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十七話 初めてが欲しい※
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ばちゅんと音を立てて、バーナビーが腰を押し付ける。
しっかり拡張されたアドリアナの穴に、バーナビーの陽茎はやすやすと侵入を果たした。
「ああっ、大……きい、バーニー、ん……ふ」
「どうですか、アナ、初めての後ろは? 気持ちいいでしょう?」
「はっ、はあ。ん……いい、そこ、が……気持ち、いい……あぁ、ん」
「ここですか、もっと突いてあげますね」
バーナビーが、アドリアナのいい所に狙いを定めて腰の動きを速めると、それに合わせてアドリアナの感じ入った声が響く。
「あん、あっ……ああ、ん、んふ。あ、バー、ニー……いい。もう、いく、ぅ……いって、しまう、っ」
「いいですよ、アナ。たくさん感じて、いってください。アナ、自分の足を自分で持てますか? 私はこちらを可愛がってあげなくては」
バーナビーは、抱えていた足をアドリアナ自身に持たせ、空いた手で尻尾の先端を捕まえ、棘の流れにそって舐める。
硬いだけではない、しなやかな棘が、バーナビーの舌をぞりぞりと刺激する。
「はぁ、あ、ぁん……尻尾、い、いっ」
尻尾の先端をチロチロと舐めるバーナビーに、感極まったアドリアナが悶える。
「アナ、尻尾の裏側はとくに気持ちがいいようですね。ここは棘もないし、たくさん舐めてあげられます。お尻の穴と尻尾で、イってください」
「ひぃん、ん!」
自分で折った膝を持ち、バーナビーが抽挿しやすいように大きく股を開いたアドリアナの姿に、さっきからバーナビーも興奮が止まらない。
尻尾を持ち上げ結合部分がよく見えるようにすると、さらに腰の動きを速めた。
「あ、あっ、……あ、んぁ、駄目だ……もう、バーニー、ん、ふぅ……駄目ぇ」
「可愛いアナのお尻の穴が、私を美味しそうにしゃぶってますよ。引き抜くときにめくれて、内側の熟れた肉が見えるのが、とてもそそられます。こんなところまで美しいなんて、アナは反則です」
イヤイヤと首をふるアドリアナ、それを許さないように伸し掛かって、結合部分に圧をかけるバーナビー。
ついにアドリアナは背をしならせ、涙を流してガクガクと達する。
膣とは違う筋肉のついた尻肉に挟まれ、絞られ、バーナビーにもゾクゾクとした快感が走る。
「アナ、あなたに絞め殺されたい。この尻尾で私を巻きつけて、どうか離さないでください」
まだビクビクと絶頂の最中にいるアドリアナは、バーナビーの言葉を夢うつつ状態で聞き、その通りにバーナビーの体に尻尾を巻きつける。
細かい棘がバーナビーの色白い肌に傷をつけ、そこかしこから赤い血が滴る。
満足そうにうっそりと笑ったバーナビーは、ぎゅうと締め付けてくる尻尾と尻肉にぶるっと体を震わせ、最後の追い込みをかけた。
「嫌、っまだ、イッて……る!」
「アナ、アナ、アナ! 私のアナ、もう離してあげられません。どうかこのまま、いつまでも絡まっていましょうね」
ばちゅん、ぐじゅりと、バーナビーのこぼした先走りと穴の中に塗りこめたクリームが、激しくかき混ぜられて泡立つ音がする。
達した状態からさらに追い上げられたアドリアナは、口の端からほとばしる唾液にも気がつかない。
叩きつけるようにぱんぱんと打擲するバーナビーの腰がぴたりと止まり、ふたりの肌が隙間なく合わせられると、びゅるるっと勢いよくバーナビーが精液を吐き出した。
「っ……、アナ、全て、受け止めてください」
快感に押し上げられアドリアナの腹の中に思いの丈を出し切ったバーナビーは、アドリアナの膝をぐいと持ち上げ大きく開脚させると、ゆっくりと肉棒を抜く。
はっはっと、さすがに上がった息を整えながらも、バーナビーはじっとアドリアナの後孔から視線をそらさない。
己が栓をしていた穴から、どろりと白いものがこぼれてくるのを見ているのだ。
アドリアナは失神しているのか、目をつぶり声もない。
ただ時折、びくんと体を跳ねさせるだけだ。
「アナ、あなたのこちらの初めての相手は私です。どうか覚えていてくださいね、今夜のことを、ずっと」
意識を飛ばしていることを知りながら、それでもアドリアナの耳元に唇を寄せ、囁くように教えるバーナビー。
耳たぶにそのままキスをすると、アドリアナの体を清拭するための濡れた布を取りにベッドを降りた。
あれだけの性交をしていながら、よろけることもなく、しっかりと歩くバーナビー。
アドリアナを抱き上げるために体を鍛えたことが、こんなところでも発揮されていた。
汗と体液でべとべとになったアドリアナの体を愛しそうに拭き上げたバーナビーは、眠りの世界に旅立ってしまったアドリアナを腕に抱く。
「愛しています。あなたに付けてもらった傷のひとつひとつが、私の勲章です」
シーツに散らばるバーナビーの赤い血。
尻尾を巻き付けられた体には、内出血の跡。
それを誇らしげに語るバーナビーは、歴戦の勇士もゾッとするほどの妖美を醸し出していた。
魂を抜かれるほどの艶麗なその笑みを、誰も見ていないのが幸いだった。
まだ朝は遠い。
バーナビーは満ち足りた思いで、アドリアナと共に眠ることにした。
出来ることならば、起き抜けにもう一度、抱いてもいいか聞いてみようと考えながら。
◇◆◇
脳が沸騰するほど抱かれたアドリアナだったが、体の回復は早かった。
ぐっすり寝て起きたら、むしろ疲労が抜けてすっきりしていた。
最近は部下たちの指導にあたるばかりで、体を酷使することも減っていた。
初夜はいい運動になったとアドリアナが思っていると、バーナビーがもぞもぞと動き、覚醒する気配を見せる。
アドリアナはベッドサイドに用意されていた果実水をグラスに注いで飲むと、声が出るようになったことを確認してバーナビーに話しかける。
「バーニー、もう朝になったようだ。私たちはこれから何をしたらいい?」
「ん? アナ? もう朝ですか?」
寝ぼけているのか、くぐもった声のバーナビーは、上掛けの中に潜り込む。
それをまだ眠っていたいのだと判断したアドリアナだったが、バーナビーの手は不埒な動きをし始める。
「バーニー? 何をするつもりだ?」
「昨日はあまりここを可愛がってあげられなかったので、朝はここから始めると決めていたのです」
アドリアナの太ももをスルスルと撫で、顔を両腿に挟まれる位置まで下げたバーナビーは、割れ目の中にひっそりと隠れている可愛い粒を見つける。
舌を長く伸ばして、それを捉えようとしたバーナビーを、アドリアナが止める。
「よせ、もう朝なんだぞ」
「私はいつでもアナを抱けますよ。朝でも昼でも夕でも夜でも」
バーナビーの頭を押さえるアドリアナの両手を掴み返し、そこへバーナビーはちゅっちゅと口づけする。
いたずらの許しを請うようなバーナビーのしぐさに、一瞬だけ気持ちが揺らいだアドリアナだったが、鋼の精神で持ち直す。
「いいや、駄目だ。今日は私たちの新居を案内してくれると言っていたはずだ。私はそれを楽しみにしていた」
それを聞いて、バーナビーはがばっと上掛けの中から起き上がる。
「そうなんですか? 楽しみにしていてくれたんですか?」
キラキラした瞳で、嬉しそうにアドリアナを見つめるバーナビー。
アドリアナのために、一から揃えた新居だ。
それをアドリアナに見てもらいたいのは、バーナビーの方なのだ。
ウキウキと起きる準備を始めるバーナビーに、アドリアナはふっと苦笑する。
しかし、バーナビーたちが起きるのを待ち構えていた兄クレイグの付き人によって、予定外の出仕をさせられる。
ご機嫌だったバーナビーの眉間に深いシワが寄るのを、アドリアナは撫でて伸ばしてやった。
「早々に呼び出してすまんな、バーナビー。しかし、アドリアナに関することなので、お前も知っていたほうがいいと思ったんだ」
王太子の使用する応接室には、クレイグの他に見知らぬ人物がいた。
それは年配の爬虫類系の獣人で、アドリアナを目にするとその場に額づき頭を下げた。
「お探ししておりました、オニキス皇女」
顔を青ざめさせた獣人は、痩躯を震わせ土下座したまま、アドリアナをそう呼んだのだった。
しっかり拡張されたアドリアナの穴に、バーナビーの陽茎はやすやすと侵入を果たした。
「ああっ、大……きい、バーニー、ん……ふ」
「どうですか、アナ、初めての後ろは? 気持ちいいでしょう?」
「はっ、はあ。ん……いい、そこ、が……気持ち、いい……あぁ、ん」
「ここですか、もっと突いてあげますね」
バーナビーが、アドリアナのいい所に狙いを定めて腰の動きを速めると、それに合わせてアドリアナの感じ入った声が響く。
「あん、あっ……ああ、ん、んふ。あ、バー、ニー……いい。もう、いく、ぅ……いって、しまう、っ」
「いいですよ、アナ。たくさん感じて、いってください。アナ、自分の足を自分で持てますか? 私はこちらを可愛がってあげなくては」
バーナビーは、抱えていた足をアドリアナ自身に持たせ、空いた手で尻尾の先端を捕まえ、棘の流れにそって舐める。
硬いだけではない、しなやかな棘が、バーナビーの舌をぞりぞりと刺激する。
「はぁ、あ、ぁん……尻尾、い、いっ」
尻尾の先端をチロチロと舐めるバーナビーに、感極まったアドリアナが悶える。
「アナ、尻尾の裏側はとくに気持ちがいいようですね。ここは棘もないし、たくさん舐めてあげられます。お尻の穴と尻尾で、イってください」
「ひぃん、ん!」
自分で折った膝を持ち、バーナビーが抽挿しやすいように大きく股を開いたアドリアナの姿に、さっきからバーナビーも興奮が止まらない。
尻尾を持ち上げ結合部分がよく見えるようにすると、さらに腰の動きを速めた。
「あ、あっ、……あ、んぁ、駄目だ……もう、バーニー、ん、ふぅ……駄目ぇ」
「可愛いアナのお尻の穴が、私を美味しそうにしゃぶってますよ。引き抜くときにめくれて、内側の熟れた肉が見えるのが、とてもそそられます。こんなところまで美しいなんて、アナは反則です」
イヤイヤと首をふるアドリアナ、それを許さないように伸し掛かって、結合部分に圧をかけるバーナビー。
ついにアドリアナは背をしならせ、涙を流してガクガクと達する。
膣とは違う筋肉のついた尻肉に挟まれ、絞られ、バーナビーにもゾクゾクとした快感が走る。
「アナ、あなたに絞め殺されたい。この尻尾で私を巻きつけて、どうか離さないでください」
まだビクビクと絶頂の最中にいるアドリアナは、バーナビーの言葉を夢うつつ状態で聞き、その通りにバーナビーの体に尻尾を巻きつける。
細かい棘がバーナビーの色白い肌に傷をつけ、そこかしこから赤い血が滴る。
満足そうにうっそりと笑ったバーナビーは、ぎゅうと締め付けてくる尻尾と尻肉にぶるっと体を震わせ、最後の追い込みをかけた。
「嫌、っまだ、イッて……る!」
「アナ、アナ、アナ! 私のアナ、もう離してあげられません。どうかこのまま、いつまでも絡まっていましょうね」
ばちゅん、ぐじゅりと、バーナビーのこぼした先走りと穴の中に塗りこめたクリームが、激しくかき混ぜられて泡立つ音がする。
達した状態からさらに追い上げられたアドリアナは、口の端からほとばしる唾液にも気がつかない。
叩きつけるようにぱんぱんと打擲するバーナビーの腰がぴたりと止まり、ふたりの肌が隙間なく合わせられると、びゅるるっと勢いよくバーナビーが精液を吐き出した。
「っ……、アナ、全て、受け止めてください」
快感に押し上げられアドリアナの腹の中に思いの丈を出し切ったバーナビーは、アドリアナの膝をぐいと持ち上げ大きく開脚させると、ゆっくりと肉棒を抜く。
はっはっと、さすがに上がった息を整えながらも、バーナビーはじっとアドリアナの後孔から視線をそらさない。
己が栓をしていた穴から、どろりと白いものがこぼれてくるのを見ているのだ。
アドリアナは失神しているのか、目をつぶり声もない。
ただ時折、びくんと体を跳ねさせるだけだ。
「アナ、あなたのこちらの初めての相手は私です。どうか覚えていてくださいね、今夜のことを、ずっと」
意識を飛ばしていることを知りながら、それでもアドリアナの耳元に唇を寄せ、囁くように教えるバーナビー。
耳たぶにそのままキスをすると、アドリアナの体を清拭するための濡れた布を取りにベッドを降りた。
あれだけの性交をしていながら、よろけることもなく、しっかりと歩くバーナビー。
アドリアナを抱き上げるために体を鍛えたことが、こんなところでも発揮されていた。
汗と体液でべとべとになったアドリアナの体を愛しそうに拭き上げたバーナビーは、眠りの世界に旅立ってしまったアドリアナを腕に抱く。
「愛しています。あなたに付けてもらった傷のひとつひとつが、私の勲章です」
シーツに散らばるバーナビーの赤い血。
尻尾を巻き付けられた体には、内出血の跡。
それを誇らしげに語るバーナビーは、歴戦の勇士もゾッとするほどの妖美を醸し出していた。
魂を抜かれるほどの艶麗なその笑みを、誰も見ていないのが幸いだった。
まだ朝は遠い。
バーナビーは満ち足りた思いで、アドリアナと共に眠ることにした。
出来ることならば、起き抜けにもう一度、抱いてもいいか聞いてみようと考えながら。
◇◆◇
脳が沸騰するほど抱かれたアドリアナだったが、体の回復は早かった。
ぐっすり寝て起きたら、むしろ疲労が抜けてすっきりしていた。
最近は部下たちの指導にあたるばかりで、体を酷使することも減っていた。
初夜はいい運動になったとアドリアナが思っていると、バーナビーがもぞもぞと動き、覚醒する気配を見せる。
アドリアナはベッドサイドに用意されていた果実水をグラスに注いで飲むと、声が出るようになったことを確認してバーナビーに話しかける。
「バーニー、もう朝になったようだ。私たちはこれから何をしたらいい?」
「ん? アナ? もう朝ですか?」
寝ぼけているのか、くぐもった声のバーナビーは、上掛けの中に潜り込む。
それをまだ眠っていたいのだと判断したアドリアナだったが、バーナビーの手は不埒な動きをし始める。
「バーニー? 何をするつもりだ?」
「昨日はあまりここを可愛がってあげられなかったので、朝はここから始めると決めていたのです」
アドリアナの太ももをスルスルと撫で、顔を両腿に挟まれる位置まで下げたバーナビーは、割れ目の中にひっそりと隠れている可愛い粒を見つける。
舌を長く伸ばして、それを捉えようとしたバーナビーを、アドリアナが止める。
「よせ、もう朝なんだぞ」
「私はいつでもアナを抱けますよ。朝でも昼でも夕でも夜でも」
バーナビーの頭を押さえるアドリアナの両手を掴み返し、そこへバーナビーはちゅっちゅと口づけする。
いたずらの許しを請うようなバーナビーのしぐさに、一瞬だけ気持ちが揺らいだアドリアナだったが、鋼の精神で持ち直す。
「いいや、駄目だ。今日は私たちの新居を案内してくれると言っていたはずだ。私はそれを楽しみにしていた」
それを聞いて、バーナビーはがばっと上掛けの中から起き上がる。
「そうなんですか? 楽しみにしていてくれたんですか?」
キラキラした瞳で、嬉しそうにアドリアナを見つめるバーナビー。
アドリアナのために、一から揃えた新居だ。
それをアドリアナに見てもらいたいのは、バーナビーの方なのだ。
ウキウキと起きる準備を始めるバーナビーに、アドリアナはふっと苦笑する。
しかし、バーナビーたちが起きるのを待ち構えていた兄クレイグの付き人によって、予定外の出仕をさせられる。
ご機嫌だったバーナビーの眉間に深いシワが寄るのを、アドリアナは撫でて伸ばしてやった。
「早々に呼び出してすまんな、バーナビー。しかし、アドリアナに関することなので、お前も知っていたほうがいいと思ったんだ」
王太子の使用する応接室には、クレイグの他に見知らぬ人物がいた。
それは年配の爬虫類系の獣人で、アドリアナを目にするとその場に額づき頭を下げた。
「お探ししておりました、オニキス皇女」
顔を青ざめさせた獣人は、痩躯を震わせ土下座したまま、アドリアナをそう呼んだのだった。
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