適正異世界

sazakiri

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第2話

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ここは泉浜高等学校。俺たちが通う高校だ。
2年生にはクラスが3つに分かれている。
窓際の一番後ろの席が俺の席だ。
現在時刻 8時30分
8時40分から朝礼なのでいつも通り寝る。
少しの時間も無駄にしたくない性格なのだ。
40分が近くなると廊下から歩く音が響く。
先生の足音だろう
目を覚まし、外を見る
その時だった
なにやら廊下が騒がしいぞ?
朝から騒げるなんてなんて元気なんだ…
ドアが開く

………誰?
そこには知らない男が立っていた
鎧なんかを身に付けている…
ハロウィンはとっくに過ぎてるぞと思いながらも突然のことで驚きが隠せない

男は手元の道具を確認している。
凶器ではないようだが…
「あなた誰ですか?」
え?ここで話しかける?
クラスの中心人物いわゆる陽キャ達が男に質問を投げ掛ける。

そして男が口を開いた
「今から君たちには異世界に行ってもらう」
は??何言ってるのこの人?
クラスがざわつく
まぁ無理もないだろう、いきなり異世界行けなんて信じれる話じゃない。
「そんなこと言ってさ俺らにメリットあるの?」とクラスの陽キャが聞いた
たしかにそうだ。
異世界と言えば危険な魔物などがたくさんいるのが鉄板ネタだ。
「メリットはある」男が答えた
すぐさま「何があるんですか?」と聞き返すと
「まぁ聞け」男が話始める
「君たちにはそれぞれ別の異世界に行ってもらう」
別々!?そんなに異世界あるの?と思うと同時に一人は心配だという感情が込み上げてくる。
「異世界を救ってくれた人には願いを一つだけ叶えてやる」
そんなことある!?シェン○ンですか?
クラスがもう一度ざわつく
「そんなことありえねーだろ」と陽キャどもが話し出すが、そもそも異世界を疑え。
「すいませーん」俺の前の女子が手を上げる
「異世界で私たち生き残れるんですか?」
と、当たり前の質問をする。そりゃそうだ
「個人の能力にあった世界を選ぶ」と男はいう
もう断るという選択はないらしい…

 だが、俺は不安よりも興味が湧いてきている
学校はつまらないと思っている俺にとって生活が変わるのは嬉しい以外の何者でもない。
「さぁ一人づつ送る」男が言う
「誰から行く!?」
「怖いって」
ざわつき中隣の席の中野が言う。
「透真行けよw」
は?何言ってるのこいつ
と思いながらも学校ではバリバリ陰キャな俺
異世界に行くより断った後のほうが怖かった。
「じゃあ…行きます」と男に言う
「よし」男が道具を用意する
そして男が俺を見てレベル1と判断する。
低くみてません?それ
「じゃあ送る」と男が言った
「お願いします」と答え
リングみたいなものを渡された
「これはなんですか?」と聞いてみる
「異世界に送るために必要なんだ」と答える
「じゃあレベル1の異世界に送る、無事を祈ってるぞ」と男が言った瞬間、後ろで中野が笑っている姿が見えた。だが、もうなにも思わなかった。
そしてリングが光りだす。どうやら男の持っている道具と繋がっているらしい。

その時だった…
リングの光りが止まり
青く光っていたリングが赤に変わっていく
「まずいッ」男が言った
しかしその時には視界が黒に染まっていた
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