甘美なる隷属

氷華冥

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支配のデモンストレーション

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REIKAエンタープライズの「特別会議室」は、麗子の支配と陽翔の服従が極限まで交錯する聖域だった。麗子、陽翔、凜香は社長室から移動し、革の拘束具や鞭が整然と並ぶ薄暗い部屋に入った。麗子は黒のタイトなビジネススーツから黒のレザーボンデージ衣装に着替え、タイトなコルセットとピンヒールのロングブーツで圧倒的なオーラを放っていた。陽翔は首に黒革の首輪と股間に「Heaven and Hell」を装着したまま、緊張で震えていた。凜香は白のブラウスとタイトなスカートで、知的な美貌を保ちつつ、「黒薔薇」での光景と自身の支配欲の目覚めに心をざわつかせていた。

麗子は陽翔に冷たく命じた。「陽翔、服を脱ぎなさい。首輪と『Heaven and Hell』だけでいいわ。」陽翔は即座に従い、スーツを脱ぎ捨て全裸になり、首輪と股間のデバイスだけを残した。麗子は陽翔の手首と足首を革の拘束具で磔台に固定し、彼の無防備な姿を凜香の前にさらけ出した。陽翔の鞭痕だらけの身体が大型の鏡に映り、羞恥と従順で震えていた。麗子は凜香に微笑み、「凜香、陽翔の『本当の姿』をよく見てて。『Heaven and Hell』のデモンストレーションをやってあげるわ。」

麗子はスマートフォンを手に「Heaven and Hell」のアプリを操作し、快楽モードを起動した。陽翔の身体がビクッと震え、膝をガクガクさせ、腰が砕けるようにして快楽に喘いだ。「うぅっ…麗子様…!」彼の呻き声が部屋に響き、麗子はゾッとする笑みを浮かべた。「ほら、凜香、陽翔が私の『愛』でどれだけ喜んでるか、わかるでしょう?」次に、麗子は苦痛モードに切り替え、陽翔の局部に鋭い痛みを走らせた。陽翔は身を捩り、苦痛に呻いた。「あぁっ…!」彼の悲鳴は、麗子の支配の深さを示していた。

麗子はスマートフォンを凜香に差し出し、優しく促した。「凜香、あなたもやってみなさい。このデバイスを操作して、陽翔を翻弄するのよ。」凜香は一瞬抵抗し、戸惑いの表情を浮かべた。「麗子社長…私が…そんなこと…。」彼女の理性は倫理的葛藤に抗ったが、「黒薔薇」での陽翔の服従と自分の興奮の記憶が心を揺さぶった。麗子の圧倒的な視線に押され、凜香は震える手でスマートフォンを受け取った。

凜香は恐る恐る快楽モードを起動した。陽翔の身体が再び震え、膝がガクガクと崩れ、快楽に喘ぐ声が漏れた。「うぅっ…凜香様…!」陽翔は縋るような視線で凜香を見つめ、その瞳に羞恥と従順が混ざっていた。凜香の心に、未知の興奮が静かに湧き上がった。

(私が…陽翔をこんな風に…支配してる…?)

 彼女は次に苦痛モードを試し、陽翔が身を捩って呻く姿を見た。「あぁっ…凜香様…!」陽翔の悲鳴と縋る視線が、凜香の内に眠る支配欲をさらに刺激した。

麗子は凜香の変化――瞳に宿る興奮と頬のわずかな紅潮――を見て、満足げに微笑んだ。「凜香、感じるでしょう? 陽翔を思うままに操る喜び。彼はあなたの手に委ねられて、こんなにも幸せそうよ。」陽翔は凜香の操作に翻弄されながら、震える声で言った。「凜香様…ありがとう…僕の…全ては…麗子様と…あなたのために…。」凜香は陽翔の従順な姿に、理性では抵抗しながらも、心の奥で熱い昂揚を感じた。

(この感覚…麗子社長の言う通り…支配するって、こんなに…。)

麗子は陽翔に命じた。「陽翔、凜香『様』に感謝しなさい。彼女がお前の惨めな姿を操ってくれてるわ。」陽翔は涙と汗に濡れた顔で答えた。「凜香様…ありがとう…僕を…支配してくれて…。」凜香は陽翔の言葉に一瞬動揺したが、麗子の微笑みに押され、静かに頷いた。「陽翔…うん…。」

(完璧よ、凜香。)

 麗子は内心でほくそ笑んだ。

(陽翔の服従を使って、あなたの支配欲を完全に目覚めさせたわ。私のゲームは、あなたを私の共犯者にするまで進むよ。)

 「特別会議室」の暗闇に、麗子の冷たい笑み、陽翔の喘ぎ声、凜香の昂る視線が溶け合い、陽翔を支配の淵にさらに深く沈め、凜香を麗子の策略の新たな駒として引き込んでいった。
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