甘美なる隷属

絶対服従の教育 3

麗子のペントハウスの奥の部屋は、暗闇とスポットライトが織りなす異様な空間だった。陽翔は革の拘束具で磔台に縛り付けられ、身体を動かせないまま、麗子の冷酷な視線に晒されていた。黒のレザーボンデージ衣装に身を包んだ麗子は、右手に握る一本鞭を軽く振り、空気を切り裂く鋭い音が部屋に響いた。陽翔の背中に刻まれた赤い鞭痕は、彼女の嗜虐的な欲望の証だった。陽翔の泣き叫ぶ声と、麗子の嬌声が、部屋の重い空気の中で交錯していた。

麗子は鞭を一時止め、陽翔の前に立って彼を見下ろした。彼女の瞳は、冷たく、しかし興奮に輝いていた。「ふふ、陽翔、いい声で鳴くわね。」彼女は鞭の柄で陽翔の頬を軽く撫で、嘲るような笑みを浮かべた。「私に躾けてもらえて、嬉しい? うぅん?」

陽翔は痛みと恐怖で震えながら、喘ぐように答えた。「は、はい…麗子様…嬉しいです…。」彼の声は弱々しく、涙と汗に濡れた顔が、麗子の足元に屈服する姿を象徴していた。

麗子の唇が一瞬、引きつるように歪んだ。「嬉しい? ふん、嬉しいんだったら、お礼くらい言えないの?」彼女の声は甘さを装いつつ、鋭い刃のように陽翔の心を切り裂いた。彼女は鞭を再び振り上げ、陽翔の太ももに鋭い一撃を加えた。パシッという音とともに、陽翔の悲鳴が部屋に響いた。「あぁっ!」

「ほら、陽翔! ちゃんとお礼を言いなさい!」麗子は一歩近づき、陽翔の顎を強く掴んで顔を上げさせた。彼女の瞳は、陽翔の抵抗する意思を全て吸い取るかのように、深く彼を貫いた。「私がこんなに一生懸命お前を躾けてあげてるのに、その態度は何? 私の努力、ちゃんと感謝しなさいよ!」

陽翔は息を荒げ、恐怖に震えながら言葉を絞り出した。「す、すみません…麗子様…ありがとうございます…躾けてくれて、ありがとうございます…。」

麗子の唇に、満足げな笑みが広がったが、すぐに冷たい嘲笑に変わった。「ふふ、いい子ね。でも、まだまだよ、陽翔。お前のその中途半端な従順じゃ、私を満足させられないわ。」彼女は鞭を再び振り、陽翔の背中に新たな痕を刻んだ。鋭い痛みが陽翔の身体を貫き、彼の悲鳴が部屋にこだました。「あぁっ! 麗子様、許してください…!」

麗子は鞭を止めて陽翔に近づき、嘲るように笑った。「許して? 誰が許しを乞うて良いって言ったの?」彼女の手が陽翔の頬に伸び、再び強烈なビンタが炸裂した。陽翔の頭がガクンと揺れ、涙が頬を伝った。「私がこんなに楽しんでるのに、お前、私に逆らう気? ふん、生意気な奴隷ね!」

陽翔は必死に首を振った。「ち、違います…麗子様、逆らう気なんて…ありません…! お願いです、許してください…。」彼の声は恐怖と服従に塗れ、麗子の足元に完全に屈していた。

麗子は陽翔の懇願を聞き、満足げに目を細めた。「ふふ、いいわよ、陽翔。その怯えた顔、嫌いじゃないわ。」彼女は鞭を床に置き、陽翔の拘束された腕に指を這わせ、ゆっくりと彼の体を撫でた。「でもね、陽翔、覚えておきなさい。私の奴隷なら、私の言うことには絶対服従よ。少しでも逆らったり、私の気分を害したりしたら…この鞭がもっと厳しくお前を躾けるわ。わかる?」

陽翔は震える声で答えた。「はい…麗子様…わかりました…。」

麗子は陽翔の髪を軽く引っ張り、彼の顔を自分の方に向けさせた。「そう、いい子ね。なら、ちゃんと私の奴隷として振る舞いなさい。私の喜びのためだけに生きるのよ。お前の痛みも、恐怖も、全部私のもの。私のために泣き叫びなさい。それがお前の存在価値よ。」彼女の声は、甘く、しかし絶対的な支配の響きを帯びていた。

(ふふ、陽翔、なんて美しい悲鳴…。お前の心と身体、完全に私のものよ。)

麗子は内心でほくそ笑み、陽翔の反応を楽しみながら鞭を再び手に取った。「さあ、陽翔、まだまだ躾の途中よ。私の愛を、もっともっとお前の身体に刻んであげる。」

鞭の嵐が再び陽翔を襲った。鋭い音と陽翔の悲鳴、麗子の嬌声が部屋に響き合い、彼女の嗜虐的な欲望を満たしていった。陽翔の抵抗する意思は、痛みと恐怖によって少しずつ削ぎ落とされ、麗子への絶対服従が彼の心と身体に刻み込まれていった。

麗子は鞭を振りながら、陽翔に言葉を浴びせ続けた。「ほら、陽翔! 私のために泣きなさい! 私のために苦しみなさい! お前は私の奴隷、私の玩具よ! 私の喜びのためだけに存在するの!」彼女の声は、陽翔の意識を支配し、彼の心をさらに深く彼女の闇へと引きずり込んだ。

陽翔は涙と汗に濡れた顔で、弱々しく答えた。「はい…麗子様…僕は、麗子様の奴隷です…。」

麗子の唇に、勝利の笑みが広がった。「ふふ、いい子ね、陽翔。やっとわかってきたみたい。」彼女は鞭を下ろし、陽翔の拘束を解いた。彼は力なく床に崩れ落ち、麗子の足元に跪いた。麗子は玉座のような椅子に腰掛け、陽翔を見下ろした。「これからも、ずっと私の奴隷として、私を喜ばせなさい。わかった?」

陽翔は震える声で答えた。「はい…麗子様…。」

(完璧よ、陽翔。)

麗子は内心でほくそ笑んだ。

(お前の全て、私のもの。もう二度と私の支配から逃れられないわ。)

彼女は陽翔の髪を軽く撫で、冷酷な優しさで微笑んだ。部屋の暗闇に、麗子の嗜虐的な欲望が静かに燃え続け、陽翔をさらに深い服従の淵へと引きずり込んでいった。