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最終章
番外編・ともだちの約束
おかたづけの歌が終わって、教室の中は少しだけさみしくなっていた。
壁際のロッカーには、小さな手が次々とカバンに着替えを詰め込んでいく。
窓の外は少し曇っていた。
「ひろくん、とおくに行っちゃうんだって。さみしいね」
陽がぽつりと呟いた。
昨日の帰り、先生が話していたのだ。
ひろくんは、引っ越しで来週には幼稚園をやめるらしい。
「うん、さみしいね」
蓮も、静かに頷いた。
ひろくんは元気で明るくて、誰にでも優しかった。
お絵描きが上手で、たまに蓮と陽と一緒に遊んだりもしていた。
「れんくんは、どこにも行かないよね? ずっといっしょだよね?」
陽の声が、少し不安そうに揺れる。
蓮は驚いたように目を見開いた後、急いで首を横に振った。
「うん、どこにも行かないよ。ずっと、ひなたくんといっしょにいる」
ぱっと、陽の顔が明るくなる。安心したように、ほっとしたように。
「よかった。だってぼく、れんくんのこと、好きなんだもん。
はなれたら、きっと、さみしくてないちゃうよ」
陽はそう言って、蓮を見つめる。
蓮の胸の奥がきゅうっとなった。
顔があつい。
胸がどきどきしている。
「ぼくも。ひなたくんが、いちばん好き」
それだけ言うのに、ちょっと勇気がいった。
でも、言えてよかった。
蓮は陽の手をぎゅっと握る。
陽もすぐに握り返す。
陽の手は、少し汗ばんでいて、蓮のより小さくて。
「ほんと? うれしい!
ぼくもれんくんが、いちばん好きだよ!
やさしくて、かっこよくて、大好き!」
陽の声が嬉しそうにはずんでいた。
まるで外の雲をふきとばしてしまいそうなくらい、明るかった。
「ひなたくん……」
小さな胸が、あたたかいもので満たされていく。
ずっといっしょにいられたらいいのに。
これからも、ずっとずっと、そばにいたい。
でも、それをなんて伝えたら良いか、分からなくてー
「……ぼくたち、ずっと、ともだちでいようね」
そう伝えた。陽は嬉しそうに何度も頷いた。
「うん! ずっとずっと、ともだち!やくそくだよ」
「うん、やくそく」
2人は迎えが来るまで、ずっと手をつないでいた。
壁際のロッカーには、小さな手が次々とカバンに着替えを詰め込んでいく。
窓の外は少し曇っていた。
「ひろくん、とおくに行っちゃうんだって。さみしいね」
陽がぽつりと呟いた。
昨日の帰り、先生が話していたのだ。
ひろくんは、引っ越しで来週には幼稚園をやめるらしい。
「うん、さみしいね」
蓮も、静かに頷いた。
ひろくんは元気で明るくて、誰にでも優しかった。
お絵描きが上手で、たまに蓮と陽と一緒に遊んだりもしていた。
「れんくんは、どこにも行かないよね? ずっといっしょだよね?」
陽の声が、少し不安そうに揺れる。
蓮は驚いたように目を見開いた後、急いで首を横に振った。
「うん、どこにも行かないよ。ずっと、ひなたくんといっしょにいる」
ぱっと、陽の顔が明るくなる。安心したように、ほっとしたように。
「よかった。だってぼく、れんくんのこと、好きなんだもん。
はなれたら、きっと、さみしくてないちゃうよ」
陽はそう言って、蓮を見つめる。
蓮の胸の奥がきゅうっとなった。
顔があつい。
胸がどきどきしている。
「ぼくも。ひなたくんが、いちばん好き」
それだけ言うのに、ちょっと勇気がいった。
でも、言えてよかった。
蓮は陽の手をぎゅっと握る。
陽もすぐに握り返す。
陽の手は、少し汗ばんでいて、蓮のより小さくて。
「ほんと? うれしい!
ぼくもれんくんが、いちばん好きだよ!
やさしくて、かっこよくて、大好き!」
陽の声が嬉しそうにはずんでいた。
まるで外の雲をふきとばしてしまいそうなくらい、明るかった。
「ひなたくん……」
小さな胸が、あたたかいもので満たされていく。
ずっといっしょにいられたらいいのに。
これからも、ずっとずっと、そばにいたい。
でも、それをなんて伝えたら良いか、分からなくてー
「……ぼくたち、ずっと、ともだちでいようね」
そう伝えた。陽は嬉しそうに何度も頷いた。
「うん! ずっとずっと、ともだち!やくそくだよ」
「うん、やくそく」
2人は迎えが来るまで、ずっと手をつないでいた。
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