11 / 39
11話 純粋培養された結果
「しますよ。今度はポーションの使用割合を変えて試してみるつもりです。どの辺りで魔王の核が暴走し始めるのか、ギリギリの線を見極めたいですね」
真顔でウェンディがきっぱりと答えると、デクスターがサッと顔をうつむかせる。
昨夜を思い出して、ますます顔が赤くなってしまったようだ。
【今度こそ、萎えるポーションを作ってやれよ。そうじゃないと、蛇の生殺しだよなあ?】
デクスターの手の中から、ホレイショが首を出している。
デクスターが反対の手のひらを使って、ホレイショをまた押し込めた。
そして、申し訳なさそうな顔をして、ウェンディに頭を下げるデクスター。
「真摯に取り組んでくれて、ありがとう。俺にもできることがあれば、言って欲しい」
「デクスターさまの協力なくしては、ポーションは仕上がりません。今夜もよろしくお願いします」
仲間意識の芽生えに、ウェンディは握手をしようと手を差し出す。
だがその手を見て、デクスターの首から上が茹で蛸のようになってしまったので、ウェンディはまるで卑猥なものをポロンとさせた気分になった。
ダニング伯爵がデクスターをシャイだと表現していたが、初心でピュアで天真で、ウェンディには可愛く思える。
とてもダニング伯爵と同年代には見えない。
あまりの擦れてなさに、これが雪山で純粋培養された結果なのかと、崇めたくなるウェンディだった。
◇◆◇
その日から、ポーションの濃度や量を変えて挑戦してみたが、時を遡るポーションを摂取すると核が暴れ出す。
暴走が始まると、萎えさせるポーションでは効果がなく、精巣がからっぽになるまで射精しないと勃起が治まらない。
「完全に、拒否反応を示すようになりましたね。核がこのポーションを、覚えてしまったようです」
無色透明の時を遡るポーションが入った試験管を振り、ウェンディが溜め息をつく。
前世でいう所の、食物アレルギーのようだ。
ほかのポーションに混ぜて隠そうとしても、察知される。
そして一体化を妨害されたくない核が激しく抵抗し、デクスターの淫魔の性質が強まってしまう。
これ以上はデクスターの体力の消耗も激しいので、実験は早々に取りやめることにした。
【下腹のどっかに埋まってるなら、腹を割けば核を取り出せそうに思うだろうけど、かなり一体化は進んでるんだよな】
ホレイショがデクスターの体臭をクンクンと嗅ぎながら、ぴるぴると尻尾を振っている。
ウェンディの真向かいに座るデクスターが、困ったように眉尻を下げていた。
「デクスターさまの意志と関係なく、体を操り始めたのがその証でしょう。今は男性器だけかもしれませんが、一体化が進むうちにそれが全身に――」
ウェンディは、ハッとして言葉を途切れさせる。
あまりに無神経な推測を口にしてしまったからだ。
しかし、デクスターがその続きを引き継ぐ。
「全身を操られて、人間を襲うようになるのか。勇者だ聖剣士だと、言われた俺が」
ジッと利き手を見ているデクスターは、その手に握っていた聖剣を思い出しているのかもしれない。
なんの感情も浮かんでいない紫色の瞳が、長年のデクスターの無力感を表していた。
「まだ時間はあります。同じポーションはもう使えませんが、違う素材で同じ効果のポーションが作れないか、調べてみます。どうせなら最高級の素材を使って、魔王の核が反抗する間もなく時を逆行させる、強力なポーションのレシピを父と一緒に作ってみせます」
励ます意味も込めて、ウェンディは明るい声を出したが、デクスターに伝わっただろうか。
実験を仕切り直すため、今日、ウェンディは雪山を下りる。
ひとりでこの山小屋に残るデクスターのことが、心配だった。
早まって変な気を起こさないか、と憂慮するウェンディに、ホレイショがどんと胸を張る。
【オレの存在を忘れてもらっちゃ困るぜ。デクスターの見守りは任せろ!】
そうだった、ひとりではなかった。
もしデクスターがネガティブな思考に囚われても、陽気なホレイショがそれをひっくり返してくれるかもしれない。
帰り支度を整えて、山小屋から出るウェンディを、デクスターが見送ってくれた。
「ありがとう。道中に気をつけて」
「また来ます。今度こそ、魔王の核をやっつけるポーションを、持ってきますから」
ウェンディは、さよならではなく、再会を約束する言葉を選んだ。
いよいよ帰るとなったとき、ホレイショがウェンディの肩へ、ぱたぱたと小さな羽根を動かして飛んできた。
頼もしいホレイショは、闇の精霊の力を使って、ウェンディを雪山の麓まで連れて行ってくれるという。
ウェンディの肩にホレイショが着地した瞬間、ぼやっと視界が揺れたと思ったら、ウェンディはホレイショと共に雪山の麓に立っていた。
「何? 今の、どうやったの? テレポートがこの世界にはあるの?」
【オレは行きたいところにパッと行けるんだ。便利だろう? お嬢ちゃんくらいなら、いつでも運んでやれるぜ】
「すごい! 絶対にその力、役に立つわ!」
興奮するウェンディに、ホレイショもまんざらではない顔をする。
一応、この世界には転送装置のようなものはあるが、小さな物しか送れない。
しかも生きているものは送れないので、手紙などのやり取りに使われるのが主だった。
【本当は家まで送ってもいいんだけど、麓に馬を残しているんだろう? 次に来るときはオレが家まで迎えにいってやるから、デクスター宛てに手紙でも出してくれよ】
ご機嫌なホレイショにそう言われて、ウェンディは甘えることにした。
馬をここまで走らせるのも、雪山を登るのも、どうしても日数や時間がかかる。
今はその時間を、全て研究に傾けたかった。
「助かるわ、ありがとう。……ホレイショも、デクスターさまのこと、お願いね」
ウェンディは、最後に見た、寂し気なデクスターの表情を思い出す。
まるで今生の別れのような、悲壮な顔をしていた。
ウェンディは魔王の目覚める時期を知っているが、デクスターは明日にでも魔王になるかもしれないと、怯えて暮らさなくてはいけないのだ。
(二月までは大丈夫だと、伝えればよかったかな……でも、根拠を説明できないし)
悩んだが、少しでもデクスターの心の支えになるならば、とウェンディは口を開く。
「ホレイショ、デクスターさまは二月までは魔王にはならないわ。どうしてかって聞かれたら、勘だと言っておいて。私の勘はよく当たるのだと」
【ははっ、面白いじゃん。いいよ、伝えておく。気をつけて帰れよ!】
ホレイショの輪郭が揺らめくと、もうそこにホレイショは居なかった。
きっとデクスターのもとへ帰ったのだ。
そしてウェンディの言葉を伝えてくれるだろう。
「頑張ろう。絶対にデクスターさまを救うんだ。――キノコの棘は柔らかくなったし、今夜から自慰し放題だし、少しは人生に潤いを感じてくれるといいな」
麓の村に預けていた馬を受け取り、ウェンディは王都を目指す。
すでに頭の中は新しいレシピのことで、いっぱいだった。
◇◆◇
ウェンディは帰宅するなり、さっそくダニング伯爵に実験の結果を報告する。
デクスターに使用したポーションの順番、摂取量、掛け合わせた割合、現れた効果とその強さ。
それらによって、デクスターにどんな変化が起きたのか、ウェンディがどんな対処をしたのか。
さすがに、デクスターの精液を絞り取るまで手淫したくだりでは、ぎょっとした顔をされた。
だが、ダニング伯爵も研究者だ。
それが必要な措置だったのならば、むやみに叱ったりはしない。
「頑張ったんだね、ウェンディ。とっさの状況にも臨機応変に対応できるのは、錬金術士として一人前になったと言えるよ。イソギンチャク(仮)ポーションなんて、面白いじゃないか」
「お父さまは知らなかったの? デクスターさまが自慰すらできなかったって」
「知らなかったよ。ひたすら肉欲に耐えているとは聞いていたけど。下半身が蛇だと、そういう事情に悩まされるんだねえ」
勉強になると言っているダニング伯爵は、ウェンディが書きつけたノートを真剣に読んでいる。
「要となるのは、時を遡るポーションだろう。ウェンディが借りた本には、他のレシピもあったよね? あれを参考にしよう」
「分かったわ。もう一度、学園の司書さんに頼んでみる」
「レンフィールド学園のいいところは、卒業生でも本が借りられる点だよね。私も久しぶりに図書室を覗いてみようかな」
そんなことを言っていたダニング伯爵だったが、やっぱり仕事に忙殺されて、ウェンディはひとりで学園に行くはめになるのだった。
真顔でウェンディがきっぱりと答えると、デクスターがサッと顔をうつむかせる。
昨夜を思い出して、ますます顔が赤くなってしまったようだ。
【今度こそ、萎えるポーションを作ってやれよ。そうじゃないと、蛇の生殺しだよなあ?】
デクスターの手の中から、ホレイショが首を出している。
デクスターが反対の手のひらを使って、ホレイショをまた押し込めた。
そして、申し訳なさそうな顔をして、ウェンディに頭を下げるデクスター。
「真摯に取り組んでくれて、ありがとう。俺にもできることがあれば、言って欲しい」
「デクスターさまの協力なくしては、ポーションは仕上がりません。今夜もよろしくお願いします」
仲間意識の芽生えに、ウェンディは握手をしようと手を差し出す。
だがその手を見て、デクスターの首から上が茹で蛸のようになってしまったので、ウェンディはまるで卑猥なものをポロンとさせた気分になった。
ダニング伯爵がデクスターをシャイだと表現していたが、初心でピュアで天真で、ウェンディには可愛く思える。
とてもダニング伯爵と同年代には見えない。
あまりの擦れてなさに、これが雪山で純粋培養された結果なのかと、崇めたくなるウェンディだった。
◇◆◇
その日から、ポーションの濃度や量を変えて挑戦してみたが、時を遡るポーションを摂取すると核が暴れ出す。
暴走が始まると、萎えさせるポーションでは効果がなく、精巣がからっぽになるまで射精しないと勃起が治まらない。
「完全に、拒否反応を示すようになりましたね。核がこのポーションを、覚えてしまったようです」
無色透明の時を遡るポーションが入った試験管を振り、ウェンディが溜め息をつく。
前世でいう所の、食物アレルギーのようだ。
ほかのポーションに混ぜて隠そうとしても、察知される。
そして一体化を妨害されたくない核が激しく抵抗し、デクスターの淫魔の性質が強まってしまう。
これ以上はデクスターの体力の消耗も激しいので、実験は早々に取りやめることにした。
【下腹のどっかに埋まってるなら、腹を割けば核を取り出せそうに思うだろうけど、かなり一体化は進んでるんだよな】
ホレイショがデクスターの体臭をクンクンと嗅ぎながら、ぴるぴると尻尾を振っている。
ウェンディの真向かいに座るデクスターが、困ったように眉尻を下げていた。
「デクスターさまの意志と関係なく、体を操り始めたのがその証でしょう。今は男性器だけかもしれませんが、一体化が進むうちにそれが全身に――」
ウェンディは、ハッとして言葉を途切れさせる。
あまりに無神経な推測を口にしてしまったからだ。
しかし、デクスターがその続きを引き継ぐ。
「全身を操られて、人間を襲うようになるのか。勇者だ聖剣士だと、言われた俺が」
ジッと利き手を見ているデクスターは、その手に握っていた聖剣を思い出しているのかもしれない。
なんの感情も浮かんでいない紫色の瞳が、長年のデクスターの無力感を表していた。
「まだ時間はあります。同じポーションはもう使えませんが、違う素材で同じ効果のポーションが作れないか、調べてみます。どうせなら最高級の素材を使って、魔王の核が反抗する間もなく時を逆行させる、強力なポーションのレシピを父と一緒に作ってみせます」
励ます意味も込めて、ウェンディは明るい声を出したが、デクスターに伝わっただろうか。
実験を仕切り直すため、今日、ウェンディは雪山を下りる。
ひとりでこの山小屋に残るデクスターのことが、心配だった。
早まって変な気を起こさないか、と憂慮するウェンディに、ホレイショがどんと胸を張る。
【オレの存在を忘れてもらっちゃ困るぜ。デクスターの見守りは任せろ!】
そうだった、ひとりではなかった。
もしデクスターがネガティブな思考に囚われても、陽気なホレイショがそれをひっくり返してくれるかもしれない。
帰り支度を整えて、山小屋から出るウェンディを、デクスターが見送ってくれた。
「ありがとう。道中に気をつけて」
「また来ます。今度こそ、魔王の核をやっつけるポーションを、持ってきますから」
ウェンディは、さよならではなく、再会を約束する言葉を選んだ。
いよいよ帰るとなったとき、ホレイショがウェンディの肩へ、ぱたぱたと小さな羽根を動かして飛んできた。
頼もしいホレイショは、闇の精霊の力を使って、ウェンディを雪山の麓まで連れて行ってくれるという。
ウェンディの肩にホレイショが着地した瞬間、ぼやっと視界が揺れたと思ったら、ウェンディはホレイショと共に雪山の麓に立っていた。
「何? 今の、どうやったの? テレポートがこの世界にはあるの?」
【オレは行きたいところにパッと行けるんだ。便利だろう? お嬢ちゃんくらいなら、いつでも運んでやれるぜ】
「すごい! 絶対にその力、役に立つわ!」
興奮するウェンディに、ホレイショもまんざらではない顔をする。
一応、この世界には転送装置のようなものはあるが、小さな物しか送れない。
しかも生きているものは送れないので、手紙などのやり取りに使われるのが主だった。
【本当は家まで送ってもいいんだけど、麓に馬を残しているんだろう? 次に来るときはオレが家まで迎えにいってやるから、デクスター宛てに手紙でも出してくれよ】
ご機嫌なホレイショにそう言われて、ウェンディは甘えることにした。
馬をここまで走らせるのも、雪山を登るのも、どうしても日数や時間がかかる。
今はその時間を、全て研究に傾けたかった。
「助かるわ、ありがとう。……ホレイショも、デクスターさまのこと、お願いね」
ウェンディは、最後に見た、寂し気なデクスターの表情を思い出す。
まるで今生の別れのような、悲壮な顔をしていた。
ウェンディは魔王の目覚める時期を知っているが、デクスターは明日にでも魔王になるかもしれないと、怯えて暮らさなくてはいけないのだ。
(二月までは大丈夫だと、伝えればよかったかな……でも、根拠を説明できないし)
悩んだが、少しでもデクスターの心の支えになるならば、とウェンディは口を開く。
「ホレイショ、デクスターさまは二月までは魔王にはならないわ。どうしてかって聞かれたら、勘だと言っておいて。私の勘はよく当たるのだと」
【ははっ、面白いじゃん。いいよ、伝えておく。気をつけて帰れよ!】
ホレイショの輪郭が揺らめくと、もうそこにホレイショは居なかった。
きっとデクスターのもとへ帰ったのだ。
そしてウェンディの言葉を伝えてくれるだろう。
「頑張ろう。絶対にデクスターさまを救うんだ。――キノコの棘は柔らかくなったし、今夜から自慰し放題だし、少しは人生に潤いを感じてくれるといいな」
麓の村に預けていた馬を受け取り、ウェンディは王都を目指す。
すでに頭の中は新しいレシピのことで、いっぱいだった。
◇◆◇
ウェンディは帰宅するなり、さっそくダニング伯爵に実験の結果を報告する。
デクスターに使用したポーションの順番、摂取量、掛け合わせた割合、現れた効果とその強さ。
それらによって、デクスターにどんな変化が起きたのか、ウェンディがどんな対処をしたのか。
さすがに、デクスターの精液を絞り取るまで手淫したくだりでは、ぎょっとした顔をされた。
だが、ダニング伯爵も研究者だ。
それが必要な措置だったのならば、むやみに叱ったりはしない。
「頑張ったんだね、ウェンディ。とっさの状況にも臨機応変に対応できるのは、錬金術士として一人前になったと言えるよ。イソギンチャク(仮)ポーションなんて、面白いじゃないか」
「お父さまは知らなかったの? デクスターさまが自慰すらできなかったって」
「知らなかったよ。ひたすら肉欲に耐えているとは聞いていたけど。下半身が蛇だと、そういう事情に悩まされるんだねえ」
勉強になると言っているダニング伯爵は、ウェンディが書きつけたノートを真剣に読んでいる。
「要となるのは、時を遡るポーションだろう。ウェンディが借りた本には、他のレシピもあったよね? あれを参考にしよう」
「分かったわ。もう一度、学園の司書さんに頼んでみる」
「レンフィールド学園のいいところは、卒業生でも本が借りられる点だよね。私も久しぶりに図書室を覗いてみようかな」
そんなことを言っていたダニング伯爵だったが、やっぱり仕事に忙殺されて、ウェンディはひとりで学園に行くはめになるのだった。
あなたにおすすめの小説
死亡予定の脇役令嬢に転生したら、断罪前に裏ルートで皇帝陛下に溺愛されました!?
六角
恋愛
「え、私が…断罪?処刑?――冗談じゃないわよっ!」
前世の記憶が蘇った瞬間、私、公爵令嬢スカーレットは理解した。
ここが乙女ゲームの世界で、自分がヒロインをいじめる典型的な悪役令嬢であり、婚約者のアルフォンス王太子に断罪される未来しかないことを!
その元凶であるアルフォンス王太子と聖女セレスティアは、今日も今日とて私の目の前で愛の劇場を繰り広げている。
「まあアルフォンス様! スカーレット様も本当は心優しい方のはずですわ。わたくしたちの真実の愛の力で彼女を正しい道に導いて差し上げましょう…!」
「ああセレスティア!君はなんて清らかなんだ!よし、我々の愛でスカーレットを更生させよう!」
(…………はぁ。茶番は他所でやってくれる?)
自分たちの恋路に酔いしれ、私を「救済すべき悪」と見なすめでたい頭の二人組。
あなたたちの自己満足のために私の首が飛んでたまるものですか!
絶望の淵でゲームの知識を総動員して見つけ出した唯一の活路。
それは血も涙もない「漆黒の皇帝」と万人に恐れられる若き皇帝ゼノン陛下に接触するという、あまりに危険な【裏ルート】だった。
「命惜しさにこの私に魂でも売りに来たか。愚かで滑稽で…そして実に唆る女だ、スカーレット」
氷の視線に射抜かれ覚悟を決めたその時。
冷酷非情なはずの皇帝陛下はなぜか私の悪あがきを心底面白そうに眺め、その美しい唇を歪めた。
「良いだろう。お前を私の『籠の中の真紅の鳥』として、この手ずから愛でてやろう」
その日から私の運命は激変!
「他の男にその瞳を向けるな。お前のすべては私のものだ」
皇帝陛下からの凄まじい独占欲と息もできないほどの甘い溺愛に、スカーレットの心臓は鳴りっぱなし!?
その頃、王宮では――。
「今頃スカーレットも一人寂しく己の罪を反省しているだろう」
「ええアルフォンス様。わたくしたちが彼女を温かく迎え入れてあげましょうね」
などと最高にズレた会話が繰り広げられていることを、彼らはまだ知らない。
悪役(笑)たちが壮大な勘違いをしている間に、最強の庇護者(皇帝陛下)からの溺愛ルート、確定です!
完璧(変態)王子は悪役(天然)令嬢を今日も愛でたい
咲桜りおな
恋愛
オルプルート王国第一王子アルスト殿下の婚約者である公爵令嬢のティアナ・ローゼンは、自分の事を何故か初対面から溺愛してくる殿下が苦手。
見た目は完璧な美少年王子様なのに匂いをクンカクンカ嗅がれたり、ティアナの使用済み食器を欲しがったりと何だか変態ちっく!
殿下を好きだというピンク髪の男爵令嬢から恋のキューピッド役を頼まれてしまい、自分も殿下をお慕いしていたと気付くが時既に遅し。不本意ながらも婚約破棄を目指す事となってしまう。
※糖度甘め。イチャコラしております。
第一章は完結しております。只今第二章を更新中。
本作のスピンオフ作品「モブ令嬢はシスコン騎士様にロックオンされたようです~妹が悪役令嬢なんて困ります~」も公開しています。宜しければご一緒にどうぞ。
本作とスピンオフ作品の番外編集も別にUPしてます。
「小説家になろう」でも公開しています。
10回目の婚約破棄。もう飽きたので、今回は断罪される前に自分で自分を追放します。二度と探さないでください(フリではありません)
放浪人
恋愛
「もう、疲れました。貴方の顔も見たくありません」
公爵令嬢リーゼロッテは、婚約者である王太子アレクセイに処刑される人生を9回繰り返してきた。 迎えた10回目の人生。もう努力も愛想笑いも無駄だと悟った彼女は、断罪イベントの一ヶ月前に自ら姿を消すことを決意する。 王城の宝物庫から慰謝料(国宝)を頂き、書き置きを残して国外逃亡! 目指せ、安眠と自由のスローライフ!
――のはずだったのだが。
「『顔も見たくない』だと? つまり、直視できないほど私が好きだという照れ隠しか!」 「『探さないで』? 地の果てまで追いかけて抱きしめてほしいというフリだな!」
実は1周目からリーゼロッテを溺愛していた(が、コミュ障すぎて伝わっていなかった)アレクセイ王子は、彼女の拒絶を「愛の試練(かくれんぼ)」と超ポジティブに誤解! 国家権力と軍隊、そしてS級ダンジョンすら踏破するチート能力を総動員して、全力で追いかけてきた!?
物理で逃げる最強令嬢VS愛が重すぎる勘違い王子。 聖女もドラゴンも帝国も巻き込んだ、史上最大規模の「国境なき痴話喧嘩」が今、始まる!
※表紙はNano Bananaで作成しています
【完結】成り上がり令嬢暴走日記!
笹乃笹世
恋愛
異世界転生キタコレー!
と、テンションアゲアゲのリアーヌだったが、なんとその世界は乙女ゲームの舞台となった世界だった⁉︎
えっあの『ギフト』⁉︎
えっ物語のスタートは来年⁉︎
……ってことはつまり、攻略対象たちと同じ学園ライフを送れる……⁉︎
これも全て、ある日突然、貴族になってくれた両親のおかげねっ!
ーー……でもあのゲームに『リアーヌ・ボスハウト』なんてキャラが出てた記憶ないから……きっとキャラデザも無いようなモブ令嬢なんだろうな……
これは、ある日突然、貴族の仲間入りを果たしてしまった元日本人が、大好きなゲームの世界で元日本人かつ庶民ムーブをぶちかまし、知らず知らずのうちに周りの人間も巻き込んで騒動を起こしていく物語であるーー
果たしてリアーヌはこの世界で幸せになれるのか?
周りの人間たちは無事でいられるのかーー⁉︎
【完結】ヒロインに転生しましたが、モブのイケオジが好きなので、悪役令嬢の婚約破棄を回避させたつもりが、やっぱり婚約破棄されている。
樹結理(きゆり)
恋愛
「アイリーン、貴女との婚約は破棄させてもらう」
大勢が集まるパーティの場で、この国の第一王子セルディ殿下がそう宣言した。
はぁぁあ!? なんでどうしてそうなった!!
私の必死の努力を返してー!!
乙女ゲーム『ラベルシアの乙女』の世界に転生してしまった日本人のアラサー女子。
気付けば物語が始まる学園への入学式の日。
私ってヒロインなの!?攻略対象のイケメンたちに囲まれる日々。でも!私が好きなのは攻略対象たちじゃないのよー!!
私が好きなのは攻略対象でもなんでもない、物語にたった二回しか出てこないイケオジ!
所謂モブと言っても過言ではないほど、関わることが少ないイケオジ。
でもでも!せっかくこの世界に転生出来たのなら何度も見たイケメンたちよりも、レアなイケオジを!!
攻略対象たちや悪役令嬢と友好的な関係を築きつつ、悪役令嬢の婚約破棄を回避しつつ、イケオジを狙う十六歳、侯爵令嬢!
必死に悪役令嬢の婚約破棄イベントを回避してきたつもりが、なんでどうしてそうなった!!
やっぱり婚約破棄されてるじゃないのー!!
必死に努力したのは無駄足だったのか!?ヒロインは一体誰と結ばれるのか……。
※この物語は作者の世界観から成り立っております。正式な貴族社会をお望みの方はご遠慮ください。
※この作品は小説家になろう、カクヨムで完結済み。
悪役令嬢にされたので婚約破棄を受け入れたら、なぜか全員困っています
かきんとう
恋愛
王城の大広間は、いつも以上に華やいでいた。
磨き上げられた床は燭台の光を反射し、色とりどりのドレスが揺れるたびに、まるで花畑が動いているかのように見える。貴族たちの笑い声、楽団の優雅な旋律、そして、ひそやかな噂話が、空気を満たしていた。
その中心に、私は立っていた。
――今日、この瞬間のために。
「エレノア・フォン・リーベルト嬢」
高らかに呼ばれた私の名に、ざわめきがぴたりと止む。
気配消し令嬢の失敗
かな
恋愛
ユリアは公爵家の次女として生まれ、獣人国に攫われた長女エーリアの代わりに第1王子の婚約者候補の筆頭にされてしまう。王妃なんて面倒臭いと思ったユリアは、自分自身に認識阻害と気配消しの魔法を掛け、居るかいないかわからないと言われるほどの地味な令嬢を装った。
15才になり学園に入学すると、編入してきた男爵令嬢が第1王子と有力貴族令息を複数侍らかせることとなり、ユリア以外の婚約者候補と男爵令嬢の揉める事が日常茶飯事に。ユリアは遠くからボーッとそれを眺めながら〘 いつになったら婚約者候補から外してくれるのかな? 〙と思っていた。そんなユリアが失敗する話。
※王子は曾祖母コンです。
※ユリアは悪役令嬢ではありません。
※タグを少し修正しました。
初めての投稿なのでゆる〜く読んでください。ご都合主義はご愛嬌ということで見逃してください( *・ω・)*_ _))ペコリン
悪役令嬢だとわかったので身を引こうとしたところ、何故か溺愛されました。
香取鞠里
恋愛
公爵令嬢のマリエッタは、皇太子妃候補として育てられてきた。
皇太子殿下との仲はまずまずだったが、ある日、伝説の女神として現れたサクラに皇太子妃の座を奪われてしまう。
さらには、サクラの陰謀により、マリエッタは反逆罪により国外追放されて、のたれ死んでしまう。
しかし、死んだと思っていたのに、気づけばサクラが現れる二年前の16歳のある日の朝に戻っていた。
それは避けなければと別の行き方を探るが、なぜか殿下に一度目の人生の時以上に溺愛されてしまい……!?