚き、振り返った。
するとそこには、
まるで絵本から飛び出てきた
王女のようなクレアがいた。
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