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スパダリ領主様に雇われたおっさんシーフですが、夜伽は業務範囲外です!
三話
しおりを挟む――ひと目見た時、すぐに愛されたがりの男だと判った。
罠に精通している冒険者としてギルドから紹介されたのが、レイモンドだった。
彫りの深い厳つめの顔、目は大きいが切れ長なせいか冷酷そうにも見える。しなやかな筋肉のついた身体はシーフらしく、騎士や剣士とは随分違っていた。しかし鍛え上げた太い腕や太腿は、どこをとっても素晴らしかった。
短く刈った茶色の髪は少し硬そうで、同色の瞳も柔らかな色合いで愛でがいがある。
私には、人に言えない性癖があった。
筋骨隆々とした男を拘束して犬のように這わせ、頭を撫でて甘やかしてやりたい。逞しいその身体を愛でて慈しんで快楽に堕としてやりたい、という特殊なものだ。
当然、それを隠したまま今まで生きてきた。好みの身体を持つ男達が視界に入っても、欲を見せる事無く平静を保っていた。己の欲求が叶えられることなど、ないと思っていた。
しかし、レイモンドを見つけていてもたってもいられなくなった。
実現不可能だった私の欲を、レイモンドが解放し、可能にしたのだ。
彼を雇い入れると決めた後、すぐに手を尽して経歴を調べさせた。
10代で辺境の村を出てから家族とは音信不通なこと、冒険者となってからは特別な仲間を作らず、今も昔もパーティに属していないこと。
何度か誘われたことはあるようだが、組もうとすると問題が起きて諦めざるを得なかったらしい。
それはそうだろう、普通の男ならレイモンドの無意識の誘いを断れない。
冒険者の酒場では、よく酔っ払いに手を出されているらしい。
抵抗はしたりしなかったりで、悪ふざけに目くじら立てるのもどうかと思っているのか、そういう悪戯をレイモンドは許容しやすい。そのせいで、酔ったフリをした常習犯がいるらしい。
酒場での影のあだ名は『ふわふわおっぱい』『けしからんおっぱい』『おっぱいちゃん』。
もちろん、胸だけでなく尻もよく揉まれている。
……報告を受けた時にとりあえず全員殺すか?と思ったが踏み留まった。
これもレイモンドのなせる技だろう。
愛されたがりというのは、本当にたちが悪くて、いとおしい生き物だ。
‡
「っふ、……ぅ、……ぁっ……」
シャツのボタンを幾つか外し、胸元に手を差し入れる。ベルトに押し出された胸筋がいやらしくせり出していて、揉みやすい。下から掴み上げるようにして手の平で揉み、乳首を指先で摘まんでくりくりと弄る。軽い刺激でもビクッビクッと大きく反応したレイモンドは、キスをしてから開けっぱなしの唇をはくはくと動かしていた。
片手で胸を弄り回したまま、もう片方の手をレイモンドの股間にもっていく。
痛々しく締め付けられたペニスの根元を指先で押さえ、リングをくるくる回して緩めていった。は、と小さく息を飲むのが聞こえて、ぶるぶるとレイモンドの太腿が震える。期待しているのか縋るような目が、濡れて光っていた。
興奮しているためか茶色の瞳孔が少し大きくなり、いつもは切れ長の目尻が垂れて薄赤く染まっていた。
大きさを調整した輪をするりとペニスから抜き取ると、ぽたぽたと先走りが零れた。
レイモンドの肩を掴み、また唇を重ねながらその身体を仰向けに押し倒す。いまだに窮屈そうな下着をつけたままで、彼はシーツの上で腰をくねらせた。
快楽を求め、しかし羞恥に喘ぐ姿は酷く淫らだ。
――そのあまりの可愛らしさに頭の中が沸騰しそうだった。
以前触れた時、レイモンドのアナルは未通だった。
ここまで処女を保ってきたのは奇跡ではないだろうか。
酒場で胸や尻を揉んでいた輩は少なくともレイモンドに性的興奮を覚えていたはずだ。
私でもこんな尻がテーブルの真横を通り過ぎれば、手を出したくもなる。まあ、公衆の面前では抑える理性くらいあるが。
キツそうな下着に勃起したペニスをもう一度押し込んでみる。するとレイモンドの目がハッと見開かれた。それからとろりと蕩け、もどかしげに腰を揺らすが抵抗はしない。リングは締めすぎて良くなかったが、この下着は具合が良さそうだ。
半脱げだった下穿きに足を拘束させたまま、その身体をうつ伏せにする。そしてふるりと剥き出しになっていた尻肉に口づけた。
ビクン、とレイモンドの身体が跳ねた。きゅうっと尻肉に力が入り、狭間に食い込んでいる下着の紐が見えなくなる。かぷかぷと軽く歯を立て、緊張したそこを両手でこねていった。
「ぁ、……ぅ、く、……ぁ、あっ!!」
少し緊張が緩んできたところで、双丘を割り下着の紐をずらしてアナルを露出させた。きゅっと締まったそこに舌を這わせると、レイモンドは高く声を上げた。下着の紐を引っ張ると会陰辺りが刺激され、股間も窮屈になるのだろう。
くいくいと紐を引くだけでレイモンドの背は何度も震えた。
「綺麗なアナルだ。レイモンドは初めてだろう?たっぷり舐めて解していこう」
尻肉をほぐすように揉み、アナルの皺を舌で丹念に撫でる。唾液を伝わせ、潤いを与えながら穴を刺激していくと、そこはヒクヒクと震えて緩みはじめた。
堅いつぼみが花開くようで嬉しくなり、私はふふっと少し笑ってしまった。
「レイモンド、指を入れるよ」
「ん、ぁ、……は、……ぃ……っ」
「うん。返事が出来ていいこだね」
褒めるついでに、ちゅっと尻に口付けるとレイモンドの身体がヒクンと震えた。
どうやら褒められると嬉しいらしい。感度が上がっているのが判る。それでは、どんどん褒めて慣らしていこう。
目標としては、私に褒められて頭を撫でられるだけでイクように躾けたいところだ。
アナルに香油をまとわせた指を挿入すると、柔らかく飲み込んでいく。だいぶここを弄られることに慣れてきたらしい。くちゅ、くちゅ、と音を立ててかき回すとレイモンドがシーツを掴んで声を殺していた。
もじもじと腰を揺らしてシーツに股間を押しつけている。
「レイモンド、向こうを見てごらん」
「……?」
「ほら、あの魔道具だ。鏡みたいに見えるだろう?」
ベッドの側にある小さな鏡に、ぼんやりと光が灯る。スウッと曇りがとれて映ったのは、簡素な部屋だった。薄暗く、ベッドしか見えないがレイモンドには何が映っているのかすぐに判るだろう。
「ぁ、……あれ、は……」
「レイモンドの部屋には、これと対になる魔道具が設置されている。君が部屋に戻った後、私はその姿をいつも見ていた。ここを自分で可愛がって、たくさんよがっていたね」
「っ……は、ぁっ……ぁっ、あっ、あぁっ、……」
「私の手で高まった性感を一人で慰める様子は、健気でとても可愛らしかった」
深く指を挿入し、レイモンドの良い所を押し上げる。そこを執拗に弄ってレイモンドのアナルを蕩けさせたあと、香油を足して2本の指を挿入した。くぱっと中を開いて赤い粘膜を露出させると、そこはいやらしくヒクヒク震えて私を誘っていた。
「綺麗な色だ」
「あ、ぁっ……見、るなっ……ぃ、や、だっ……」
羞恥が戻ってきたのか少し我に返ったのか、レイモンドは拒絶を口にしはじめた。
いつも口だけで身体は全く抵抗しないのだが。それでも、もっともっと蕩けさせてやりたい今は、少し邪魔な理性だ。そんなもの、飛ばしてしまうに限る。
やめろと言われて手を引いた私を、レイモンドが訝しげに振り返った。
その目には止めて欲しくないという欲がにじみ出ていたが、口にはできないようだ。もっと素直にさせてやらなければ、と笑って私はベッドサイドからプレゼントの箱を取り出した。
箱の中には、繊細な作りのアクセサリーがひと揃い入っている。金の鎖で繋がれたダイヤモンドの飾りや、楕円形の魔道具が数点納められていた。それを見て、レイモンドは不思議そうな顔になる。
「君へのプレゼントだ。きっと気に入る」
そう言いながら私はダイヤモンドのクリップを手に取り、レイモンドの乳首にそれを装着した。ひ、と小さく喘いだレイモンドはイヤイヤと頭を橫に振ったが、両方付けてピンと指で弾くと熱い吐息を漏らす。彼は少し痛いくらいの刺激が好きなようだった。
楕円形の魔道具は、吸盤のように押しつけるだけで身体に張り付くようにできている。ダイヤで装飾されたソレを臍の下あたりと、会陰に押しつけて吸着させた。
そしてペニスの根元には柔らかいリングのような物、亀頭にはカリまで覆う魔道具を装着し、大きさを調整してぴったりとくっつける。そしてその後、私はレイモンドの乱した服を全て元に戻してしまった。きっちりとボタンまではめて、短い茶髪を指で梳く。
「?……なに、を……」
「プレゼントを、気に入ってくれるといいんだが」
「……は」
カチリ、と手元のスイッチを入れるとレイモンドの身体につけた魔道具が一斉に動き出す。
ビクンと身体を跳ねさせたレイモンドは耳まで赤く染めて、ベッドの上で身体を悶えさせた。あ、あ、と小さく喘ぐ唇から唾液が零れ、腰をいやらしく突き出してカクカクと振っている。
レイモンドの乳首のクリップは、はさむだけではなく微振動をし、時折ちくりと棘のようなものを出す。敏感なレイモンドの乳首はただでさえ赤く熟れているので、この未知の刺激を大変気に入ったようだった。
へその下と会陰の魔道具は連動していて、振動の他にお互い微量な魔力を交換している。雷魔法の弱いものは医療用にも使われているので、安全な範囲内だ。
それが会陰と腹の下から互いに交換し合い、間にあるレイモンドの前立腺を刺激するように出来ている。これにもレイモンドはよく反応しているようだ。
最後に、ペ二スの根元と亀頭につけたのは射精管理と、絶えず振動を与える魔道具だ。亀頭は弄り過ぎると潮を吹くらしいが、どのくらい刺激すればいいのだろうか。
潮吹きは覚えさせないといけないだろうと思い、これも全て装着してしまったが……全部を一度につけたのは、失敗だっただろうか。
一つずつ効果を試すほうが良かったかもしれない。どれが一番気に入ったのか聞いてみたかった。
「レイモンド。……レイ、どうだい?きもちいい?」
「は、ぅ、あ、ぁ、あっ……ぁひっ、……ひ、ひぃっ……とめ、とめてくれっ……ひんっ、ぁ、ぁっ、ひぃっ」
涙と鼻水と唾液で顔をぐしゃぐしゃにして、レイモンドが私に縋り付いてくる。シーツに這うような姿勢で、尻を上げている様がそれだけで扇情的だ。
絶えず身体をビクビクと快感で震わせ、ぼろぼろ涙を零しながら私の腕を掴む。
身体をひねるたび、服の上から装備のベルトがレイモンドの鍛え上げられた筋肉に食い込む。
その姿に興奮しながらも私はにっこりと笑みを浮かべてレイモンドの頭を撫でた。
「イイみたいだね。もう少し頑張ろうか」
「ひ、……ぃ、や、……ぁっ、あぅっ……ひぅっ…あ、あ、あひぃっ…」
ビクビクッ、と大きく震えたレイモンドは絶頂したようだが、股間は濡れてこない。恐らく魔道具に堰き止められたのだろう。それでもずりずりとシーツに腰を擦り付けて身悶えている。
「ぁ、あ、たすけっ……ぁ、おかし、く、なっ……ひぃっ」
「大丈夫。まだもう少し」
「む、り、……ぁっ、たすけっ……や、ぁっ、あぁっ……」
「そのうちもっと続けて欲しいと言うようになる」
この魔道具が大好きになったら緩めてあげよう。
見た目には服を着たまま、私の膝に乗り上げたレイモンドが、服の下でこんな風になっているとは誰も思わないだろう。
しかし顔を見れば、発情して頬を染め、涙でぐしゃぐしゃになっているのが判る。こんな顔を他の冒険者などに見せたら、すぐに猛ったペニスで犯されてしまうだろう。
冒険者の酒場なんて、もってのほかだ。輪姦されてしまったらどうするんだ。
危機感が無いにもほどがあるよ、レイモンド。
「ひぅ、……ぁひ、あ、あ、あっ…ひんっ…きもひ、ぃ……きもちい、からぁっ……!」
「うんうん。気持ちいいね。もう少しがんばろうか」
「ひぁああっ……ひぃ、ぁ、も、う、らめ、らめあぁぁぁっ……――――ッ!!」
ビクンビクンと身体を跳ねさせるレイモンドの身体を抱き締め、しっとりと汗ばんだ髪を撫でる。布で顔をぬぐってやりながら、蕩けた嬌声を漏らす唇に、そっと口付けを落した。
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