27 / 39
27話 思惑が渦巻く夜会
ウェンディとデクスターが思いを伝えあってから数週間後、王城で大規模な夜会が開かれた。
王家主催の夜会は久しぶりで、今夜は数多くの貴族が招待されている。
ダニング伯爵や母バーバラと一緒に、ウェンディもドレスに袖を通し参加した。
さすがに正式に招待されたウェンディを、王女の個人的な理由で立ち入り禁止にするわけにはいかなかったようだ。
ダンスホールへ続く扉を、誰にも止められることなくウェンディは堂々と入っていく。
きらびやかな会場では、すでにあちこちでグループが形成されており、ダニング伯爵がそれを見て、「あれはイアン殿下派、こっちは聖女さま派」と解説をしてくれた。
憂慮していたように貴族たちは二極化し、ダニング伯爵家のような中立の立場の者を自分たちの派閥に引き込もうと、勧誘合戦が行われているそうだ。
「無駄だよねえ。分裂は何も生まないのに」
すっかり第二王子とも聖女とも、距離を置いているダニング伯爵が溜め息をつく。
そして王族が登場する側の扉を指さし、ウェンディにこっそり教えてくれた。
「おそらく今夜、デクスターが侯爵位を賜ることが発表されると思う。そして授与式には、国王陛下がご臨席されるだろう」
平民から、いきなりの侯爵だ。
ダニング家が男爵から伯爵になったのとは、比べ物にならない。
決定までには紆余曲折があり、最終的には王女レイチェルを降嫁させるに相応しい爵位を与えたい第二王子の思惑が競り勝ったようだ。
国王も、命がけの魔王討伐に平民の身で参戦し、常に最前線で体を張ってくれたデクスターへ、最大限の褒賞を授けたいとの考えだとか。
「でも、デクスターさまは、爵位なんて欲しがらなさそう」
「それが、そうでもないんだ。ウェンディとの未来を、真剣に考えているからね。デクスターなりに、爵位はあった方がいいと判断したんだろう」
パチンとウィンクを飛ばすダニング伯爵は、ウェンディとデクスターの関係の変化に気がついていた。
分かりやすいふたりだったが、先日ついにデクスターから正式に、ウェンディとの結婚の申し込みがあったのだ。
可愛い娘ウェンディを嫁がせるのに、親友デクスターほど頼もしい相手はいない。
清廉潔白かつ実直、聖剣に選ばれし最強の勇者で、なによりウェンディを心から愛している。
浮気をしたら許さないからな、とダニング伯爵が念を押すと、わたわたと手を振って、そんなことをしたら俺を殺してくれ、と言っていたデクスター。
デクスターを殺せる実力者は、国内にはダニング伯爵くらいしかいない。
万が一にも起きないだろうが、そのときは心置きなくやらせてもらう、と笑いながら宣言しておいた。
そんなやり取りを思い出しながら、ダニング伯爵は夜会の始まりを待つ。
傍らでは、デクスターと踊るのを楽しみにしているウェンディが、そわそわと落ち着かない。
ふたりの未来には、まだ越えなくてはならない壁があるが、きっと幸せを掴んでくれるだろう。
乙女ゲームのシナリオを、知らぬ内に大きく改変させた張本人は、王族が登場する扉から第二王子に連れられて現れたデクスターへ、惜しみない拍手を贈った。
◇◆◇
夜会の始まりの挨拶の中で、ダニング伯爵の予想通り、デクスターが国王より侯爵位を賜る予定であると第二王子が発表し、会場内は新たな高位貴族の誕生に沸いた。
「我らが勇者デクスターが、新たな侯爵となったあかつきには、もうひとつ大きな発表があるだろう。そちらもぜひ、楽しみにしていて欲しい」
そう締めくくった第二王子の言葉に、ウェンディの周囲からヒソヒソと囁き声が上がった。
「きっと、レイチェル王女殿下との婚約発表ですわ」
「夜会でお見かけしましたが、とても仲が良さそうでしたね」
「いやあ、お似合いのふたりですよ」
「侯爵ならば、降嫁先としても問題はないでしょう」
デクスターとレイチェルの婚約を先走って喜んでいるのは、主に第二王子の派閥に属する貴族たちだ。
第二王子は根回しの意味も含め、自分の派閥には予め、情報を流しているのかもしれない。
そしてやはり、デクスターの気持ちは完全に無視して、レイチェルとの婚約を押し進めるつもりのようだ。
ウェンディは第二王子やレイチェルの自己中心的な考えに辟易する。
「ウェンディ、気にしなくていい。それよりも、ほら、デクスターが来るよ」
ダニング伯爵に背を押されて、ウェンディが一歩前に出ると、そこにはすでにデクスターが待ち受けていた。
いつかベランダで見たすっきりした夜会服とはデザインが異なり、青色をアクセントにした洒脱な装飾がデクスターの男らしい体躯を際立たせている。
麗しい姿にぽうっと見惚れていたウェンディに、恭しくデクスターが手を差し伸べた。
「どうか私と踊ってください」
いつもは自分のことを「俺」と言うのに、改まって「私」なんて言うから、ウェンディは卒倒しそうになる。
ふらつくウェンディを危なげなくエスコートすると、デクスターはダンスホールの中央へと進み出た。
「デクスターさま、私、こんな真ん中で踊るのは初めてです」
「すまない、ウェンディ。逆に俺は、真ん中からのスタートしか知らないんだ。ゆっくり外側に移動しよう」
中央で踊り始めるのは、位が高い人の特権だ。
デクスターがこれまで誰と踊ってきたのか、なんとなく想像がついて、ウェンディの顔が自然と下を向く。
「誤解しないで、ウェンディ。誰もが勇者という肩書に、道を譲るだけだ。これまでのダンスは、ウェンディと踊りたいと思った俺の、練習の場だった。だから、ね? どうか顔を上げて。これが俺の最初の本番なんだ」
愛しくて仕方がないウェンディの、しょんぼりした顔はデクスターの胸に刺さる。
必死にウェンディの気分を持ち上げようと、いつもは朴訥なデクスターが言葉を尽くしていた。
「デクスターさま、どうしてそんなに甘いんですか? 拗ねてしまった私なんて、叱ってしまえばいいのに」
デクスターのリードが巧みなおかげで、ふたりはダンスをしているように見えているだろうが、ウェンディはほとんどステップも踏めずに、子どもっぽい自分の態度を恥じて半べそをかいていた。
きゅっと結ばれたウェンディの唇が愛らしく、思わずついばみそうになったデクスターは、ここが公の場であると思い出して踏みとどまる。
「いつだって甘やかすよ。俺にとって、ウェンディは最愛の人だから。決して、失いたくない人だから。こんなことでウェンディを叱るなんて、とんでもない」
柔らかく微笑んでいるデクスターの表情から、それが本心なのだと分かる。
ウェンディは自分が恋をした相手が、とてつもない傑物であると知った。
大人だからという一言では済まない、底の見えない懐の深さと包容力に、幼い子どものように何もかも投げ出して縋りつきたくなる。
「私、デクスターさまと踊りたくて、今日はずっと落ち着かなかったんです。だけど実際に誘ってもらったら、真っすぐホールの中央に進むデクスターさまや、巧みに私をリードするデクスターさまに、王女さまの影を感じてしまって……」
「それでウェンディをしょんぼりさせてしまったのなら、すべて俺の責任だ。配慮が足りなかった」
「本当はとても嬉しいんです。デクスターさまが身につけている装飾品が青いのは、私の瞳の色に合わせてくれたからでしょう? そういうの、ズルいくらい格好良くて、私……」
「こうするといいと、アルバートに教えてもらった。どうしたらもっと、ウェンディに好きになってもらえるだろうかと、相談したんだ。ウェンディだって、俺の瞳の色の宝石を付けているよね? とても似合っている」
「これ以上、私をときめかせて、どうするんですか。もう……心臓が持ちません」
デクスターとウェンディは、曲が変わっても踊り続ける。
顔を赤くして恥ずかしがるウェンディに、とろけるような笑顔を向けるデクスター。
あれほど婚約話に花を咲かせていた第二王子派の貴族たちも、ふたりの間柄をあからさまに見せつけられて、すっかり口を閉じてしまった。
怒りが収まらないのはレイチェルだ。
今夜はずっとデクスターと踊るつもりでいたレイチェルは、誰ともダンスの約束を取り付けておらず、ぽつんと取り残されている。
「私を侮辱したこと、後悔させてやるわ」
レイチェルは父親である第二王子のもとへ向かい、小声で密談を交わすと、ドレスの裾を翻して会場から立ち去った。
王家主催の夜会は久しぶりで、今夜は数多くの貴族が招待されている。
ダニング伯爵や母バーバラと一緒に、ウェンディもドレスに袖を通し参加した。
さすがに正式に招待されたウェンディを、王女の個人的な理由で立ち入り禁止にするわけにはいかなかったようだ。
ダンスホールへ続く扉を、誰にも止められることなくウェンディは堂々と入っていく。
きらびやかな会場では、すでにあちこちでグループが形成されており、ダニング伯爵がそれを見て、「あれはイアン殿下派、こっちは聖女さま派」と解説をしてくれた。
憂慮していたように貴族たちは二極化し、ダニング伯爵家のような中立の立場の者を自分たちの派閥に引き込もうと、勧誘合戦が行われているそうだ。
「無駄だよねえ。分裂は何も生まないのに」
すっかり第二王子とも聖女とも、距離を置いているダニング伯爵が溜め息をつく。
そして王族が登場する側の扉を指さし、ウェンディにこっそり教えてくれた。
「おそらく今夜、デクスターが侯爵位を賜ることが発表されると思う。そして授与式には、国王陛下がご臨席されるだろう」
平民から、いきなりの侯爵だ。
ダニング家が男爵から伯爵になったのとは、比べ物にならない。
決定までには紆余曲折があり、最終的には王女レイチェルを降嫁させるに相応しい爵位を与えたい第二王子の思惑が競り勝ったようだ。
国王も、命がけの魔王討伐に平民の身で参戦し、常に最前線で体を張ってくれたデクスターへ、最大限の褒賞を授けたいとの考えだとか。
「でも、デクスターさまは、爵位なんて欲しがらなさそう」
「それが、そうでもないんだ。ウェンディとの未来を、真剣に考えているからね。デクスターなりに、爵位はあった方がいいと判断したんだろう」
パチンとウィンクを飛ばすダニング伯爵は、ウェンディとデクスターの関係の変化に気がついていた。
分かりやすいふたりだったが、先日ついにデクスターから正式に、ウェンディとの結婚の申し込みがあったのだ。
可愛い娘ウェンディを嫁がせるのに、親友デクスターほど頼もしい相手はいない。
清廉潔白かつ実直、聖剣に選ばれし最強の勇者で、なによりウェンディを心から愛している。
浮気をしたら許さないからな、とダニング伯爵が念を押すと、わたわたと手を振って、そんなことをしたら俺を殺してくれ、と言っていたデクスター。
デクスターを殺せる実力者は、国内にはダニング伯爵くらいしかいない。
万が一にも起きないだろうが、そのときは心置きなくやらせてもらう、と笑いながら宣言しておいた。
そんなやり取りを思い出しながら、ダニング伯爵は夜会の始まりを待つ。
傍らでは、デクスターと踊るのを楽しみにしているウェンディが、そわそわと落ち着かない。
ふたりの未来には、まだ越えなくてはならない壁があるが、きっと幸せを掴んでくれるだろう。
乙女ゲームのシナリオを、知らぬ内に大きく改変させた張本人は、王族が登場する扉から第二王子に連れられて現れたデクスターへ、惜しみない拍手を贈った。
◇◆◇
夜会の始まりの挨拶の中で、ダニング伯爵の予想通り、デクスターが国王より侯爵位を賜る予定であると第二王子が発表し、会場内は新たな高位貴族の誕生に沸いた。
「我らが勇者デクスターが、新たな侯爵となったあかつきには、もうひとつ大きな発表があるだろう。そちらもぜひ、楽しみにしていて欲しい」
そう締めくくった第二王子の言葉に、ウェンディの周囲からヒソヒソと囁き声が上がった。
「きっと、レイチェル王女殿下との婚約発表ですわ」
「夜会でお見かけしましたが、とても仲が良さそうでしたね」
「いやあ、お似合いのふたりですよ」
「侯爵ならば、降嫁先としても問題はないでしょう」
デクスターとレイチェルの婚約を先走って喜んでいるのは、主に第二王子の派閥に属する貴族たちだ。
第二王子は根回しの意味も含め、自分の派閥には予め、情報を流しているのかもしれない。
そしてやはり、デクスターの気持ちは完全に無視して、レイチェルとの婚約を押し進めるつもりのようだ。
ウェンディは第二王子やレイチェルの自己中心的な考えに辟易する。
「ウェンディ、気にしなくていい。それよりも、ほら、デクスターが来るよ」
ダニング伯爵に背を押されて、ウェンディが一歩前に出ると、そこにはすでにデクスターが待ち受けていた。
いつかベランダで見たすっきりした夜会服とはデザインが異なり、青色をアクセントにした洒脱な装飾がデクスターの男らしい体躯を際立たせている。
麗しい姿にぽうっと見惚れていたウェンディに、恭しくデクスターが手を差し伸べた。
「どうか私と踊ってください」
いつもは自分のことを「俺」と言うのに、改まって「私」なんて言うから、ウェンディは卒倒しそうになる。
ふらつくウェンディを危なげなくエスコートすると、デクスターはダンスホールの中央へと進み出た。
「デクスターさま、私、こんな真ん中で踊るのは初めてです」
「すまない、ウェンディ。逆に俺は、真ん中からのスタートしか知らないんだ。ゆっくり外側に移動しよう」
中央で踊り始めるのは、位が高い人の特権だ。
デクスターがこれまで誰と踊ってきたのか、なんとなく想像がついて、ウェンディの顔が自然と下を向く。
「誤解しないで、ウェンディ。誰もが勇者という肩書に、道を譲るだけだ。これまでのダンスは、ウェンディと踊りたいと思った俺の、練習の場だった。だから、ね? どうか顔を上げて。これが俺の最初の本番なんだ」
愛しくて仕方がないウェンディの、しょんぼりした顔はデクスターの胸に刺さる。
必死にウェンディの気分を持ち上げようと、いつもは朴訥なデクスターが言葉を尽くしていた。
「デクスターさま、どうしてそんなに甘いんですか? 拗ねてしまった私なんて、叱ってしまえばいいのに」
デクスターのリードが巧みなおかげで、ふたりはダンスをしているように見えているだろうが、ウェンディはほとんどステップも踏めずに、子どもっぽい自分の態度を恥じて半べそをかいていた。
きゅっと結ばれたウェンディの唇が愛らしく、思わずついばみそうになったデクスターは、ここが公の場であると思い出して踏みとどまる。
「いつだって甘やかすよ。俺にとって、ウェンディは最愛の人だから。決して、失いたくない人だから。こんなことでウェンディを叱るなんて、とんでもない」
柔らかく微笑んでいるデクスターの表情から、それが本心なのだと分かる。
ウェンディは自分が恋をした相手が、とてつもない傑物であると知った。
大人だからという一言では済まない、底の見えない懐の深さと包容力に、幼い子どものように何もかも投げ出して縋りつきたくなる。
「私、デクスターさまと踊りたくて、今日はずっと落ち着かなかったんです。だけど実際に誘ってもらったら、真っすぐホールの中央に進むデクスターさまや、巧みに私をリードするデクスターさまに、王女さまの影を感じてしまって……」
「それでウェンディをしょんぼりさせてしまったのなら、すべて俺の責任だ。配慮が足りなかった」
「本当はとても嬉しいんです。デクスターさまが身につけている装飾品が青いのは、私の瞳の色に合わせてくれたからでしょう? そういうの、ズルいくらい格好良くて、私……」
「こうするといいと、アルバートに教えてもらった。どうしたらもっと、ウェンディに好きになってもらえるだろうかと、相談したんだ。ウェンディだって、俺の瞳の色の宝石を付けているよね? とても似合っている」
「これ以上、私をときめかせて、どうするんですか。もう……心臓が持ちません」
デクスターとウェンディは、曲が変わっても踊り続ける。
顔を赤くして恥ずかしがるウェンディに、とろけるような笑顔を向けるデクスター。
あれほど婚約話に花を咲かせていた第二王子派の貴族たちも、ふたりの間柄をあからさまに見せつけられて、すっかり口を閉じてしまった。
怒りが収まらないのはレイチェルだ。
今夜はずっとデクスターと踊るつもりでいたレイチェルは、誰ともダンスの約束を取り付けておらず、ぽつんと取り残されている。
「私を侮辱したこと、後悔させてやるわ」
レイチェルは父親である第二王子のもとへ向かい、小声で密談を交わすと、ドレスの裾を翻して会場から立ち去った。
あなたにおすすめの小説
死亡予定の脇役令嬢に転生したら、断罪前に裏ルートで皇帝陛下に溺愛されました!?
六角
恋愛
「え、私が…断罪?処刑?――冗談じゃないわよっ!」
前世の記憶が蘇った瞬間、私、公爵令嬢スカーレットは理解した。
ここが乙女ゲームの世界で、自分がヒロインをいじめる典型的な悪役令嬢であり、婚約者のアルフォンス王太子に断罪される未来しかないことを!
その元凶であるアルフォンス王太子と聖女セレスティアは、今日も今日とて私の目の前で愛の劇場を繰り広げている。
「まあアルフォンス様! スカーレット様も本当は心優しい方のはずですわ。わたくしたちの真実の愛の力で彼女を正しい道に導いて差し上げましょう…!」
「ああセレスティア!君はなんて清らかなんだ!よし、我々の愛でスカーレットを更生させよう!」
(…………はぁ。茶番は他所でやってくれる?)
自分たちの恋路に酔いしれ、私を「救済すべき悪」と見なすめでたい頭の二人組。
あなたたちの自己満足のために私の首が飛んでたまるものですか!
絶望の淵でゲームの知識を総動員して見つけ出した唯一の活路。
それは血も涙もない「漆黒の皇帝」と万人に恐れられる若き皇帝ゼノン陛下に接触するという、あまりに危険な【裏ルート】だった。
「命惜しさにこの私に魂でも売りに来たか。愚かで滑稽で…そして実に唆る女だ、スカーレット」
氷の視線に射抜かれ覚悟を決めたその時。
冷酷非情なはずの皇帝陛下はなぜか私の悪あがきを心底面白そうに眺め、その美しい唇を歪めた。
「良いだろう。お前を私の『籠の中の真紅の鳥』として、この手ずから愛でてやろう」
その日から私の運命は激変!
「他の男にその瞳を向けるな。お前のすべては私のものだ」
皇帝陛下からの凄まじい独占欲と息もできないほどの甘い溺愛に、スカーレットの心臓は鳴りっぱなし!?
その頃、王宮では――。
「今頃スカーレットも一人寂しく己の罪を反省しているだろう」
「ええアルフォンス様。わたくしたちが彼女を温かく迎え入れてあげましょうね」
などと最高にズレた会話が繰り広げられていることを、彼らはまだ知らない。
悪役(笑)たちが壮大な勘違いをしている間に、最強の庇護者(皇帝陛下)からの溺愛ルート、確定です!
完璧(変態)王子は悪役(天然)令嬢を今日も愛でたい
咲桜りおな
恋愛
オルプルート王国第一王子アルスト殿下の婚約者である公爵令嬢のティアナ・ローゼンは、自分の事を何故か初対面から溺愛してくる殿下が苦手。
見た目は完璧な美少年王子様なのに匂いをクンカクンカ嗅がれたり、ティアナの使用済み食器を欲しがったりと何だか変態ちっく!
殿下を好きだというピンク髪の男爵令嬢から恋のキューピッド役を頼まれてしまい、自分も殿下をお慕いしていたと気付くが時既に遅し。不本意ながらも婚約破棄を目指す事となってしまう。
※糖度甘め。イチャコラしております。
第一章は完結しております。只今第二章を更新中。
本作のスピンオフ作品「モブ令嬢はシスコン騎士様にロックオンされたようです~妹が悪役令嬢なんて困ります~」も公開しています。宜しければご一緒にどうぞ。
本作とスピンオフ作品の番外編集も別にUPしてます。
「小説家になろう」でも公開しています。
10回目の婚約破棄。もう飽きたので、今回は断罪される前に自分で自分を追放します。二度と探さないでください(フリではありません)
放浪人
恋愛
「もう、疲れました。貴方の顔も見たくありません」
公爵令嬢リーゼロッテは、婚約者である王太子アレクセイに処刑される人生を9回繰り返してきた。 迎えた10回目の人生。もう努力も愛想笑いも無駄だと悟った彼女は、断罪イベントの一ヶ月前に自ら姿を消すことを決意する。 王城の宝物庫から慰謝料(国宝)を頂き、書き置きを残して国外逃亡! 目指せ、安眠と自由のスローライフ!
――のはずだったのだが。
「『顔も見たくない』だと? つまり、直視できないほど私が好きだという照れ隠しか!」 「『探さないで』? 地の果てまで追いかけて抱きしめてほしいというフリだな!」
実は1周目からリーゼロッテを溺愛していた(が、コミュ障すぎて伝わっていなかった)アレクセイ王子は、彼女の拒絶を「愛の試練(かくれんぼ)」と超ポジティブに誤解! 国家権力と軍隊、そしてS級ダンジョンすら踏破するチート能力を総動員して、全力で追いかけてきた!?
物理で逃げる最強令嬢VS愛が重すぎる勘違い王子。 聖女もドラゴンも帝国も巻き込んだ、史上最大規模の「国境なき痴話喧嘩」が今、始まる!
※表紙はNano Bananaで作成しています
【完結】成り上がり令嬢暴走日記!
笹乃笹世
恋愛
異世界転生キタコレー!
と、テンションアゲアゲのリアーヌだったが、なんとその世界は乙女ゲームの舞台となった世界だった⁉︎
えっあの『ギフト』⁉︎
えっ物語のスタートは来年⁉︎
……ってことはつまり、攻略対象たちと同じ学園ライフを送れる……⁉︎
これも全て、ある日突然、貴族になってくれた両親のおかげねっ!
ーー……でもあのゲームに『リアーヌ・ボスハウト』なんてキャラが出てた記憶ないから……きっとキャラデザも無いようなモブ令嬢なんだろうな……
これは、ある日突然、貴族の仲間入りを果たしてしまった元日本人が、大好きなゲームの世界で元日本人かつ庶民ムーブをぶちかまし、知らず知らずのうちに周りの人間も巻き込んで騒動を起こしていく物語であるーー
果たしてリアーヌはこの世界で幸せになれるのか?
周りの人間たちは無事でいられるのかーー⁉︎
【完結】ヒロインに転生しましたが、モブのイケオジが好きなので、悪役令嬢の婚約破棄を回避させたつもりが、やっぱり婚約破棄されている。
樹結理(きゆり)
恋愛
「アイリーン、貴女との婚約は破棄させてもらう」
大勢が集まるパーティの場で、この国の第一王子セルディ殿下がそう宣言した。
はぁぁあ!? なんでどうしてそうなった!!
私の必死の努力を返してー!!
乙女ゲーム『ラベルシアの乙女』の世界に転生してしまった日本人のアラサー女子。
気付けば物語が始まる学園への入学式の日。
私ってヒロインなの!?攻略対象のイケメンたちに囲まれる日々。でも!私が好きなのは攻略対象たちじゃないのよー!!
私が好きなのは攻略対象でもなんでもない、物語にたった二回しか出てこないイケオジ!
所謂モブと言っても過言ではないほど、関わることが少ないイケオジ。
でもでも!せっかくこの世界に転生出来たのなら何度も見たイケメンたちよりも、レアなイケオジを!!
攻略対象たちや悪役令嬢と友好的な関係を築きつつ、悪役令嬢の婚約破棄を回避しつつ、イケオジを狙う十六歳、侯爵令嬢!
必死に悪役令嬢の婚約破棄イベントを回避してきたつもりが、なんでどうしてそうなった!!
やっぱり婚約破棄されてるじゃないのー!!
必死に努力したのは無駄足だったのか!?ヒロインは一体誰と結ばれるのか……。
※この物語は作者の世界観から成り立っております。正式な貴族社会をお望みの方はご遠慮ください。
※この作品は小説家になろう、カクヨムで完結済み。
悪役令嬢にされたので婚約破棄を受け入れたら、なぜか全員困っています
かきんとう
恋愛
王城の大広間は、いつも以上に華やいでいた。
磨き上げられた床は燭台の光を反射し、色とりどりのドレスが揺れるたびに、まるで花畑が動いているかのように見える。貴族たちの笑い声、楽団の優雅な旋律、そして、ひそやかな噂話が、空気を満たしていた。
その中心に、私は立っていた。
――今日、この瞬間のために。
「エレノア・フォン・リーベルト嬢」
高らかに呼ばれた私の名に、ざわめきがぴたりと止む。
気配消し令嬢の失敗
かな
恋愛
ユリアは公爵家の次女として生まれ、獣人国に攫われた長女エーリアの代わりに第1王子の婚約者候補の筆頭にされてしまう。王妃なんて面倒臭いと思ったユリアは、自分自身に認識阻害と気配消しの魔法を掛け、居るかいないかわからないと言われるほどの地味な令嬢を装った。
15才になり学園に入学すると、編入してきた男爵令嬢が第1王子と有力貴族令息を複数侍らかせることとなり、ユリア以外の婚約者候補と男爵令嬢の揉める事が日常茶飯事に。ユリアは遠くからボーッとそれを眺めながら〘 いつになったら婚約者候補から外してくれるのかな? 〙と思っていた。そんなユリアが失敗する話。
※王子は曾祖母コンです。
※ユリアは悪役令嬢ではありません。
※タグを少し修正しました。
初めての投稿なのでゆる〜く読んでください。ご都合主義はご愛嬌ということで見逃してください( *・ω・)*_ _))ペコリン
悪役令嬢だとわかったので身を引こうとしたところ、何故か溺愛されました。
香取鞠里
恋愛
公爵令嬢のマリエッタは、皇太子妃候補として育てられてきた。
皇太子殿下との仲はまずまずだったが、ある日、伝説の女神として現れたサクラに皇太子妃の座を奪われてしまう。
さらには、サクラの陰謀により、マリエッタは反逆罪により国外追放されて、のたれ死んでしまう。
しかし、死んだと思っていたのに、気づけばサクラが現れる二年前の16歳のある日の朝に戻っていた。
それは避けなければと別の行き方を探るが、なぜか殿下に一度目の人生の時以上に溺愛されてしまい……!?