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第八話-3
しおりを挟む腫れて先端の剥けた俺の乳首を、マグナスの舌がぺろりと舐めた。
身体もデカければ口もでかい、さらに舌も大きい。俺の乳首はそのまま囓り取られてしまいそうに見えたが、器用に舌の先端で乳輪をくりくり弄ってくる。
ぞくん、と背が快感に震えて俺は身体を捩った。
ふ、ふ、と熱い吐息が漏れる。
「ん、く、……ふ、ぁ……マ、グナス……ッ」
「おい、逃げるなって。痛くしてないだろうが」
「痛くない、……痛くない、は、つらい……」
『痛くしない』と『大丈夫』はフレデリックに散々言われてきた言葉だ。
それが耳元で囁かれると、決まって気が遠くなるほどの快感に襲われる。つらい、がもっと強く広がって泣きたくなるから、もうそれは聞きたくないんだ。
まだ痛い方が耐えられる気がする。幼い頃から、修行の時間はきっちり区切られていても、その中で最大限の効果を出すように言われてきた。
体力も、精神力も、それなりに鍛えられてきたんだ。痛みに対する耐性ももちろんある。
ないのは、――この歳になってようやく体験する『快感』への耐性だけだ。
「い、たいほうが、いい……」
「ウォルフ?」
太い腕にがっちりと腰を掴まれて、寝返りも打てない。
マグナスは俺の胸に顔を埋めて、分厚い口を開き乳輪と乳首を優しく食んでいた。ちゅる、ちゅぱ、と濡れた音が立つたびに、びくんびくんと俺の腰が跳ねる。
覚えたばかりの快感が背を這い上がってきて、身体の芯に熱が凝った。先程フレデリックにもイかされたのに、まだ元気に勃起してくるペニスが憎らしい。
つらいが長引くよりは、多少痛くても早く終わったほうがまだマシだった。
それを伝えようと口を開くが、言葉を吐く前にマグナスの手が膨らんだ俺の股間を覆った。やんわりと押し揉む大きな手に煽られて、ビリビリと背に痺れる様な快感が走る。
「ひ、ぁっ……ぁうっ……」
「なんっつー声出すんだよ。……ああ、クソ……っ」
下穿きが乱暴にずらされて、ぶるりと飛び出したペニスをマグナスが口に銜えてしまった。いきなりの事に『ひぅっ』と小さく息を飲む。
足をばたつかせて逃げようとすると、ぐっと膝を強く押さえつけられた。ペニスを飲み込まれている状態では力が入らず、両腕でマグナスの頭を抱え込んだ。
くぷ、じゅぷ、とまるで食われているみたいに、マグナスの口の中で俺のモノがもてあそばれる。
獰猛な獣に腹の中を咀嚼されてるような感じがした。それなのに、身体が痺れ、強い快感がひっきりなしに襲ってきて、混乱する。
「あっ、ぁっ、ひ、きもち、ぃっ……ぁ、あうっ、あ、くっ……マグナス、ぅ……」
少し硬い赤髪が、抱き込むとくすぐったい。
むわりと強く雄のにおいのする髪に指を絡め、いつの間にか解放された足を相手の背に回した。むぐむぐと食われているみたいな強い吸い上げに、目の前がちかちかする。
マグナスの肉厚な舌が俺のペニスに絡み、擦り上げ、強く亀頭をちゅうっと吸った。『ぁ、ぐっ』と小さな悲鳴を上げて俺は絶頂し、吐き出した精液の一滴まで搾り取られる。
全てを吸い込んで舐め取ったはずなのにマグナスは俺のペニスを解放せず、口の中でもごもごとねぶっていた。
また硬くなりかけているのに気づき、俺はマグナスの後ろ髪を掴んで引っ張った。
「マグナス、もう、出な……ぁ、ひっ……あ、ぁ、あっ」
マグナスの太い指がアナルに触れ、しっとり濡れたそこにつぷりと入ってきた。フレデリックに慣らされたそこは柔らかく指を受け入れ、前立腺も見つかってしまった。
様子を窺うように、くいくいと軽く押される。そんな刺激だけでもイッたばかりのペニスは再び熱をもって、マグナスの口の中で育っていく。
「マ、グナス……ッ……もう、……イキたくな、いっ……」
フレデリックに散々イかされて、その後にここにきた。射精といってもほんの少し薄い精液が漏れる程度だ。
それでもマグナスは止めてくれず、俺は涙で歪んだ視線を向ける。
……すると、ニッと男臭く笑うのが見えた。
「ぁ、……ひ、ぁ、……――――ッ!」
ぎゅううっと身体全体でマグナスに抱きつき、身体を震わせながら絶頂した。イッたのに精液が漏れた感じが全くない。なのに確実にイッたのだけ判った。
頭の中がぽやぽやして、いつもの射精の絶頂とは全く違う感じがする。
「ウォルフ。いいこだ、ちゃんとイけたな」
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