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第3章
王家の定め9
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「こちらが女王のいる寝室になります。」
俺とエリスさんは女王の様子を見に来ていたり
「そういえば、クレアの父親はどうした?」
「随分前に亡くなられております。その時も毒物によって…」
…クレアに少し可哀想なことしたかなぁ。
「そうか。それは周りを信用しなくなるわな…。」
「その時の犯人も見つかってません…。」
「なあ、エリスさん。もし俺が…、やっぱなんでもねえ。」
「なんでしょうか?気になるじゃないですか。」
俺はそんなエリスさんの言うことには答えず、部屋に入った。
部屋には大きな天幕のベッドがあり、その中心にはクレアをものすごく妖艶にしたような女性が眠っていた。
「アリスさん、女王様っていくつなんだ?」
「確か、今年で32だったと思います。」
「嘘だろっ!20歳前後にしか見えない。」
「そうですよね…。いまだに結婚の申し込みが後を絶ちませんから。」
「納得だなぁ。」
俺は女王の手足や首などを調べたが、毒が外部から打たれたような跡はなかった。
「これは多分、料理に混ぜられたな。」
体に跡がないということは内から取り込んだ毒ということだ。
俺は、ある食材を書いた紙をエリスさんに渡した。
「エリスさんはこの食材を全部買ってきて一緒に煮込んでくれ。なければあるものだけでいい。それを女王様に飲ませてくれ。」
「この食材はどういう効果があるのですか。生姜、唐辛子、山椒、葛根、川芎、小喬、大喬…知らないものばかりです。」
「そうしたら、ラパンに俺の妹がいるから、あいつに聞いてくれっ。名前はシロ、そこに書いてあるやつは多分すべてわかる。」
そう、これらの食材は薬膳料理によく使われる食材で、今回のは主に、基礎代謝をあげ、発汗、排泄を促す作用があるものを選んだ。
これで、体内の毒を出す。
さすがに1日というわけにはいかないが、不要物は確実に取り除かれる。
…これであとは魔素が戻れば大丈夫だろう。
あとは、誰が毒物を食わせたかだな。
俺が、寝室を出ると、そこにはクレアがいた。
クレアは泣いていたのか目元が少し赤い。
「なんだ?…放棄する気になったのか?」
俺はきつい言い方だとわかっていたがあえていった。
クレアは静かに首を横に振った。
「なら、話すことはないな…。俺のここでのやることは終わったし、帰るわ。」
「……して。」
「ん?」
「どうして…私が女王じゃダメなんですかっ?どうして私が、…継承権を放棄しなきゃいけないのですか。
私は女王になって…妹を、お母様を守りたいだけなのに…。」
「…2人だけのためだけにか?」
「そうです。私の意志は変ですか、間違ってますか。
そうならそうと言ってください。私はしっかり受け止めます。」
「なら、はっきり言わせてもらう。お前はなおさら継承権を捨てろ!!お前の思いは立派だが、女王としては間違ってる。」
「なら、女王に必要なことってなんですか…。」
「俺はエリスに朝いったぞ。お前が使えるクレアはどんなクレアがいい?って。エリスは気づいたみたいだけど…。
いいか。もう一度言うから今度は忘れるな…。
女王のすべきことは民を笑わせることだ。
俺が王ならこう考える…。
俺の大切な家族を守りたい。その家族を大切に思ってくれる人をさらに守り、またその人たちの家族も守りたい。
そうやって守りたいものが集まってできたのが村であり、街であり、国だ。
だから俺が王なら大切な人を守るために国を守る!
お前はどうだ?たしかに暗殺が怖くて周りに臆病になるのはわからなくない。
でも、お前を守ろうとして頑張ってくれている警護の人、お前に食べてもらおうとご飯を作ってくれている人を信用できないと言うそれだけで、奴らの仕事を俺に任せようとする。
信用できるやつが欲しいなら自分から歩み寄れ。
そうしたら、向こうも信用してくれる。
その信用が信頼に変わって、みんながお前を支えてくれるとき、お前は本当に女王になれる。
たとえ、王位継承権なんかなくったって、周りがお前をほっとかない。
そんな権利にすがりついて、周りを見ず、挙げ句の果てに命を狙われるくらいなら
そんなもの、捨ててしまえっ。」
クレアは下を向いたまま動かない。
そんなクレアに対して俺は言う。
「どんな王だって、はじめはちっぽけで非力な人だ。
お前の意志は女王の前に1人の人として大切なものだ。それを忘れるな。
それに、いろんな人がいるんだ。それは話してみるまでわかんないだろっ。
お前の食べたレアなハンバーグのようにな。
お前なら、きっと素敵な女王になれるって俺は信じてるから。」
おれは、そう言ってクレアの前を去った。
クレアはソラが立ち去るとその場に座り込み、声をあげて、涙を落としていた。
クレアが泣いてる一方で俺はこの事件の犯人の人物像を浮かび上がらせようとしていた。
俺は犯人を見つけ痛い目に合わせてやりたくなったが、相手が1人とは限らない。慎重に動くべきだろう。
まず料理に毒を混ぜたとなると、関係している人はシェフか給仕の人のどちらかになる。
まあ、給仕の人だよなぁ。
じゃないと、女王に毒と呪詛の両方をかけるのが難しくなる…。どの料理に毒があったかはわからないけど、女王の前に置いた人のうちの誰かだ。
その中でも、給仕の中から勤務年数が長い人ってとこかな。クレアの父親の兼もあるし…。
あとは女王が毒を盛られる前の数日間で外出したやつを調べればある程度絞れるだろう。城にはほとんど入ったやつはいなかったみたいだしな。
…あとでエリスさんにこれらの条件で集めてもらおう。
俺は一度、宿へと引き返すのだった。
俺とエリスさんは女王の様子を見に来ていたり
「そういえば、クレアの父親はどうした?」
「随分前に亡くなられております。その時も毒物によって…」
…クレアに少し可哀想なことしたかなぁ。
「そうか。それは周りを信用しなくなるわな…。」
「その時の犯人も見つかってません…。」
「なあ、エリスさん。もし俺が…、やっぱなんでもねえ。」
「なんでしょうか?気になるじゃないですか。」
俺はそんなエリスさんの言うことには答えず、部屋に入った。
部屋には大きな天幕のベッドがあり、その中心にはクレアをものすごく妖艶にしたような女性が眠っていた。
「アリスさん、女王様っていくつなんだ?」
「確か、今年で32だったと思います。」
「嘘だろっ!20歳前後にしか見えない。」
「そうですよね…。いまだに結婚の申し込みが後を絶ちませんから。」
「納得だなぁ。」
俺は女王の手足や首などを調べたが、毒が外部から打たれたような跡はなかった。
「これは多分、料理に混ぜられたな。」
体に跡がないということは内から取り込んだ毒ということだ。
俺は、ある食材を書いた紙をエリスさんに渡した。
「エリスさんはこの食材を全部買ってきて一緒に煮込んでくれ。なければあるものだけでいい。それを女王様に飲ませてくれ。」
「この食材はどういう効果があるのですか。生姜、唐辛子、山椒、葛根、川芎、小喬、大喬…知らないものばかりです。」
「そうしたら、ラパンに俺の妹がいるから、あいつに聞いてくれっ。名前はシロ、そこに書いてあるやつは多分すべてわかる。」
そう、これらの食材は薬膳料理によく使われる食材で、今回のは主に、基礎代謝をあげ、発汗、排泄を促す作用があるものを選んだ。
これで、体内の毒を出す。
さすがに1日というわけにはいかないが、不要物は確実に取り除かれる。
…これであとは魔素が戻れば大丈夫だろう。
あとは、誰が毒物を食わせたかだな。
俺が、寝室を出ると、そこにはクレアがいた。
クレアは泣いていたのか目元が少し赤い。
「なんだ?…放棄する気になったのか?」
俺はきつい言い方だとわかっていたがあえていった。
クレアは静かに首を横に振った。
「なら、話すことはないな…。俺のここでのやることは終わったし、帰るわ。」
「……して。」
「ん?」
「どうして…私が女王じゃダメなんですかっ?どうして私が、…継承権を放棄しなきゃいけないのですか。
私は女王になって…妹を、お母様を守りたいだけなのに…。」
「…2人だけのためだけにか?」
「そうです。私の意志は変ですか、間違ってますか。
そうならそうと言ってください。私はしっかり受け止めます。」
「なら、はっきり言わせてもらう。お前はなおさら継承権を捨てろ!!お前の思いは立派だが、女王としては間違ってる。」
「なら、女王に必要なことってなんですか…。」
「俺はエリスに朝いったぞ。お前が使えるクレアはどんなクレアがいい?って。エリスは気づいたみたいだけど…。
いいか。もう一度言うから今度は忘れるな…。
女王のすべきことは民を笑わせることだ。
俺が王ならこう考える…。
俺の大切な家族を守りたい。その家族を大切に思ってくれる人をさらに守り、またその人たちの家族も守りたい。
そうやって守りたいものが集まってできたのが村であり、街であり、国だ。
だから俺が王なら大切な人を守るために国を守る!
お前はどうだ?たしかに暗殺が怖くて周りに臆病になるのはわからなくない。
でも、お前を守ろうとして頑張ってくれている警護の人、お前に食べてもらおうとご飯を作ってくれている人を信用できないと言うそれだけで、奴らの仕事を俺に任せようとする。
信用できるやつが欲しいなら自分から歩み寄れ。
そうしたら、向こうも信用してくれる。
その信用が信頼に変わって、みんながお前を支えてくれるとき、お前は本当に女王になれる。
たとえ、王位継承権なんかなくったって、周りがお前をほっとかない。
そんな権利にすがりついて、周りを見ず、挙げ句の果てに命を狙われるくらいなら
そんなもの、捨ててしまえっ。」
クレアは下を向いたまま動かない。
そんなクレアに対して俺は言う。
「どんな王だって、はじめはちっぽけで非力な人だ。
お前の意志は女王の前に1人の人として大切なものだ。それを忘れるな。
それに、いろんな人がいるんだ。それは話してみるまでわかんないだろっ。
お前の食べたレアなハンバーグのようにな。
お前なら、きっと素敵な女王になれるって俺は信じてるから。」
おれは、そう言ってクレアの前を去った。
クレアはソラが立ち去るとその場に座り込み、声をあげて、涙を落としていた。
クレアが泣いてる一方で俺はこの事件の犯人の人物像を浮かび上がらせようとしていた。
俺は犯人を見つけ痛い目に合わせてやりたくなったが、相手が1人とは限らない。慎重に動くべきだろう。
まず料理に毒を混ぜたとなると、関係している人はシェフか給仕の人のどちらかになる。
まあ、給仕の人だよなぁ。
じゃないと、女王に毒と呪詛の両方をかけるのが難しくなる…。どの料理に毒があったかはわからないけど、女王の前に置いた人のうちの誰かだ。
その中でも、給仕の中から勤務年数が長い人ってとこかな。クレアの父親の兼もあるし…。
あとは女王が毒を盛られる前の数日間で外出したやつを調べればある程度絞れるだろう。城にはほとんど入ったやつはいなかったみたいだしな。
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俺は一度、宿へと引き返すのだった。
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