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第十三話-4
夕方になると、訓練場ではマグナスの怒号が響き渡っていた。
騎士団のほとんどを学院に駐屯させ、訓練することになったのだ。実は指導員は俺。王宮から結構な給料が出ると言われたので請け負ったが、俺が相手するのは騎士団の上位2名とマグナスだけだ。
しかも剣術の基礎訓練とかはよく判っていないので、ただ模擬戦をするだけ、他の団員はそれを回りで見ているだけという仕事だった。コレで何か意味があるんだろうか。
マグナス曰く、上位2名に入る者の実力は充分で、あと足りないのは強い者との実践経験だという。マグナスも毎日のように剣で相手をしてあげているが、魔法を使う者を想定した訓練も必須だった。
ところが宮廷魔術師達はお高くとまって訓練などに付き合ってはくれない。それで白羽の矢が立ったのが俺という話だった。
まあ、それはいい。放課後、訓練場で3人と模擬戦するくらいは大した労力でもない。
ただ、騎士団の上位2名って、結構頻繁に相手が変わるんだがどういう順位なのか。俺と戦う前にいったい何をしているんだ。毎日更新でトーナメント戦でもやってるのか?
騎士2人を準備運動で軽くのした後は、マグナスが大斧を持って出て来る。毎日毎日、飽きもせず楽しげに俺に挑みかかってくるところは、少し可愛い気もした。
魔法という手があるおかげで連勝してるが、そのうち押し切られそうな気がしている。それくらい、マグナスは強い。
総攻のウォルフハルドの気持ちが少しだけ判る瞬間だった。
ギラギラして戦いに一途なマグナスの姿勢は好感が持てる。負けて悔しがるのは一瞬で、晴れやかにまた明日も頼むと握手を求めてくるところなんかは、やはり上に立つ者なんだなという印象だ。
……が。汗を流しに個室の浴室に入ると、マグナスの様子は一変する。
模擬戦とはいえ強い者との戦いで昂ぶった身体を持て余し、股間を膨らませてきまり悪そうにしていた。
そういうところが襲われるんじゃないかと思うが……。
うん、まあ今の俺にマグナスを押し倒す意志はない。少しくらい、熱を吐き出す手伝いをしてやろうかなとは思うが。
「公子殿……すまんが今日も頼む」
「ん。消音魔法をかけるから待、……お、わっ」
俺が内部の音を遮断する魔法を掛けた直後、マグナスが俺の身体を浴室の壁に押しつけた。そして自分は床に跪き、俺のペニスを咥えて自慰を始める。
じゅぽっじゅぽ、じゅっじゅっじゅうぅっ、と下品な音を立ててマグナスが俺のペニスを舐めはじめた。しゃぶって喉まで飲み込んで、育てていく。
激しすぎる口淫に足がガクガク震えて、立っていられなくなってもマグナスは片手一本で俺の身体を支えてしまった。
俺の足元では、荒っぽく擦り上げられているマグナスのペニスがどくりと白濁を吐き出していた。たまにアデラに聞いた『足コキ』というのをやってもいるが、基本的にマグナスは俺に食い付きたいだけで、愛撫は求めていないらしい。
「ん、ん、ふ、あ、イク、…まぐなす、…いく、いくっ……」
身体を仰け反らせて白濁を吐き出すと、それをじゅっじゅっと吸い上げてマグナスは全て飲み込んでしまった。ぺろりと唇を舐める仕草が本当に獣のようで、湿った赤毛がいつもと違ってしんなり折れているところも色気がある。
ぼうっと見惚れていると、こちらと目を合わせたマグナスはごくりと喉を動かし俺の身体を反転させた。壁に縋り付くような姿勢で尻を突き出すと、マグナスがアナルをべろりと舐めた。
はっ、はっ、と獣のような息をしながらマグナスは手淫を続け俺のアナルをなめ回す。じゅぷ、ぬぐ、と太い舌がアナルに入り込んできて、中で跳ねるのが堪らなく心地良かった。
流石に前立腺に届きはしないが、マグナスの舌は身体に見合った大きさだ。たっぷりと唾液を含ませながらアナルにズポズポと舌が出入りする。その刺激だけで内壁がヒクつくのが判った。
俺の『アナル開発【被】』のスキルはすでに最上位まで上がっている。こんなに弄られては当然ヒクヒクと誘うように動いてしまうし、中に欲しくなるのは当たり前だ。
しかし、マグナスのペニスはオーガ並の太さだった。
到底人間の身体に受け入れられるモノではない。マグナスが受け身ならまだしも、入れるのは現実的ではなかった。
それだけは勘弁、と言い続けて交渉し、俺はなんとか百歩譲って……マグナスと素股だけはするようになった。中に入れないというのに執拗に毎回アナルを弄って指で広げていくので、まだ諦めてなさそうな気配はするが。
「公子殿、いいか?」
「ん、こっちな……ぁ、……来い」
マグナスの身体が後ろから俺に覆い被さってきて、壁と分厚い胸板に潰されそうになる。
腰を抱き寄せられて足をギュッと締めた俺は、にゅるっと股に入り込んできたマグナスの巨根を指先で撫でた。
ビキッと浮き出た血管がよりハッキリとして、亀頭からとろりと先走りが零れる。
背後から俺を抱き締めながら、ぐうっと小さく呻くのが聞こえた。
亀頭責めは結構効いているらしい。
俺は楽しくなって両手でくりくりとマグナスのペニスを弄り始めた。
ぐっ、ぐっ、と腰を振って俺の太腿の間を出入りするソレに、指を絡ませて悪戯する。
マグナスは止めろとは言わなかった。ただ、俺の背後から『ふー、ふー』と切羽詰まったような獣の息遣いが聞こえていただけだ。
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