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五話-01
しおりを挟む朝、目覚めるとすでにオレの側には冬青がいる。
オレの布団の側に座布団を置いて座っていたり、畳に横になって添い寝してたりする。目覚めてすぐに目が合うと、真っ黒な目を細めて笑っていた。
何がそんなに楽しいのか、オレにはよく判らない。
眷族にはなったけど、オレはもうすぐ死なないといけないんだ。冬青には悪いが、半妖は存在しちゃいけない邪悪な存在だから、早く死ぬべきだ。成体になっても生きていたら妖魔の里から頭領が殺しにくるかも知れない。迷惑を掛ける前に死ななくては。
それなのに朝から冬青は、きぬと競うようにオレの世話を焼きたがる。食事のお膳も隣に持ってきて、一緒に朝食を食べた。冬青は家族と食事をしないのかと聞いたら、『ハルが家族だからいいんだよこれで』と笑っていた。やはり、よく判らない。
いくら眷族だからって、こんな役立たずの半妖をどうしてそこまで気に掛けるんだろう。
腹もくちて落ち着くと、冬青はオレを膝に抱き上げて縁側でひなたぼっこをする。
ぽかぽか日差しが温かくて、冬青の大きな手が撫でてくるのも心地良くてウトウトしていると、ごそっと着物の中に手が入ってくる。オレの胸の小さ過ぎる尖りをくにくに、と押したり擦ったりして弄っていた。
「眷族の妖魔と人間は、こうしてたくさん接触して妖力と霊力を馴染ませるんだ。これは必要なことなんだよ」
一日に数えきれないほど口吸いをして、日中は着物の中でごそごそ肌を撫でられ続け、夜には風呂に入れられた後で肛門をたくさん弄られる。
それが普通なんだと言われると、そうなのか、と言うしかない。
これが眷族と人間のあるべき姿なのなら仕方ない。
でもそれだけじゃなく、オレは冬青に触られるのがそんなに嫌いじゃなかった。
あのおっきい逸物はオレの中には到底入らないとは思うが、それ以外に胸や尻に触れられるのはいやじゃない。
妖魔の里では、汚れたオレを定期的に清めるためと言って口淫を強いられていた。
あの鬼の頭領の息子も、その仲間も、頭領本人もオレの口を使った。そして射精する時、オレの口だけじゃなく顔や身体に白濁をぶちまけて、お清めだと嗤う。
汚れた半妖には有り難いだろう、這いつくばって礼を言え、と地面に頭を押しつけられた。
腹が減って胃がキリキリと鳴る夜などは、口に出される精液だけが空腹を満たしてくれた。でもオレが精液を欲しがったら鬼達はここぞとばかりに焦らしてくるので、懸命に奉仕するしかなかった。考えてみれば食事が朝だけだったのも、そうさせるのが目的だったのか。
無表情で淡々と、感情の動きを見せないようにするしかなかった。オレを嬲るのが何より愉悦だという鬼達に、弱みを見せては食い尽くされるだけだからだ。
そういう話を、ぽつ、ぽつ、と冬青にしていく。
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